セラーナさんがダンジョンに絆を求めるのは間違っているだろうか   作:スキマ時間

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スカイリムのmodを訳しながら遊んでたら時間が空いてしまったのです。申し訳ない。


半神半人の牛?

「ぐえっぷ」

 

「あらまあ、廃れた神ヘスティアはどうやらサングインと一緒に飲み交わしたことで、だいぶ二日酔いがヒドイようですわね。神でも、神の祠に祈りを捧げれば、治るのかしら?」

 

「あいたたたた。頭がいたーい。」

「うわっ。神様、大丈夫ですか?」

 

「やっぱり、ベル君はボクの救いだ~」

 

「ベルさん、廃れた神には永遠なる安息が必要のようですわね。」

 

「セラーナくん、勝手に殺さないでくれたまえ。。。いたたたた。」

 

「醜態を晒す神は捨て置いて、わたくしたちは探索に向いましょう。」

 

「エエエェ?セラーナさん?!」

 

「ヒドイよ、セラーナくん。もうボクのライフはゼロだよ。今日はバイトも休むので、すまないがしっかり稼いできてくれたまえ。。。ガクッ」

 

「神様ぁ!」

 

「では急ぎましょう!フフ」

 

 

「ベルさん、昨日で様子見も終えたので、今日はできるだけ深く潜りましょう。」

 

「セラーナさ~ん、冒険者は冒険してはいけないって、エイナさんに止められてますよ。」

 

「フフ、それだと白兎哺育物語になってしまいますわね。わたしの趣味とは違いますわ。冒険なくして勝利なし。さ、白兎迷宮戦記と行きますわよ?」

 

「ヒエ!」

 

セラーナのチェインライトニングが煌めき、怯んだ敵にベルが素早く接敵して短剣で止めを刺す。二人の連携はとても相性がよく、気がつけばに5階層までやってきた。

上層である5階層まではゴブリンやコボルド、フロッグシューターなど、シロディールにいた魔物よりずっと弱い敵しかいなかった。

 

「歯ごたえがありませんわね。」

 

「セラーナさんのおかげです!一人だとずっと時間がかかってましたから」

 

「ベルさんは隠密のスキルを身につけるとよいかもしれませんわね。敏捷が秀でていますから、静かに近づいて背後から短剣で一突きという感じがあっていますわ。ただ、隠密とわたしの魔法の相性はあまりよくありませんわ。敵の強さで使い分けが必要ですわね。」

 

「隠密というスキルがあるのですか?」

 

「そういう戦い方を意識していれば、自然と身につきますわ。それにしても、さきほどより魔物にあまり出会わなくなりましたわね?」

 

そのとき、ダンジョンの曲がり角からヌッと大きな牛の角が見えた。

 

「うわぁーーー」

「あれは、牛人?この世界では獣人もいますし、冒険者ですの?それにしては、荒々しい殺意を感じますわ」

「セラーナさん、逃げて!ミノタウロスです。レベル1の僕たちだと勝ち目がありません。」

 

シロディールのミノタウロスに比べると小さいですわね。あちらだと、教会の天井に届くほど大きかったはずですのに。

 

「喰らいなさい。アイススパイク。」

 

セラーナはミノタウロスの敏捷を下げるために、氷の槍を放つ。ミノタウロスは大木のような腕を大鎚のように振り回し、アイススパイクを弾いた。

エルフのダガーにフロストバイトの毒を塗り、ベルの隣に並んで、半神半魔に斬りかかる。

 

「まだ戦い方は覚えていますの!」

 

ぶしゅ!ミノタウロスは、腕で弾き飛ばそうとして、フロストバイトの毒を受けた。20ptの追加ダメージとスタミナの削る毒だ。山ほどストックがある。

 

「ブモォー!」

 

毒が回ったのをチャンスと見て、ベルも負けじと短剣で斬りかかるが、ミノタウロスは角でそれを受け止め、短剣をへし折った。

ミノタウロスが勝ち誇ったように雄叫びを上げ、ベルを叩き潰そうと両腕を頭上で組んで大きく振りかぶった。

 

「ブモォォォォォー」

「うあぁぁぁ。。。」

 

形勢はベル達が圧倒的に不利となった。

 

「ベル、しっかりしなさい!家族の絆もこれまでというのですか。」

 

セラーナが素早くエルフのダガーをミノタウロスの角に投げつけ、跳ね返ったところをベルが掴む。

 

「セラーナさん!!!」

「こんなところで簡単にいなくなったりはしないのですわ。ベル、その剣で立ち向かってくださいまし。」

 

無手となったセラーナの右手は赤い光を放ち、赤い光が霧のようにミノタウロスに向かう。

 

 

「ゴモモモモモモ」

 

ミノタウロスが苦しみ始めた。セラーナが人間になっても持ち続けた固有魔法、ドレインライフだ。

ベルも必死になってミノタウロスに向かっていく。

 

すかさず、セラーナが左手からアイススパイクを放つ。今度はミノタウロスの左胸に突き刺さり、ミノタウロスがのけぞり、動きが鈍る。

 

「今です!目を狙いなさい。」

 

ベルは駆け出しのレベル1の冒険者だが心は熱く燃えていた。

背中のファルナが加熱する。絶対に負けられない。女の子に守られて何がハーレムだ。

ベルが突貫した。

 

「ウオォォぉぉぉーーーーー!!!!」

 

だが、駆け出しにやられるほどミノタウロスは弱くない、ミノタウロスの左フックがベルの腹に決まり、ベルは体をくの字に曲げて壁まで弧を描いて吹き飛ばされた。

 

「ガハッ。」

「なんてこと。ただの牛のくせに、ゆるしません。」

 

スカイリムでよくドヴァーキンもドワーフのセンチュリオンに吹き飛ばされていたなと、セラーナはどこか心ここにあらずでちょっと昔を思い出した。

ベルは体に穴こそ空いていないが、どこか内蔵が潰されたのか血を吐き出していた。ほっとくと今にも死にそうだ。

 

絶体絶命のピンチ。セラーナは無事でも。白兎迷宮戦記はここで終わりなのか?

 

続く




何気にセラーナさんは読書家で、物語が好きです。白兎迷宮戦記。。。
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