セラーナさんがダンジョンに絆を求めるのは間違っているだろうか 作:スキマ時間
セラーナさんが、本を四冊取り出した。
【変性魔法の呪文書】
千里眼 現在の目的地までの道筋を示す。
激昂 レベル6までの動物や人間を激昂させ、30秒間周囲のあらゆる生き物を攻撃するように仕向ける。
消音 180秒間足音を立てずに移動できるようになる。
【変性魔法の呪文書】
灯火 浮遊する光で周囲を照らす。60秒間持続する。
「リリさん、約束の残り、変性の魔法の呪文書と幻惑の魔法の呪文書を渡します。読んでおいてください。」
「灯火と激昂はすぐに使えるはずですわ。」
「ハイ。こんなに簡単に魔法が使えるなんて。いまだに信じられません。本当に私がもらってもいいんですか?」
「もちろんですわ。荷物持ちを大事にしないような者は、たいした冒険などできないのです。それと、魔法は弱者のためのものとか、前にいたスカイリムでは魔法はさんざん馬鹿にされてましたが、いざ使われると恐ろしいものです。遠慮なく使ってください。使っていくうちに、使いどころもわかってきますから。」
「ありがとうございます。冒険に役立てます。」
「それと、護身用にこのアーティファクトも渡しておきましょう。戦闘では邪魔になりかねない代物ですが、逃走や抜け駆けにはもってこいですわ。危なくなったら、これを使って逃げるのです。」
【装備】
エセリウムの盾 バッシュ攻撃された者を15秒間霊体に変え、こちらから傷つけることも、相手から傷つけられることもなくなる。
「ええええええ!なんですか?そのめちゃくちゃな盾は、盾で殴って一人で逃げろってことですか?」
「ノクターナルの頭巾と合わせれば、どんな窮地からも隠れて逃げ帰ることが可能となるでしょう。荷物持ちが死ににくいとわかっていれば、前衛は思い切って戦うことができますわ。死んだら、遠慮なく幽鬼作成で使役してあげますわよ?」
まあ、幽鬼作成は60秒ほどで解除されるので、仲間が死んでしまうような状況で荷物持ちに使ってもあまり意味はないんですけどね。薄幸そうなリリさんには、必死になって死から逃れてもらわないと、気を抜いた瞬間にあっさり死にそうですからね。
『ヒエエエエエ!』
「ベルさんは、引き続き隠密と片手剣を鍛えていきましょう。魔法はその後でもよいと思うので。」
「じゃあ、神様、探索に行ってきます。」
「ベル君、セラーナくんが暴走しないようによろしく頼むよ。リリルカ君、危なくなったら逃げていいんだ。かならず帰ってくるんだ。」
「大丈夫です。神様」「神様、かならず帰ってきます。」
つづく