戦姫絶唱シンフォギアBLACK   作:土紋

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第十六話 ヒーローごっこ

 

 

 

 

 

 

 

「~♪」

 

銀髪の少女が歌を唄う。夕暮れの公園で唄う。観客は3人、自分と同世代の女の子が1人と、自分より年上の少年が2人。

 

少女は一生懸命唄う。瞳を閉じ両手を握りしめながら、心を込めて、想いを込めて、目の前にいる3人の観客の為に。

 

「・・・フゥ」

 

1曲を唄い終え、銀髪の少女、雪音クリスは短く息を吐く。恐る恐る瞳を開けると観客が拍手で出迎えてくれた。

 

「すごいすごい~」

 

「おぉ! なんかこう・・・、こう、すごいな!」

 

「綺麗な声だな。聞いてて心地いいと思うぞ」

 

三者三様に感想を述べる。内2人は上手く言葉には出来ていないが喜んでいることはクリスには伝わった。それがとても嬉しかった。

 

この少年達と出会って一週間が経過していた。

 

クリスと同世代の女の子、タツコ。どこかふわふわしているマイペースでのんびり屋の少女。

 

タツコの実兄で、エイにぃと呼ばれる少年。ツンツンと刺々しい頭髪を持つ大人びた雰囲気を持つ少年。いつも何か難しそうな本を読んでいる。妹のタツコは雰囲気同様ゆるふわな髪をしているが、彼の髪は鋭利で剛毛だ。その事を気にしている様子だ。

 

そして、あの時、クリスのピンチに現れた少年、ヨーにぃと呼ばれる少年。活発で年上にしては少し落ち着きがないように感じるが、彼の明るさには元気をもらえるとクリスは密かに思っていた。

 

たかが一週間だが、クリス達はこの一週間で随分仲良くなった。初めて合ったこの公園は彼女達の待ち合わせ場所になっていた。

 

夕方になれば、みんなが集まり、そのまま公園で遊んだり、図書館に行って本を読んだりと4人は楽しく過ごしていた。

 

楽しい時間はあっという間だ。そして、これからその時間を一緒に過ごせないことをクリスは彼らに伝えなければいけなかった。少年達はクリスの歌の感想を言い合い和気あいあいとしていた。

 

「ねぇ、みんな! あのね、今日は大事なことを言わなきゃいけないの」

 

「ん? どうしたクリス?」

 

「うんとね、もう、みんなとは会えないの・・・」

 

「え・・・」

 

「な、 何で!? ・・・はっ! まさか、またあいつらか!? あいつらに何かされたのか!?」

 

「ううん、ちがうの。あのね───」

 

「くそぅ。こうしちゃいらんねぇ! あいつらまたクリスにちょっかいかけやがって! ゆるさんぞ!」

 

「あの、ヨーにぃ、ちが───」

 

「ちょっと待ってなクリス。あいつらをこらしメカブ!?」

 

「ちょっと待て、このマヌケ」

 

クリスの話を勝手に拡大解釈したヨーにぃは今にもどこかに飛び出してしまう勢いだった。それを止めたのはエイにぃ。逸る彼にローキックをかまし気勢を削いだ。

 

ぐおぉぉぉ・・・と、痛みに悶えるヨーにぃを心配しつつも、エイにぃに催促され自分が伝えなければいけないことを語りだした。

 

「わたしね、パパとママと一緒に外国に行くことになったの」

 

「え・・・」

 

「だから、もう、会えないの・・・」

 

「そんな、何で急に!?」

 

「・・・急にではないだろう。おそらく、前々から計画してたんじゃないか? で、どこの国なんだ?」

 

「えっと、たしか、バルベルデって名前だったような」

 

「ばる・・・、ばるばるでん?」

 

「バルベルデ、南米にある国だ。・・・しかし、あそこは・・・」

 

「? えっとね、だから今日はお別れを言いにきたの。・・・みんな、ありがとう。わたし、楽しかった。みんなと一緒に遊べて嬉しかった。みんなとは離ればなれになっちゃうけど、この一週間は本当に楽しかったよ! だから、だから・・・」

 

楽しかったのは本当だ。嬉しかったのは本当だ。だけど、胸の奥から溢れてくるのは寂しさと悲しさ。

 

どのくらい外国にいるのかはわからない。もしかしたら、もう彼らとは会うことがないのかもしれない。そんなことを考えてしまうと言葉が続かなくなった。

 

さようなら。

 

その一言が言えない。言いたくない。

 

言ってしまえばもう本当に会えなくなる。なぜか、そんな気がしてしまった。

 

別れの言葉をきりだせず、クリスは服の裾を掴みながらぷるぷると震える。どうしよう、どうしよう、と悩んでいると、クリスの手が温かくなった。

 

クリスの手を優しく包み込むように握って、ニコニコと優しい笑顔のタツコがそこにいた。

 

「ねぇねぇクリスちゃん」

 

「な、なに?」

 

「またね」

 

ふわりと、まるで当然かのようにタツコは言った。

 

「タ、タツコちゃん。なんで・・・」

 

「? 確かに、クリスちゃんは少し遠くに行っちゃうけどそれだけでしょ? だったら、また、会えるよ♪ だから、またね」

 

「へへっ、そうだな。これでもう会えないなんてことはないんだ。だから、さよならはなしだぜクリス。それに、いざとなったら俺達の方からクリスに会いに行けばいいしな!」

 

「うんうん。バルベルデってどんなとこかなぁ~」

 

「・・・」

 

またね。

 

そう、言ってくれた。会えない寂しさはあるのだろう。だが、それ以上にまた会えると、彼らは信じているのだ。そう思えると、クリスは胸の奥が温かくなった。

 

「おい、エイタ。お前はなんかないのかよ」

 

「・・・気をつけてな、クリス」

 

「う、うん?」

 

「なんだよ、辛気くさいなぁ」

 

「バルベルデは今内戦中だ。クリスの両親はたぶんNGO活動で行くんだろ。つまり、クリス達は危険な場所に行くことになる」

 

「なぬ!? クリス! 本当か!?」

 

「う、うん。パパとママがね、音楽で人助けをするって・・・」

 

「人助け!? 音楽で!? そりゃあすげぇ!」

 

「・・・笑わないの?」

 

「なんでだ? クリスのお父さんとお母さんは人助けに行くんだろ? しかも、音楽で人助けができるんだ。すごいな! まるで、ヒーローだな!」

 

「ヒーロー・・・。えへへ。うん! パパとママはスゴいの!」

 

クリスは嬉しかった。自分の両親がとても難しいことしようとしているのはなんとなく理解していた。周りの人間もその行動を無理だと言い嘲笑う者達もいた。

 

だが、目の前の少年は自分の両親のことをすごいと褒めてくれた。それが、自分のことのように嬉しかった。

 

「・・・だが、危険なのはかわりないぞ。音楽では危険から守れんぞ」

 

「そんときは俺が助ける!」

 

「バルベルデは南米にある国だ。どうやって行く気だ」

 

「飛行機!」

 

「子供1人で行けるか! それに、時差もある、計算できんのか」

 

「そんなもん、気合と根性でなんとか」

 

「なるか! バカッ!」

 

「なんだとぉ!」

 

「あぁ~。ケンカはダメだよ~」

 

「む」

 

「ぐぬぅ」

 

なにやら一触即発な空気になるが、タツコの仲裁で高まりだした2人の怒気は静まった。

 

この一週間で見慣れた光景だ。ヨーにぃとエイにぃはよくケンカしそうになるがそのたびにタツコが割って入り2人の空気を緩和する。

 

2人の少年はこのふわふわの少女に頭が上がらないようだ。この光景もしばらくは見納めなんだなぁと一抹の寂しさがある。だけど、また会えるんだと希望が持てた。

 

「ねぇ、ヨーにぃ」

 

「ん?」

 

「もし、わたしが“たすけて”って呼んだら、助けに来てくれる?」

 

「おう! クリスが呼ぶなら何処だって助けにいくぜ!」

 

迷いなく、太陽のようにまぶしい笑顔で少年は答えた。

 

子供ながらの根拠のない言葉。しかし、クリスにとっては希望に満ちた言葉だった。彼なら、必ずピンチの時に自分を助けてくれる。そう、思えた。

 

やがて、少年少女達に別れの時がきた。

 

しばしの別れ。また会おうと約束し、雪音家はバルベルデへ旅立った。

 

 

 

 

 

 

そして、雪音クリスは地獄を見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ッ!? ・・・夢、か・・・」

 

随分と懐かしい夢を見た気がする。

 

自分が幼い頃の夢だ。まだ、幸せで、現実を知らない甘ったるい夢だ。もう、帰ってこない幻想だ。

 

寒さで体が震える。現在、雪音クリスはもう誰も住んでないマンションの一室で身を潜めていた。

 

適当に空いていた部屋に入り、部屋に残っていた毛布で体を包み、コンビニでとりあえず空腹を満たすモノを手にいれ、食べ、休息をとっていた。

 

チラリと窓の外を見る。外は曇天で雨がしんしんと降り注いでいた。

 

このままではいけないと思う一方で、じゃあどうしたらいいのかと自問自答をする。

 

フィーネと話をするために拠点に向かえば、返ってきたのは用済みという言葉。追手のノイズとあの気色悪い怪人をけしかけられ追い詰められた。

 

意識を失い、次に目の覚ました時は布団で寝かされていた。そこで知り合った女の子、小日向未来と少し話をした。

 

あたしを助けたのは小日向未来と一緒にいた男、黒山陽介という男、仮面ライダーBLACKだった。

 

屈辱だ。また、助けられた。しかも、2度も。

 

あいつも、あたしが潰さなきゃいけない戦争の火種だっていうのに、そいつに助けられるなんてマヌケがすぎる。それに、

 

『何で!? パパとママを助けてくれなかったんだよッ!!』

 

思わず吐き出してしまった自分の幻想に反吐がでる。

 

まだ、あたしはヒーローに期待しているのか?

 

ヒーローなんてのはいないと、あの時、バルベルデにいったときにおもいしったじゃねぇか。

 

助けを聞いて駆けつけてくる都合のいいヒーローなんていない。この世界にあるのはどうしようもないクソッタレな現実だけだ。

 

そんなことはわかりきってるのに、なんで、どうして、

 

胸の奥がモヤモヤするんだ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カツッ

 

 

 

 

 

 

「ッ!?」

 

足音。誰かきた!? 追手か!?

 

胸のペンダント、待機状態のイチイバルを握りしめ、クリスは臨戦態勢に入る。部屋のドアを睨み付け、近い付いてくる足音に警戒心を高めていく。

 

カツン、カツンと音を鳴らしながら近づいてくる気配。深呼吸を1つし、少し強ばった体の緊張をほぐす。相手が誰であれぶっ飛ばすだけだど心に決める。

 

足音が聞こえなくなった。

 

いる。ドアの前に誰かが。

 

そして、ドアが開けられた。

 

「おじゃましま~す」

 

「んなぁ!?」

 

「やぁ、また会えたね。探したよ~」

 

呑気な声で1人の男が入ってきた。その男は黒山陽介。仮面ライダーBLACKでもある男が現れた。

 

「何で、おまえが・・・」

 

「昔とった杵柄っていうか、情報は自分の足で探すタイプだから俺。君が飛んでいった方角に行って、後は手当たり次第聞き込みをしたんだ。そしたら、銀髪の女の子がこの辺に向かっていったって話を聞いて、後は隠れられそうな場所をしらみつぶしに探して、ここにたどり着いたってわけ」

 

「っ、随分と熱心じゃねぇか。そんなにあたしを捕まえたかったのか」

 

「別に捕まえるつもりはないよ。俺は、君と話がしたいんだ」

 

「はっ! 信用できるか。どうせ、この場所を他の仲間に伝えて、あたしを追い詰めるんだろ!」

 

「ん~、そんなつもりはないけど・・・。あ、これ見てよ」

 

陽介がズボンのポケットに手を突っ込む。その動作にクリスは身構える。何か、武器でも取り出すのかとおもえば、取り出したのは通信端末らしきモノ。しかし、その通信端末は画面に皹が入っており、画面が真っ暗な状態だった。

 

「うんともすんともいわなくなっちゃった。たぶん、コウモリ怪人にぶっとばされた時かな~」

 

触ってみなよ、と通信端末を投げ渡される。この男のいうとおりいろいろ端末を弄ってみるが、通信端末からの反応はなかった。どうやら、本当にこの端末は壊れているようだ。

 

「・・・ふん。で、あたしと何のおしゃべりがしたいんだ」

 

「おっと、話をしてくれるのか?」

 

「聞くだけ聞いてやる。答えるかどうかは知らん」

 

「そっか」

 

端末を投げ返し、男の要望に答えてやることにする。どうやら、1人でここに来たことは本当のようだ。それに、いざとなったらシンフォギアでどうにかすればいいとクリスは思案する。

 

男、黒山陽介はう~ん、う~ん、と唸りながらこちらに聞く質問の内容を考えている様子だった。

 

そして、少し時間をおいて陽介は口を開いた。

 

「君が無事でよかったよ。本当によかった」

 

「・・・はぁ?」

 

紡がれた言葉はクリスの無事を喜ぶ言葉。質問でも、なんでもなく、こちらの身を本気で案じている言葉にクリスは驚いた。

 

「なんなんだよ、お前」

 

「・・・覚えてないかい? 俺のこと」

 

「あたしは、ヒーローさまと知り合いになった覚えはねぇよ」

 

「そっか・・・」

 

なんなんだ、こいつ?

 

何故、そんな寂しそうな顔をする。この男とは知り合いではないはずだ。あたしはどこかでこいつと会っているのか?

 

黒山陽介の容姿を観察してみる。黒い髪に一般的な青年よりも若干筋肉質な体つき。特徴があるとすればその瞳だろう。紅い瞳。見てれば吸い込まれそうな宝石のような紅い瞳をしていた。

 

だが、やはり会ったことはない。こんな目立つ目をした奴なら何かしら印象に残っているはずだ。

 

「あ、そうだ。お腹へってない? おにぎりあるんだけど」

 

「施しならうけねぇぞ。それに、敵からの飯なんて誰が食う───」

 

グゥ~。

 

「・・・・・・」

 

「お腹は元気そうだな」

 

「ば、ちが!? 今のは!」

 

「まぁまぁ、いいから食べなよ。腹が減ってはなんとやらだ」

 

黒山陽介が弁当箱を取り出し中身を見せつけてくる。中に入っていたのはおにぎりだ。数は3つ、どれも綺麗に正三角形の形に握られたおにぎりだった。

 

腹はとっくに満たした筈なのに、何故か腹が音をあげた。何故だ? 見た感じは普通のおにぎりなのに。

 

「・・・って、 違う! 毒が入ってるかもしれないモンを食えるか!」

 

「え~? ・・・なら、これならどうだい?」

 

こちらの警戒がしていると黒山陽介はおにぎりを1つとった。それを、半分にちぎる。

 

「ほら、別に何か変なものは入ってないだろ?」

 

「ぬぐぐ・・・」

 

「ふ~む。・・・なら」

 

パクリ、と黒山陽介は半分にちぎったおにぎりを食べた。モグモグと咀嚼し、ごくり、と飲み込んだ。

 

「な? 毒とかの心配はこれでないだろ?」

 

「・・・チッ」

 

仕方なく黒山陽介から残ったおにぎりを奪い取る。勘違いしないでほしいのは、別に腹が減ったからではない。そう、おにぎりがもったいないからだ。それだけなのだ。

 

「・・・あむ」

 

「どうだい?」

 

「・・・ふ、ふん! まぁまぁだな」

 

「そうかそうか」

 

どうにも調子が狂う。黒山陽介は何がそんなに嬉しいのか穏やかな笑顔を浮かべていた。

 

まぁ、おにぎりはまぁまぁうまいのは事実だが。

 

「さて、それじゃ、これから君はどうするんだ?」

 

「なにがだよ」

 

「君は今、ノイズや怪人に追われているんだろう? それって君と、あのフィーネって女との間に何かあったんだろう? そんな君が1人でいる。これからどうするのかなぁって」

 

「どうするって、そんなの・・・」

 

言葉が詰まった。

 

こいつの言うとおりあたしは追われている。好き好んでこんな状況になったわけではない。なら、この先どうするか。どうしたいのか。

 

あたしは・・・。

 

「よかったらさ、俺達の所にこないか?」

 

「ぁ・・・」

 

「二課のみんななら君を悪いようにはしない。同じシンフォギア装者の響ちゃんや翼ちゃんもいる。俺達なら君の力になれると思う。だから、俺達の所に来てほしい。もし、君に危害を加えるヤツがいたら、俺が守るから」

 

「守る・・・・・・。・・・フッ」

 

「? クリス───」

 

「アハハハハッ!! 守る、守るか~。さすが、ヒーロー様だ。言うことが違うねぇ」

 

「どうしたんだ?」

 

「黙れッ!」

 

「ッ!?」

 

「やっぱりあたしはあんたが嫌いだ。守るだぁ? できもしねぇくせにほざいてんじゃねぇぞ化け物が! お前はヒーローなんかじゃねぇ! ヒーローごっこしてる化け物だ!」

 

「何を」

 

「フィーネから聞いてんだよ。お前はゴルゴムとかいう組織に改造された改造人間なんだろ。ゴルゴムはろくでもねぇ組織だってな。それを滅ぼしたお前は、自分の同類を裏切って世間に演出したんだ。自分はヒーローだってな!」

 

「違う! 何を言ってるんだ君は!?」

 

「うるせぇ! 化け物同士の潰しあいで自滅したマヌケな組織を悪役に仕立てあげて、さぞ気分がいいだろうな、ヒーローとしてチヤホヤされんのは!」

 

「落ち着くんだ。君は何か誤解している。俺はただ」

 

「何が守るだ! 何がヒーローだ! あたしを守ってくれるヤツなんているわけないッ!!」

 

部屋の窓ガラスを突き破り、雪音クリスは聖詠を唄う。空中に身を投げ出しイチイバルを纏いその場を離れた。

 

電柱や建物の屋上を足場にして次々と飛び越えていく。

 

チラリと一瞬だけマンションの方を振り向く。そこにはあいつが、黒山陽介が戸惑い、悲しそうな顔をしているのが見えた。

 

その顔を見てどうしてか、胸の奥がチクリと痛んだ。

 

だけど、それは気のせいだと思うことにした。

 

今は雨が降っていて、自分はそれに打たれてる。その雨の冷たさがそう感じさせているのだと思った。

 

そう思うしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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