〜朝〜
「ふぁぁ〜」
美柑の家事を手伝うため、俺は毎日早めに起きている。
「美柑、おはよ。」
「悠人さん、おはようございます。」
「敬語じゃなくていいって言ってるのに・・・」
「すみません、何か意識してても敬語になっちゃうんですよね。」
「そうか、ま、徐々にでいいからな。今日は何をすればいいかな?」
「えーと、一先ず味噌汁を作ってもらっていいですか?」
「了解。」
家事を手伝うと言っても、俺は料理は出来ない。簡単なものしか出来ないので、手伝ってるとは言えないかもしれない。
着々と2人で朝食の準備をしていく。
「っと。そろそろか。美柑、リトを起こしてくる。」
「うん。」
リトの部屋の前に着き、ドアを開けようとしたら、よく聞こえないがリトの叫び声がした。
お構いなしに俺はドアを開ける。
「リト、起きてるなら早く・・・」
開けてみるとそこには全裸のララとリトがいた。
完全にこの部分忘れてた。
いいか、このままにしておこう。
「お邪魔しました。ごゆっくり〜」
「おいっ、待ってくれ!」
リトの声がしたが無視してドアを閉める。
まぁすぐに降りてくるだろう。
〜学校〜
「そういえばリト、西連寺の誤解は解けたのか?」
「いいや、全然。説明しようとするとララの邪魔が入って出来ないんだよ。」
「ははっ!それは大変だな。」
「全くだよ。はぁ・・・
おっ、そういや俺今日日直だった。」
「頑張れー。
ん?お前、日直西連寺と同じじゃねーか。」
「な、何ーーーーー!」
「今日こそはララとのこと話せるといいな。」
「気まずいな。何とかやってみるけど、無理かもしれない。」
「諦めるの早いな・・・」
日直は黒板消しなどもやるので、休み時間にリトと西連寺の2人で一緒に消しているが、全然会話が弾んでいない。
リトが機会を伺っては話しかけてるが、西連寺はすぐ逃げる。
まるでリトを避けているように。
まあ理由はなんとなく分かるけども、リトのメンタルが持つかなー。
〜放課後〜
「じゃあ、校門で待ってるぞ。」
「ああ、すまねーな。」
「どうってことねーよ。」
リトは日直の仕事があるので放課後残ることになっている。そこまで長い時間かけるものではないので、俺は校門でゆったりと待つことにする。
数分後、
リトが嬉しそうな顔をしてこっちに向かってきた。
「どうした?やけに嬉しそうだな。」
「んー?そりゃあ春菜ちゃんに『ありがと』って言われたんだぜ!しかも怒ってなかったみたいだし!
あ〜幸せーーー!」
「あー、そりゃあ良かったな。でも、ララとの関係はまだだろ?それを何とかしないと。」
「それは機会があるときに何度もチャレンジしてみるさ!」
「朝とは違ってやる気満々だな。」
その日はずっとご機嫌なリトであった。
〜翌日〜
次の日になっても、リトは嬉しそうでニヤニヤしている。
はっきりいって、周りから見たら気持ち悪い。
HRに担任の先生から連絡があった。
「突然ですが、転校生を紹介します。」
「やっほーリト!
私もガッコ来ちゃったー♡」
ララが転校生としてやってきた。
リトの顔は・・・
案の定、驚きのあまり、口を開けてポカーンとしていた。