再び紅茶の注がれたカップを前に生徒会長の六条深雪と向き合う玉青。
深雪の口からは玉青への熱い想いが語られて…。果たして玉青と深雪の攻防の行方は?
廊下でばったり出くわした静馬と千華留。二人は人影のない廊下で次第に怪しい雰囲気に…。
今回も文字数たっぷりでお送りいたします。
■目次
<トップシークレット!>…涼水玉青視点
<美しい元カノには棘がある?>…花園静馬視点
<トップシークレット!>…涼水玉青視点
「本題?それはどういう?」
たしかに六条様は言った。ここからが本題だと。では渚砂ちゃんに関するヒアリングは嘘だったのだろうか?六条様の性格からしてそれはないと思いつつも疑いの目を向けると、それに気付いた六条様は申し訳なさそうに言った。
「ごめんなさいね。あなたが言いたいことは何となくわかるわ。別に渚砂さんの件がどうでもいいというわけではないの。もしそう感じたのなら謝るわ」
ひとまずホッとした。渚砂ちゃんをダシに使われたら流石に私も怒っていただろう。しかし本題とは何のことなのだろうか。皆目見当もつかない。六条様は私に一体どんな用があるんだろうか?
目の前に置かれた2杯目の紅茶に口をつけ静かに言葉を待つ。紅茶の香りと温かさが心を落ち着けてくれた。
「玉青さん、生徒会の活動に興味はないかしら」
「生徒会…ですか」
「ええ。あなたのことを前から誘おうと思っていたの」
生徒会へのスカウト、それ自体は生徒会長である六条様が行うことに何らおかしな点はない。けど、なぜこの時期に?それにミアトルの生徒会が人手不足というのは聞いたことがない。むしろ六条様のもと、盤石の布陣を敷いているはずだ。
「納得がいかないという顔をしてるわね」
「ええ、まぁ。ミアトルの生徒会は聞いた限りでは安泰だと思っていましたから」
「みんなに安心してもらえている、というなら我々も嬉しいわ。いつ崩壊するかわからない生徒会だなんて嫌でしょう?」
相槌を打ちはするものの私が聞きたいのはそんなことではない。それは六条様も分かっているだろう。その証拠に紅茶に口をつけていない。私を観察しながら話を切り出すタイミングを窺っているのだ。
「単なる生徒会の一員として誘うのだったらこんな手の込んだことはしないわ。誰にも聞かれたくない秘密の話。だからこの場を選んだの」
緊張が高まり手には僅かに汗が滲んでいる。まずい。なんとなくだけど本能が危険を察知した。聞いてしまったらとんでもないことに巻き込まれるような気がすると。けれど逃げられるはずもない。私がこうしてここに座っているのは六条様が仕組んだ事で、最初から全部六条様の掌の上なのだから。
ならばと姿勢を正し、話を聞くための態勢を整える。
(せめてこうでもしてないと、場の雰囲気に飲まれしてしまいそうですわ)
その様子をじっと見ていた六条様も私を真っすぐに見据えその時を待つ。達人同士の試合のように束の間の静寂が訪れた後、その時は来た。
「単刀直入に言うわ。涼水玉青さん、あなたを次期生徒会長として迎え入れたいの」
ヒィッと小さく悲鳴を上げそうになるのをどうにか堪える。やっぱり聞いちゃいけない類のお話だった。すぐさま聞き返したい言葉を飲み込み平静を装うが、身体はスカートの端をキュッと掴みながら震えを止めるので精一杯だ。少しでも気を抜いたら足がカタカタと音を立て始めるだろう。
「あの…わた━━━」
聞かなかったことにしようなんて私の甘い考えを打ち砕くように、発した言葉は六条様に遮られた。
「━━━このことはまだ誰にも話していないの。生徒会のメンバーはもちろん、エトワールである静馬にもね。あなたを選んだのは私の独断よ」
思わずゴクリと唾を飲み込んだ喉が大きな音を立てた。二人っきりで話したがった理由がようやくわかった。いくら六条様が生徒会長としての実績に優れ信頼が厚いとはいっても、誰にも相談することなく次期会長を決めたとなれば大問題だ。自分のお気に入りの生徒を強引に推挙したと言われても否定できなくなってしまう。もしこんなことがバレたら六条様の立場はもちろんのこと、ミアトル生徒会の公正さにも疑惑の目が向けられかねない。
冷汗がツーッと流れ落ち、じっとり衣服に染み込んでいく。こういう時こそ落ち着かないと…。わかっていても口が上手く動かず呂律が回らない。
「ろ、六条様。いくつか…質問をよろしいでしょうか?」
震えそうになる声をどうにか抑え、次から次へと湧き出してくる疑問を頭の中で整理する。ミアトルのことを第一に考える六条様の事だ。きっと何かしらの深い理由があるに違いない。私では考えつかないような何かが。
「今の生徒会のメンバーの中には生徒会長になることを夢見て必死で努力してきた子もいるはずです。それこそ六条様に憧れて生徒会長を目指している子もいると思います。そんな子を差し置いて生徒会に入ってすらいない私が次期会長となれば、快く思われないのも当然ではないでしょうか?」
「たしかに玉青さんが言うように生徒会長になりたいと望んでいる子はいるわ。良い子だし良く働いてくれているのも事実。でもねあなたほど優秀というわけではないの。もちろん健気に頑張る姿は素敵だと思うわ。ただ、だからといってそれだけで生徒会長にするわけにはいかないの。ミアトル全体を引っ張っていけるだけの能力が無ければ、ミアトル生だけでなく本人にとっても不幸なことになるわ。私はミアトルの将来を第一に考えてあなたを選んだの」
自分へのあまりの高評価ぶりに眩暈を起こしそうになる。なぜこんなにも六条様は私を買って下さるのか。その理由がわからないことにはなんともこそばゆい。生徒会メンバーから選ばないにしたって、ミアトルにはたくさんの生徒がいるのだ。私がその中で抜きんでた存在であるという自信はこれっぽっちもない。
「理由を。私を選んだ理由を教えてください。努力はしていますし、成績も優秀な方だとは思います。だけどそれだけでは生徒会長の器に足る人物だとは私には到底思えません。納得できるだけの理由をください」
「謙遜もあまり度が過ぎると嫌味に聞こえてしまうわよ?成績はもちろんのこと、生活態度や人柄、周囲からの信頼。これだけだって次期会長に推すには充分な材料なのよ。胸を張りなさい玉青さん。あなたの優秀さは折り紙付きなのだから。ただそうねぇ、夜のお茶会を開くときはもう少し気を付けた方がいいとは思うけど」
「き、気付いていたんですかっ!?」
まさかバレているとは思ってもみなかったので素っ頓狂な声を上げてしまった。我ながら恥ずかしい。六条様はしーっというジェスチャーをすると悪戯っぽく笑った。
「別にやめなさいとは言ってないわ。気を付けなさいと言っただけ。シスターにはもちろん内緒にしてあるから安心しなさい」
ちょっと意外だった。規律に厳しい六条様のことだからてっきりやめるように言われるかと思ったのに。素直にそう内心を吐露すると六条様は再び笑った。
「私も静馬や他のみんなとしてたのよ、夜のお茶会。静馬と二人っきりのことが多かったけど楽しかったわ」
バレなければいいのよと最後に小さく付け加えたのがますます意外だった。咳払いと共に六条様が元の顔に戻る。少々話が脱線してしまっていた。
「あなたの優秀さに加えてもう一つ。私があなたを推す理由は臆病さよ」
「臆病さ…、生徒会長なのにですか?」
どうにもピンと来ない。私が考える理想像としてはリーダーたるもの決断力に溢れ、迷うことなく選択する意志の強さが必要なように思われた。臆病さというのはそれからは随分とかけ離れていたからだ。臆病であることが武器になるんだろうか?ましてやそれが六条様の口から出るだなんて。リーダーシップを発揮するいつもの姿からとは全く結びつかない。私の知る六条様はいつだって凛々しくていらっしゃるのに。
「実はね…」
そう言って生徒会室から繋がる部屋の方をチラリと見た。
「どうかしたんですか?」
誰もいないはずなのに不思議に思ったけど一応確認しただけみたいだ。何でもないわと言って話を再開した。
「以前に静馬があなたにフラれた時にね、静馬が嘆いていたの。玉青さんは興味がある癖に後一歩が踏み出せない臆病者だって。それ自体は静馬の負け惜しみだと思うけど、私が言いたいのはね。
案外臆病なくらいの方が生徒会長という役職には合ってるんじゃないか?ってことなの。生徒会長ってどうしたって、自分一人のことじゃなくてミアトル全体のための判断が求められるでしょ。そんな時にすぐにパッと決めてしまわないで一旦立ち止まるの。立ち止まって一息ついて、周囲を見回してみる。そうすると意外と物事が良く見えるのよ。臆病だと自然とブレーキがかかるでしょ。だから丁度良いのよ、臆病者で」
「それでは…六条様も?」
「ええ。━━━私はね臆病者なの━━━」
私たち似た者同士かもしれないわね、なんて笑っているけど、頷いてよいものか判断に困ってしまう。
六条様によれば、普段は必死で演技しているということらしい。流石にいつもビクビクしていては周囲が不安がるし、何よりも他校の生徒会長に舐められるからというわけだ。スピカの遠森会長を思い浮かべてみると、なるほど。一度でも引き下がろうものならどんどん強気に出てきて歯止めが利かなくなりそうだ。判断は早すぎず、かといって遅すぎず。かつ正確に。そうやって六条様は3校での打ち合わせをこなしてきたのだろう。
「どうかしら?少しはやってみる気が出てきたんじゃないかしら?」
この御方は本当にもう…。少々ズル過ぎるのではないだろうか?雲の上の存在から似た者同士などと言われて嬉しくないはずがない。そうやって親近感を湧かせたうえに、本来ならマイナスイメージな臆病さを見事にプラスに変えてのこのセリフである。絶妙なタイミングでの一手に脱帽するほかない。
私の中では早くも生徒会に入る方へと針が傾きつつある。
「あとはそうねぇ。ここぞという時には大切な人を思い浮かべるといいわ。ミアトル全体とか気負わずに、どうすればその人が幸せに暮らせるのかを考えるの」
「大切な…人のため」
「あなたならそうね~。やっぱり渚砂さんかしら?渚砂さんが幸せに暮らせる理想のミアトルを作る。そうしたらどう?頑張れる気がしてこない?」
自分のためじゃなくて渚砂ちゃんのため…。そう言われてみると私は自分のために何かをする時よりも、周囲の誰かのために動く時の方が力を発揮できていたような気もする。
今まで物事の最前線に立つということをしてこなかった私だけど、そんな私に向いているのだとしたら、これは運命なのかもしれない。みんなの役に立てるならこんなに嬉しいことはない。
けれど…。
「やはり私が推挙されることで六条様に迷惑がかかるというのは正直心苦しいのですが」
「あら?その口ぶりだと私の申し出をOKしたと受け取ることもできるけど」
うっ。痛いところを突かれた。たしかに私の心配したことは首を縦に振った後でのことだ。せいぜい前向きに考えてるくらいのつもりだったのに、心の奥ではこんなにも気持ちが揺らいでいるとは思わなかった。
「たしかに、強引なやり方だと批判されるかもしれないわね。ただ後継者を指名しておく方がスムーズに次の体制に移行できるというメリットもあるし、そこは私の腕の見せ所ね」
「ですがっ!」
「なら、こうしたらどうかしら?私はあなたを生徒会にスカウトする。あくまで生徒会長候補の一人、くらいの立場でね。そしたらあなたは仕事をこなして頭角を現してくれればいいの。みんながある程度次期会長として納得できるくらいに。それを見た私はあなたを後継者として指名する。もちろん私はあなたを本命視するけど、基本的にはあなたは自分の力で会長の座を勝ち取るというわけ。どう?シンプルでしょ」
なるほど。それなら六条様が変なレッテルを貼られる心配もないし、私だって気兼ねなく入ることができる。
(あれ?でもこれだと…。私は自分の意志で生徒会長を目指して生徒会に入ることに…。なんだろう。六条様に誘導されて、思い通りの展開にのせられたような…)
ような、というか実際にその通りである。勧誘から始まり、説得ときて、最後は自らの意志で目指すように仕向けられている。結局のところ、最初から最後まで六条様の掌の上だった。
(はぁ、逆立ちしたって勝てっこなさそうですわ。一体どこからどこまでが六条様の想定内だったのでしょうか)
考えただけでもゾッとする。でも、最後までそうだったとしても六条様なら有り得そうと思ってしまうあたり、私もだいぶ毒されているようだ。
「だいぶ話し込んでしまったから今日はここまでにしておきましょうか。あんまり遅いと渚砂さんも心配するでしょうし、玉青さんももう一度部屋でよく考えた方がいいわ。後悔だけはして欲しくないもの」
「あの~。次期会長のお話の部分は隠しますから渚砂ちゃんに相談してもいいでしょうか?」
「いいわよ。あなたのことは信頼しているから好きにしてくれて構わないわ。文芸部との両立をするのであれば一緒にいられる時間は多少なりとも減ってしまうでしょうし。親友なんでしょ?大切にしなくてはダメよ」
そうか。忙しくなれば渚砂ちゃんとの時間も減ってしまうんだ。それは…大問題だ。渚砂ちゃんと生徒会と文芸部、限られた時間をどう使うべきか。場合によっては文芸部は辞めるということも考えておかなければならない。
だから六条様は部屋に戻って落ち着くように勧めたのだろう。そういう部分も含めて真剣に考えるようにと。一人で納得して頷きながら紅茶に口をつけるとまたまた丁度良いタイミングでカップが空になった。
それを見た六条様は意地悪そうな笑みを浮かべると…。
「ねぇ玉青さん。お茶のおかわりはいかが?」
思わずビクゥッと反応してしまう。さっきはのほほんとおかわりをした結果、こんな事態になっているのだ。
「い、いいいえ。もう充分ですから。これで失礼させていただきます」
「そう?残念だわ」
警戒するなというほうが無理に決まってる。流石に今のはジョークだと思うけど。いや、でも六条様のことだからまだ何かあったりして?そう思うとちょっとだけおかわりしてみたい衝動に駆られた。
いやいやいや。帰ろう。渚砂ちゃんが部屋で待ってる。それにこれ以上は頭がパンクしてしまいそうだ。
「あ、ちょっとだけいいかしら。竹村千早さんと水島紀子さんってあなたのクラスメイトよね?この二人ってあなたの目から見てどうかしら。素敵だとか、尊敬できるなって思えるようなペアかしら?」
「お二人の事なら隣室ですし良く知っています。多少問題を起こしたりはしますけど仲の良さで言えばミアトルでも随一ではないでしょうか?そういった面では尊敬できますし、素敵なペアだと思いますよ。あの二人が何か?」
「いえ、ちょっと気になっただけよ。ありがとう」
絶対に嘘だ。六条様が無意味な質問をするはずがない。こう思うのは疑心暗鬼になりすぎだろうか。六条様が気にすることで二人組が関係することと言えば…
「あっ、エトワール選…」
わかった途端に呟きが漏れてしまった。六条様はエトワール選の候補者として二人のことを聞いてきたのだ。
「流石ね玉青さん。もうそんなことにまで気が回るなんて。この分だとミアトルの将来は安泰かしら。私も安心して引退出来るわね」
こんな時期からそこまで考えて動いているのかと驚くと同時に、私の一言で決まるとは思わないけどもし二人が選ばれたら…う~ん。
そう思っていると六条様と目が合った。そして私は気付いたのだ。六条様のメッセージに。二人が候補になったらあなたが全力で支えるのよ、と。
「すぐに返事をくれとは言わないわ。ただ私がいつもある理念に基づいて動いていることを忘れないで頂戴」
「それはやはり」
「ええ。━━ミアトルのために━━」
「覚えておきます」
「良い子ね。いい返事を期待しているわ、涼水玉青さん」
笑みを浮かべながらヒラヒラと手を振る六条様の姿が扉の向こうへ消えていく。その姿はたしかに言っていた、返事はわかっているけど、と。
バタンッと扉がしまると大きく息を吐きだした。はぁーーーーー。六条様、怖すぎる。緊張が解けて床にへたり込みそうになるのを堪えながらいちご舎への帰途につく。思い浮かべるのは渚砂ちゃんの顔だ。
帰ったら甘えてみよう。疲れているから膝枕でもしてくれたら最高なのだけど、それは望みすぎか。
でも、とぼとぼと歩く足取りとは正反対に私の心はどこまでも軽やかだった。
<美しい元カノには棘がある?>…花園静馬視点
「我ながら上出来ね」
深雪は椅子にもたれかかりながらふぅっと息を吐きだした。その顔には僅かに疲労の色が滲んでいる。事前にやり取りを想定しある程度の答えを用意してはいたが、上手くいってくれた。この分なら引き受けてくれるだろう。そう思えるだけの手応えを感じていた。優秀な人材を得るための努力など深雪にとっては当然のことだが、毎回上手くいくわけではない。今回は運がよかったのだ。
(そろそろ出ていっても大丈夫かしら?)
先程の会話中、深雪がチラリと確認した部屋の中にエトワールこと花園静馬は潜んでいた。別に盗み聞きをしようとしていたわけではない。昼寝をしていたら後から二人がやってきて出るに出られずというわけだ。
念のため扉をノックするとコンコンッと乾いた音が響く。
「もう出てきて大丈夫よ、静馬」
親友の声に安心して私は姿を現した。この様子だと私がいたことには最初から気付いていたのだろう。
ん~っと伸びをして身体をほぐす。生徒会室の隣にある準備室で物音一つ立てずに息を潜めているのは流石に疲れた。甘いものでも飲もうかと自分用にお茶を用意しながら深雪に話しかける。
「なかなか興味深い話だったわ、深雪」
「あなたが隣にいたのには驚いたけど説明する手間が省けるかと思ってそのまま話したの。どうせ仕事サボッて昼寝でもしてたんでしょうし、嫌がらせも兼ねてね」
ご名答、流石は深雪。私のことをよく分かっている。いちご舎でルームメイトになった1年生の時からの親友は伊達ではない。単に幼稚園の時から知っているという連中よりも余程私のことを理解している。
だから私もこうして軽口を言えるというわけだ。私がエトワールになり、深雪が生徒会長になった今でもそれは変わらない。
「玉青さんが次期会長ね…。いいんじゃないかしら。ただ、深雪が私に相談もせずに決めるなんて珍しいわね。何か心境の変化でもあったの?」
「特にないわよ。ただ、玉青さんは以前にあなたがちょっかい出しているから巻き込むと迷惑がかかると思って」
いつだってそうだ。深雪は私のことを心配してくれる。いつも迷惑をかけているのはこちらの方なのに。プレイガールだのキス魔と言われる私の素行だってそうだ。それに私のサボり癖も。スピカの遠森会長にとってはさぞや良い攻撃材料になっているだろう。
失望され見放されると思ったのに深雪は傍にいてくれて、私を守ってくれる。サボり癖のほうは多少…いやほんの少しだけ治まってはきたけど、肝心な方はというと。
(魅力的な女の子を好きになってしまうのはどうしようもないわよね。だって心に嘘はつけないもの)
一つだけ補足しておくと深雪に魅力がない、というわけではない。深雪はとても魅力的な女だ。頭が良いし、何よりも顔とスタイルが抜群だ。そして性格はさらに…。
けれど親友として大切にしすぎたのと、迷惑をかけている申し訳なさで私は深雪をそういった目で見ることはできなくなっていた。出来ることならば、深雪にはずっと傍にいて欲しい。親友として…最後まで。
「言っておくけど、玉青さんのこと臆病者って言ったのは負け惜しみじゃないわよ」
「そうなの?私は別にどちらでも構わないけど」
当たり前のことだが、この丘には様々なタイプの少女がいる。私が今までアプローチしてきたなかには、同性に対して全くドキドキ出来ないという子もいた。それが普通と言われるとおしまいだが、大抵の子は多少なりとも告白とか交際といったことに興味を抱くものだ。
年頃の娘である以上それは仕方のないことだが、この丘には女の子しかいない。そうなってくると私のような人間には都合が良い。興味を引き出し、一旦レールに乗せてしまえば後は走り出すだけだ。そして走り出してしまえば案外楽しめるものだったりする。だから女の子同士は絶対に無理というならともかく、興味はあるのに手を伸ばさないのは勿体ないことだと私は考えている。
(でも、玉青さんについては杞憂で終わりそうね)
先程のやり取りでルームメイトについて話す玉青さんの言葉や声を聞いて確信した。彼女が手を差し伸べられる側ではなく、私と同様に手を差し伸べる側の人間であると。今はまだ自覚はないかもしれないが近いうちにきっと気付くだろう。本性というのは隠せないものだから。
(そうなってくると、編入生の蒼井渚砂という子も気になるわね。玉青さんが気に掛けるくらいだからきっと可愛いんでしょうけど)
「静馬には伝えておくけど、玉青さんのことね。次の生徒会の会議で正式に次期会長として指名するわ」
「ふ~ん。さっきと言ってることが随分違うみたいだけど?」
つい口元が緩みニヤニヤしてしまう。こういうときの深雪はとても面白く、私をワクワクさせてくれる。何が頭角を現したら…だ。全く油断も隙もあったものではない。先程のあれは安心させるための餌で、おそらく最初からだまし討ちするつもりだったに違いない。
「玉青さんが結果を出すのはわかりきっているもの。待つ必要はないわ。それに急がないと来年に間に合わないもの。ルリムの千華留さんは来年6年生。間違いなく続投するはずだから対抗できるだけの人物をミアトルも用意しなければならないわ」
「私にはその件に口を挟む資格はないわ。協力が必要であれば協力はするけど、どうせ他のメンバーへの説得だっていくつかのプランは考えてあるんでしょう?」
玉青さんへの僅かな同情を込めつつ私はそう言った。深雪がこの手の根回しでしくじる可能性はゼロといっても過言ではない。つまり生徒会長涼水玉青の誕生は、この瞬間に決定したといってもいい。それだけの手腕が深雪にはある。
何も知らずに生徒会にやってきた玉青さんは一体どんな顔をするのだろうか。申し訳ないとは思いつつもちょっと興味がある。
「随分と入れ込んでるのね玉青さんに。途中で転んでしまうかもしれないのよ?」
「そうなったら、私もそれまでの人間だったということよ」
「へぇ、これまた大博打ですこと」
それほどまでに生徒会長の仕事というのは楽しいのだろうか?こんなことならエトワールではなくそっちを選ぶべきだったかもしれない。な~んて言ったら深雪に怒られるのは分かり切っているのでもちろん黙っておく。
そんなことを考えていたら深雪が整理している資料の中にとある写真を見つけた。
「もしかしてこれが編入生の蒼井渚砂さん?」
なるほど、髪は赤茶色、それに活発そうな印象を受ける。やや幼い感じもするがこれは会ってみないとなんとも言えない。
(玉青さんはこういう子がタイプなのかしら。そうだとすると元々私とは縁がなかったのかもしれないわね。だって私は、こんな可愛らしいタイプではないもの)
あれこれと想像をしつつ、しっかりと顔を頭に刻み込む。幸いパッと見で判別出来そうだが用心するに越したことはない。編入生ということでミアトルに染まり切っていないのは高評価できるポイントだ。ちょっと呼び出しただけで深々と頭を下げてこられると楽しさが半減してしまう。その点この子ならば私に対する新鮮な反応が期待できる。
(蒼井渚砂、渚砂ね。フフフッ。楽しみが出来たわ)
「ダメよ、静馬。個人情報なんだから写真は返して頂戴」
大丈夫、顔は覚えたからもう必要はない。深雪に写真を返しつつ私は席を立った。
「いちご舎に戻るなら一緒に戻るけど」
「ごめんなさい、少し温室を見てくるわ」
「そう。瞳さんと水穂さんならもう帰ってしまったと思うけど」
東儀 瞳(とうぎ ひとみ)と狩野 水穂(かのう みずほ)。いずれも私の幼稚園の頃からの付き合いで、よくエトワールとしての仕事を手伝ってもらっている。二人がいなかったら温室の世話は放り投げていたかもしれない、そう思うほどに温室の世話は意外と大変だった。今では慣れたが、エトワール就任当初は事あるごとに愚痴を言っていたのを覚えている。
「見てくるだけだから一人で大丈夫よ」
そう言い残し生徒会室を後にする。一般の生徒が立ち入らない温室は私にとって隠れ家のようなもので考え事をする時などによく利用していた。
楽しみが出来ると足取りも自然と軽くなるものだ。機嫌よく廊下を歩いていると一人の少女と出くわした。その身を包んでいるのはミアトルのものではなく、可愛さに重点が置かれたルリムの制服だ。
いかに3校が同じ敷地内にあるとはいえ他校の中を歩くというのは多少なりとも気後れするはずだが、その少女は悠々とミアトルの校内を歩いていた。
「千華留、生徒会の用事か何か?」
「会えてうれしいわ、静馬」
人懐っこい笑みを浮かべながら呼びかけに応じたのはルリムの生徒会長、源 千華留
(みなもと ちかる)。5年生ながらにルリムを見事に束ねており、玉青さんにとっては良い参考になるかもしれない。
下の名前で呼び合っているのには少し事情があって、私は以前彼女と交際をしていた。いわゆる元カノというわけだ。飽きっぽい自分にしてはよく続いたな、と思うほど関係が続いたこともあり、私の元カノといったら真っ先に千華留の名前が挙がるほど有名だったりする。
「随分と嬉しそうね、静馬。さては何か良いことでもあったのかしら?」
「分かる?」
「もちろん。あなたのことだったら何でもお見通しよ」
千華留は別れた今でも私に気軽に話しかけてくる。破局した相手とは普通は接しにくいものだが彼女にはそんなセオリーは通用しない。こんな子は今までにはいなかったから私としてもなかなか新鮮で楽しかったりする。
「なら、当ててみたらどう?もし正解したらご褒美をあげてもいいわよ」
「ほんとっ!?じゃあ本気で当てにいっちゃおうかしら。言っておくけど、いまから取り下げるのはなしよ?静馬」
「ええ、約束するわ」
やったわ、と嬉しそうにピョンピョン跳ねる姿からは普段深雪や遠森さんと渡り合っている様子などまるで想像できない。けれど彼女は実際に二人の猛者と対等に渡り合い、あの深雪に警戒心を抱かせるほどのやり手だったりする。そんなわけで少し話したくらいでは彼女のことなどまるで理解できないだろう。なにせ長く交際していた私でさえ真意を汲み取れないことがあるのだから。
そして目の前でわざとらしいくらいに悩む素振りを見せていた千華留は、今は一転して満足げな表情を浮かべていた。推理を披露したくてたまらないとでもいうようにソワソワとしている。
「ご自慢の推理を聞かせてもらえるかしら。探偵さん?」
「それでは失礼して」
わざわざコホンッと咳払いまでしてすっかりその気になっている。正直言うと千華留の答えに興味はない。おそらく千華留のことだから私の顔を見た瞬間に察していただろう。源千華留はそういう女だ。
つまりこれは茶番ということになるのだが、私も彼女もこういったやり取りは割と好きだったりするので、交際していた時は時折こんな風に遊んでいた。
「新しい女が出来た!というのは違うわね。面白そうな子を見つけてこれからちょっかいを出すところ。うん、間違いないわ。それも相手は…静馬のことをよく知らない人物ね。でもいるのかしら?この丘で静馬を知らない子なんて…。う~ん。とすると…怪しいのは編入生ね。それなら静馬を知らなくてもおかしくないもの。これで全ての線が繋がったわ。ズバリっ!ミアトルに今年来た編入生でしょ」
コツコツと頭を叩きながら歩き回ったり、かと思えば腕を組んで頷いたり。今度は顎に手を当てて悩んでみたり、最後は人を指差して決めポーズをとったり。コロコロと本当によく表情が変わる。
「フフフッ正解よ。相変わらず千華留はおもしろいのね。今度は演劇同好会でも作るつもりなの?」
探偵姿がなかなか様になっていたのでからかってみる。いや、観察眼を活かして占い同好会というのも有りかもしれない。彼女はルリムで気ままに同好会やら研究会を作って遊んでいるのだが、すぐに飽きて次のものに移行してしまうせいで残骸だらけだったりする。残っているのは変身部とかいうコスプレをするやつと…、後は思い出せそうにない。
というわけで千華留と別れたのは彼女に不満があったからではなく、むしろ優秀過ぎたためだ。一緒に居て面白いには面白いのだが、あまりにもこちらの考えが見透かされてしまうと喜ばせるのも一苦労で手に負えない。ちょっと面倒になってしまい、結局惜しいと思いつつも別れるに至った。
こうして話している分には楽しいし、一瞬ヨリを戻そうかなんて気になったりもするのだが、私も千華留もそれを本気では望んでいない以上いつも同じ結論に辿り着いてしまう。きっとこれくらいの距離感で遊んでいる方がお互いにとって幸せなんだろうと。
「演劇同好会ね…。以前に似たようなの作ったことがあるから悩ましいわね。新しく作るのと…う~ん。そうだわっ。それよりご褒美よ、ご褒美っ。一体何をくれるの?静馬からご褒美が貰えるなんてワクワクしちゃうわ」
「何がいいかしらね?ご褒美」
実はご褒美の内容については何も考えていなかった。なんとなく気分で言い出してしまったのだが、今さら撤回も出来ないしどうしたものか。
「あーっ静馬ってば本当は何も考えていなかったんでしょう?そんなことだろうと思ったわ。いいわよ無理しなくて」
クスクスと笑う千華留はご褒美なしと聞かされてもさほど落胆した様子はない。会話と言うかやり取りが楽しければそれで満足のようだ。それはそれでありがたいのだけど、約束するなんて言った手前もやもやする。何より私のプライドが許せそうにない。
「私に出来る範囲内であなたの望むことをしてあげる。それでどう?」
気付けばこんなことを言っていた。少々やりすぎかとも思ったが千華留にならいいかな、なんて。千華留はというとそれを聞いた途端に私に飛びつくと、またピョンピョンと跳ねていた。
「本当にいいの?静馬って気前がいいのね。それともそんなに機嫌が良かったのかしら?」
どうやら千華留にとっても珍しく予想外だったらしい。バランスを崩さないように抱き締めてあげるとこちらを見上げながら目を輝かせている。こんなに喜んでくれるなら言った甲斐があるというものだ。
私は私で久しぶりの千華留の感触を楽しみながら、念のため周囲を確認していた。
もし人に見られれば私と千華留が復縁したというニュースが学校中を駆け巡ることになってしまう。幸い、廊下には私たち二人だけだった。これで安心できる。
「これだけでいいの?随分と慎ましいのね」
言外にもう少し甘えていいのよ、という意味を込めて千華留を煽る。せっかく二人きりなのだし私も楽しみたかった。
「あんまりサービス精神旺盛だと後悔することになるわよ?」
余程嬉しかったのか千華留は私に抱き着いたままグリグリと頭を押し付けてはしきりに笑っている。こうして甘えている分には年相応の少女らしく、とても可愛らしい。
「千華留…」
空いた手で千華留の髪を梳いてあげると手を動かすたびにふわりと良い香りが漂った。艶やかでコシのある長い黒髪を手に取り息を吸い込む。
(シャンプー変えてないのね。私の好きな匂いだわ)
懐かしい甘い香りをしばし堪能させてもらう。
「んっ、くすぐったいわ。静馬」
時折身をよじりながらも千華留は私のしたいように身を委ねてくれていた。このままだとどちらがご褒美を貰っているのかわからなくなってしまいそうだ。
「千華留?まだあなたの望みを聞いてないわ。遠慮しなくていいのよ、あなたへのご褒美なんだから」
「ちょっと迷っちゃって。私は抱き締めてくれただけでも割と満足だったんだけど。髪を撫でられてたらなんだか収まりがつかなくなっちゃった」
ペロっと舌を出した可愛らしい仕草とは対照的に、千華留の目は熱を帯び始めていた。その火が徐々に燃え上がり瞳の中で炎となって揺らめいていく。
「ほんとにいいの?静馬」
願い事は口にしないまま千華留の雰囲気がガラリと変わる。つい先程まで腕の中にいた年上に甘える可憐な少女の姿はどこかへと消え去り、今いるのは年下とは思えないほど妖艶な色気を纏ったオトナの女だ。蝶へと羽化するさなぎを思わせるような、そんな華麗な変身。何して欲しいかなんてわかっているんでしょう?とでも言いたげに私の顔を覗き込む。
「千華留…」
吸い込まれそうな瞳に抗いながら顎に手を掛けると千華留は吐息と共に囁いた。
「ねぇ静馬。━━キスして━━」
求められたのは極めてわかりやすいシンプルな行動。少しでも顔を動かせばすぐにでも唇が触れそうな距離で見つめあう。
「それとも、元カノとキスするのは…嫌?」
首を傾げながらその瞳が潤んでいく。瞳の中の炎はそのままに、けれど大きな目からは今にも大粒の涙が零れ落ちそうだ。千華留が愛おしくてたまらない。そう思うと身体は自然に動いていた。
「目、閉じなさい」
「うん。来て…静馬」
「千華留」
私も目を閉じてそっと唇を重ね合わせた。この唇の感触を私はよく知っている。いいや唇だけじゃない。腰に回した手をそっと下ろし、スカート越しにヒップを撫でまわす。この身体のことだって…。私の部屋、千華留の部屋、時には別の場所でも私たちは愛し合った。何度も、何度も。それくらい千華留とは深い仲だった。こうしているとつい、その時のことを思い出してしまう。
吐息が漏れるのも構わず互いの名前を呼び合いながら貪りあう。撫でまわしていた手はいつしか思うがままに鷲掴みを繰り返し、スカートにはくしゃくしゃのシワが刻まれていく。そして千華留もまた、私が手を動かす度に私の背中にキュッと爪を立てるようにして制服を握りしめた。
どれくらいそうしていただろうか?時間を忘れるほど夢中になっていた唇をようやく引き離すと、名残惜しそうにツゥッと透明な橋が架かった。視線だけはしっかりと絡めたまま荒くなった呼吸を整える。
ようやく落ち着いてきてふと視線を下に向けると、透明な橋は形を失い儚く消えていくところだった。その様子を見届けてから私たちも身体を離す。
「恥ずかしいわ。私ったらすっかりはしゃいじゃった」
上気した頬が赤く染まっている。それはきっと私も同じだろう。千華留はパタパタと手で風を送り顔の火照りを冷ましていた。
「とても良かったわ…千華留」
「うん、私も。これ以上にない素敵なご褒美だったわ。ありがとう、静馬」
「いいのよ。私の方こそ楽しませてもらったわ。あなたと別れたのが勿体な━━━」
「━━━その先はだ~め♪」
千華留は私の唇に人差し指を当てて言葉を遮ると楽しそうに笑った。いつの間にか元の可憐な少女の姿へと戻っている。
「嬉しいけど私はもう元カノだもの。今のはあくまで、あ・そ・び。そうでしょ?」
今度は自らの唇に人差し指を当てながら私を優しく諭す。
「そうね。私とあなたはもう終わっていて、私は新しい子にちょっかいを出そうとしてる」
「だから私とはここまで。この続きは新しい彼女さんと…ね?元カノからのありがたい忠告よ」
そう言ってケラケラと笑った。妖艶な姿も好きだが、千華留には笑顔の方が似合っている。今更そんなことを考えながら私も一緒になって笑った。
その横を不思議そうな顔を浮かべながら数人の生徒が通っていく。外に目をやるともうだいぶ日が傾いていた。
「そろそろ行くわ、またね千華留」
「ええ、また会いましょう」
それじゃあ、と短く言い残し別々の方向へ歩き出す。私は校舎の外へ、千華留は生徒会室へ。でも10歩ほど歩いたところで千華留の声が廊下に響いた。
「静馬っ!もし盛大にフラれたら声を掛けてね。その時は私が慰めてあげるから」
言い終わるや否やブンブンと振っていた手を後ろに回し、私に向かってとびっきりの笑顔を披露する。
「あまり期待しない方がいいわよ。私は花園静馬だもの」
そう言って踵を返し今度こそ外へと歩いていく。背中の千華留に向けて小さく手を振りながら。
外に出ると心地いい風が吹いていた。なびく銀髪を押さえながら私は想いを馳せる。
(あなたは私にどんな夢を見せてくれるのかしら。待っていて頂戴ね。必ず会いに行くから)
蒼井渚砂という名の…少女に向けて。
※改行だけ入れました。スマホで見ると文字びっしり過ぎて苦行レベルだったので…。
いかがでしたでしょうか?今回は2話構成になっております。玉青ちゃんがスカウトされてみたり、静馬様と千華留ちゃんが廊下であーんなことしてたりする内容でした。玉青ちゃん世代が好きってなんだろうって悩んだりしてる裏でオトナ組はやりたい放題してるみたいです。肉体面というよりも精神面での隔たりが大きいような気がしますね。玉青ちゃん…これ悪いオトナに騙されてませんかね?気のせいですか、そうですか。
そしてようやく静馬様がちゃんと登場しました。アニメを見た方からするとやっぱり静馬様のいないストパニなんてって感じでしょうか。静馬様が出てくるとR15タグも心なしか喜んでいる気がします。
え~最初は前半と後半を別々に更新しようかと思ったのですが前半だけだと起伏に乏しいかなと後半とセットにしてみました。多少はメリハリがついたかなと。ジェットコースターの間違いでは?と突っ込まれてもおかしくありませんが…。
あと、下書きがあったんですけどほぼ書き直しに近いことになりました。その原因は千華留ちゃんなんですけど、なんとか私の考える千華留ちゃんの理想像に近付けたように思います。
というかストパニの子ってみんな可愛いんですよね。
具体的には?って聞かれると上手く説明できないんですけどとにかく可愛いんです。なので少しでもキャラに魅力を感じていただければ幸いです。
次章もよろしくお願いいたします。以上です。