教室で始まった友人たちの恋愛観を語る会話の中で光莉は静かに夜々に向けたメッセージを送る。それは以前の光莉からは考えられないような強い意志に基づく決意の表れで、鋭い矢となって夜々へと飛んでいった。戸惑う夜々は友人から聞いた話をたしかめるべく単身ミアトルへと乗り込むことに。
その日の放課後、ついに光莉と夜々が対峙し二人に決着の時が訪れる!
南都夜々と此花光莉の過去回想最終章!
■目次
上の3話は過去の話となっています。
<決意表明>…此花光莉視点
<百戦錬磨>…南都夜々視点
<誓いの言葉>…此花光莉視点
下の話は現在のお話です。
<あのステンドグラスの下で>…南都夜々視点
<決意表明>…此花光莉視点
「いや~この前の静馬様たちオーラが凄かったよね~」「でもあの人あれなわけでしょ?」「それを差し引いてもカッコいいとは思うけどね」
朝の教室では友人たちが静馬さんと千華留さんのことを話していた。噂で聞いたことがあるのと身近で見るというのは結構違うものでそれぞれ十人十色の感想を持ったようである。特に何とも思わない人、変わらず拒否感を示す人、興味を持つ人など女の子といっても色んな考えの人がいることに私はようやく気付いた。
ただ、お二人の容姿もあってかそれほど表立って拒絶する反応は少ないように見える。私も間近で接してみてたしかに綺麗だなって思ったし、自信に満ち溢れて堂々としている姿をカッコいいと感じたのは事実だ。
美人って得だなと考えていると友人たちの会話は思わぬ方向へと向かっていった。
「夜々さんは女の子同士でどこまで出来る?」「あたしはキスまでかな~」「えー?キスだって色々あるしきつくない?」
今日は聖歌隊の朝練もなかったらしく既に教室に来ていた夜々ちゃんの肩がピクッと震えたのが見えた。驚いた顔をして友人たちを見上げている。
「えっと、私は…」
「夜々さんって結構頼りになるタイプだから女の子同士でもいけそう」「あー、分かるかも」「要様とか天音様みたいな」「あれは明らかに王子様タイプでちょっと違くない?」
「わ、私もキス…くらいまでかな。それ以上はちょっと」
「だよね~」「えー?つまんない」「いやいや、ここでガチな反応されたらむしろ困るんだけど」「そうそう。友達と思ってたのに急に襲われたりとかしたら怖くない?」
事情を知らないにも関わらず意外にも核心を突く友人たちの会話に、愛想笑いを浮かべていた夜々ちゃんの表情が凍り付く。それでも取り乱さずに会話に付き合っていたけれど、その目がやがて私を捉えると途端に怯えた顔をして俯いてしまった。そんな夜々ちゃんの変化に気付かないまま友人たちは今度は私の方へと話を振ってくる。
「光莉さんは?」「いや~光莉さんはないでしょ。子供っぽいところあるし」「うんうん」
「私は…」
視界の端でチラリと夜々ちゃんの様子を窺うと丁度こちらを見ていたのか目が合った。しかしすぐに目を背けてしまう。それでも気になるようで、私の方に何度も視線を送っては俯くのを繰り返していた。
私は深めに息を吸い、静馬さんたちとの話を思い返す。女の子同士とかじゃなくて夜々ちゃんを夜々ちゃんとして見る。それは簡単なようで難しいこと。どうしたって夜々ちゃんが女の子という事実は真っ先に来ちゃう。それでも…せっかくすぐそこにいるんだから私の決意を伝えようと思った。
「私は案外キスより先のことも平気かも。女の子同士が良いってわけじゃないけど、もし相手の子が私のことを本気で想ってくれてるなら…。すぐに全部を受け入れられるとははっきり言えないけど、少しずつなら大丈夫かな」
「ええっ!?」「意外…」「光莉さんってロマンチスト~」「驚いた、子供っぽいと思ってたのに」「ね~」
口々に驚きの声を上げる友人たちの肩越しに夜々ちゃんを覗き見る。私の想いは、少しは伝わっただろうか?僅かでもいいから、夜々ちゃんの気持ちを楽にさせてあげられたら…。
でもそんな私の考えとは裏腹に、夜々ちゃんは『光莉』と口を動かした後、少し怒ったような顔をして教室を出ていってしまった。どうしたんだろう。私は何か軽率なことを言ってしまったんだろうか?
私が友人たちの輪から離れてそれを追いかけると、この前会話した階段の踊り場で夜々ちゃんが足を止めて待っていた。そして私が追い付くなり…。
「光莉ッ!みんなから聞いたよ。静馬様たちと会話したんだって?なんで?どうして?」
「相談したいことがあったから…」
「それって私のことでしょ!あの人は私と同じ種類の人間だから。私と同じ…くっ」
同性愛者だから、とは口にしなかったけど私にはちゃんと伝わった。でも、夜々ちゃんがなんで怒っているのかはまだ分からない。
「とにかく、友達にさっきみたいなことペラペラ喋らない方がいいよ。いつか光莉がそういう人間だって誤解されちゃうよ」
「そういう人間って何?私は思ったことを言っただけだよ」
「嘘だよッ!!どうせ静馬様の入れ知恵なんでしょう?」
「たしかに相談した時に言われたのは事実だよ。でも私がそう思ったのは強制されたわけでもなんでもないよ。自分でちゃんと考えて…」
「許せないッ!自分のことも、静馬様のことも!光莉は普通の女の子だったのに…」
夜々が苛立たし気に壁を拳で叩く。その力は思ったより強く、ドンッという音が辺りに響いた。それでも怒りは収まらず、スカートの裾を握りしめる。
「聞いてよ夜々ちゃん。私は本気だよ。夜々ちゃんのことを受け入れ━━━」
「━━━やめなよッ!!」
夜々が再び壁を叩くと、光莉はビクッと身体を震わせた。音に驚いたのもそうだけど、夜々の形相に驚いたのも大きかった。
「光莉は静馬様に騙されてるんだよ。なんでそれが分からないの?光莉は普通の女の子なの。男の人と恋愛する、普通の女の子なのっ!私たちの方へ来ちゃいけないのッ!今なら簡単に戻れる。だから!!」
「そうだよ。私は別に女の子が好きなわけじゃない。夜々ちゃんのことだって女の子だから心配してるわけじゃない。私は夜々ちゃんのこと性別とか関係なく━━━」
「━━━それが騙されてるって言ってるのッ!!光莉はそんなこと考えるような子じゃなかった。それをあの人が…」
私も一旦落ち着かなくちゃ。そう自分に言い聞かせた。今の夜々ちゃんは冷静さを失っている。その証拠にギリギリと握りしめた拳は血が出てしまうんじゃないかと心配になるほど固く結ばれていて、今の夜々ちゃんみたいに頑なだった。きっと何を言っても、今は届かない。そう判断した私は引き下がることにした。
「放課後にもう一度お話しよう?ちゃんと伝えたいことがあるの。だから二人きりで…」
「光莉と話すことはもうないし、放課後は聖歌隊の練習があるから。言っておくけどいちご舎の部屋に押し掛けたって開けないから」
そう言い残して夜々ちゃんは足早にどこかへ去っていった。でもこんな程度で挫けたりなんかしない。私の中の炎は少しも弱まることはなく、それどころかパチパチと爆ぜて火の粉をまき散らすように燃え盛っていた。
(聖歌隊…か。リーダーの人は何て人だったっけ。お昼休みに会いに行ってみよう)
大丈夫、大丈夫だから。私は…決めたんだ。夜々ちゃんを選ぶと。
<百戦錬磨>…南都夜々視点
「どうして光莉に余計なことを吹き込んだんですか?あなたのせいで光莉は」
「あら?なんのことかしら?」
「とぼけないでッ!私が来るのも分かっていたくせに」
私は昼休みにミアトルへと向かった。理由はもちろん光莉のことだ。光莉に余計な入れ知恵をしたのが許せず文句の一つでも言おうと乗り込んだはいいものの、静馬様は一人、生徒会室で悠々と私を待ち構えていた。ご丁寧に二人分の紅茶を用意して。
そのあまりにも堂々とした姿に私は驚き、事前に考えていた台本も忘れて突っかかるように話を始めてしまった。もっと用心して用心して、それでも足りないくらいなはずなのに、この時の私は頭に血が上っていて、そんなことさえ判断出来なかったのだ。
「たしかに話をしたのは事実だけど選んだのはあの子よ。良い子ね光莉さんって。とても魅力的だわ。少しそそられちゃった」
私の光莉への想いを知ったうえで挑発しているというのは分かっていても、それでもなお光莉を褒めながら妖しく輝く瞳に私は戦慄を覚えた。
本能が私に告げている、光莉をこの人に関わらせちゃいけないと。もし狙われでもしたら光莉は…容易く手折られてしまうだろう。それこそその辺に生えている花を手に取るように、あっという間に。
「あわよくば自分の方へ引きずり込もうって算段ですか?とにかく、光莉にはもう関わらないでください。光莉は私やあなたとは違う。普通の女の子なんですから」
「本当にそう思ってるの?」
「何を言って…。だって光莉は女の子に興味なんて」
「たしかに光莉さんは私やあなたとは違って同性愛者ではないわ。かといって普通の女の子とも少し…違うんじゃない?怖ろしいほどに純粋無垢な心であなたからの愛をしっかりと見定めることが出来ている。とっても貴重なタイプの人間よ」
「だから何だって言うんですか?私が言いたいのはあなたが光莉を惑わせたということ。そして私はそれが許せないからここに来たんですよ」
「どの口でそんなことを言うのかしら?最初に惑わした張本人のくせに」
「そ、それは…」
ぐうの音も出ない。それは紛れもない事実で、光莉を最初に苦しめたのはこの私だ。自分勝手な感情と理論を押し付けて光莉を困らせた。その結果光莉は思い悩んだ末に、静馬様に相談することを思いついたのだろう。全部私のせいだ。私が弱かったから。この人のように強ければ、光莉のことを忘れて、同じ趣向の人と付き合うなりなんなり出来たのに…。
でも今は後悔してる暇なんてない。とにかくこの人から光莉を守らなくてはいけないのだから。
「ひ、光莉に手を出したら私が許さないからっ!今ここで、光莉には関わらないと約束して!」
「あなたにそんな権利があるの?もう友達ですらないあなたに?」
「友達じゃなくても守ることくらいは…」
「あなたが?守る?面白いこというのね」
「バカにしないでっ!私が一番光莉のことを大切に想ってるんだから。あなたなんかに負けるはずない」」
喋っている声の大きさは私の方がずっと上なのに、追い詰められているのは私だった。私は立っていて相手は座っているというのに、ちっとも見下ろしている気分がしない。それどころか見下ろされている気さえしてしまう。経験の差なのか分からないけど私とこの人の間には埋めがたい何かがあるのは間違いなかった。
夜々が何も言えずにいると静馬はスッと立ち上がり、獲物を値踏みするかのようにじっくりと視線で嘗め回す。そして照明の明かりに照らされた銀髪がキラリと煌めくと、それに気を取られた夜々の耳元で静馬が囁いた。
「今日だって光莉さんを想いながら思う存分楽しんだんでしょ?」
「なっ!?そんなこと…私は」
静馬は顔を赤くした夜々の内腿につぅーっと指を這わせた。スラリと伸びた足を包むストッキングとスカートの間の僅かな空間。少しでも上へ動かせばショーツに触れてしまうそうなのに、その指は決して触れようとはせず、もどかしいほとゆっくりと上下に行ったり来たり。
「なんの真似ですか。あなたとこんなことするつもりで来たわけじゃ…」
僅かな刺激ながらも油断すれば艶めかしい吐息が漏れてしまいそうな愛撫に耐えつつ、夜々は気丈に振舞った。けれど静馬はなお余裕たっぷりに笑う。夜々の反応まで含めて楽しんでいるんだと言わんばかりに。
「随分と敏感なのね。元から?それとも…何か理由があるのかしら?」
「何の…ことでしょうか」
「虚勢を張っている姿もなかなか素敵ね。正直私は光莉さんよりあなたの方が好みよ。顔も、性格も、そして…身体も」
クスクスと笑いながら静馬は手を休めることなく動かし、同時に夜々の耳元を吐息でくすぐった。引き剥がそうとした手は容易く掴まれ、逆に白く細い指にしっかりと絡めとられてしまう。離れるどころかその距離はますます縮まり、身体はより密着して互いの、他の生徒に比べて豊かなバストが二人の間でひしゃげた。
どうしよう?勝てそうにない。同じタイプの人間だからこそ理解出来るその手慣れた様子に私の頭で警報が鳴り響く。私とこの人では経験が違い過ぎる。私がゲーム序盤の敵なら相手は間違いなくラスボスだ。
「あなたは本当に私と同類みたいね。私のこと好きじゃないのに身体はしっかりと反応してるもの。女の子同士というだけで興奮しちゃうみたいね?」
図星だった。もちろん静馬様が美人で、そのうえテクニシャンということもあったのは事実だ。けれど私の身体は1ミリも好意を抱いていない静馬様の愛撫に段々と熱を帯びていて、改めて自分がそういう人間なのだと痛感させられてしまった。
「強がったって無駄よ?いい加減白状しなさい」
「だから何を━━━」
「━━━光莉さんに優しい言葉を掛けられて嬉しくて仕方なかったんでしょう?嬉しくて嬉しくて身体が疼いちゃった?ふふふっ、イケナイ子ね?守るべき相手で欲望を満たすなんて」
「ッ!?」
うそだ。なんでそんなことが…。見抜かれていたことに思わず顔が熱くなる。声には出さなかったけどこんな至近距離じゃ認めたと言ったも同然の反応だ。ましてや相手が相手、言い訳が通用するような人じゃない。じっと私を覗き込む瞳が全てを見透かしていると告げていた。
「ち、ちがっ…私はそんなこと」
「ダメよ?私みたいな女を相手にするのにこんな匂いを纏わりつかせていては。あなたが部屋に入ってきた時からすぐに気付いていたのよ」
「そ、そんなわけ…。あ、やめっ…」
足の間に強引に割り入れようとしてきた静馬の太腿を咄嗟にガードしたものの、最早静馬の顔を見ることも出来なくなって夜々は顔を背けた。
「いや、見ないで…」
「どうして?とっても可愛らしい顔をしているのに」
恥ずかしくて仕方がなかった。散々光莉のことで責め立てておきながら自分はしっかりと欲望を満たしていたのがバレるなんて。こんなの屈辱以外の何物でもない。でもどうして?もうあれからかなり時間が経っているのに…。
目尻に涙を浮かべて身体を震わせながら、夜々は静馬から顔を逸らし続けた。それがたとえ意味のないものであったとしても、しないよりかは幾分マシだったから。
「そんなに好きなら襲ってしまえばいいじゃない。どうしてそうしないの?」
「光莉を…悲しませたくない」
「篭絡してしまえばいいのよ。繰り返すの。光莉さんが好きって言ってくれるまで何度でも。そのためのテクニックが必要と言うなら教えてあげたっていいわよ?」
静馬様の言葉は悪魔の囁きのようにどこまでも甘く、その禁断の蜜の味に私は溶かされそうになる。けれど…。
「お断りします。光莉は私の宝物で、私の全てだから」
「そんな大切なものをただ見守るだけでいいの?いつか心が壊れてしまうわよ?」
「光莉のためなら私はどうなったって構わない。たとえ心が砕け散ったって」
「そう、じゃあ仕方ないわね」
そんな言葉と共に不意に私を押さえつけていた圧力が緩んで私は解放された。予想外の事態に困惑しつつもこれを逃す理由はない。私は慌てて距離を取ってから再び向かい合った。
「ふふふっ。可愛いからこれくらいで許してあげる。あんまりやりすぎるとイジメてるみたいでなんだか私が悪者みたいだし。あなたと光莉さんの純粋さにやられちゃったってとこかしら?これからはケンカを売る相手を見極めることね。でないと大怪我するわよ」
「いきなり放してどういうつもりなんですか?」
「不満なの?もしかしてもっとして欲しかった?」
意地悪そうな笑みを浮かべて仁王立ちする様はやはりラスボスがぴったりの風格だった。
「け、結構です」
「満更でもなかったくせに」
「そう思いたいなら勝手にそう思っていてください。失礼します」
「待ちなさい。最後に一つだけ」
からかうつもりなのかと思ったけどその声のトーンはなんだか私を諭すような落ち着いたものだったから私は足を止めて振り返った。
「少しくらいは自分の愛を信じなさい。それだけ愛せる相手っていうのは、やっぱりどこか特別な存在よ。自分から見てのみならず、相手から見ても…ね。だから同じように愛する光莉さんのことも、信じてあげなさい。そうすればきっと違う世界が見えると思うわ。それでもどうしても上手くいかなくて寂しくなったらいらっしゃい。たくさん遊んであげるわ。ベッドの上で泣いて後悔するくらいに、ね?」
私は逃げ出すようにしてミアトルの生徒会室を飛び出した。その背中にクスクスという悪魔の笑い声を突き立てられながら。私なんかじゃ全然お話にならない。悔しいけど勝負にもならなかった。どこをどう見ても完敗だ。女としても、人間としても、何もかも。
<誓いの言葉>…此花光莉視点
聖歌隊のリーダーをしている上級生を尋ねるべく昼休みの校舎を歩いていく。当然右も左も上級生ばかり。下級生が何の用だと言うような目で私をジロジロと見つめてくる。ちょっと前の私ならその視線だけで委縮し、肩を窄めて歩いていたに違いないが今の私は少しばかり違う。静馬さんと千華留さんと会話したせいか突き刺さる視線の中をスイスイと泳ぐみたいに歩くことが出来た。
他の上級生の方々には申し訳ないけれど、あの二人と比べてしまうと身体から迸るオーラみたいなものが数段劣るように感じられる。だからいくら見られようとへっちゃらだ。幾分自分に対する自己暗示も込めつつ私はなおも進んでいった。
「あの、今日の放課後に行う練習を見学させていただけないでしょうか?よろしくお願いします」
「え?放課後?」
「突然で申し訳ありません。ご迷惑でしょうか?」
「ああいや、そうじゃなくてね」
「えっと…?」
「今日の放課後は練習ないのよ、ごめんなさいね」
聖歌隊の人が優しく応対してくれたのは良かったものの、ちょっと予想外の出来事に戸惑いを受けた。練習が…ない?そんなはずはない。だって夜々ちゃんは間違いなく今日は練習があると言っていたのだから。それとも人には見せられない極秘練習なのだろうか?
「夜々ちゃ…。南都夜々さんから今日の放課後は練習だと聞いたんですけど…」
とりあえず夜々ちゃんの名前を出して反応を窺うことにしてみた。すると予想が的中し会話がするすると進んでいく。
「あら、あなた夜々さんの知り合いなの」
「夜々さんとはクラスメイトなんです」
「そう。そっか…それで鍵を借りたのかしら?」
「鍵?」
「ええ。いつも練習してるお御堂の鍵よ。あの子急に一人で練習したいからって鍵を借りに来たの。今思うとあれはクラスメイトのあなたを案内するつもりで借りたんじゃないかなって思ったのだけど…。何か聞いてない?」
「いえ特には。でもそれなら戻って直接聞いてみます」
「それがいいわね。行事で入ったことあるとは思うけど、人がいないと雰囲気が一味違うからぜひ行ってみて。ついでに聖歌隊はいつでも大歓迎だから夜々さんに色々と聞いてみて頂戴。あの子はうちのエース候補なの」
人柄の良さそうなその上級生は私が廊下に出た後も教室から身を乗り出して手を振ってくれていた。まだ部活には所属していないから、夜々ちゃんとのことが上手くいったら聖歌隊に入るのも良いかもしれない。
教室に戻った私はまだ戻ってきていない夜々ちゃんの席をぼんやりと眺めつつ、放課後のことについて考えを巡らせていた。どんな言葉を掛けようか?きっと正解はないんだろうけど少しでも想いを伝えたい。午後の授業が始まる直前に戻ってきたその姿を視界の端に捉えながら私はもう一度自分に気合を入れた。
そして迎えた放課後。
「夜々ちゃん。話があるんだけどいいかな?」
「朝も言ったけど、私今日は練習あるから」
「そっか。じゃあまた明日ね」
光莉が思いのほかあっさりと引き下がったことに驚きながらも夜々は荷物をまとめるとホッとした表情を浮かべて教室を後にした。ゆっくりと遠ざかっていく後ろ姿を見ながら光莉は同じくゆっくりと帰り支度を始める。
あっさり引き下がったのは予定通りにお御堂へ行ってもらうためだ。下手に喋って練習が無いのを知っているとバレてはまずい。そしてすぐに追わないのは付いていく必要がないから。行き先は分かっているのだから安心してどっしりと構えていればいい。二人きりで話せる上に大声を出したって誰にも聞かれることのない環境は私にとっては願ってもないチャンスだ。これを逃す手はない。
(静馬さん、千華留さん。どうか私に勇気を)
15分ほど時間を潰してから私はお目当てのお御堂へと向かい、その姿を見上げていた。聖堂はエトワール選や各種学校行事にも使用されるため立派な作りになっており外観だけでも見応えがある。
今までこうしてじっくりと眺めたことはなかったがこうして前に立っているだけでも自然と背筋が伸びてしまうようなそんな空気に包まれていた。外にいるだけでこれなのだから中はさぞや厳かな雰囲気が支配しているのだろう。そう思うと緊張して何度も唾を飲み込んでしまった。
建物同様に重厚な作りをした立派な扉に手を掛けると、扉は思いのほかスムーズに動きほとんど音を立てることなく開いていく。開いた隙間から中の様子を慎重に窺うと耳に美しい歌声が飛び込んできた。私でも知っているような有名な讃美歌である。その声は私が普段知っている夜々ちゃんの声とは違い、しっとりと耳に纏わりついてきたかと思えば突然どこかへフッと消えてしまう。人懐っこさと儚さが共存しているようなそんな不思議な声色だった。
(すごく綺麗だよ夜々ちゃん。まるで天使みたい…)
私が入ってきたことに気付いていないらしく熱心に歌い続けるその姿を見ながら、私はそう思った。聖堂に歌声が反響する中、ステンドグラスから差し込んだ光を浴びて長く美しい黒髪がうねるようにして輝いている。それは星が煌めく漆黒の夜空を思わせる光景に似ていて、歌声もそうだったがこうして歌う姿もまた普段の夜々とは別の顔をしていて光莉を驚かせた。
一歩、また一歩。ゆっくりと近付いていく光莉に歌に集中していた夜々も流石に気付き歌声がやむ。そして悲し気な表情を浮かべたまま振り返ると私の名を呼んだ。
「光莉…。どうしてここに?」
「夜々ちゃんのことを迎えに来たよ」
「まだそんなことを言っているの?私たちはもうお別れしたんだよ」
広い聖堂に二人きり。最初のやり取りが終わると静寂が私たちを包み込んだ。シンと静まり返った聖堂の中を見渡す。
「素敵な場所だね。私何度か来たことあるのに気付かなかった」
「光莉ッ!」
「どれだけ怖い顔をしても、大きな声を出しても、私はもう逃げないよ。決めたんだ…夜々ちゃんの傍にいるって」
「本当にそうかな?」
「試してみる?」
「後で泣いたって知らないからね」
傾き始めた日がステンドグラスを通って光を生み出す。それは一色ではなく、様々な色を帯びて混ざり虹色のようなグラデーションを作った。その明かりに照らされながら…ゆっくりと影が近付いていく。止まったままの片方に迫るようにして。やがて影は重ねる寸前でピタリと止まった。
「逃げないなら、キス…しちゃうよ」
「いいよ、夜々ちゃんがそれを望むなら」
「っ…」
覚悟を決めた私はひたすら真っすぐに夜々ちゃんを見据える。他の何も視界に入らないくらいに、夜々ちゃんだけを見つめた。
「友達同士がする遊びみたいなやつじゃない。恋人同士がするようなそんなキスだよ?それでもいいの!?」
「うん、いいよ」
「いいわけないでしょ!怖がってるの分かってるんだから。早く逃げなさいよ!ほらっ早く!!」
「怖がってるのは夜々ちゃんの方だよ。私は大丈夫、ほら?」
そう言って目を瞑り少し顎を上げる。その方が私より背の高い夜々ちゃんにはしやすいかな?と思いながら。
「本当に知らないよ?私は…光莉のこと」
何も言わずにそのままでいると、夜々ちゃんが私の頬に手を当てたのが分かった。顔に掛かる吐息でゆっくりと近付いてきたのも分かる。そして唇が触れる…、そう思ったのにその瞬間は訪れない。目を開くと俯いた夜々ちゃんが視界に映った。
「どうしたの?もしかして私のこと…嫌いになっちゃった?」
「そんなことあるわけない。愛してる。だから、だからもうやめよう光莉。私はあなたを傷付けたくないの。あなたに普通の女の子のままでいてほしいの。だから…」
「じゃあ、私の方から…しようか?」
「笑えない冗談だね。光莉にそんなこと出来るはずが…」
「冗談じゃないよ」
私が前に一歩踏み出すと、それに合わせるようにして夜々ちゃんが一歩下がった。虹色の光の中をまるで踊っているみたいに二つの影が動く。前に、後ろに。片方が動けばもう片方も。それは終わらない追いかけっこのように不思議な軌跡を描いていく。
「来ないで!!来ないでよ光莉!お願いだから…私に近付かないで」
「逃げないで私の話を聞いてよ。夜々ちゃんに伝えたいことがあるの」
「聞きたくない。怖いのよ、私は」
一つのステンドグラスの下で踊ると、次は隣のステンドグラスの下で。追いかけっこはいつしか永遠に続くワルツのように。聖堂に響く足音が刻まれるステップを彩っていく。前に前に、後ろに後ろに。届きそうで届かないもどかしい距離を保ったまま二人は踊り続ける。
「夜々ちゃんが好き。たしかに私は女の子が好きなわけじゃない。だけど夜々ちゃんが好き。女の子である夜々ちゃんが好きなの。いつも私を助けてくれて、いつも私を守ってくれて。私を笑顔にしてくれる夜々ちゃんが大好きだよ!」
「違う!それは愛じゃない。光莉のそれは友達に向けるもので、友情なんだよ!光莉は勘違いをしてるだけなの。いつかきっと気付く。愛情じゃなかったって。なんであの時私と付き合おうとしたのかってきっと後悔する!」
「違わないよ!私は夜々ちゃんが好きなの。どうして信じてくれないの?」
「届かないからよ。そんなんじゃ私の愛には届かない!光莉は私に全てを捧げられるのッ!?唇だけじゃなくて、身体全部!出来ないでしょうッ!?」
「出来ない…よ。今の私にはすぐには全部は捧げられないよ」
「ほらやっぱり!光莉はただ私に同情をしているだけなんだ。可哀想だから、憐れだから。私を助けるつもりでほんとは自分が救われたいんだよ!」
「夜々ちゃんは勘違いしてる。愛には色んな形があるんだよ。私がそれを教えてあげる」
気付けば踊りはワルツから剣舞へと変わっていた。剣で相手と切り結ぶようにしながら深く、深く刻んでいく。お互いを傷付け合いながら自分の存在を刻み続ける。他にもやりようはあるはずなのに、二人ともそれしか知らないから。相手の想いよりも自分の想いの方が強いと信じているから、刻まれた以上の傷を相手に刻み返す。
「私言ったよ。『今は』って。今じゃない!今日じゃない!一週間後も、一か月後もダメかもしれない。けれど私は必ず夜々ちゃんに全てを捧げて見せる。この瞬間の私の好きは、愛してるに届かないかもしれないけど、いつか…いつか必ず。
━━━私の好きは愛してるに変わるってそう信じてるから━━━」
「いつか…愛に?」
「そうだよ夜々ちゃん。私は夜々ちゃんに恋してる。他の誰でもない。夜々ちゃんにだよ。あの日からずっと夜々ちゃんの事ばかり考えてた。今日はお話できなかったなとか、今日はちょっとだけ笑ってくれたなとか。嬉しかったり、悲しかったり。そういうの全部夜々ちゃんに関係することで、夜々ちゃんで頭がいっぱいだったよ。教室でだって、どこでだって夜々ちゃんの事しか目に入らなかった。こんなに想ってるのに恋じゃないなんてありえないよ」
「光莉が…私を?」
「だから夜々ちゃんも私を信じて!私の手を取ってよ!それとも夜々ちゃんは今すぐ全部捧げられる子じゃないと…嫌?」
「ほんとに?信じて…いいの?」
「約束するよ。私約束する。何があっても夜々ちゃんの傍にいるよ」
「私あなたのことを愛してるから、きっと求め過ぎちゃうよ?心だけじゃなくて身体だって。光莉が一生懸命受け入れてくれたってすぐに次が欲しくなっちゃう。それでもいいの?」
「夜々ちゃんが私のことを愛してくれた分だけ私は夜々ちゃんを好きになるよ。ううん、それじゃ足りない。夜々ちゃんがくれた以上に好きになってみせる。だから朝も、昼も、夜も。私を愛してよ」
「そんなの、そんなの簡単だよ。光莉を愛することなんて私にとっては息をすることくらい簡単なことだよ」
光莉の叫びが聖堂に木霊して言葉のシャワーとなって夜々に降り注ぐ。それは夜々の心を閉じ込めた氷塊を少しずつ溶かし始めた。相手を斬って、相手から斬られて。お互い傷だらけになった身体を引きずって、円形のステンドグラスの下に用意された舞踏場で二人は再び踊り始めた。片方が前に出ればもう片方も前に出て二つの影の距離が縮まっていく。前に、前に。同じように前に、前に。そして光莉は大きく手を広げて夜々に呼びかけた。
「夜々ちゃん!私は夜々ちゃんの恋人になりたい。だから…私と付き合ってよ」
「光莉…、光莉ぃ!!」
夜々が光莉の胸に飛び込むと二つの影が重なった。そのまま抱き合うと疲れ果てて上から吊るす糸の切れた人形のように床に座り込んだ。
「光莉ぃ…ごめん、ごめんね。いっぱい傷付けて、怖がらせてごめんね。私、私…あなたのこと…」
「いいの。もういいんだよ夜々ちゃん。夜々ちゃんが頑張ってくれたから私も勇気を出せたの。夜々ちゃんのおかげだよ」
胸元で泣く夜々ちゃんを落ち着かせるように、その頭を優しく包み込んだ。いつもはあんなに大人びて見える夜々ちゃんが、今はとても幼く見えて。ほんとは無理していたんだなってようやく気付いた私はとても鈍感で。それでもこうして想いが通じたことに感謝をする。聖堂に響いていた夜々ちゃんのすすり泣く声に私の声まで重なって、何度も何度も反響したそれが合唱みたいに広がっていった。
「愛してる。光莉のこと愛してる。私待つから…光莉のこと待つから。ちょっとずつでいい。時間が掛かったって構わない。光莉のこと待ってるから。だから…だから必ず私のところまで来て!私を愛しに来て!」
「うん。うんっ!絶対に迎えに行くよ。好きじゃなくて愛してるを伝えに…必ず行くからだからキスをしてよ夜々ちゃん。それを二人の約束の証にして」
「今じゃなくたっていいんだよ?私はもうあなたを信じて待てるから」
「私がしたいんだよ。夜々ちゃんとキス…したいの。初めてのキスの相手は夜々ちゃんがいい」
私は再び目を瞑ると夜々ちゃんを待つ。夜々ちゃんはさっきと違い頬っぺたじゃなくて頭の後ろに手を回すとゆっくりと顔を近付けてきた。
「必ずよ、必ずだからね」
「大好きだよ夜々ちゃん」
「愛している…光莉」
温かな光に包まれながら二つの影が一つになった。それを祝福するような虹色の光がキラキラと輝いて辺りを照らしていく。私の初めてのキスは涙でいっぱいのしょっぱい味だったけど、きっと世界中の誰よりも幸せなキスだ。唇を触れ合わせるだけの子供じみたキス。だけどそれは間違いなく誓いのキスで…。私たちの愛の誓いを聖堂に佇む彫刻だけが見守っていた。
<あのステンドグラスの下で>…南都夜々視点
ある晴れた日の放課後、二人の少女がお御堂を訪れた。その少女たちは揃いの聖歌隊服に身を包み、なにやら楽しそうにはしゃいでいる。
「ほら光莉。急いで急いで。誰かに見つかっちゃうよ」
「夜々ちゃんてば心配症なんだから~」
二人は中へ入るなり入り口を守る巨大な扉に鍵を掛けてしまう。まるで誰も近付けたくないと示すように聖堂は堅く閉ざされ、二人だけの空間となった。私は光莉の手を取り真っすぐに進んでいく。ゆっくりと一歩ずつ。すぐ隣に顔を向けると微笑む光莉がいてくれてウェディングロードを歩いているかのような錯覚を覚えてしまう。見守ってくれる人は誰もいないけど、私はそれでも構わない。こうして二人で歩けるだけで幸せなのだから。
「今日はどうしたの?急にお御堂へ行こうだなんて言うから驚いちゃった」
「ここのところ昔のこと思い出してたから懐かしくなっちゃって。それで光莉と来たいなって思ってさ」
私たちにとってここはお互いの想いが初めて通じ合った大切な場所だ。といっても聖歌隊の練習の時は必ずここに来るせいでありがたみがちょっと薄いけど…。でもこうやって二人きりで訪れるとあの日のことを思い出して胸がドキドキする。今になって思い返すと不器用なやり取りだったかもしれないが、あれがなかったら光莉と結ばれることはなかった。
「光莉は少しずつだけど、本当に私のことを受け入れてくれた。光莉のいない生活なんてもう考えられないよ」
「それを言うなら夜々ちゃんだって私に愛してるを教えてくれたよ。好きじゃなくて愛してるを」
光莉は本当にこの1年で少しずつ変わっていった。最初はあのキスから始まって、そして私の求める事を受け入れてくれて。今では唇だけでなく身体を重ねることだってある。もちろん周りに気付かれないように注意しながらだけど…。というか自分にそう言い書かせていないときっと私は光莉を求め過ぎてしまう。光莉はそれさえも乗り越えてくれそうだけどそうなると困るのは私の方だ。だって光莉と毎日だなんて考えただけで幸せすぎて頭がパンクするに決まってる。
「せっかくだしもう一度ここで光莉に愛を誓おうかな~なんて」
「ねぇ夜々ちゃん。私もう子供じゃないよ?」
熱を帯びた目で私を見つめながら挑発すような、それでいて甘えるような響き。そんな声のトーンだけで私はたまらなくなる。光莉はもうすっかり私を誘惑するのにも慣れてしまった。未だに子供っぽいと言われることがあるけど、もしみんながこんな光莉を見たら何て言うだろうか?相変わらず胸もぺったんこで華奢なのに、私の目にはそれがとても淫靡に映って仕方ない。
さてどうしようか?今日はそこまでするつもりじゃなかったのに、私の中では既に覆い被さりたいという欲望が私の思考を奪い始めていた。答えは決まっていても一応リードする側として余裕は見せておきたいと思うのはカッコつけすぎかな?あんまりがっついているといつか主導権を握られてしまいそうでちょっぴり怖かったり。そんなことになったら私は光莉の言いなりになるしかない。そして毎日のように懇願するんだ。あなたが欲しいと。
「光莉はせっかちだな~。ほらあそこ。あの円になってるとこ覚えてる?」
「忘れるわけないよ。だって初めてキスしたのあそこだもん」
「私だって忘れないよ」
奇しくもあの時と同じようにステンドグラスから差し込んだ光が円を描くその場所で私たちは抱き締め合った。見つめ合い、自然と顔が近付くと、合図することもなく目を閉じお互いの唇を貪りあう。唇をついばみ舌を絡めながら相手の背中に回した手がせわしなく動き、時折キュッと背中を掴む。
そしてキスを堪能すると本能に身を任せるままに床へと倒れこみ、脱ぎ捨てた聖歌隊の衣装をシーツ代わりにその上で光莉に覆い被さる。一枚、また一枚と身に着けていたものを放り投げると光莉の素肌が露わになり私は無我夢中で光莉を求めた。
裸で戯れる少女たちを包む虹色の光。だけど今日はあの時とは少し違っていて。誰かがぶつかったのかはたまた劣化したのか。原因はわからないけれどヒビの入ったステンドグラスが一枚、差し込む光を不規則に捻じ曲げていた。
それはちょうど円の一部を歪め、輪っかにちょこんと宝石が乗っかったかのようなそんな形をしていて…。気付かずに相手の身体に溺れる少女たちを彩るのは偶然形作られた…
━━二人の永遠の愛を示すエンゲージリング━━
※改稿内容について。改行だけ入れました。
いかがでしたでしょうか?予告通りに今回で夜々ちゃんと光莉ちゃんの過去回想が終了いたしました。全部で4章に及ぶお話となり自分でも驚いています。最初の構想段階ではこれを夜々ちゃん視点と光莉ちゃん視点で1章ずつの合計2章で考えていたんだからなおさらびっくりですね。
私は夜々ちゃんを気に入っているのでついつい盛りだくさんにしがちなんですが、面白いことに夜々ちゃんに感情移入しながら書いていると今度は光莉ちゃんが可愛く見えてくるんですよね。あ~光莉はなんて可愛いんだろうと考えるうちに光莉ちゃんも力強い芯のしっかりした女の子になりました。書いていくうちに好きなキャラが増えていってしまって困るような困らないような。やっぱりストロベリー・パニックって素敵な作品です。
さて、そんなこんなでようやく10話達成ですね。最初を0章にしちゃったんで分かりにくいなと今更ながらに思っているんですけどやっぱりプロローグだし0章かなって。亀のようにゆっくりとした歩みではありますけれども今後も読んでいただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。