中身はタイトルのままなので、アズワンは百合しか認めねぇという方はブラウザバックしてね!
目を覚ますと、部屋に女神がいた。
何を言っているのか理解されないだろうし、自分ですら理解できていない。しかし、紛れもなく女神が俺の部屋にいた。
「あら、おはよう〇〇」
マンションの一室で目を覚ました俺を起こしたのは、大人気ゲーム『星と翼のパラドクス』で俺のパートナーのイサドラだった。
格好は、薄緑のふわりとしたブラウスに黒のロングスカート。彼女の女性としての色気が可愛さわ殺すことなく醸し出されている。ふとした仕草で首元にのぞく鎖骨に何とも言えないエロティシズムを感じて思わず目を逸らしてしまった。
「なぁに? もしかして照れてる? ふふ♪ 普段はもっと体のラインが出てるっていうのに……可愛い子ね」
そんなからかう様な言葉に顔が紅く染まる。
「う、うるさい! 第一何でこんなとこにいるんだよ!? キミは」
「はいストップ。それ以上はだーめ」
動揺よりも照れ隠しから言葉を出す口を彼女は人差し指で塞ぐ。そのせいで縮まった距離に心臓が高鳴る。近くなったせいでよく見えるようになった顔の軽くカールした長いまつ毛や透き通った赤い瞳、少し朱が入った白い肌を目で、細くしなやかな指の柔らかさを唇で感じて顔がどんどん熱くなっていく。
「あらあら、こんなに真っ赤になって……大丈夫?」
誰のせいだ! と思いながらも彼女の顔から目を離せない。
胸の鼓童が激しくなる。恥ずかしさに耐えきれなくなって後退りしてもベッドの上にそんなスペースは無く、すぐに壁に背中がついてしまう。
こんな時でも男は素直なモノだ。唇から離れていく指の感触は心地よかった、などとつい考えてしまう。
ゆっくりと躙り寄ってきたイサドラの両手が俺の顔を挟むように壁につき、綺麗な唇が個を描く。
逃げられない。
これほどの美人に迫られて、壁ドンされて喜ばない男はいないだろう。だが、俺はまるで蜘蛛の巣にかかった虫の様な気持ちだ。
「会いたかった。あんな画面に遮られることなくキミに会いたかった、言葉を交わしたかった。一緒に飛んで、戦って、深く深くキミを感じて、どんどんキミを好きになる」
愛を囁く彼女の目に吸い寄せられる。心臓が跳ねているかのようにバクバクと動く。
「ねぇ〇〇、愛してます。どうか私と結婚を前提に付き合って下さい」
風邪をひいてもこうはならないだろうという程に顔が熱を帯びる。普通男と女が逆じゃないか? とかゲームのキャラクターが何で? とか細かく下らない疑問が湧いては消える。
彼女の右手が壁から離れて、親指と人差し指が優しく俺の顎を上げる。いつの間にか俺に跨る様な姿勢になっていた彼女を見上げさせられ、俺が映った彼女の瞳がはっきりと分かるほどの距離。彼女の吐息が鼻をくすぐってむず痒い。
「大丈夫よ。〇〇を不幸になんかさせない。必ず、私が幸せにするわ」
唇が動く時の水音すら感じられる距離で、人生で初めての告白。ロマンチックにも程が無いだろうか。
まぁ、俺に彼女の愛を断る理由も無い。
なにせ今までずっと一緒に飛んできたんだ。俺だって彼女の事を愛している。
「ありがとう。イサドラ、俺も、愛してる」
返答は首に回された腕と、唇に感じる柔らかさ。
彼女の体温が今が夢なんかじゃ無いと教えてくれた。