こんにちは、魔王です。勇者くんいますか?   作:大学生カッコカリ

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深夜テンションで構想が湧いたのでUPしました。


待ち合わせすっぽかされた仲間たち

女魔法使い・ねえ、まだ勇者様来ないの?

 

女戦士・アタシに言っても知らないよ

 

ショタ僧侶・王様に手紙送りましたけど、まだ返事来てないんです…すみません…

 

女魔法使い・僧侶くんは悪くないわよ。元はと言えば、王様が勇者を魔王退治に向かわせるから、酒場で待っててくれって依頼したんじゃない

 

女戦士・そうそう。こういうのは依頼者の不手際なんだから、僧侶くんは気にしなくて良いぜ

 

ショタ僧侶・グスッ…ありがとうございます

 

女戦士・しっかしヒマだな…。いつ来るか分かんねえ以上酒飲むわけにもいかねえし、かと言って筋トレしてるのもなぁ…

 

女魔法使い・私も手持ちの魔道書全部読みきっちゃったし。レベル足りてないから使えないけど、爆炎魔法のスキルレベルカンストしちゃったわよ

 

ショタ僧侶・僕も初級ですけど、回復魔法で最大体力の半分くらい回復できるようになりました。勇者様のサポートする準備は万全ですね!

 

女戦士・その勇者が来ないことには始まらないが…あっ!勇者いた!

 

女魔法使い・えっ、どこ!?

 

女戦士・メインストリートのリンゴしか売ってない店で金リンゴ見てやがる!

ちょっと声かけてくる!

 

ショタ僧侶・僕も直ぐに行きます!

 

女魔法使い・そこで逃すんじゃないわよ!

 

女戦士・もち!

 

ショタ僧侶・…?金のリンゴってなんです?

 

女魔法使い・それは後!

 

 

 

 

女戦士・すまん、逃した

 

女魔法使い・嘘、いま着いたのに!!

 

ショタ僧侶・あうう…人混みに酔いました…

 

女魔法使い・なんで逃しちゃったのよ!

 

女戦士・しょうがねえだろ!?声かけて早く冒険行くぞって言ったら隣にいたやつが転移魔法で連れて逃げたんだよ!

 

女魔法使い・転移魔法…ってマジ?

 

ショタ僧侶・?どうしたんですか?

 

女魔法使い・転移魔法っていうのは、非常に高度な魔法なの。空間内の時間流を瞬時に解析して、その上で座標の異物確認、空間歪曲率、転移成功率を全て計算して、その上で自分のMPを全損する覚悟でやらないと成功の芽が出ないくらい難しいの。

 

女戦士・分かりやすく、3行で、頼む

 

女魔法使い・超難しい。ヤバイ、無理。あびゃー

 

女戦士・なるほど、分かりやすい

 

ショタ僧侶・でもそれを瞬時に発動させた方は一体誰なんでしょう?

 

女戦士・なんか凄え仲よさげだったぞ。

声かける直前コントみたいなのしてたし

 

女魔法使い・勇者様って確か魔法学校に通ってるんだから…10代よね?

 

女戦士・ああ、大凡15〜17ってとこだったぞ。その歳で大魔法使いやら賢者と知己になるとは考えにくいな

 

ショタ僧侶・となると、一緒にいたのは幼馴染や友人といった、普通の方の可能性が高いんですけど…

 

女魔法使い・魔法学校の学生が転移魔法なんて高等魔法使えるわけないわ。私5歳から魔道書読みふけってるけど夢のまた夢よ

 

ショタ僧侶・あれ、女魔法使いさんって何歳なんですか?

 

女戦士・ちょおま

 

女魔法使い・別に隠すことでもないし良いわよ。26よ、20年間魔道に浸りこんでるわ

 

ショタ僧侶・その女魔法使いさんでも転移ができないとなると…見た目を偽ってるか、そもそも人間ではない、エルフや長命の種族の可能性もありますね

 

女戦士・エルフってあの耳長のか?

あいつらは人間嫌いだし、森の中から殆ど出てこないぞ

 

女魔法使い・それにエルフが城下町にいたらそれこそ大騒ぎになるわ。他の長命の種族も同じよ、人間は直ぐ騒ぐから滅多に寄り付かないの

 

ショタ僧侶・うーん、じゃあ後は…

 

あっ、すいません、ちょっと抜けます!

 

 

女魔法使い・えっちょ

 

女戦士・何、なんかあったのか?

 

女魔法使い・…返信こないわね

 

女戦士・眼の色変えてすっ飛んでったからな…少し待つか

 

 

 

 

ショタ僧侶・お待たせしました

 

女戦士・お疲れさん、何があったよ

 

女魔法使い・いきなり飛び出してったからびっくりしちゃったわよ、どうしたの?

 

ショタ僧侶・あの、また勇者様を見つけたので会いに行ったんです

 

女戦士・何!?

 

女魔法使い・それを早く言わないとダメよ!どこにいったの!?

 

ショタ僧侶・幼馴染の方と温泉に行くって言ってました。あと転移をしたのはやっぱり幼馴染の方だそうです

 

女魔法使い・嘘でしょ…私学生に魔法使いとして負けてるの…?

 

女戦士・かわいそうになぁ…で、転移が使えるってどんな幼馴染だよ。まさか人じゃないとか言わないよな?w

 

ショタ僧侶・魔王だそうです

 

女戦士・

 

女魔法使い・

 

ショタ僧侶・そして冒険は始めなくて良いそうです

 

女戦士・どゆこと?

 

女魔法使い・わがんね

 

ショタ僧侶・よく喧嘩して時々負けてるから討伐は既にされてると解釈されて、魔王とか魔物の脅威みたいなのもなくなってるそうです

 

女戦士・

 

女魔法使い・

 

ショタ僧侶・それと確証はないんですけど、姫様が馬面の魔物と駆け落ちしたからそれどころじゃないとか

 

ショタ僧侶・あ、あとさっき王様の使いの方が見えて、謝罪文と依頼金を倍にして払うから依頼を撤回するそうです

 

 

 

ショタ僧侶・あれ?

 

 

 

ショタ僧侶・あのー…

 

 

 

 

 

 

女魔法使いは引きこもった。プライドを折られた彼女は、爆炎魔法だけでなく氷、風、土、光、闇の魔法の最上位魔法も習得したが、転移魔法だけは習得できず、食料が尽きるまで家から滅多に出なくなってしまったという。

 

女戦士は農家となった。

魔物を倒すための筋肉は農筋に、背中に背負っていた大剣は伐採用の大鋸に変わった。

時折ゴブリンの里に畑を作りに出向き、帰ってくるときにはお土産を山のようにもらって帰ってきた。

 

ショタ僧侶は持ち前の才覚を発揮し、最年少の大神官となったが、男盛りのシスター達にねぶるような視線に晒されているそうな。

 

 

 

 

さて、そんなことになる原因を作った勇者と魔王は…

 

魔王・なあ勇者

 

勇者・どうしたよ

 

魔王・お前女だったの?

 

勇者・今頃気づいたのか

 

魔王・だって胸なかったろ今まで

 

勇者・サラシと変化の魔法で隠してたからな

 

魔王・じゃあ女湯行って

 

勇者・なんだよ、俺とお前の中じゃないか。恥ずかしがるなって、お前の見たって何もないだろ?

 

魔王・うん、というか異性として見てないから見られたって何も感じないけど、俺の社会的立場が危うくなるから女湯行って?

 

勇者・おう今聞き捨てならないことを言ったな?このグラマラスボディを前にいつまで耐えられるかな?試してみるかこんちくしょー

 

魔王・残念、俺痴女には勃たないんだ

 

勇者・このイ○ポ!

 

魔王・なにおう!?おぼこが一丁前に誘ってんじゃねえ、あと10年経ってから出直せ!

 

勇者・おやおやぁ?10年経ってからということは〜?やっぱり異性として見てんじゃないこのムッツリスケベ〜wあそーれムッツーリムッツーリww

 

魔王・ものの例えとかわかりますぅ?あっわかんないかそうだよね馬鹿にしてるやつに裸を見せて真っ赤になってるくらいだもんね知らないよねぇ!

 

勇者・魔王テメエこのやろおおおお!!

 

魔王・勇者このクソ痴女がああああ!!

 

 

 

 

大浴場で大騒ぎして仲居さんにガチギレされましたとさ

 

 




いきなり!勇者のプロフィール公表!

身長・154 体重・◼︎◼︎
B・8◼︎ W・◼︎◼︎ H・◼︎◼︎
好きなもの・果物、シチュー、運動
嫌いなもの・魚、座学

魔王との関係
仲の良い幼馴染。距離が近すぎて魔王からは異性というよりやんちゃな妹のように思われている。恋愛感情?兄に欲情する妹は創作の中だけだよ?つまりそういうことです。

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