この素晴らしき世界とリュウソウジャーに祝福を! 作:クロスオーバーマスター
そこにいたのはゾンビメーカーではなかった!?そしてアクアがある物を発掘する?
バロ「おおっ…!僕の村よりすごいや…!」
バロは身体中の粘液を落とすためにアクセルの街に来ていた。
バロ「見たことない鎧!リュウソウジャー!?」
「えっ!?」
バロ「あっ!何これ!美味しそう!?」
「っ!?」
鎧や食べ物を見て大興奮が止まらないバロ。
カズマ「とにかくあそこに共有の風呂があるから入ってこいよ!?」
バロ「あ、はい…。」
カズマにどやされ、バロは風呂屋へと向かう。
暫くして…
アクア「それで…あんたはよりにもよってエリスによってこの世界に転生されたってこと?」
バロ「そうです…。」
軽くカズマ達のパーティーと自己紹介していた。
カズマ「で、バロって言ったけ?お前はこの世界でどうするんだよ?」
バロ「とりあえず僕は人を探すよ。」
めぐみん「探すって誰をですか?」
バロ「僕の双子の妹なんだ。先にこの世界に転生してる筈なんだけど…。」
バロの最初の目的はエリスによって先に転生した双子の妹を探すことだった。
カズマ「妹…三人一緒に死んで、俺みたいに転生したのか?どんな仲良し兄妹だよ…。」
バロ「みたい…?もしかしてあなたも…。」
カズマ「ああ、俺はカズマで良いよ。実は俺もお前みたいに転生したんだ。」
バロ「ええっ!?」
自身と同じ境遇の人間に会えて嬉さと驚きで一杯になる。
バロ「ってことは君もリュウソウ族なの!?」
カズマ「は?リュウソウ族?」
バロ「君もリュウソウジャーになれるの!?」
カズマ「な、何のことだよ!?」
バロの思わぬ質問責めにたじろぐカズマ。
めぐみん「私は紅魔族ですが、そんな部族聞いたことありませんね…。」
ダクネス「私も聞いたことがないな…。」
カズマ(元の世界でもそんな部族は聞いたことないな…嘘ついてるともめぐみんのような中二って感じじゃないし…。)
アクア「…ねぇ、カズマ。暫く彼を置いてみたら?」
カズマ「はあっ!?お前何言ってんだよ!?」
突然のアクアの発言に驚くカズマ。
カズマ「只でさえこっちは今日食う飯に困ってて、借金まみれにパーティーメンバーも酷いと来たもんだぞ!?その上更に別の変なメンバーまで加える余裕はない!!」
アクア「でもでも、この人何だか強そうな感じよ!その双子の妹を見つけるまでのお試し期間よ!」
カズマ「あのなぁ…。」
ダクネス「それならアンデッド狩りなんてどうだ?」
ダクネスがクエストを提案してきた。
バロ「アンデッド…何者なんだ?」
ダクネス「生きた屍みたいなモンスターだ。アクアのレベルが低いと前に言ってたがどうだろうか?」
カズマ「う~ん…。」
カズマは悩んだ末に…
バロ「気味が悪いね…。」
アクア「お墓だからね…。」
共同墓地に彼らは来ていた。結局悩んだ末にお試し期間と言うことでバロの了承も得てクエストに来ていた。
カズマ「クリエイトウォーター!ティンダー!」
カズマはインスタントコーヒーの粉を入れたカップに魔法で出した水を入れ、それを魔法の火で熱して即席コーヒーを作る。
めぐみん「初級魔法をそんな風に使う人初めて見ましたよ…。」
バロ「それなんて飲み物?」
カズマ「コーヒーを知らないのか?」
カズマはコーヒーをバロに渡す。
バロ「どれ…っ!?…ぶーーっ!?」
アクア「うわっ!?汚い!?」
一気にコーヒーを飲んだバロはコーヒーを吹き出してしまった。
バロ「苦い!?」
カズマ「そう言う飲み物なんだよ!」
バロ「うへ…ところでさ、そのゾンビメーカーって何なの?」
今回のクエストはゾンビメーカーと取り巻きゾンビ達の討伐だった。
めぐみん「ゾンビメーカーとは死体に乗り移ってゾンビを操る悪霊のことです。」
バロ「死者をそんな風にするなんて…ドルイドンみたいな連中が本当にいるなんて…。」
ダクネス「ドルイドン?」
バロ「僕達リュウソウ族と敵対する一族だよ。」
かつてリュウソウ族と戦闘種族ドルイドンは長きに渡る戦いを繰り広げていた。この世界にはドルイドンらはいないが、達の悪さで言えば魔王軍を始めとする、ゾンビメーカー等のモンスターもバロに取っては負けず劣らずだろう。
カズマ「!来た!何かいるぞ!?」
「「「!」」」
カズマの敵感知スキルで何か感じ取った。その場へ行ってみると…
バロ「あれがゾンビメーカー?」
カズマ「多分な…。」
ゾンビメーカー?「……。」
なだからな丘から覗くとローブを被った何者かが墓地の中央にある魔方陣に立っていて、周りには数体のアンデッドモンスターがいた。
バロ「どうする?」
カズマ「まずはゾンビメーカーを…。」
アクア「ちょっとあんたー!!」
バロ・カズマ「「えっ!?」」
作戦を立てる前にアクアが飛び出し、ゾンビメーカー?目掛けて拳を振り上げる。
ドゴオオンッ!
???「ひっ…。」
そんな悲鳴を出したのは先程のゾンビメーカー?…が今まで被ってたローブが降りて、髪が長く顔色が悪そうな気弱な少女が出したのだ。
バロ「女の子!?」
ボコンッ!キラッ!✨
アクアが地面にめり込んだ拳を引っ張り出すと、そこから何かが掘り出され、一瞬光った。
バロ「あれは!えい!?」
パシッ!
バロはそれをキャッチした。
アクア「リッチーめ!ここで遭ったが運の尽き!成敗してやるわ!」
???「だ、誰ですかあなたは!?」
めぐみん「リッチー…ですか?」
どうやら彼女はゾンビメーカーではなくリッチーらしい。
アクア「このこのこの!」ドスドスドスッ!
アクアは魔方陣を踏んで消そうとしていた。
???「止めて!?それは迷える魂を天に還す物なんです~!?それがないと迷える魂は成仏出来ません!?」
アクア「それなら私がやってあげる!迷える魂なんてこれで一発よ!」
アクアは手をかざすと、
アクア「ターンアンデッド!」キィィンッ!
パアアッ!
アンデッド「「「…!」」」
シュウウウンッ…!
美しい光と共にアンデッド達が成仏していく。
???「え…『スウッ…』はっ!?きゃああっ!?身体が!?消えちゃう!?やめてー!?まだ成仏したくないー!?」
アクア「あははははっ!さあ!愚かなるリッチー!欠片も残さず消滅しなさい!」
カズマ「ま、待てアクア!?」
カズマが慌てて止めようとする。
〈リュウ!ソウ!そう!そう!この感じ!!ノビソウ!ビロ~ン!〉
シュルルッ…バシッ!
アクア「ふぎゃっ!?」
すると何かが伸びてきてアクアの顔に巻き付いた。
カズマ「!?」
バロ「あ…ごめん。」
巻き付いた物はバロの長く伸びた剣の刃だったのだ。
ウィズ「はうっ…ありがとうございます…お陰で助かりました…。」
リッチーと呼ばれていたこの少女はウィズ。ノーライフキングを自称していた。
カズマ「…にしてもあんたはこんなところで何をしてたんだ?」
アクア「カズマそんなのと喋ったらアンデッドがうつるわよ!」
カズマ「バロ、もう一回頼む。」
〈ノビソウ!ビロ~ン!〉
ギュルルルッ…ギチッ!
アクア「ちょっ!?離しなさいよ!?」
またバロの剣が伸びて、アクアをぐるぐる巻きにされる。
ウィズ「ここの共同墓地はロクに供養されずに天に還ることも出来ない魂が毎晩さまよっていて…それで私が定期的に来て天に送っているのですが…。」
バロ「そうだったんだ…ゾンビメーカーは悪い奴だって聞いたけど、全然違うね…。」
ウィズ「ゾンビメーカー…?」
カズマ「俺達ははここにゾンビメーカーの討伐のクエストで来たんだ。」
結局いたのはウィズとアンデッド達だけでゾンビメーカーらしきモンスターはいなかった。
ウィズ「多分、私の魔力に死体が反応したのかも…それでゾンビメーカーと間違えられたのかも…。」
バロ「確かに僕達も最初はゾンビメーカーと思ってたし…。」
ウィズ「私としてはここの魂達が天に還すことが出来れば、ここには来ないんですけども…。」
結局、魔方陣を壊したこともあって不本意ながらアクアがウィズの代わりにアンデッドやさ迷う魂達を浄化することとなった。
カズマ「…で、お前のその剣は何なんだよ。」
めぐみん「魔剣等は色々噂で聞きますが、そんな刃が伸びたりする剣は初めて聞きましたよ。」
カズマ達は共同墓地からアクセルの街へと帰って来て、バロの持つ剣のことを聞いてきた。
バロ「これは僕達リュウソウ族に伝わるリュウソウケン。これを持っている人はリュウソウジャーになれるんだよ。」
カズマ「そもそも何だそのリュウソウジャーってのは…職業か何かか?」
バロ「僕達リュウソウ族の憧れの人達のことだよ!」
バロはキラキラした眼差しでカズマを見る。
カズマ「そ、そうか…。」
アクア「ところで伸びる剣のことなんだけど…。」
バロ「ああ、それ。アクアがこれを見つけてくれたお陰だよ!」
バロの手には恐竜の頭を模した鍵のような物を見せる。
ダクネス「何だこれは…。」
バロ「これはリュウソウル。騎士竜の力が込められた結晶体だよ。」
めぐみん「キシリュウ…?とは何者ですか?」
バロ「騎士竜って言うのは鎧で武装した恐竜達のことだよ。」
カズマ「ぶっ!?きょ、恐竜…?」
思わぬ発言に吹き出すカズマ。
めぐみん「恐竜とは何ですか?モンスターの一種か何かですか?」
カズマ「おま、恐竜って…まあ、確かにモンスターみたいな物だけど…。」
ダクネス「知っているのか?ってことはカズマの国のモンスターなのか?」
恐竜を知らない二人はそれが何なのか分からず首を傾げる。
カズマ「おい、アクア。こいつ嘘を言ってるようには見えんがこいつは一体…?」
アクア「さっきエリスに確認したけど、この人はどうやらあんたが元いた世界とは違う世界の人間みたいなの。」
カズマ「そうなのか?」
アクア「前に言ったけど、結構色々な異世界から呼び寄せてるからこんな人も満更少なくもないのよ。それくらいここの人口不足には悩まされているのよねぇ…。」
実はアクアも元々はエリスと共に死んだ人間をこの世界に転生させていた。アクアはカズマがこの世界に道連れする形でここに呼び寄せたのだ。
そもそもこの世界に人々を転生させているのは魔王軍の侵攻で人口不足が問題になっていて、かなりひっきりなしになっている状態なのだ。
カズマ「じゃあ恐竜と一緒にいる奴が転生してもおかしくないってことか…。」
アクア「そう言うことよ…。」
カズマ「にしても…バロ。そのリュウソウルってのは刃を伸ばすだけなのか?刃が伸びるだけじゃそこまで長所とは…。」
カズマはこれまでの経験からか、どうにもバロの力を不信がる。
バロ「いや、リュウソウルはノビソウルだけじゃないよ。他にもたくさんある筈だけど…。」
カズマ「ノビソウル…伸びそう…まんまだな。」
めぐみん「そのリュウソウルってのはそもそも何処にあるんですか…見た感じだとアイテムみたいですが…。」
バロ「基本は…地面や岩とかに埋まってるけど…。」
ダクネス「そうか。あの時アクアが地面をパンチしたところに偶然そのリュウソウルがあったんだな。」
バロ「そう言うこと!だからリュウソウルは地面や岩とかを探せば…。」
めぐみん「エクスプロージョン!」カッ!!
ドッガアアアアンッ!!
めぐみんが突然、爆裂魔法で目の前の地面を吹き飛ばした。
バロ「…!す…すっごーい!何今の!?」
カズマ「こいつお得意の魔法、爆裂魔法だ。強力だがこいつは1日に一発しか撃てん。おまけに撃った後はエネルギー切れで動けなくなる。他の魔法も使えんこともないがこいつは爆裂魔法しか使おうとしない奴でな…。」
カズマの言った通りめぐみんはその場に横たわっていた。
カズマ「で、何でいきなり爆裂魔法を放った?」
めぐみん「ふふふっ…私の爆裂魔法なら大地を撃ち砕くことなど容易いことです…それに1日1回は爆裂魔法を撃たないと…。」
カズマ「あのなぁ…無闇やたらにそのリュウソウルが埋まってる訳が…。」
ジャイアントトード「ゲコッ!」
カズマ「げっ!?ジャイアントトード!?」
アクア「嘘!?何で!?」
彼らの前にジャイアントトードが現れた。
カズマ「まさかさっきの爆裂魔法で!?」
ダクネス「こ、ここは私に任せろ!また粘液まみれに…!」
ダクネスは嬉々としてジャイアントトードの攻撃を受けようとした。ジャイアントトードが舌をダクネスに伸ばそうとする。
〈リュウ!ソウ!そう!そう!この感じ!ハヤソウ~!ビュ~ンッ!〉
シュバババッ!
ダクネス「なっ!?」
カズマ「うおっ!?」
だが、突然ダクネスがつむじ風と共に消えた。
バロ「危なかったねダクネス!」
アクア「えっ!?バロ!?動きが見えなかったわ!?」
バロ「めぐみんが地面を抉った地面の中に、ハヤソウルを見つけたんだ!」
バロの手にはハヤソウルが握られていた。
めぐみん「ど、どうです私の実力は!」
カズマ「本当にあったのか…てか、こいつひょっとして…。」
カズマはバロを見てある可能性を見出だした。
カズマ(ひょっとして…こんなことあんま言わないが…アクアの言うとおり、バロがいたらウチは安泰じゃないか…?)
ジャイアントトード「ゲコッ!」シュバッ!
ジャイアントトードの舌が今度は倒れてるめぐみんを狙う。
バロ「めぐみん!ノビソウル!」
〈ノビソウ!ビロ~ンッ!〉
シュルルッ…パシッ!
めぐみん「おう…ありがとうございます…。」
間一髪、舌からめぐみんを助けたバロ。
カズマ(いや…安泰どころかお駄賃まで来ちゃうかも!これは…バロさん、ウチのパーティーにいらっしゃ~い!!)
カズマは今この時バロがパーティーに入って欲しいと心の中でほくそ笑んだのだった。
バロの仲間入りを強く願うカズマ達一行。だが、そこにデュラハンが攻め込んでくる!…のはまだ良い方!?
なんとデュラハンの他にも何かが攻め込んでくる!