ララが転入しできたその日の夜・・・
「はぁ・・・」
「どうした?リト。ため息なんかついて。悩み事でもあるのか?」
「いや、それがな。デビルーク王からメッセージが来たんだけどよ。ララの婚約者の一人として認めるが、もし期待を裏切るようなことがあれば、地球ごとぶっ潰すって言われたんだよ。」
「なるほどな。ま、仕方ないな。地球のためにも頑張ってくれよな。」
「それに、リト、ララさんとはいつ結婚するの?」
話を聞いていた美柑からとんでもない質問がとんできた。
「み、美柑!なんてこというんだ!てかお前、もうララを家族の一員扱いしてんのか!?」
「別にいいじゃん。言葉も通じるし、部屋も余ってるし。なによりも、家が明るくなっていいじゃん!」
美柑にはララが宇宙人であることを話したが、意外とすぐに受け入れて仲良くなっている。簡単に認めていいものかはさておき。
「ごちそうさま。美柑、俺今日は早めに寝るからもう部屋行くな?」
「あ、うん。おやすみなさい。」
早寝するのは単純に眠いからだけどな。
〜翌日・昼〜
「リト、クラスの男子からの視線が痛いんだが。ララとの関係は話さないのか?」
「話そうとはしてるんだが、あいつら聞こうとしないんだよ。それに言ったところで信じなさそうだしな。」
「それはもう地道にやっていくしかないわな。」
「簡単に言うなって。」
いつものように談笑していると、リトの携帯が鳴った。
「ん?電話だ。誰からだ?
もしもし?
何!?・・・分かった。」
リトが深刻そうな顔をして電話を切った。
「どうしたんだ、リト?」
「西連寺が佐清に攫われた!今から助けに行く!」
「なんだと!?
俺も一緒に行く。1人よりかはマシだろ。」
「ああ、サンキュー。」
そして俺らは西連寺のいるところに向かった。
クソっ!佐清の話を完全に忘れてた。だが、やることは決まってる。
確か攫った宇宙人はクソ弱だった記憶だ。手こずることはないだろう。
しかし、西連寺はこれでも友達の1人だ。友達に手を出した以上、容赦はしない。
「おりゃあぁ!!」
リトが思い切りドアを開ける。
そこには、手足を縛られた西連寺がいた。
「佐清・・・お前!!」
「早かったな、結城リト。それに・・・
ふん。月島悠人も来たか。まぁいい。」
西連寺に手を出したのに苛立ったのか、リトは殴りかかろうと走り出した。
ところが、佐清が宇宙人になった。というよりも、元の姿になったといったほうがいいか。勿論、本物の佐清先生はいる。どこかに監禁されているのだろう。
「何っ!?」
「おーっと。迂闊に近づくんじゃねーよ?この女を無傷で解放して欲しければな。
オレの名はギ・ブリー。結城リト、ララから手を引いてもらおうか。
さもなくばこの女は返さねーぞ。」
「くそっ!」
「どうした?早く決めろよ?オレは気が短いだ。」
ギ・ブリーがそういうと、西連寺の服を破った。
リトはこんな時に顔を赤くしている。
だが、
「てめー。そんなことしてまでララと結婚したいのか?」
「ああ。ララはオレと結婚するんだ。オレがそう決めた。」
話しているときに、
「リトーーー!やっと見つけたーー!」
ララがやってきた。
「ララ、今喜んでる場合じゃない。」
一応注意しておく。
「え?ギ・ブリー!?なんでこんなところに・・・って、春菜に何してるのよ!早く離しなさい!」
「ララ。オレを拒むなら、地獄を見ることになるぞ!このギ・ブリー様の真の姿でな!!」
そういうと奴はさらにムキムキになった。
「ララ、これが最後の忠告だ。オレと結婚しろ。もし拒んだり、発明品でどうにかしようと変な動きをしたら、お前が友達と呼んだこの女は・・・」
「春菜!!
もう!卑怯よギ・ブリー!あんたなんて・・・」
「いい、下がってろ、ララ。こいつは俺が倒す。」
ララの言葉を遮ることになったが、ララを下がらせた。
「悠人?」
「へっ!月島悠人。オレの話を聞いてなかったのか?変な真似を少しでもしてみろ。そしたらこの女は・・・」
「もういいよ。そもそもお前、大して強くないだろ?それに貴様ごときが命をそう易々と奪えそうにないしな。」
「な、何だと!?貴様、歯向かうのか!?そんなことしたら・・・」
「この女を容赦しないってか?安心しろ。お前が手を出す前に終わらせてやる。」
リトに魔術を見せることになるが仕方ない。西連寺を助けるためだ。
足を魔術でまず強化する。ひとっ飛びであいつのところにいけるぐらいの強さだ。大した距離はないから大丈夫だ。
あとは、今明かすことになるが、女神は俺専用の魔術を付与してくれたらしい。転生して数日後、女神から最後のメッセージが届いた。
あまり転生先の世界に干渉しないほうがいいと思うのだがまぁいい。
内容はこうだった。
『最後に言い忘れてました。投影魔術に特化した設定にしましたが、あなた専用の魔術を使えたほうが楽しいだろうと思いまして、"雷"属性の魔術を付与しときました。どう使うかはあなた次第です。それでは頑張ってくださいねー!』
最初は俺専用の魔術と聞いて何かと思ったら、雷ときた。他の魔術師でも使えそうだが?と思ったが、そこは極力触れないようにした。
新しいのを付与されたのは構わないが、使えるようになるのに、かなり時間を要するし、一番困るのはネーミングだ。
まだ一つしか編み出せていないので、それをギ・ブリーにお見舞いしてやる。
拳に雷を纏わせ、強化した足で奴の所まで飛ぶ。
素早さが上がっているため、威力も増しているはずだ。
「なっ、なん・・・」
ギ・ブリーが喋ってる途中だが、お構いなしに顔面ど真ん中にパンチする。
「ぐへっ・・・」
ギ・ブリーはひと殴りで再起不能になったようだ。
「ふー。いきなり魔力を使いすぎたか。」
「お、おい。悠人?今何したんだ?」
「ん?何したって。ただこいつをむかついたから殴っただけだぞ?」
なんとか誤魔化そうとしたが無理だったようだ。
リトとララに事情を話すことになってしまったのであった。
ちょっと無理があった気がする。
あと、技名が思いつかない!