「……う、あぁ……な……ぜ……俺……は……提……督……だぞ……」
全身が焼けるような痛み、いや、実際燃えているのか?それすら分からないまま男は悶え苦しむ。呼吸が苦しくなり、意識が薄れていく。最後に見た光景は、ぼんやりとした影だった……
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「--……提-……提督!」
誰かが自分を呼ぶ。それに気づいた提督と呼ばれた男……
「気づかれましたか!?提督、どうか、どうかあの娘の解体は!?」
それを見た少女は、黒原に対し、懇願する。しかし……
「……解、体?何の、話を……?」
少女の懇願を聞いた黒原は、なんのこっちゃと言うように首を傾げる。そもそも、黒原は、なぜ自分がこんなところで寝ているのか理解できない。それを少女に尋ねる。
「……え?冗談、ですよね?」
「……悪いが冗談じゃない、そもそも、俺は何でこんな……」
そのまま黒原はぶつぶつ呟き始めるが、少女が何かを言いたげにしており、そちらに顔を向けた。
「……ふざけないでくださいよ……」
ふざけるな?自分は何もふざけていない。そう言おうとするが……
「……記憶を失ったふりして逃げるんですか!?卑怯者!あなたさえ、あなたさえいなければっ!」
誰も悲しまなかったのに……少女はそのまま去ってしまう。
「……そもそも、提督って何の話だよ……」
しかし、事情が分からない黒原に、何を言っても無駄だった。何も分からないのに理解できるはずもない。なら知ればいい。そう考え、黒原はベッドから降り、ベッドの部屋を出る。
「……何だ、この部屋は……?」
深紅のカーペットに、レースがあしらわれたカーテン。机は窓からの光を受け煌めくほど磨かれており、棚にはいくらブランドなどに疎くても高級品と分かるレベルのティーセットが置かれてある。そんな高級感溢れる部屋に出迎えられた黒原は呆気にとられる。
「……俺の、部屋なのか……?」
高級ホテルの一室のような雰囲気に圧倒されながらも机へ向かい、引き出しを開ける。
「……提督承認書?提督名、黒原勇人……階級、少佐?何だ、これは……?」
見覚えのない書類に戸惑う黒原。そこで、さっき開けたときに落ちたのだろう書類を見つける。
「……引き出しいっぱいにしまうから……」
そんなのんきなことを言いつつ、その書類を見る。そこには……
「……燃料、276563、弾薬、269361、鋼材、300000、ボーキサイト、275452……?何だ、これ……?」
何やら資材らしき物が四桁近く貯まっている。ここはよほど潤沢なのか。
「……探せば他にも何かあるかもしれないな」
そう思い、引き出しを漁る。すると、黒い冊子が出てきた。
「……俺の部屋だろうし、読んでもいいよな……?」
何を今更と言わんばかりの確認をし、その冊子を最初の方から見る。どうやら、日誌らしい。黒革で、よく手入れされているのか、手触りもいい。そんなことを思いながら、何が書いてあるか、読み進めていくのだった……
すいません、書きたくなったのです……私につける薬はありませんか……?え、ない?