〜朝・登校途中〜
「あー、暑い〜」
「本当。なんで朝からこんなに暑いの?リト。」
「そりゃ夏だからな。」
「マジで俺夏だけは無理なんだよな。」
「悠人それ何回目だ?」
「仕方ないだろ、暑いんだから。」
「もう今日裸のままで過ごそうかな〜」
「それだけは絶対ダメ!」
「冗談だってば。リトかわいいー。」
「お前の場合冗談に聞こえないんだよ!」
「でも、女子は今日から水泳だろ?それで少しは気分転換になるんじゃね?」
「うん。楽しみだよー!」
「やっぱり水着はペケがなるのか?」
「うん、そうだよ。タオルは美柑に用意してもらったけどね。」
「へー、便利だなほんと。
ん?あいつ盗撮してね?」
「え?本当だ!おいお前!そこで何やってるんだ!」
リトが叫ぶと、謎の男は逃げていった。リトはそれを追いかけて行ってしまった。
「どこいくの?リト。」
「追いかけられそうもないし、一先ず学校に行こうぜ。」
リトはあっという間に見えなくなってしまったため、むやみに追いかけるのもいけないと思い、先に学校に行くことにした。
〜授業中〜
リトは授業の中、なにやら考え事をしているようだ。
恐らく朝の男の件だろうが。
と思っていると、教室のドアから男がこっそりとカメラを向けていた。
「あれ、バレバレだろ。」
と俺が言ったのも束の間、
「てめー授業中まで!!待てーーー!!!」
リトが教室を飛び出して行ってしまった。
悪いことをするやつを懲らしめようとするのはいいが、授業中だから周りに迷惑がかかるので静かにしたほうがいいのにと思うのであった。
〜昼休み〜
「リトはどこかなーっと。」
「ったく、エロ校長め・・・」
簡単に見つけられた。
「よっ、リト。あの男は捕まえられたか?」
「全然。あいつ、逃げ足が早いんだよ。」
「成る程。それは苦労しそうだな。俺も少し手伝うか。」
「ありがと。」
盗撮男の捜索にあたっていたが、ある生徒からグラサンをかけた男を体育館の辺りで見たという情報を得て、急いでそこに向かった。
「くそ、いねぇな。」
「おい、リト。あそこの扉開いてる。もしかしたら・・・」
「ほんとだ。よし・・・」
そーっと覗いてみると、
「上手く仕掛けてやったぜ。あとはララがプールの中に入れば。」
盗撮男がいた。
リトが迷わず、
「おい!お前何者だ!」
叫んだ。
「後ろから奇襲仕掛けたほうがいいと思ったんだがな・・・」
バレた男はボールの入った籠を倒して上手く逃げた。
「あっ、くそ!また逃げられた!」
「ララがプールの中に入ればって言ってたよな。プールの中にカメラを仕込ませてる可能性があるぞ。」
「ああ、それに次は女子は水泳の時間だ。俺、急いで行ってくる!」
「あ、おい!待て、もうそんなに時間ねーぞ!」
そういうも、リトは走って行ってしまった。
「仕方ない。俺も行ってみるか。」
リトの後を追った。
〜リトside〜
くそっ、どうする?
悠人の指摘通り、プールの中にカメラがあるのを発見し、見つけたはいいが、退出する前に女子が入ってきてしまった。しかも近くにララと春菜ちゃんがいるから潜ってるしかなく、息がまともにできない。
仕方ない、諦めて上に上がるしかないか!
と決心したところ、急にプールの水が渦巻いてきた。
みるみるうちに大きくなり、俺も巻き込まれてしまった。
「なんだこりゃーーーー!!」
そのまま勢いで外に放り出された。
リトside out
〜悠人side〜
プールについたが、女子がちょうど入ってきてしまったため、入ることができない。
「リトに任せるしかないか。」
待っていると、急にプールの水に渦ができ、次第に大きくなっている。
「あー、これは。またララが何かやったな・・・」
こんなこと普通は起きない=ララの仕業と結論づけ、リトの安全を祈った。
「ん?あれはリトか?」
渦を巻いているプールの水の中にリトらしきものがいた。それは放り出され、校舎の屋上の方へ行った。
リトの方へ向かっていると、上から何枚かの写真が降ってきた。
「なんだこれ。」
取って見てみると、それは女子を盗撮した写真だった。
「うわぁ、これは・・・」
早く処分をした方がいいと決心し、破り捨てた。
そして、犯人であろう弄光先輩の安全を願った。