ありふれた職業で世界最強【魔を滅する転生業】   作:月乃杜

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 ちょい遅くなってしまった……割に大した内容にはならなかったかな。





第102話:ありふれた家族会

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 何故か大音量で流れる『The Last Element』をBGMに闘いが始まり、トレイシー元皇女が両手で確りと喰大鎌エグゼスを構えて遠慮無く攻撃を仕掛けて来る。

 

 戦闘の高揚感からだろうがBGMは特に気にならないらしい。

 

「ハァァァァッ! エグゼスゥゥゥッ!」

 

 ガインッ! 鈍くも甲高い音を響かせながら、弾かれてしまったトレイシー元皇女フラフラと下がりながら踏鞴を踏んだ。

 

「うっくっ! か、硬すぎますわ!」

 

「基本的にデジモンの装甲はクロンデジゾイドというデジタル物質。マグマナモンのゴールドデジゾイド程では無いがそれなりの強度だよ」

 

 一番柔いのがブルーデジゾイド、代わりに軽いので全身をブルーデジゾイドで固めているであろうアルフォースブイドラモン、彼は可成りの迅さを誇る正しくスピードファイターだ。

 

 逆にレッドデジゾイドは硬さに定評こそあるものの酷く重たい、カオスドラモンやスレイプモンなんてその全身を鎧っていながらよく動けるものだなと感心してしまう程。

 

 元はファンロン鉱と呼ばれる鉱物をクロンデジゾイトメタルに精製、更に生物データを配合して合金化するとクロンデジゾイドに変化をするのだけど、色付きのクロンデジゾイトメタルから色付きのクロンデジゾイドが精製されるらしい。

 

 ユートは【創成】により直接的に創り出せるから希少性は何だったのか? みたいな感じだ。

 

 尚、ファンロン鉱を持つ唯一のデジモンというのが読んで字の如くファンロンモンだった。

 

「龍魂剣!」

 

 カイゼルグレイモンの背中に佩かれた大剣が引き抜かれてその手に装備された。

 

「くうっ! エグゼスゥゥゥゥゥゥゥッ!」

 

「無駄だ無駄だ無駄なのだ!」

 

 魔喰大鎌エグゼスの斬撃を龍魂剣にて弾いてしまい、トレイシー元皇女の身体が一瞬の硬直化で動けなくなった処へ腹への蹴りを放つ。

 

「ガフッ!」

 

 瞬間、大量の息を吐いてしまった為に息苦しさから気絶こそしなかったけど頭の中が僅かに真っ白になり、トレイシー元皇女はその刹那には完全にカイゼルグレイモンの姿を見失っていた。

 

「炎龍撃!」

 

 剣先から放たれる白炎の矢をトレイシー元皇女が躱すのも防ぐのも不可能な、本当に僅かな隙を突いた一撃であるが故に……

 

「嗚呼っ!?」

 

 まともに喰らって家か何かの瓦礫にまで吹き飛ばされてしまい、背中からぶつかって勢いが完全に無くなるとドシャリと地面に叩き付けられた。

 

 ほんの僅かな攻防でトレイシー元皇女の敗北が確りと刻まれた形となる。

 

「この化け物め! 殿下、この勇者である俺が来たからに……」

 

 其処へ現れたのは我らが勇者(笑)。

 

「「邪魔」」

 

「だ!」

 

「ですわ!」

 

 そんな彼をカイゼルグレイモンと起き上がったトレイシー元皇女が勇者(笑)をぶちのめす。

 

「はれるや!?」

 

 ある意味で勇者な天之河光輝がおかしな声を上げながらぶっ飛ばされた。

 

「フーッ、フーッ!」

 

 エグゼスを杖代わりに立ち上がるが、矢張りというかガクリと膝を付く。

 

「無理はしない方が良い。先の炎龍撃は手加減こそしたけど可成りのダメージの筈だ。本来であればその腹は無くなっている」

 

「ぞ、存外と容赦ありませんわね……」

 

 女にとって腹はとても大事だ。

 

 男から胤を受け取り自らの胎内で育み産むという行為を行う大切な器官、剣で子宮を貫かれたりしたら大変では済まないダメージだろう。

 

 無くなったらそれこそ大事ではあるのだけど、そうなれば普通は死ぬから気にする意味は無い。

 

「ま、君が子を成せなくなっても困らないから。寧ろそうなればいちいち薬を飲ませずに済む」

 

「……私が御父様、ガハルド元皇帝の血族だからですわね?」

 

「そう。君の母君が皇帝の血族なら矢張り薬による妊娠抑制をさせる事になる。ルルアリア元王妃は血族ではないけど妊娠抑制剤を飲ませているんだけどね」

 

 聞いた話ではルルアリア元王妃は高位貴族家から嫁いで来たらしく、一応はハイリヒ王国の王族と血縁には無いのだそうな。

 

 とはいえ、ハイリヒ王国の初代様はシャルム・バーンだと云われている訳で、つまりそれが本当ならハイリヒ王国は数千年~一万年という歴史を持つ国だという事、即ち貴族家――しかも高位貴族なら王族の血が何厘か混じっていてもおかしくはないのである。

 

 何しろシャルム・バーンは【解放者】であったラウス・バーンの三男坊、オスカー・オルクスの云わば義妹と呼べるコリンを寄り添う相手に生きる事を選んだ少年。

 

 ミレディ・ライセンの処刑にも立ち会っていたのであろうから。

 

 随分と歴史の長い王国だったし、オスカー・オルクスの義妹の血筋を遺していたのをユートは終わらせた訳である。

 

 まぁ、シャルム君とコリンの血筋はリリィの中に残っているのだけれど……

 

「血を残せる皇族は既にアリエルと君だけだし、ガハルド元皇帝には不能の短剣でもブッ刺してやれば子を成せなくなるからそれで」

 

「雑だなオイ! ってか、不能の短剣っていうのは何なんだよ!? 可成り嫌な名前だが……」

 

「不能の短剣ってのはな、刺されると二度と男の象徴が勃たなくなる上に胤を造る機能そのものが欠落する。更にはどれだけシコろうが何も感じなくなってしまうって代物、つまりは命が有っても男としては完璧に死ぬ魔導具なんだよ」

 

「な、何つー恐ろしいモンを……」

 

 余りにも余りな話に戦慄を感じてしまったのはクラスメイト達と同様らしい。

 

「宦官を作るには向いてるだろ?」

 

「かも知れねーがなぁ」

 

 宦官とは後宮――王の妻達が住まう宮で働く男の事を指す官職、当然ながらそんな男が王のモノたる妻や側室を孕ますなどあってはならない為、この官職に就く男は玉も棒も取り去る事になる。

 

 この不能の短剣を用いれば手術無しで宦官へと変えてしまえるのだ。

 

 全く以て嬉しくも無いが……

 

 勃たない射精()せない正に役勃たずなモノになるが小便は普通に出るし、無くなるよりは見た目的にはマシではないだろうか?

 

 宦官は切ってしまい無いのだから。

 

 古い世でも医官など男が後宮に入る必要性は有ったし、どうしても宦官という役職は不可欠なものとして扱われた。

 

 必要性があって高給取りな反面、男のモノを取り払われたとして蔑視もされる複雑怪奇な役職。

 

 ユートが知る中では確か華琳――の父親も宦官だったと聞くから史実の曹操猛徳の方もそうであったのだろう。

 

 勉強は出来たけど歴史に詳しい訳では無かったからうろ覚えな知識だが、少なくともユートとの縁を結んだ曹操猛徳華琳というカテゴリーで云えば姫武将、彼女からじかに聞いた話なのでそれは間違い無い筈である。

 

「はぁ、私負けましたわ……」

 

 何故か有名な回文で敗北宣言。

 

「それじゃ、トレイシー元皇女も降参したんだから始めるか。その前に家族会を」

 

「家族会だぁ?」

 

「そう、彼ら……召喚組の家族との話し合いだ。当然ながら行き成り召喚拉致されたから半年に亘り彼らは大事な息子を娘を……中には弟を妹を兄を姉を、ずっと捜して捜して捜し続けた訳だよ」

 

「む、う……」

 

 勿論というのもどうかと思うが、例外は何処にでも存在しているもので清水幸利の両親は兎も角として、兄弟に関しては特に心配などしていなかったであろうとユートは考えている。

 

 信じているとかでは無く、疎ましい兄弟が居なくなって寧ろ清々したくらいに思っていそうだ。

 

 彼の兄弟はオタクな自分を疎んじていたというを清水幸利本人から聞いた。

 

 事実として兄弟姉妹が居るなら時間さえ許せば来ていた天之河光輝や浩介達の家族だったけど、清水幸利の家族は両親だけで兄弟は全く来ている様子が無かったのだ。

 

 それは清水家の問題だから取り敢えずいとして置いておく、ハジメの両親など仕事こそしていたけど無事を知るまで憔悴していたのだから連中の罪は余りにも重たい。

 

 一部例外を除いて子を思わない親は居ないし、愛情が深ければ深い程に不意に居なくなってしまえば哀しむのだから。

 

 ヘルシャー帝国は殆んど関わりが無かったとはいっても、『エヒト様』を崇め奉るトータス人であるからには結局は迎合をしていた。

 

「だからこそ彼の探偵の科白を借りて言おうか。『さぁ、お前達の罪を数えろ!』……とな」

 

 ポーズもバッチリWでキメる。

 

 決め科白――仮面ライダーで常態化したのは実は【仮面ライダーディケイド】からと遅めではあるのだが、一応はそれっぽい振りは平成第一期の頃からも散見はされていた。

 

 顕著だったのが【仮面ライダー電王】に於ける『俺、参上!』や『千の偽り万の嘘、お前僕に釣られてみる?』や『俺の強さにお前が泣いた、涙はそれで拭いとけ!』や『お前、倒すけど良いよね?  答えは聞いてない!』や『降臨、満を持して……』という各フォームで野上良太郎に憑依するイマジン達の決め科白。

 

 でも【仮面ライダーキバ】では特に有った訳でもないから常態化は次作に持ち越し。

 

 【仮面ライダーカブト】の天道語録もそういうモノの一種ではあるが……

 

「罪……な。聖教教会にでも言えよ……と言いたい処だが」

 

「奴らには既に数えさせたさ」

 

「……だろうな」

 

 それはもぅ、正しく強制的に。

 

「それにハイリヒ王国は先にも言った通りでね、粛清は既に終わってランデルも【女体化】という特殊能力を強制的に付けてやった。今頃はアヘアヘ言いながらニッコリと笑顔でダブルピースでも決めてるんだろうよ。一般兵士の見張り番には好きに使っても構わんと言い含めてあるからな」

 

「そう来たかよ……」

 

 尻を掘られるのも悍ましいが、女に成って貫かれるのも矢張り悍ましい事に変わらない。

 

 ユーキやレンみたいに転生で初めから女としての生を歩めば別だろうし、元より男としての意識がまだ希薄だったギャスパー・ヴラディが長々と【女体化】で少女と成り、ユートとの接触を少女の姿で歩んで徐々に女性側の意識に塗り代わり、少しずつ好感度を上げていったなら或いはとも云えようが、強制的な女性化で、しかも割と直ぐに男のモノで貫かれるのはとても厭な話だ。

 

 黒羽()()()()()みたいに……

 

 準備はあっさりと済んで此方はクラスメイトの生き残り、彼方側は家族会のメンバーが揃っての久方振りな対面となっていた。

 

 通信機器はリリカル謹製の代物なだけに前回と同じく、双方向での多対多による対面が可能となっているからまるでお互いが其処に居るかの如く臨場感に溢れている。

 

「いよいよ最後となる大迷宮攻略の前に時間とかもあるから通信をした訳だが……」

 

〔私達も気を遣って貰って嬉しいよ〕

 

 何だか代表的な立場となった南雲 愁、キョロキョロとしているのは息子を捜しているからか。

 

「あ、悪いんだがハジメは此処に居ない」

 

〔え、怪我でもしたのかな?〕

 

「違う違う。僕らは今、ヘルシャー帝国と嘗ては呼ばれた国に居るんだが……」

 

 嘗て呼ばれたと過去扱いにガハルド元皇帝は額をピクリと動かす。

 

「ハジメは現在、グリューエン大砂漠に移動をして大迷宮に挑んでいるんだ」

 

〔確か、神代魔法を獲得する場所が大迷宮だったと聞いているけど、神代魔法は優斗君が獲得をしているから必要は無いのでは?〕

 

「御尤も。だけどハジメも色々と感じる処があるみたいでね、自分自身で神代魔法を獲たいというのもあるんだろう。恋人との旅行みたいなものだから干渉が過ぎるのも……ね」

 

〔ああ、確か恵里ちゃんだったかな?〕

 

「そう。運命を越えた恋人だね」

 

 大袈裟にも聞こえるが、運命の通りに動いたのが恵里"である事を鑑みて彼女が辿った道程を考えると、確かに運命を覆してのカップリングと云えなくもなかった。

 

 本来なら裏切り行為を働いて檜山大介を手駒にハイリヒ王国へ多大な被害を与えつつ、魔人族→エヒトと鞍替えをした上で神域にて谷口 鈴と最後の決戦をして自爆の流れ。

 

 恵里"自身が中村恵里の行動に驚愕を禁じ得なかったくらいである。

 

 尚、現在の恵里"は【閃姫】契約を交わしているけど本当なら彼女は契約が出来ない、というのも恵里"は非処女――元の原典に極めて近い世界にて『縛魂』した天之河光輝と神域に構築した二人切りの世界でヤりまくっていたから。

 

 とは言ってみても所詮は僅か一ヶ月か其処らの話でしかなく、それなら簡単な事で恵里"の時間を一年くらい巻き戻せば記憶は兎も角として肉体的には処女に戻せる。

 

 このやり方に気付いてからは例えば未亡人とか元彼氏持ちなど、男との性経験を持った女性とも【閃姫】契約を出来ていて便利。

 

 天空世界【ドラゴンクエストⅣ】の時代にて、武器屋トルネコの妻であるネネと寝たユートだったけど、喪うのは惜しい美貌と商人としての能力だったから【半閃姫】として契約をしていたが、現在は存在年代分をトルネコと結婚をする前にまで巻き戻して【閃姫】契約を改めて行ったとか。

 

 では何故に恵里"を一年も戻したか?

 

『若い方が良いでしょ』

 

 などと意味不明な事を言って恵里"に強請られた結果、取り敢えずは一年分だけ余分に巻き戻したからであった。

 

 肉体的な特徴は変わってない、つまりちょっと哀れな事に約一年前から中村恵里の肉体はそれで完成品という事らしい。

 

 本人としては一年前はもう少し小さくて今でも成長の余地は有る……と思いたかったのだろう。

 

 ユートの女になって恵里"が感じたのは嫌悪感でしかない、何故ならば天之河光輝が駄目になったならユートへという、これでは男に縋り腰を振るしか能が無かった毒親(ははおや)と何ら変わらなかったからだ。

 

 それはそれとして、彼方側で天之河光輝に抱かれた時とユートに抱かれた時では圧倒的に後者が満足感も快楽度も上だったのだが、これは二人の下半身のモノの単純な大きさの違いというだけでは決して無く、『縛魂』でYes-man化して恵里"を全肯定をする天之河光輝は謂わば究極的なダッチハズでしかないからか、己自身の全てを以て感情をぶつけ精液を注ぎ込むユートの強い()に何時しか惹かれていたからだろう。

 

 それは兎も角……

 

 恵里"の迎えた最後の光景が謂わば運命という名の原典ならば、此方側の中村恵里は確かに相手も結末も運命すら変えてしまったのだと云えた。

 

〔待て!〕

 

「チッ」

 

 突然の出現というか元から居た金髪男が叫んできたが、鉄板ネタを出せない科白だったから舌打ちをしてしまう。

 

 見た目には厳つい金髪をオールバックにしている無精髭、今までに家族会で見当たらなかったのと明らかに欧米人っぽい顔立ちからアイリーン・ホルトンの兄たるジョージ・ホルトンであろうと当たりを付けた。

 

「アンタは? 家族会での知り合いに海外の人間なんて居なかったと思うがな」

 

〔俺はジョージ・ホルトンだ!〕

 

「そうか、僕は緒方優斗・スフリングフィールド・ル・ビジュー・アシュリアーナ」

 

〔長いな! しかも日本人とは思えない名前だがどういう事だ!?〕

 

「今の僕は一般人で日本国籍の緒方優斗で無く、アシュリアーナ真皇国の真皇たるユートとしての活動をしている最中でね。だからアシュリアーナ真皇国の真皇としての名前を名乗らせて貰った」

 

 古代ベルカでは名前に国名は入らないタイプ、実際に聖王オリヴィエ・ゼーゲブレヒトにしても覇王クラウス・G・S・イングヴァルトにせよ、聖王連合国の宗主国を纏めるゼーゲブレヒト家やシュトウラ覇王国の覇王イングヴァルトとしての名で呼ばれても国名ではない。

 

 寧ろ古代ベルカでは王としての名前が普通に使われており、ヴィクトーリア・ダールグリュンの先祖――雷帝ダールグリュンも覇王イングヴァルトと同じ感覚で名を使われていた。

 

 まぁ、ヴィクトーリア曰わく雷帝ダールグリュンの血は僅かに引いているだけらしいが……

 

 尚、オリヴィエは『聖王』と呼ばれる事が多くオリヴィエもゼーゲブレヒトも『聖王』の名が出た【魔法少女リリカルなのはStrikeS】に於いて、『聖王』と呼ばれるのみで本名は一切合切登場してはいなかったりする。

 

〔シンオウとは何だ?〕

 

「古代ベルカ時代に於いてその覇を唱えんとした諸王――聖王、雷帝、竜王、炎王、覇王、天王、剣王、翼王、牙王、海帝といった連中の中に居た王の一人たる真王が諸王の戦争が混迷化してきて民を引き連れバックレた後、無人の世界を開拓していき幾つかの領国を創り上げてから名乗ったのが『真皇』。アシュリアーナ真皇国の皇だ」

 

 とはいえ、名が挙がった幾つかの王は違う時代の王だったから必ずしも闘ってはいない。

 

 例えばガレア王国の『炎王』イクスヴェリアは千年の眠りから目覚めたが、古代ベルカの戦争は六百年前に終わっていて、その頃の王がクラウスだったりオリヴィエだったりするのだ。

 

 また、彼女はその能力の性質から冥府の王――『冥王』とも呼ばれていた。

 

〔いや、ベルカって何処だよ!? ドイツの地域の何処かか?〕

 

「この世界には無いから識らん人間も多いよな。とは言っても識っている人間も居るんだけどね」

 

 目を輝かせる南雲 愁や南雲 菫。

 

「僕は地球人でこの世界では日本国籍を取得しているが、生まれた世界の地球では英国人の父親と魔法世界(ムンドゥス・マギクス)の母親の間に産まれた英国籍だった」

 

〔……は? 地球人でって、何を当たり前な事を言ってるんだ? 魔法世界? 英国籍だと?〕

 

 意味が解らないジョージ・ホルトンは目を見開きながら混乱をしてしまう。

 

「僕が生まれた世界では『始まりの魔法使い』とか『造物主(ライフメイカー)』とか呼ばれる存在、ヨルダ・バオト・アルコーンが火星の大地を触媒に異相差次元へと世界を創造した。これを魔法世界と呼んでいる一種のヴァーチャル世界だ」

 

「? !?」

 

「VRゲームで云うPCとNPCが混在してて、実体を持ったPCがメガロ・メセンブリア連合国に多くが在籍、NPCな魔法世界由来の亜人達はだいたいがヘラス帝国に所属してるな」

 

 勿論、ヘラス帝国とは無関係な少数部族みたいな亜人達も普通に居た。

 

 栞=ルーナなどフェイト・ガールズだった娘達もそんな少数部族であり、メガロ・メセンブリアの亜人狩りやアーウェルンクス・(セクンドゥム)らによる救済(笑)で寄る辺を喪った者達である。

 

 まぁ、(セクンドゥム)の救済(笑)に(テルティウム)であるフェイト自身も居たんだが……

 

 因みにどうでも良いが、水のアーウェルンクス・(セクストゥム)は当時のユーキの肉体として、フェイトに頼んで持ち出して貰っていたから当然の帰結で現れなかった。

 

 1~6までで唯一の女性体だったから。

 

〔生まれた世界とか火星がどうとか、いったい何を言っている? VRゲームとは遂最近になって開発されたVRストレージマシンの事か?〕

 

 ヴァーチャル記憶システムマシン、顔に装着をする小さなゴーグル型のヘッドギアというVRならば御馴染みな形、ユートが造ったのはユーキが前々世で造ったのと同じ物だったし、ゲーム自体がユートの所持していた【英雄譚(インフィニット・ブレイバー)】を基にコピーした物に過ぎない。

 

「そう、複合企業の財団法人【OGATA】により開発されて発売したマシン」

 

〔【OGATA】……オガタ……緒方! まさか緒方優斗とは!? 財団法人【OGATA】のCEOの名前が確か……緒方優斗だった筈だ!〕

 

 そんなジョージ・ホルトンの叫びにも似ている科白に驚愕した家族会、更に天之河光輝やその他のクラスメイトの生き残り。

 

 というよりか最早、クラスメイトの残りなんて勇者(笑)組が天之河光輝と坂上龍太郎のみしか居ない上、後は永山組と『愛ちゃん護衛隊』で残りの半数以上が既に死亡している。

 

 CEO――最高経営責任者。

 

 米国の制度で本来の日本には無かった言葉だったりするが、現在は一応だが日本でも使われているからそれで意味は通っていた。

 

〔こ、高校生なのにCEO!?〕

 

 白崎智一氏が驚きの声を上げる。

 

「確かに僕は高校生として活動もしているけど、【OGATA】のCEOの他にも様々に活動をしているんだよ。アシュリアーナ真皇国の真皇もその一つだしな」

 

 アシュリアーナ真皇国がどんな規模かは未だに窺い知れないが、少なくとも僅か数年間で頭角を現してトップにまで躍り出る程の非常識極まりない組織の長、どう贔屓目に視ても女関係では全く以て信用がならないとは思うものの、金銭的には間違い無く自らの伴侶を苦労させないだろう。

 

 否、然しだからと言って……白崎智一は我が娘がユートの毒牙に掛かっている事に関して頭を悩ませていた。

 

〔優斗君〕

 

「何ですか?」

 

〔き、君はマイエンジェルと致しちゃっているんだよね?〕

 

「お、お父さんっ! 何訊いちゃってるのかな、かな? ぶっ飛ばしちゃうよ!」

 

 余りな質問に真っ赤になりながら叫ぶ香織だったが、白崎智一氏は取り敢えずスルーしてユートへの質問を続けた。

 

〔そんな君は王様だというけど、君の周りに女性は何人くらい居るのかね?〕

 

「え、さぁ?」

 

〔さ、さぁって……〕

 

「何しろ世界を巡る度に増えているから。しかも一つの世界で下手すると数十人とか平然と増やしているからね」

 

〔……〕

 

 最早、言葉も出ない。

 

「千人は越したんじゃないかな?」

 

〔っづぁぁぁぁぁぁぁぁああっ!〕

 

 そうなりそうだなと、ユートも予め思ってはいたのだけど矢っ張りキレられたらしくて絶叫を上げながらガシガシと頭を掻き毟る。

 

 将来は禿げそうだ。

 

〔マイエンジェルを、マイエ~ンジェルをキズモノにしておきながら! 君という男は!〕

 

「男なればこそ!」

 

〔誇らしげに言うなぁぁぁぁっ!〕

 

 白崎智一氏はエキサイトするしかない。

 

〔くっ! その千人を越す? 彼女らと手を切るといった選択はあるのかね?〕

 

「あろう筈も無い」

 

 ユートの答えに青筋を立てるが……

 

「若しもそんな選択があるとしたら、切られるのは間違い無く私かな」

 

「なっ!?」

 

 香織の言葉に驚愕して絶句する。

 

「僕の歴史の中で数千年を数える相手だって居るんだ。ならばぽっと出の香織の方が切られて当然だと思うんだけどね……」

 

〔数千年?〕

 

「僕が平行異世界の地球から来た話はしたよね、だけど他にも色々と言っていない事が有ってさ。その内の一つが僕は一度死んで神様に転生をさせられた存在だって話だよ」

 

〔〔神様転生キタァァァァァアッ!〕〕

 

 白崎智一氏との会話の真っ最中に南雲夫妻からの絶叫が上がった。

 

〔まぁ、私達……夫婦は識っていたけど〕

 

「ああ、ユーキから聞いたんだ?」

 

 第一回家族会の開催時にユーキが南雲夫妻に対しては話している。

 

「その際、ハルケギニアという世界に転生をしてトリステイン王国の子爵位たる貴族の家に産まれた訳だよ。愁さんと菫さんはもう知らされていたみたいだけどね」

 

〔トリステイン王国? ハルケギニア?〕

 

〔一昔前の転生者の坩堝とも云えるラノベである【ゼロの使い魔】という作品、その舞台となっている大陸の名前だよ智一君!〕

 

〔ラノベ……ライトノベル、フィクションじゃないのかね!?〕

 

〔転生者の御用達とも云える【ゼロの使い魔】とは素晴らしい話じゃないか!〕

 

〔落ち着け、南雲 愁君! 抑々の話がフィクションの世界に転生とか有り得ないだろうに!〕

 

〔正確にはフィクションの世界観に極めて近しい世界への転生だよ!〕

 

 余りのテンションクライマックスといった感じで理知的なイメージから懸け離れてしまってて、白崎智一氏は元より家族会の仲間達は妻の南雲 菫を除いてドン引きしてしまっている。

 

「愁さん、皆が引いてる。詳しく聞きたいなら帰ってからであれば存分に語るから」

 

〔そ、そうかい?〕

 

 パァッと輝く笑顔はまるでハジメが生きていた事を知った時みたいで、南雲夫妻にとってみれば同じくらいに価値が有るのかも知れない。

 

〔ねぇねぇ、優斗君の事を題材にして漫画を書いても良いかしら?〕

 

「【ゼロの使い魔】の二次創作だったら問題にしかなりませんが、違う異世界といった設定によるオリジナルなら良いですよ。ああ、個人で楽しむのなら構いませんが……それとモデル料とは少し違いますが情報の代金は貰いますよ」

 

〔勿論よ! でも微に細に語って貰うわ〕

 

「了解」

 

 こうして南雲夫妻が落ち着いたので取り敢えず話を続けた。

 

「続きだ。僕はトリステイン王国の魔法学院にて二年生進級時に行われた『使い魔召喚の儀』で、【スレイヤーズ】の覇王将軍シェーラを召喚してしまってね」

 

〔〔え?〕〕

 

 意味を理解出来た南雲夫妻が吃驚する。

 

「僕を転生させて、現上司の日乃森なのはさんがどうやら干渉をして召喚される様に計らったみたいでね。理由は僕の魂に『共生』のルーンを刻む為に精神生命体たる魔族であるのが好都合だったらしく、しかも彼女は第二部で割と早く退場したからやり易いし、覇王将軍は高位魔族だから単純に強いってのもあるからね。『共生』のルーンが互いに刻まれて僕はシェーラと同じ寿命……つまり不老長寿に成ったんだ。それに魂に刻まれているから再転生後も変わらず彼女のマスターで不老長寿の侭って訳さ」

 

〔それは凄いけど……以前に我が家へヴィヴィオって名乗る明らかに【魔法少女リリカルなのは】の関係者っぽい娘が来たんだ〕

 

〔アインハルトちゃんや、何故か【魔法少女まどか☆マギカ】の暁美ほむらちゃんもね〕

 

「ふむ? ヴィヴィオとアインハルトとほむほむが南雲家にってのはユーキが手伝いにでも連れて行ったんだな」

 

 所謂、助手として。

 

〔君が言う上司な神様? 日乃森なのはさん……というのは?〕

 

「お察しの通り、【魔法少女リリカルなのは】に於ける主人公たる高町なのはの事だね」

 

〔何故に日乃森?〕

 

「僕を転生させた現上司の『なのはさん』というのは、別の世界で日乃森シオンという人物と婚姻関係を結んでいるからね。勿論だけど彼女の旧姓は高町だよ」

 

〔ほほぅ!〕

 

 矢張りというか興味津々らしい。

 

〔南雲君、そういう話は彼が戻ってから存分にしてくれないかね?〕

 

〔おっと、そうでしたな。それじゃ優斗君、報告をしてくれるかな?〕

 

「判りました。予め言うと家族会での報告は最後になる予定です」

 

〔最後? つまりは〕

 

「手に入れた神代魔法は六つ、残りは魔人族領に存在する変成魔法のみ。これさえ手に入れたなら後はエヒトルジュエとその眷属のアルヴヘイトを討てば良い。帰る前に連絡くらいはするけど報告をするのは今回限りだね」

 

 すると向こうで『おおっ!』と喜色満面などよめきが響いた。

 

〔ウチのアイリーンも帰ってくるのだな?〕

 

「勿論だ。彼女はエヒトルジュエの召喚と無関係では無いにせよ、召喚陣無しで召喚されているからステイタスが変わらないわ、言語理解すら使えないわと散々だったみたいだしトータスに間違っても残りたがらないだろうからね」

 

 それを聞いたジョージ・ホルトンは厳つい顔を穏やかに胸を撫で下ろす。

 

「現在、アシュリアーナ真皇国の真皇として僕は聖教教会とハイリヒ王国とヘルシャー帝国を陥落させ、亜人の国フェアベルゲンを我が国の領国として取り込んだ。残るは魔人族領のみ」

 

〔〔〔〔〔は?〕〕〕〕〕

 

 意味が解らないとばかりに彼方側の人間は呆けた様な間抜けた声を上げた。

 

〔優斗君がアシュリアーナ真皇国の真皇だというのは先程も聞いたが、それだと君がやらかしているのは謂わば世界征服というやつでは?〕

 

 押さえ付けられていた天之河光輝が激しく首を縦に振っている。

 

「世界制覇が僕の野望では決して無いんだけど、今回ばかりはやるしかなかったのさ」

 

〔そ、それは何故だい?〕

 

「愁さん、国の運営ってのはマフィアや893と何ら変わらない。つまり舐められたら終わりってやつなんだよ」

 

〔そうだね〕

 

 南雲 愁は理解が早い。

 

「さて、大前提として僕は百もの領国と本国を束ねる真皇だ。そんな真皇を拉致して戦争で最前線送りにした聖教教会とその手下のハイリヒ王国とヘルシャー帝国、ならばアシュリアーナ真皇国として果たしてどんな判断が成される?」

 

〔戦争一択だろうね……〕

 

「正解。事実として日本は大分、周辺諸国からは舐められているから可成りアレな話になってる。例えばIWC関連がそうだ」

 

〔国際捕鯨委員会……か〕

 

 元々は鯨の数の調整などを行う為に動きましょうという理念から設立がされた国際組織であり、決して頑なに捕鯨禁止を謳う組織では無かった筈だったのが、今や飽く迄も捕鯨禁止するべきだと謳う連中に牛耳られている。

 

 尚、この世界は未だだがユートの世界では普通に二〇一九年にIWCを脱退していたし、再転生をした地球でもこの問題は起こっていたけどとある理由からIWC自体が空中分解した。

 

〔そういえば最近、捕鯨反対国家――米国や豪州なんかで鯨被害が相継いでいたな〕

 

「きっと各国の海域で二百万頭くらいミンク鯨でも殖えたんだろうね」

 

〔〔〔〔〔〔っ!?〕〕〕〕〕〕

 

 クスクスと嘲笑うユートを見て確信してしまう一同、つまりは何かをユートがやらかしたのだというある意味で信用が出来るから。

 

 某国は『勝手に網に掛かった』とか言って鯨を平然と売るからやってないが、ユートは各国海域へと秘密裏にゲートを設置して約二百万頭にも及ぶミンク鯨を放っていた。

 

 結果、捕鯨反対を謳う国は鯨を殺せないという理由から要らない被害が出ているらしい。

 

〔我が米国にも!〕

 

「喜べよ米国人、鯨が絶滅危惧種だとかほざくから増やしてやったんだ。ざっと全国で二千万頭といった処だな。何なら米国には更に三百万頭ばかり増やしてやるぞ?」

 

〔なっ! 止せ、ヤメロ!〕

 

 ジョージ・ホルトンは叫んだ。

 

 きっちりと雌雄を分けて雄ばかりとか雌ばかりな偏りは無いし、早く間引かないといずれは更に数を殖やしてしまいかねない。

 

〔そんな数の鯨、どうしたんだい?〕

 

「勿論、殖やしたよ。真皇国の本拠地とも云える星帝ユニクロンの内部にインナースペースを形成して、太陽系くらいの広さを持たせて創造をした居住可能惑星の一つに海洋惑星が在ってね。其処には大陸なんて無いから海洋生物を殖やすに持って来いな環境。星その物も重力は地球と変わらないけど大きさは可成りあるから、それこそ微細なプランクトンから巨大な鯨まで様々に生きてる。それ即ち海洋生物の楽園とでも云えるくらいに」

 

 それは農業や酪農などを主目的に行う為に創造した惑星ユニウスセブンと同様のモノ、あっちはそれこそ様々な農業関連で食糧を増産している。

 

 食糧自体は食べる分を除けば全て時間停止空間の貯蔵庫に仕舞い込み、アシュリアーナ真皇国では食糧難は開拓始めから全く起きていない。

 

 何なら惑星トリコみたいなグルメの為の星なんてのも創造して【トリコ】の世界、彼処で獲られた素材を活かす形で一種の移植をしていた。

 

 例えば『ガララワニ』『BBコーン』『リーガルマンモス』『オゾン草』『虹色の実』『フグ鯨』『サンサングラミー』など動植物は元より、『モルス油』や『センチュリースープ』といった自然環境型グルメも再現をしている。

 

 それを思えば鯨が何千億頭くらい何でも無いと云えるであろうし、貯蔵庫の中には鯨の肉だって普通に貯えられているくらいだ。

 

 その気になればアシュリアーナ真皇国の国民が二四時間を食べる事に費やした上で、何百年という年月を過ごしても無くならないくらいの食糧が貯蔵されていた。

 

〔やれやれ、余り吃驚もしていられないにしても矢張り驚くしかないね。然し戦争……か、どうしてもやらねばならなかったのかい? 確かに君を拉致して最前線送りにしようとしたかもだけど、彼らにその事実を話していなかった……つまりは向こうも知らなかったんだろう?〕

 

「本来なら穏便に済ませる為に話さなかったんですけどね、残念ながら穏便に済ませる為の条件が満たされなくなりました」

 

〔……と言うと?〕

 

「簡単に言えば彼女らが僕の元に来る前に全て、七大迷宮を攻略まで済ませていれば良かったんですが、それが単純に僕の実力不足からくる遅れなら情状酌量の余地も見出せます。然し遅れたのは天之河光輝が度重なる邪魔をしたからなので」

 

 ユートの場合はゆっくりと進むなどをしたりもあったけど、それでも想定外の邪魔が無かったら一ヶ月は前に七大迷宮を攻略している。

 

 まぁ、天之河光輝の度重なる邪魔というのを初めから想定しなかった時点でアレなのだろうが、幾ら何でも『天之河の邪魔に備えて急行する』とか言える筈も無いし、ユート自身もそこまで仕事仕事で動きたかった訳でも無い。

 

 更にはトータスの人間――取り分け教会関係や王国に帝国関係、魔人族もそうだけどこれらを庇ってやる義理立てなんか無いのだから。

 

 時間にしても『出来たら面倒にならない程度』に考えていたに過ぎない、何故なら既存の支配体系を破壊して新たな支配体系の創造は面倒臭い。

 

〔最後に訊きたい〕

 

「はい?」

 

〔優斗君は帰って来る気は無いのかね?〕

 

「まさか」

 

 ユートはトータスの知的生命体がエヒトルジュエにより、この大樹ウーア・アルトの存在している大陸にしか存在していない事を暴露した上で、数万年を無人となっていた他の大陸の開拓と入植を行いつつ、ハイリヒ王国もヘルシャー帝国にも別口に王位を持たせて自分は普通に帰る心算である事を強調する。

 

「既にハイリヒ王国は古代ベルカ時代の覇王たるクラウス・G・S・イングヴァルドの末裔に任せているし、年若いからそれなりに経験を積んでいる者を補佐として宰相に付ける。ヘルシャー帝国もまた然りだね」

 

〔そうか〕

 

 今は南の大陸の開拓である程度の指揮を執っているラルジェント、彼女にはアインハルトの補佐に回って貰う予定であった。

 

 ラルジェントにはリルベルトと共にちょっとばかり重要な役割を負って貰うが、そんな役割とて彼女からしたら片手間に出来る程度の事。

 

(ヘルシャー帝国は夜姫に補佐を頼むか。帝位には誰を就けるかね?)

 

 自然と思い至ったのは自身の娘の顔。

 

(クオンにやらせてみるか)

 

 α世界線では違うが、あの世界のβ世界線に於けるユートの娘たるクオンや謂わば【うたわれるものー二人の白皇ー】が終了後に行った世界、其処で出逢った者達を含めてこの世界では亜人と呼ばれる連中に任せるのも皮肉が利いていよう。

 

 それに本来なら上に立つ筈だった者も知り合いには多く居たから。

 

 ユートは自然と口角を吊り上げながら南雲 愁達との会話を愉しむのであった。

 

 

.




 漸くヘルシャー帝国も終わり、シュネー雪原に向けて進められます。


勇者(笑)な天之河の最後について

  • 原作通り全てが終わって覚醒
  • ラストバトル前に覚醒
  • いっそ死亡する
  • 取って付けた適当なヒロインと結ばれる
  • 性犯罪者となる
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