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ハジメと恵里との会合をしてから約一〇日という時が過ぎ去った昼頃、昼食も済んで中休みをしている真っ最中に報告が上がって来た。
空が濁った銀色に染まった……と。
恐らくは空を埋め尽くす勢いで大量の木偶人形が浮いているのだろうが、だいたいの予想から遅れる事三日後に最後の決戦が始まる。
外に出ると天之河光輝が悠然と黄金の光に包まれて浮いていた。
銀色の中に金色が一つという意味に於いても浮いた存在、此方を見下ろしながら笑みさえ浮かべる天之河光輝は嘗てのキラキラ鎧を身に纏って、赤地に裏打ちされた白いマントを羽織っている。
「一応、神と僭称するだけあって生成魔法で造ったって処か? キラキラ鎧が素晴らしく似合っていないな天之河」
「ふん、緒方……か」
以前に輪を掛けて随分と上からで蔑む視線を向けてくる天之河光輝、はっきり云って以前の方がそれを隠せていた分だけマシだったろう。
「見よ、これぞ我が最強の軍勢よ!」
バッ! マントを翻しながら右腕を横に伸ばして木偶人形を見せびらかす。
「画一的で出来の悪いガレキでも見ている感じで気分が良くないな」
「瓦礫?」
言葉にすれば同じだが然しながら物は全く別、天之河光輝が言うのは言わずもがなだがユートの言う物はガレージキット、有り体に云えばレジンキャストを用いて作る手作り模型。
尚、前々世ではユートも芸術系に造詣が深いのを利用してガレキの代行依頼を受けて稼いだ。
無論、欲しくても自分では上手く作れないからと諦めていた人間から、プラモデルの製作代行も行っていてそれなりに名を上げていた。
何で三流大学に行って三流会社に勤めていたのかというレベル、プロモデラーにでも成るか或いは父親みたいに画家を主流にした芸術家として食っていけそうなものを。
結局、刀舞士として生きられなかったユートは生き方を色々と間違えてしまっていたのだろう。
(それにしても、二〇万くらいはいくかと思っていたらまさかの桁が二つは違うとはね。どれだけ頑張って数を揃えたのやら……)
ユートは殺したエーアストの肉体を研究してきて理解したが、木偶人形共は変成魔法で有機物を集積化して形作ってあり、それをテンプレートでコピペをして割と簡単に造れてしまう。
某・ビリビリちゃんの二万人にも及ぶクローンもボタン一つでポンと造られていて、ちょっとした御手頃価格に十数万円で増やせるらしいけど、木偶人形共もそんな感じに増殖させるみたいだ。
とはいえ、増やすにも時間も魔力もそれなりに掛かるから果たしてどれだけかと考えていたが、天之河光輝というかエヒトルジュエというべきかは最早知らないしどうでも良いけど、本当に頑張り気合いを入れて作業をしたのかも知れない。
情熱の掛け処を間違っているけど。
「取り敢えず数を減らすか。混戦になるとやれなくなるから開幕ぶっぱで消し飛ばす!」
「どうするのよ? 私達で究極体に進化させれば行けそうだけど」
瑠姫が訊ねてくる。
「究極体はエネルギーの消耗も激しいな。だから行き成りぶっ放すのは継戦という意味では余り宜しくない。僕が力を使う」
「力を?」
ユートは頷くと天を見据えた。
「リル!
〔了解しました〕
程無くして再び念話が響く。
〔私とラルを起点として神域に詰めていた神級の者で許可を出しました。今からならば小一時間は間違い無く小宇宙を扱えましょう〕
「了解した!」
リルベルトとラルジェント、この二人は姉妹であり【SHADOW SKILL】の世界にて聖王国アシュリアーナの聖王女、姉のラルジェントが裏切者のエリアードに封ぜられてからは妹のリルベルトが聖王女の任に就いていた。
聖王女なんて云うがラルジェントは兎も角としてリルベルトは三児の母で、二千年前の聖王国が建国を成された日よりもずっと前から生きていて、仲間だった“紅の王”カイ・シンクを封印してから仲間の一人のシア・カーンとの間にヴァイとヴァジュラとガウの三人の子を儲けている。
尚、ヴァイは“刀傷”の
“神異”リルベルトと“光輪”ラルジェント姉妹を起点として約三〇秒間の封印解放、更に神級による許可を得る事によって三〇秒毎の封印解放維持が成されていく。
神級は最低限で到達者、その上がリルベルトやラルジェントやユカウラなど超越者、その上になるのが日乃森なのはみたいな従属神で、その上が下級神→中級神→上級神→最上級神となる。
この上は創造神級なので考えるだけ無意味でしかなく、ユートが連れてきたのも下級神までだから――正確にはそういう括りがされていなかった世界からも来ている――考える必要が無い。
神級が自身の神域にて許可を出す事が異世界でユートが小宇宙を使う条件、起点は二神で三〇秒と短いけど三神目からはそれ毎に三〇秒。
小一時間は使えるならどれだけの神級が神域に詰めているか判るというもの。
「今こそ
漆黒の小宇宙が黄金に煌めき太陽の如く輝きを燦然と放つ。
「此処に来て僕の身を鎧え我が聖衣よ!」
ユートの右腕の手首に装着されてる銀の腕輪には闇翠と白銀と黄金の聖石が填め込まれており、この聖石は聖衣石と呼び称される謂わば聖衣箱の代わり、現代日本であれを背負って運ぶのは少し難しいからと造られた物だ。
闇翠の聖衣石には麒麟星座の青銅聖衣が納められており、白銀の聖衣石には一時期は手放していた杯座の白銀聖衣が、そして今現在に燦然と輝いている黄金の聖衣石には再誕世界からアテナからの許可の元に持ち出した双子座の黄金聖衣が。
夜中の如く空が真っ暗に成ったかと思ったら、ユートの頭上に双子座の星が並んで顕現化される黄金のオブジェの姿が、即ち双子座の黄金聖衣が威風堂々とその場に顕れたのである。
カシャーンッ! と軽快な音と共に二面四臂の脚を持たない双子座が分解され、それぞれが肉体を鎧うパーツと成って脚、腰、胸、腕、肩と装着がされていき、頭のパーツが装着されて水色の裏打ちが成された純白のマントを羽織った。
戦神アテナが黄金聖闘士双子座の優斗として闘ってきた戦装束。
「ふん、我よりキンキラキンな鎧を纏ってどうするというのだ?」
何も知らないというのは或る意味で幸福なのかも知れないが、ユートは常々から言っているのを憶えていないのか? 『知識は力也』や『未知こそは真なる敵』という言葉を。
何故にこうも無警戒なのか。
「戦神アテナの聖なる神血よ、我が双子座の黄金聖衣に大いなる加護を此処に与えん事を
ユートの戦神アテナに対する願祈は力と成り、予め双子座の黄金聖衣に与えられていた血液が青い紋様を浮かび上がらせ、基本的な形状を変えずにそれでも大幅な変化を齎していた。
普段は丸みを帯びている部分が尖鋭化されて、背部には左に二枚の天使の翼、右には二枚の悪魔の如く翼が双子の光と闇を表す様である。
「
仮にオブジェ形態に成れば光と闇の双子が互いに向き合う様な形となるだろう。
「さぁ、銀河の星々が盛大にけ散る様をその目に焼き付けるが良い……」
掌を上向かせて前に腕を伸ばすと小宇宙をその手の内に圧縮凝縮とばかりに収束、更に両の腕を天高く掲げて十字に組むと掌の中でギュウギュウに凝縮をされた小宇宙に点火する。
まるでトータス全体が宇宙空間にでも成ったかの如く彩りを変化させ、生命体が住めない様な星が彼方此方に浮かんでいるのはトータス人によく解らない光景に見えていた。
「よ、夜空ですかぁ?」
シアが辺りを怖々と見回す。
とはいえ、大地に根差す脚の感覚を鑑みれば明らかに宇宙空間では無い。
「喰らえ、
ユートが両腕を振り下ろしながら叫ぶと木偶人形共の中央に威力が集約化、その威力は一気呵成に弾け飛んで轟音と共に周囲を消し去っていた。
「ば、莫迦な……」
エヒトルジュエは何処かで自らがイレギュラーとするユートを『所詮は人間』と見下していた、それが故に一億にも上る数を用意すれば容易く折れると考えていたのに、蓋を開けてみれば開幕ぶっぱで数百万もの使徒が一瞬で消滅する事態に。
「続いて
それは地球では魔の三角地帯だとか大西洋にて呼ばれそうな、謂わば異次元空間への入口を生み出して対象を亜空間へと追放する秘技。
「まるでホーリーエンジェモンみたい」
ヒカリが呟いて思い出すのは嘗て八人の“選ばれし子供”だった一人、高石タケルがパートナーとしたデジモンのパタモンが超進化したホーリーエンジェモンの必殺技ヘブンズゲート。
これでまた数十万もの木偶人形が亜空間ゲートから異次元へと消された。
因みに、この異界次元という技は確かに敵対者を亜空間へと追放する技ではあるが、その気になれば一時的な追放で済ませて留め置く事も可能。
何しろこの技を応用すればテレポーテーションの上位互換として移動技にも成る。
しかも本来はアテナの加護で行き来が不可能な場所にまで……だ。
そんな技によって傷一つ付けず数十万にも及ぶ木偶人形を確保、後は事態が終息したら実験体兼性欲処理人形として扱う心算でいた。
僅か一分足らずで数百万と更に数十万を片付けたユートだが、未だにそんなものは誤差に過ぎないと謂わんばかりの数が蒼空を埋め尽くす。
[ULTIMATE EVOLUTION]
「続けて行くぞ、デジソウルチャージッ! オーバードライブ!」
ユートは幾つかデジヴァイスを持つ。
最初に手に入れたのはディーアーク、【デジモンテイマーズ】の世界にてドーベルモンを復活させた際に得た物、次がデジヴァイスicで【デジモンセイバーズ】の世界にて壊れていたディーアークの代わりに使っていた。
そのデジヴァイスicが進化したのが今持っているデジヴァイスバースト、バースト進化すらをも可能とするこれはデジソウルのオーバードライブも受け止めるデジヴァイス。
「ガジモン、究極進化っ!」
0と1のデジタルな姿が新たな
「アヌビモン!」
それはエジプトの旧き冥界の神アヌビスを模した究極体のデジモン。
[BURST EVOLUTION]
バースト進化の文字が浮かんだ。
「チャージ! デジソウルバースト!」
更にデジヴァイスバーストを横にして手を翳すユート、モニターには[BURST EVOLTUTION]と表示されて闇の太陽にまるで眠るが如く取り込まれてしまうアヌビモン……
「アヌビモンバーストモード!」
それはバーストモードという【デジモンセイバーズ】に於ける究極体を越えた究極体、真の力を――限界を越えて全力を出すデジモンの寿命に余り宜しく無さそうな力である。
[ULTIMATE EVOLUTION]
淑乃の持つデジヴァイスバーストに音声も無く
究極体進化の文字が浮かぶ。
「こっちも往くよ、ララモン! デジソウルチャージ! オーバードライブ!」
「ララモン、究極進化!」
今度は植物型であるララモンが淑乃のデジソウルに反応して進化、進化時の科白はユートからの影響を強く受けていた。
「ロゼモン!」
植物型の究極体は幾つか在るけど、その中でも薔薇を象るロゼモンへと変わったララモン。
[BURST EVOLUTION]
「チャージ! デジソウルバースト!」
【デジモンセイバーズ】の世界出身なだけに、今さっきのユートと同じ手順で進化をさせた。
「ロゼモンバーストモード!」
頭の花びらがロトスモンみたいな純白に成ったバーストモードに成る。
「んじゃ、私も!」
ディースキャナを掲げる泉、そのモニターには[風]に似た紋様が浮かび上がっていた。
泉の全身を突風が吹き荒び竜巻と成って囲い、それは風のデジコードとして変化を遂げている。
「エンシェントスピリット……エボリューショォォォォォンッッ!」
風のヒューマンスピリットとビーストスピリットを同時に、然もダブルスピリットエボリューションとは違って一部だけでなく全てを用いた。
「ハ、ァァァァァァッ!」
それは以前にミュウが水のスピリットで行ったのと同じ進化である。
「エンシェントイリスモン!」
【デジモンフロンティア】世界に於ける原初の究極体、十闘士の一体で風の属性を持つデジモンとして風のスピリットを遺す。
鳥人型や妖精型の祖。
「テイルモン!」
「往くよ、ヒカリ!」
ヒカリのデジヴァイスのモニターに光の紋章が光り輝いて、進化の煌めきがモニターから溢れ出すとテイルモンを包んだ。
「テイルモン、超進化ぁぁっ!」
猫獣人っぽい姿から白を基調とした衣服に身を包む大天使の姿に成った。
「エンジェウーモン……究極進化っ!」
間髪入れず更なる進化を。
「オファニモン!」
翠の鎧姿となった究極体オファニモン、実際にはピンクの龍であるホーリードラモンにも進化が出来るが、今回は敵がそれっぽい外見だったからか座天使型デジモンのオファニモンに。
「レナモン!」
「ルガモン!」
【デジモンテイマーズ】の世界出身たる瑠姫とアリス、二人はディーアークを胸に一時的ながらデジタライズされる事でパートナーと融合をしてより高みに進化をする
《MATRIX EVOLUTION!》
《MATRIX EVOLUTION!》
響き渡る電子音声。
「「マトリックスエボリューション!」」
二人はデジタライズされた上でパートナーと重なる様に融合していく。
「レナモン、究極進化!」
「ルガモン、究極進化!」
本来、この形の究極進化は人型に成るのだけどルガモンはプリミティブに獣型だ。
「サクヤモン!」
「フェンリルガモン!」
人に近しいサクヤモンと獣に近しいフェンリルガモンが並び立っていた。
菫色のクロスローダーを構えるネネ。
「メルヴァモン!」
「はぁぁっ!」
ネネに応えるメルヴァモンは、本来であるのならばオリンポス一二神に属するミネルヴァモンが成長した姿だが、出身世界が【デジモンクロスウォーズ】だったから究極体の神人型の意味合いも薄かったと云える。
「スパロウモン!」
スパロウモンは成長期で、ジョグレス進化なら不可能な世代が上のデジモンとの合体。
「応っ!」
ネネからの呼び掛けに応えるのはパートナーと成っている二体、出身世界でもこの組み合わせにてデジクロスはしていた。
「デジクロス!」
「「デジクロスッッ!」
ネネな言葉を鸚鵡返しに唱和してスパロウモンの躯体がパーツ別に分解が成され、メルヴァモンへと鎧う様に装着が次々と成されていく。
「ジェットメルヴァモン!」
ジェットメルヴァモンは不敵に笑みを浮かべながら名乗った。
更にユートもクロスローダーを構える。
「来い、ロイヤルナイツ!」
《REALIZE!》
クロスローダー内へと待機をしていた聖騎士型デジモンが一三体。
「アルファモン!」
「マグナモン!」
「アルフォースブイドラモン!」
「デュナスモン!」
「ロードナイトモン!」
「デュークモン!」
「ジエスモン!」
「ガンクゥモン!」
「エグザモン!」
「ドゥフトモン!」
「クレニアムモン!」
「スレイプモン!」
「オメガモン!」
ユートが“聖魔獣創造”により創造した聖魔獣、最初の一三体こそがロイヤルナイツだった。
因みに次に創ったのは十闘士であるが、此方は飽く迄もヒューマンとビーストのスピリットを造る為のモノで、人格は設定されていない……どちらかと言えば獣に近いモノでしかないであろう。
「数を増やす当て……ね」
本来であれば聖闘士の時は聖闘士としての力、テイマーならテイマーとしてのみの力で闘う。
まぁ、或る意味で舐めプだ。
態と苦労をする為の舐めプでは無く、ちょっとした拘りに過ぎないからこういう場合には解禁をしてしまうけど。
カシャーンッ! ユートは双子座の神聖衣を身体からパージをすると、その手にはジクウドライバーとライドウォッチが握られている。
勿論、使える者は各々が握っていた。
『『『『『変身っ!』』』』
『『『ちょうじゅうこう!』』』
【閃姫】と坂上龍太郎による仮面ライダー達、そして【解放者】によるビーヒァイター達。
因みに、坂上龍太郎は最終決戦という事もあって仮面ライダークローズマグマに変身をした。
《ZIKUーDRIVER!》
ユートもジクウドライバーを装着。
《SHINーO!》
それはシンオウライドウォッチ、ジオウライドウォッチの亜種だ。
ウェイクベゼルを九〇度回転、ライドオンスターターを押したら電子音声が鳴り響く。
左手にはグレイテストシンオウライドウォッチが有り、グレイテストスターターを押してやると矢張り電子音声が響いた。
《GREATEST SHINーO!》
ガシャリとグローリスモールが展開。
右側にシンオウライドウォッチ、左側にグレイテストシンオウライドウォッチを装填してやるとベルトからアークルとオルタリングの起動音が鳴り響く。
《ADVENT COMPLETE TURN UP》
チリーンと音叉の音。
《CHANGE BEETLE SWORD FORM WKAE UP KAMEN RIDE CYCLONE/JOKER TAKA TORA BATTA THREE TWO ONE SYABADUBI TOUCH HENSHIN SOIYA DRIVE KAIGAN LEVEL UP BEST MATCH!》
各仮面ライダーの代表的な音。
「変身っ!」
ジクウドライバーのライドオンリューザーを押して、ジクウサーキュラーを回転させてやる事で両端のスロットへとセットされたライドウォッチのデータを同心円状に展開ロード、ジクウマトリクスへと伝達をさせる。
《RIDER TIME!》
《GREATEST TIME!》
装填をされた両ライドウォッチが鳴り響いて、以前と同じく何故だか唄い出すベルト。
《KUUGA AGITΩ RYUKI FAIZ BLADE♪》
《HIBIKI KABUTO DENーO KIVA DECADE♪》
《DOUBLE OOO FOURZE♪》
《WIZARD GAIM DRIVE♪》
《GHOST EXーAID BUILD♪》
《IWAE!》
そしてほむほむの声で祝われた。
《KAMEN RIDER GREATEST SHINーO!》
仮面ライダーグランドジオウの色違いな姿で、2Pカラーと呼ぶに相応しい仮面ライダーグレイテストシンオウ、ライダーレリーフが銀色で周囲が金色にアンダースーツは白色をしてクラッシャーなどが黒い、グランドジオウとは正しく配色が逆転をしているのである。
仮面ライダーグレイテストシンオウに変身をしたユートは、一気に全てのライダーレリーフへと年号順にタッチをしていった。
《KUUGA!》《AGITΩ!》《RYUKI!》《FAIZ!》《BLADE!》《HIBIKI!》《KABUTO!》《DENーO!》《KIVA!》《DECADE!》《DOUBLE!》《OOO!》《FOURZE!》《WIZARD!》《GAIM!》《DRIVE!》《GHOST!》《EXーAID!》《BUILD!》
必殺技を放つ仮面ライダーを一時的に召喚するなんてのも可能だが、普通に召喚をして共に闘うという事も出来る辺りやれる事は多い。
オリジナルはどうかユートもよく知らないが、此方で喚び出すのは飽く迄もAIと変わらないから思考は同じだけど、矢っ張りちょっと違うのか若干ながら弱いかも知れなかった。
とはいえ、グランドジオウと同じ様に初期から強化や最終形態と思い通りに召喚が出来るので、今回は全員を最終形態として召喚をしてやる。
赤色の年号から顕れたるは各仮面ライダー達の最強フォーム。
尚、ハジメの仮面ライダーアギトも居る訳だからWアギトシャイニングフォームと成っていた。
「まだまだ!」
ユートは仮面ライダー達を喚び出した後にまだ召喚の手を止めていない。
「クレストチェンジ!」
正確にはレリーフだが、ユートが叫ぶと仮面ライダーのレリーフが違うものへと変化していた。
そのレリーフは三人が最低限の人数で、何だかおかしな人数が描かれたものも在る。
《HIMITSU SENTAI ⅤRANGER!》
タッチし電子音声が鳴り響いて、年号が顕れると其処から五人のカラフルなスーツ姿が。
「アカレンジャー!」
「アオレンジャー!」
「キレンジャー!」
「モモレンジャー」
「ミドレンジャー!」
五人は名乗り上げつつポージング。
「五人揃って……」
アカレンジャーの科白と共に……
『ゴレンジャー!』
戦隊の名前を名乗った。
全員、エヒトルジュエさえ茫然自失となりながら見守っている中で再びレリーフにタッチ。
《J.A.K.Q DENGEKI TAI!》
矢張り五人のカラフルスーツ。
「スペードA!」
「ダイヤJ!」
「ハートQ!」
「クローバーK!」
「ビィィィッグ1!」
何故か派手に飛び上がって名乗るのは中途から出た白い行動隊長。
『我らジャッカー電撃隊!』
ポージングしながら名乗るのはスーパー戦隊の華とでも呼べる儀式。
《BATTLE FEVER J!》
それは五ヶ国の名前を持った戦隊。
「バトルジャパン!」
「バトルフランス!」
「バトルコサック!」
「バトルケニア!」
「ミスアメリカ!」
ダンスを取り入れた名乗りや戦闘。
『バトルフィーバー!』
「次!」
《DENSHI SENTAI DENJIMAN!》
新たなレリーフにタッチをすると或る意味では完成形に達した最初の戦隊が顕れる。
「デンジレッド!」
「デンジブルー!」
「デンジイエロー!」
「デンジグリーン!」
「デンジピンク!」
名乗った後は……
「見よ! 電子戦隊……」
『デンジマン!』
矢張り集まって戦隊名を名乗る。
《TAIYO SENTAI SUN VULCAN!》
「「「とあぁぁぁっ!」」」
今度は赤と青と黄のスーツを纏う三人が飛び上がって一回転。
「バルイーグル!」
「バルシャーク!」
「バルパンサー!」
バルシャークは名乗りのポーズがちょっとばかり大変そうなイメージがあるが、慣れているかの様にバッと片足でポーズを決めていた。
「輝け! 太陽戦隊……」
『サンバルカン!』
始終、三人だけの戦隊である。
《DAI SENTAI GOGGLE Ⅴ!》
「「「「「とおおおっ!」」」」」
五人がクルクル回って着地。
「ゴーグルレッド!」
「ゴーグルブラック!」
「ゴーグルブルー!」
「ゴーグルイエロー!」
「ゴーグルピンク!」
額の宝石とレリーフは既には喪われ滅び去った文明を象徴としている。
「戦え! 大……戦隊!」
『ゴーグルファイブ!』
ゴーグルレッドに続いて五人で唱和。
「ねぇ、これを後何回やるの?」
「僕が知るのは【
「ええ……」
雫はげんなりしてしまう。
《KAGAKU SENTAI DAINAMAN!》
「とおおおっ!」
五人が空中で前転をしたらドカァァンッ! と行き成り爆発して着地。
「ダイナレッド!」
「ダイナブラック!」
「ダイナブルー!」
「ダイナイエロー!」
「ダイナピンク!」
名乗る毎に赤黒青黄桃の爆発。
「爆発! 科学戦隊……」
『ダイナマン!』
そしてまた背後で何故か彼らの色でとりどりな爆発が起きた。
《CHO DENSHI VAIOMAN!》
「レッドワン!」
「グリーンツー!」
「ブルースリー!」
「イエローフォー!」
「ピンクファイブ!」
尚、イエローフォーの人格AIは二代目である矢吹ジュンのものと成っている。
「ワン!」
「ツー!」
「スリー!」
「フォー!」
「ファイブ!」
改めて数字で叫ぶ五人。
「超電子!」
『バイオマン!』
また戦隊レリーフをタッチ。
《DENGEKI SENTAI CHANGEMAN!》
「チェンジドラゴン!」
「チェンジグリフォン!」
「チェンジペガサス!」
「チェンジマーメイド!」
「チェンジフェニックス!」
幻獣モチーフの戦隊、邪悪のゴズマと闘い続けて勝利をした。
「電撃戦隊!」
『チェンジマン!」
次のレリーフにタッチする。
《CYO SHINSEI FLASHMAN!》
「レッドフラッシュ!」
「グリーンフラッシュ!」
「ブルーフラッシュ!」
「イエローフラッシュ!」
「ピンクフラッシュ!」
元々は地球から攫われた子供達が救い出され、戦士となるべく修練の毎日を送っていた。
「超新星!」
『フラッシュマン!』
随時、全四八の戦隊が名乗り上げる。
「爆上戦隊!」
『ブンブンジャー!』
斯くして漸く全戦隊が名乗り終わった。
変身と名乗りでの攻撃は御法度とはいえ割かし長い名乗りを延々と見せられ、エヒトルジュエもげんなりとした表情になってしまっている。
「じゃ、次だな」
『『『『『待てぇぇぇっ!』』』』』
既にデジモンの進化を終えた瑠姫達、雫や鈴達の【閃姫】、更にはエヒトルジュエ=天之河光輝までもが同時に叫んでいた。
「何だよ?」
「次って何? もう仮面ライダーもスーパー戦隊も喚んだじゃないよ!? まさか昭和ライダーやメタルヒーローまで喚ぶ気なの?」
代表して雫が訊ねてくる。
「ニチアサは仮面ライダーとスーパー戦隊だけじゃないだろうに」
「ニチアサ……仮面ライダーとスーパー戦隊? まさかプリキュアも!」
ユートがニヤリと口角を吊り上げた。
「クレストチェンジ!」
戦隊レリーフが新たにプリキュアレリーフに変わったのを見て、雫は絶望がゴールだと謂わんばかりにうな垂れてしまう。
《FUTARI HA PRECURA MAX HEART!》
初代プリキュア、当然ながら無印の方では無くて続編から。
2005という赤い数字は【ふたりはプリキュア Max Heart】が放映開始をした年を表す。
「あれ? 変身してないわね」
「仮面ライダーやスーパー戦隊は飽く迄も思考的にはオリジナルを基にしたAI。だけど彼女達の場合はアストラルコピーに実体を与えた存在だ。故に彼らと違って召喚解除で消えたりはしない、だから彼女達を喚んだからには衣食住を確り与えるのが契約なんだよ」
「誰と?」
「プリキュアオールスターに決まってる」
喚べるプリキュアのオリジンと同じだけ契約を交わしている。
「うん! ほのか、ひかり、こうして喚ばれたからには契約を果たすよ」
「ええ、なぎさ」
「判っています!」
「「デュアルオーロラウェイブ!」」
「ルミナス! シャイニングストリィィィィィィームッ!」
なぎさとほのかと互いに呼ぶ橙色の短髪少女と長い黒髪少女は、ハートフルコミューンにハート型のカードを通して手を握り合い叫ぶ。
尚、妖精であるミップルとメップルの顔が付いているけどこれは単なる飾りに過ぎない。
同じく金髪な美少女がタッチコミューンというアイテムを開き、名前の通り手で妖精ポルンの顔をタッチしてから叫んだ。
因みに、ハートフルコミューンでのミップル&メップルと同じくポルンは飾りである。
どちらもユートが彼女達の専用に用意をしていた変身アイテムであり、妖精達まで用意はしていなかったからこんな形に成っていた。
三人の変身が完了。
「光の使者キュアブラック!」
「光の使者キュアホワイト!」
「「二人はプリキュア!」」
「闇の力の下僕達よ!」
キュアホワイトが叫び……
「とっととお家に帰りなさい!」
キュアブラックが締める。
「輝く
【ふたりはプリキュア MaxHeart】の主人公であるキュアブラックこと美墨なぎさ、キュアホワイトこと雪城ほのか、そして新戦力として現れたシャイニールミナスこと九条ひかり。
そのアストラルコピー体から生み出されたのがこの三人、思考回路は当然ながらオリジンである本当のなぎさとほのかとひかりのものであるし、プリキュアへの変身はユートが“神秘の瞳”によって確りと視た上で造り上げた。
他のプリキュアにも云える事だけれど、本人達も自分がアストラルコピーに過ぎないのは理解をしており、記憶上の知識として存在しているであろうオリジンのエピソード記憶は形骸化しているモノだと解っている。
「まぁ、どっちかって云うと真属性が闇な僕が喚んだ君らの方が闇の力の下僕で、一応であれ神を僭称する連中の方が光なんだけどな」
「うっさい! まったく、名乗りに茶々を入れるとかぶっちゃけ有り得ないっしょ!」
「ブラック、落ち着いて!」
叫ぶキュアブラックを苦笑いを浮かべながらも宥めるキュアホワイト、シャイニールミナスも同じ様に苦笑いを浮かべていた。
こうして喚び出されたプリキュア達。
「これで手数は大分増えた訳だな。それじゃ締めにいく。さぁ、エヒトル之河ジュエ! 金色の御許へ還るが良い!」
そう、ユートとその仲間達による最終で最後の超血戦は始まったばかりであったという!
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勇者(笑)な天之河の最後について
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原作通り全てが終わって覚醒
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ラストバトル前に覚醒
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いっそ死亡する
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取って付けた適当なヒロインと結ばれる
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性犯罪者となる