あの後、俺はトラックサンダーを連れて鉄血の小規模基地に侵入した。
「ヒャッハー!パルスグレネードは最高だぜ☆」
どうもこんにちは。今日も元気にリボルバーグレネードランチャーを乱射しているジークです。あ、中身はパルスグレネード弾なので敵は気絶するだけ…のはずです。
「どうしてこうなったんですか…」
サンダーには気絶した鉄血兵の回収をさせている。いやー、量産型鉄血人形は倒すのが楽ですねぇ。ハイエンドでも来ない限りは何の心配もないですわ(フラグ)
さてと、リッパー×10にイェーガー×10、ガード×5を回収した。これだけ回収すれば良いだろ。さて、帰るか。
「サンダー、そろそろ帰るか」
「了解…ねえ、ジーク」
「どーした?」
「貴方にとって私は…どのような存在なのですか?」
いきなりだなぁ…
「前にも言っただろう、大切な相棒だ」
「そうですか…」
…ちょっとガッカリしてるな。なんでだろ?
俺とサンダーはトラックに乗り込み、この基地を離脱しようとしたのだが…
「ジーク、後方に敵ハイエンドモデルを発見!」
サンダーが鉄血のハイエンドモデルを視認した。
ちっ、めんどくさいな。
「サンダー、このトラックアイツを轢き殺す。ちょっと衝撃デカイから気をつけて」
「えっ?ちょっと待っ」
このトラックは防弾仕様なので処刑人がハンドガンを撃ってくるが何の効果も無い。
「お前…何をする気だ…あっ、ちょっと待って、止まって!」
さらば処刑人、君のことは多分忘れない。
って言ってもどーせバックアップがあるから蘇るんだろうけど。
「…相変わらず酷いやり方ですね」
「手段を選べるほどの余裕が無いからね。仕方ないね」
一旦トラックを止めて、処刑人のご遺体を荷台に放り込む。
ん?これは処刑人の持ってた高周波ブレードか。とりあえず回収。で、ハンドガンは…ダメみたいですね。
さてと、帰るか。
その後、そのままスミスの店まで直行した。
「ほら、お前のお望みの品だ。ただ、処刑人の電脳は多分ぶっ壊れてるだろうけどな」
「まさかハイエンドモデルの義体まで回収してくるとは…やっぱりお前に頼んで正解だったよ」
満足そうで何よりだ。
「報酬はこんなもんで良いか?」
わーお、想像の2倍くらいの報酬だ。これでしばらくは苦労し無さそうだ。
「あぁ、問題ない」
「ジーク、そろそろ帰りましょう。皆が待ってますから」
そうだな。そろそろ帰るか。
「じゃあな、スミス。また依頼があったら言ってくれ」
「あ、ジーク。こいつを持っていけ」
スミスのやつが何かをなげてきた…これは
「契約の指輪じゃねぇか。なんでこんなものを…」
「裏ルートで入手した。いい加減お前の相棒に渡してやれ」
スミスまで…
「…時が来たらな」