とある夜。少年は中々寝付けないでいた。
「やべ、もう二時半じゃん……明日も学校あんのに。英語と数学は寝るの確定だな」
そんなことを思いながら目を瞑る。しかし、眠れない。
「はぁー、もうちょい人生が楽しければな。後悔をしない人生を」
何考えてるんだろ。自分でも恥ずかしくなってきた。それにしても眠れない。なんか目が覚めてテンション高くなってきたし。
「朝起きたら俺のベッドの上に美少女がいますよに。朝起きたら俺のベッドの上に美少女がいますように。朝起きたら俺のベッドの上に美少女がいますように」
なんか本当に朝起きたらいそうな気がしてきた。そうして俺は眠りについた。
★☆☆
prrrrrrrr!!!!
大きく目覚まし時計が鳴る。今日も学校である、そんなことを考えながらアラームをかけていたスマホを押し目覚ましを止める。そしてふと足にある謎の感触。
「おいしょ、朝の用意をしようか」
というか昨日全然眠れなかったし、最悪だな。実は言うと俺は朝に学校の用意をする派なのである。夜は主にアニメを見たりラノベを読んだりしている。
「……」
いい加減現実逃避も辞めないとな。俺はさっき足に謎の感触がしたベッドを見る。
「ま、まさかと思うが。願いが叶ったわけじゃないよな?ただ毛布かなんかが丸まってそう見えるだけで……」
めくっていいのか?これはよくラノベである『布団をめくったら裸の美少女がいましたー』的な展開が待っているのじゃないか?
「ううぅ、めくるか?それともめくらない……」
口に溜まった唾液を喉に押し込み考える。
例えめくったとしても丸くなった毛布だったらいいじゃないか。ただ、それ以外なら。
「もういい!めくってしまえぇ!!!」
バサッ!
「う、嘘だろ……」
人間とは不思議なものである。自分が願ったことが本当に叶った時逆に恐怖を感じることがある。しかし、この場合は……
「なんだこの生物?」
布団をめくり、中にあったもの見てふと口にする。そこにはうすい黄色を纏った毛に、スラットと伸びた足に手。そして整った顔をしたよくわからない生物がいた。種族的例えるなら恐らく『神獣』が安納な答えだろう。
「いや。確かに美少女かもしれないけど。この場合はメスか。いやまずこいつがメスかもわからないな」
っと、思っていたら。
「キューイ」
そこにいた生物が起き小さく鳴いた。
「おはようって言ってるのか」
「キューイ」
分からん、こいつをどうすればいいんだ。
「とりあえず朝だから飯食うか?」
「キュイッ」
俺たちはとりあえず飯を食うことにした。
★★☆
「これ食うか?」
「キュイッキュイッ」
首を横に振る、さっきからこれの繰り返しである。飯を食うかと行っても食べれるのかがわからない。何処で生まれたかを聞けばそこの有名な食べ物を出していけばいいのだが、あいにくそれもわからない。
「んじゃ、これ食うか?」
半ば諦めモードで出した『いちご』を出した。
「キュイッ!」
「おおー!」
生物は一回反応すると俺の手に掴まれたいちごを器用に食べだした。
「あははっ、くすぐったいって」
「キュイッ、キュイッ」
どうやらもっと食べたいらしい。俺はプラスチック容器に入ったいちごを容器ごと出すと勢いよく食べだした。
「お前、名前はあるのか?」
「キュイ?」
首を可愛らしげに動かし俺の言葉に反応する。
「俺の言葉に反応するっていることは多少は人間の言葉を理解できるのか?それよりも名前か……」
んー?どうしようか。もしかしたらこれから一緒に生きていくかもしれないんだから名前くらいは必要だよな。
「ジョナソン」
「ガプ」
「痛い!」
どうやら気に入らないらしい。今日は学校を休んでいるため一日考えることができる。
「どうしようか」
そう思いながら次々と減っていくいちごを見た。