こんな粗末な小説を読んでくださってありがとうございます。
PMCネメシス設立から数日後
「…仕事が来ない☆」
外の射撃訓練場でジュディちゃんの射撃訓練に付き合ってる俺は思わずそう呟いた。
「まぁ会社も立ち上げたばっかですし、仕方ないじゃないですか」
ジュディの言う通りなんだが
「9割ヘッドショットか…センスあるなお前」
昔は俺もそんぐらいいけたんだがな。今はもう無理だろう。
「そういえばジークさん、最近作ってる大きな装置は何ですか」
あぁ、あれか。
「あれはスーパーコンピュータだよ。人形達の演算の一部を任せるためと俺の頭の中の電脳の演算処理を任せるためのな」
人形の負担を軽くしようって訳だ。
「えっ?ジークさんってもしかして…」
「人形じゃないぞ。G&Kにいた頃に少し脳を損傷しちゃってね。その損傷部分を補うために人形用の電脳の一部を埋めてるのさ」
あの電脳には戦闘用システムも入ってるんだが…多分スパコンに演算を任せればあのシステムも使えるはずだ。
「そうなんですか…」
そう考えると人形用の電脳の一部のおかげで生きている俺は果たして人間なのだろうか。
まぁ考えても仕方ないな。
「よし、じゃあ今日はこのくらいにして、後は仕事が来るまで休もっか」
「了解です」
部屋に戻ると見知らぬ男性とサンダーが話していた。
「サンダー、そちらの方は」
「依頼人ですよ」
仕事が来たぞー。やったね。
「どうも、ジークと言います」
「依頼に来ました。名前は…ジャックと言います」
ジャックさんね。さて依頼内容は…
「依頼内容は?」
「実は最近、私の家の近くで人類人権団体が暴動を起こしていて…そいつらを排除して欲しいんです。奴らの拠点はここです」
ジャックは俺に人類人権団体の拠点の座標を記した紙を渡した。
最近の人類人権団体はもはやただのテロリストと化してるからな。当初の目的はどこへ行ってしまったのかという感じである。
「分かりました、依頼を受けましょう」
「ありがとうございます。依頼を達成したら…この紙にある場所に来てください」
また紙を貰った。これは彼の家の住所だな。
ジャックは去っていった。
「さて、お前ら準備は良いな。仕事のお時間だ!」
今まで好き勝手にしていた我が社の戦力達がフル装備で俺の前に来る。
「起きなさい、寝坊助」
416がG11を蹴り飛ばす。痛そうだな。
「痛いよ…416」
「よし、みんな聞いてくれ、404小隊は俺が指示したタイミングで人類人権団体の基地に突撃してもらう。ジュディとサンダーは後方から狙撃により404を援護する…というプランだ。分かったか?」
「「了解」」
「ところで指揮官はどうするの?」
9が聞いてきた。俺はな…
「空から援護する」
「「…えっ?」」
このヘイブンには飛行場がある。そこから航空機が出撃出来るってことなんだが。
「いやさ、前趣味でとある戦闘機を自作したんだ」
「「は?」」
昔は兵器工場で働いてるから兵器作りは得意なんだよね。
「ちょっと皆さんついてきて」
と言ってヘイブンの飛行場にある格納庫に皆を連れて行き…
「ほら、自作した紫電改」
翼内に20ミリ機関砲×4門、250kg誘導爆弾×4を懸架している立派な紫電改である。エンジンはターボプロップエンジンを使用しており、最高速度900km/h以上と言う高性能っぷり。やっぱ日本機はカッコいいぜ。
「いつの間にかこんな物を作ってたとは…」
これにはサンダーもびっくり。
「なんでこんなの作ったのよ」
45が聞いてくる。
「ん、趣味。じゃあ陸上部隊の皆さまはコイツの横にある無人ヘリで目的地まで行ってくれ。目的地は入力済みだから安心して、じゃ俺は先に行って敵のヘイトを集めとくわ」
そう言うと俺は紫電改に乗り、エンジンを回して空に飛び立った。