セラーナさんがダンジョンに絆を求めるのは間違っているだろうか 作:スキマ時間
セラーナは、ベルを担ぎ上げると、左手で懐からポーションを取り出し飲ませた。
その間もドレインライフを続けているが、ミノタウロスは体力に余裕があるようで、ジリジリと迫ってきた。
「ベル。どうあっても、あなたを死なせたりしませんわ。」
「セ...セラーナ...さん...逃げて...ぼ..く..のこ..と...は...いいか...ら」
「わたしを怒らせたらどうなるか。」
セラーナは、複数のポーションを取り出して立て続けに飲む。
持ち運び重量上昇ポーション
体力最大値上昇ポーション
隠密上昇ポーション
破壊上昇ポーション
そしてさらに魔法を切って、ベルが握っていたエルフのダガーを手に取り
麻痺&体力減退ポーション
を塗った。ベルとミノタウロスは呆然とした。。。
「えっ...セ、セラーナさん?」
「おだまりなさい」
「ハヒ」
隠密を使って、さらにポーションを飲む。
透明化ポーション
そして、なぜか霧が立ち込めた。ミノタウロスを目と鼻の先をかすめて、素早く前転して移動した。
ミノタウロスは二人を見失った。
セラーナさんは、ミノタウロスの背後を取ると、静かにダガーを構え、首を切り飛ばした!
「ほわぁあああああああああ」
ベルくんはミノタウロスの返り血でトマト濡れだ!見事な攻撃にキルムーブが発生した。もう透明化は解けている。
そして、さらに魔法を唱えた。
「えい、幽鬼作成!」
シュワ~。ミノタウロスが蘇って使役された!
「ほわぁああああああああああああああああああ」
瀕死でトマト塗れのベル君は叫んだ!大丈夫なんだろうか。。。。作者もベル君の正気度が心配になってきた。
「さあ、ベル。ミノタウロスと再戦するのです」
セラーナさんはまたダガーに麻痺毒を塗って、ベルに渡し、さらに回復ポーション(極大)を飲ませた。
「今なら、麻痺毒使い放題です。隠密から首の切り飛ばしまで、動きを習得してしまいましょう。」
「ヒエエエエエ」
実はセラーナさんはスパルタだった。。。
ダンジョンの曲がり角の暗闇から二人の様子を覗き見る者がいた。
金髪の女の子と狼男。字面にするとなにか危ない。
「なんだぁ、ありゃ?」
「なにか私が求めている強さとは違うような気がする。」
二人は呆れて下の階層へと戻っていった。ここに一つの出会いが生まれ、一つの出会いが失われた。
麻痺毒が尽きたところで、ベル君とセラーナさんは教会へもどった。
ベル君は精神的にも肉体的にもヘトヘトになって帰ってきた。
セラーナさんは「ベル、素敵な一日でしたわね。」と満足そうにしている。
廃れた神ヘスティアは廃教会の地下で、まだくたばっていた。
ベル君の明日はどっちだ?