痛みを識るもの   作:デスイーター

265 / 487
小南桐絵②

 

 初めて小南が迅と会った時、まず思った事は「なにこの根暗そうな子」である。

 

 旧ボーダーに来たばかりの迅は有り体に言って覇気がなく、死んだ魚のような目をしていた。

 

 二つ年上との事だったが、雰囲気が子供のそれではない。

 

 まるで、人生に草臥れ切った老人のよう。

 

 小南は、迅に関してそんな所感を抱いていた。

 

 そして、彼の()()を聞いてその感覚が間違っていなかった事を悟る。

 

 副作用(サイドエフェクト)、未来視。

 

 目の前の人間の未来が視えてしまう、規格外の力。

 

 人生に草臥れ切っている、という印象は間違いではない。

 

 迅はその眼で、文字通り腐る程の人生(みらい)を視て来たのだ。

 

 そして、彼の様子からその多くがろくでもないものであった事が分かる。

 

 普通に生活しているだけでも、街で出会った人の未来が視えてしまう。

 

 たとえば、その相手が事故で死ぬ未来があったとすれば、その光景を直接映像として視てしまう。

 

 それはどんな、苦行なんだろう。

 

 人の死は、直に見てしまえば大きな影響を受ける。

 

 それが悲惨な死であればある程、当人の精神に与える影響は大きい。

 

 加えて言えば、自分たちは実際の戦場に赴き戦う事もある。

 

 当然、そこには()()という末路が付いて回る。

 

 視たくもない未来を視てしまう頻度は、当然上がる筈だ。

 

 だというのに。

 

 迅は、師匠である最上に誘われたとはいえ自分の意思でボーダーに来た。

 

 その先に何が待っているか、分からない筈はないのに。

 

 だから。

 

 その時の小南は、迅の事を進んで自分自身を追い込む良く分からない奴として映った。

 

 ────────俺の力で救える人がいるなら、救いたいんだ。ボーダーにいれば、組織にいれば、きっと救える人の数は多くなると思うから────────

 

 ────────迅の、その言葉を聞くまでは。

 

 小南はその時、何気ない話題として何故ボーダーに来たのかを迅に問うた。

 

 きっと、最上(師匠)と一緒にいたいからとか、そういった類の答えが返って来ると予想して。

 

 だが。

 

 違った。

 

 迅の精神性は、小南の予想を超えていたのだ。

 

 迅が語った理由は、あくまで自分がそうするべきという()()としての観点からの答え。

 

 強迫観念のような義務感と、自分自身の願望が、混在してしまっている。

 

 その結果、出来上がった姿が、これだ。

 

 徹底的な、利他主義者。

 

 それが、迅悠一という少年が作り上げてしまった自身の存在証明(レゾンテートル)であった。

 

 こいつは馬鹿だ、と小南は思った。

 

 だって、そんな生き方、つまらないに決まっている。

 

 自分自身をとことんまで追い込んで、その報酬が他者の平穏。

 

 それの何処に、彼自身に還元される幸福があるのか。

 

 他人の荷物を黙って背負って、その重みに潰れそうになりながらも無理をし続けてボロボロになる未来という名の呪いに縛られた奴隷。

 

 迅の生き方は、まさにそれであった。

 

 ふざけるな、と思った。

 

 実際に言って、殴ってやった。

 

 一部始終を見ていた玲奈に諫められたが、後悔はしていない。

 

 だってこいつは、殴られたのにただ納得しかしていないこいつは。

 

 自分が幸福になる気が、欠片もない。

 

 そんな生き方が、そんな人生があるなんて。

 

 断じて、認めるワケにはいかなかった。

 

 だから事あるごとに絡んだし、腹が立ったら怒鳴ったりもした。

 

 なのに迅は、ただ子供をあやすように曖昧に笑いながら頭を撫でるだけで、ちっとも懲りた様子がない。

 

 そうしている内に彼の根底にある優しさに惹かれもしたが、とにかく文字通り性根を叩き直さない事にはどうにもならない。

 

 そして、小南に言わせて貰えば玲奈もまた迅の同類であった。

 

 玲奈の事は家族同然に慕っているし、仲間の中で一番大好きなのは彼女である事も間違いない。

 

 だが。

 

 彼女には、迅と共通した欠点があった。

 

 迅ほど極端ではないが、玲奈もまた自身より他者を優先しがちな気質がある。

 

 というより、自分自身の評価が低過ぎるのだ。

 

 自分なんて、という諦観。

 

 それが、二人の根っこにはある。

 

 だから、いざという時何の躊躇もなく自分自身を犠牲にする決断を下せてしまう。

 

 自分がやれば、他の人が楽になるから。

 

 たったそれだけの理由で、何の躊躇いもなく他人の荷物を背負ってしまう。

 

 そして、何事もなかったかのような顔で言うのだ。

 

 「あなたが笑えて良かった」と。

 

 他人の幸福の為に、自分の幸せを投げ捨ててしまえる。

 

 それが、玲奈と迅の異常性。

 

 行き過ぎた、利他主義の極みである。

 

 玲奈と迅の関係が深いように見えるのは、二人が同じ穴の狢だからだ。

 

 どちらも、自分自身を置く位置が低過ぎる。

 

 視点が似通っているからこそ、傷の舐め合いのような関係が成立しているのだ。

 

 迅は「玲奈が幸せなら」と言い、玲奈は「迅くんが幸せなら」と言う。

 

 どちらもまともな振りをしているが、小南から言わせて貰えば五十歩百歩だ。

 

 両者共、自分の幸福を投げ捨てている大馬鹿者に違いはないのだから。

 

 その傾向は、最上の死により更に酷くなった。

 

 最上が死んで、迅は落ち込んでいた。

 

 目に見えるくらいに落ち込む迅を見て、小南はまた自身も悲しみに暮れながらも何処か安心していた。

 

 嗚呼、こいつもちゃんと悲しむ事が出来るんだと。

 

 だが。

 

 その数日後から、迅は薄っぺらい笑顔を張り付けるようになった。

 

 泣くのを我慢している、どころではない。

 

 ただ、楽しくもないのに無理やり笑顔を作っている。

 

 そんな、顔だった。

 

 小南は、あれほど見ていて痛々しい笑顔を目にした事はない。

 

 だから、言ってやったのだ。

 

 「そんな気持ち悪い笑顔は止めてよ」と。

 

 けれど、迅は曖昧に笑って誤魔化すだけで、その後も笑顔の仮面を取り払う事はなかった。

 

 きっと、迅は玲奈によって立ち直った。

 

 あくまでも、表面上は。

 

 玲奈は、迅の悲しみを受け止めたのだろう。

 

 彼女の前で、大泣きでもしたのかもしれない。

 

 だが。

 

 迅はそれを最後の涙にすると心に決めて、笑顔の仮面を被ってしまった。

 

 それから、目に見えて迅の利他的な傾向は強くなった。

 

 まるで、何かから目を背けるように。

 

 必死に、未来を視続けていた。

 

 小南に言わせれば、玲奈は寄り添うのではなく、強引に手を引っ張るべきだった。

 

 迅の悲しみに寄り添い、受け止めた為に彼は自分の運命(みらい)を悪い方向に自覚してしまった。

 

 そしてきっと、玲奈自身もそれは同じだ。

 

 寄り添い、迅の傷を受け止める事で。

 

 玲奈もまた、最上の死を経て覚悟を決めてしまった。

 

 いざという時は、自分を捨ててでも人を助けると。

 

 最上が、そうしたように。

 

 自分の犠牲の上に、より良い結果(みらい)に繋がるのであれば。

 

 何を捨てる事も、厭わないと。

 

 だから。

 

 四年前の大規模侵攻。

 

 そこで玲奈が黒トリガーになったと聞いた時も、最初に出て来たのは「ああやっぱり」という納得だった。

 

 玲奈との連絡が途絶えた時点で、嫌な予感はあった。

 

 迅とも連絡がつかなくなっていた事で、その予感は確信に変わった。

 

 そして。

 

 小南が現場に着いた時、全ては終わった後だった。

 

 迅が抱いていた子供は、見覚えがある。

 

 玲奈の弟、確か────────名前は、玲一。

 

 彼の腕は黒い無機物に変わっており、その義手が発する雰囲気には見覚えがあった。

 

 風刃の、黒トリガーの気配だ。

 

 迅に言われるまでもなく、全てを悟っていた。

 

 玲奈は、自分の命を捧げて黒トリガーとなったのだと。

 

 その末路は、既に何度も見ていた。

 

 仲間だった者が砂となって崩れ落ち、代わりに黒く小さな棺を残す。

 

 近界の戦争で何度も立ち会った、大切な仲間達の末期。

 

 その戦争で生き延びた玲奈も、彼等と同じ末路を辿ってしまった。

 

 理由など、聞くまでもない。

 

 彼女の弟を。

 

 七海玲一を、救う為だ。

 

 玲奈は、自分の弟を救う為なら。

 

 躊躇なく、その命を投げ出せる。

 

 そういう、人間だった。

 

 そんな事は、分かっていた。

 

 分かっていた、のに。

 

 いざ目の前でそれを見せつけられてしまうと、もう涙が止まらなかった。

 

 だというのに。

 

 迅は、彼女を一番大切に想っていたであろう彼は。

 

 誰より辛い筈なのに、泣こうとはしなかった。

 

 悲しんでいる事は分かる。

 

 迅の眼は、悲嘆に暮れていた。

 

 けれど。

 

 その頬に、涙は流れていない。

 

 小南は、怒りのままに迅に怒鳴った。

 

 何故、泣こうとしないのかと。

 

 悲しみを、露にしないのかと。

 

 そして。

 

 ────────未来視(おれ)が、泣くワケにはいかないからだ────────

 

 その言葉を、口にした。

 

 小南は、理解した。

 

 嗚呼。

 

 迅の涙は。

 

 もう、枯れ果ててしまったのだと。

 

 最上の死で枯れた涙は、最愛の人の死に立ち会っても、流れる事はなかった。

 

 自分には、もう涙を流す資格すらない。

 

 彼を苛む罪の意識が、涙を流す事を許さなかったのだ。

 

 迅はそのまま、小南を置き去りに遠ざかっていく。

 

 小南はその場で、声をあげて泣いた。

 

 彼を救えない、己の無力さを。

 

 ただ、噛み締めて。

 

 

 

 

 それからの迅は、もう見れたものではなかった。

 

 少しでも悲劇を減らす為に、あれだけ嫌がっていた街の人との交流を積極的に行うようになり、傍目から見れば社交的になった。

 

 だが、小南には分かった。

 

 あれはきっと、十字架を背負う苦行なのだと。

 

 人の未来を視続ける事は、迅にとって相当なストレスになる。

 

 視たくもない未来を視る度に、彼の心は悲鳴をあげていく。

 

 しかし、それを承知で迅は街の人々の未来を視続けた。

 

 一人でも多く、より効率的に。

 

 多くの人を、救う為に。

 

 その活動を見ていた街の人々は、迅の事を親しみやすいボーダーのお兄さんとして、快く受け入れていた。

 

 それはきっと、彼が随所で街の人を助け続けた事と無関係ではないのだろう。

 

 横断歩道を歩く老婆の手を引き、車に跳ねられる事を防いだ。

 

 道行くサラリーマンの男性に声をかけた事で、彼は落ちて来る鉄骨から逃れられた。

 

 車道に跳び出した子供を抱え、迫るトラックから助け出した。

 

 迅は未来視を駆使して、善行を積み重ねていた。

 

 たとえ、それが。

 

 自らを苛む罪の意識から目を逸らす為の、代償行為だとしても。

 

 どれだけ彼の名が知られたとしても。

 

 どれだけ彼が称賛されたとしても。

 

 迅の心は、罅割れたまま。

 

 目を逸らしたまま、足だけは進み続ける。

 

 それはまるで、糸に繰られた操り人形。

 

 玲奈の望む未来の為、というお題目を守る為。

 

 心の悲鳴に耳を塞いで、ただただ前へと進み続ける。

 

 そんな迅の姿が、小南はとても嫌だった。

 

 けれど、迅になんて声をかけていいか分からなくて。

 

 その代償のように、玲奈の弟に────────七海に、構うようになった。

 

 七海は、玲奈の犠牲で生き延びた少年だ。

 

 その事に思うところはあれど、それを気にする段階は既に過ぎ去った。

 

 流石に玲奈の死の直後は彼女の面影が残る七海との接触を避けていたが、それではいけないと奮起した小南は自力で葛藤を乗り越え、彼と向き合うようになった。

 

 迅が心配なのは、確かだ。

 

 けれど。

 

 七海もまた、不安要素の塊だった。

 

 彼は、玲奈の悪癖である利他主義をしっかり受け継いでしまっている。

 

 矢張り姉弟、という事だろうか。

 

 自分より他人を優先する玲奈の姿を間近で見続けていた七海は、それに倣うかのように他者を優先する傾向があった。

 

 違いは一点。

 

 七海には、那須という少女(恋する相手)がいた事である。

 

 何に置いても最優先する相手がいる事で、玲奈ほど無節操に他人を助けようとする事はなかった。

 

 だが、その那須との関係もまた歪なものであった。

 

 七海が腕を失う事になったのは、落ちて来る瓦礫から那須を庇った為だ。

 

 副作用(サイドエフェクト)、感知痛覚体質。

 

 この力によって那須の危機を察知した七海は、躊躇なく彼女の身代わりになった。

 

 その結果どうなるか、全てを察した上で。

 

 他人の為に躊躇なく自分を犠牲にする行動を取れる七海は、異常だ。

 

 咄嗟の反射的な行動ならば、まだ良い。

 

 だが、七海は結果として自分が瓦礫の下敷きになる事を承知した上で、那須の身代わりになる事を()()()

 

 完全に、自分を他人の────────那須の下に置いてしまっている。

 

 身を挺して助ける、という言葉がある。

 

 自分の身を省みず、誰かの為に行動する。

 

 そういった行いは、世間一般的には称賛されるべき美談として映るだろう。

 

 だが。

 

 それはその結果()()()()人間が被る心の傷を、全く考慮していない。

 

 助けた方は、満足だろう。

 

 自分勝手に身を投げて、称賛を受けるのだから。

 

 けれど。

 

 その行為の結果助かった者の気持ちは、どうなる。

 

 事実、助けられた側の那須はその事に非常に強い罪悪感を覚え、まるで従者かメイドの如く七海の傍に寄り添った。

 

 そして七海は、自分の行為の結果那須を自分に縛ってしまっている、という自責から彼女の言う事に唯々諾々と従うようになった。

 

 意見を交わさず、双方が双方のイエスマンとなっている現状は、不健全極まりない。

 

 無意識にではあるが、那須は七海の意思を無視している。

 

 七海が那須の行動を一切否定しないが為に、彼女は疑似的な全能感を得てしまっている。

 

 自分の意思は、七海の意思。

 

 そんな事を、無意識のうちに考えてしまっている。

 

 だから。

 

 七海が本格的に那須隊としてランク戦に参戦する、と聞いた時、小南には不安があった。

 

 今の歪な関係性が、何かの切っ掛けで致命的な失敗に繋がるのではないかと。

 

 ラウンド1は、危なげなく勝利した。

 

 七海というエースを得た那須隊であれば、当然の勝利だったと言える。

 

 杞憂だったか、と小南は胸を撫で下ろした。

 

 だが。

 

 ラウンド2の最終局面。

 

 そこでの違和感を見逃さなかった小南は、自身の危惧が正しい事を察した。

 

 そして、決定的だったのは迅と東の会話を聞いた事だ。

 

 その日、小南は七海についての懸念事項を相談する為に迅を探していた。

 

 彼ならばきっと、玲奈の弟である七海を邪険にはしないだろうと考えて。

 

 けれど。

 

 迅は七海の状況を理解した上で、敢えて黙認するつもりのようだった。

 

 しかも東に、七海を追い込むゴーサインを出した上で。

 

 小南の堪忍袋の緒が保ったのは、そこまでだった。

 

 迅は、七海を玲奈の死から目を背ける為の言い訳に使っている。

 

 その事を理解し、小南は激怒した。

 

 玲奈の死は、辛かった。

 

 でも。

 

 小南は、それを受け止めた。

 

 現実を見て、前に進もうと思った。

 

 だけど。

 

 迅の時間は、四年前のあの日で止まっている。

 

 玲奈の死を、未だに受け入れられずにいる。

 

 その事が、どうしても許せなかった。

 

 だから、燻ぶっていた想いを、声に乗せてぶつけた。

 

 そうすれば。

 

 そうすればきっと、迅に届くと思っていたから。

 

 だけど。

 

 ────────だって、俺がまともな人間なら。あの時、玲奈を見殺しにしたりする筈、ないじゃないか────────

 

 その言葉(ほんね)を聞いた瞬間、何も言えなくなった。

 

 改めて、理解してしまった。

 

 矢張り、迅の心はあの日から一歩も前に進んではいない。

 

 進んだ振りをして、強がっていただけだ。

 

 そして、理解した。

 

 今の自分の言葉では、迅に届く事はないのだと。

 

 悔しかった。

 

 許せなかった。

 

 現実を受け入れようとしない、迅が。

 

 彼に苦行を強いる、世界が。

 

 そして何より。

 

 そんな彼を救えない自分が、許せなかった。

 

 けれど。

 

 それでも。

 

 小南は、諦めるつもりは毛頭なかった。

 

 迅の本音は理解した。

 

 七海の現状も把握した。

 

 ならば。

 

 自分はただ、信じるだけだ。

 

 七海が、過去の傷と向き合える事を。

 

 彼が、迅を救ってくれる事を。

 

 自分では駄目だった。

 

 けれど。

 

 七海であれば。

 

 他ならぬ玲奈の弟であり、彼女の希望を継いだ彼ならば。

 

 自らの傷を、受け入れる事が出来たのならば。

 

 きっと、その言葉は迅に届く。

 

 その時こそ、積年の想いをぶつける時だ。

 

 七海が、迅の殻を破ったならば。

 

 今度は、自分の番だ。

 

 これまで言えなかった事を。

 

 これまで届かなかった想いを。

 

 きっと、彼に伝えるのだと。

 

 そう、決意した。

 

 そして、10月12日。

 

 那須隊の転機となる日が。

 

 B級ランク戦、ラウンド3。

 

 その開幕の日が、やって来た。





 カバー裏風紹介

 『れいな』

 「色々あった人」

 物語冒頭から存在だけは語られていた謎の人。

 今回の過去編というか迅さん視点サイドストーリーでようやく本人が喋る描写が成された。

 基本的に七海と一緒で内罰的で自己評価が低い。

 七海フィルターや那須フィルター超しでは聖人君子みたく見えていたが、実際は等身大の女の子だった。

 快活に見えたのは実際は記憶が美化されていた為。

 実はそこまでコミュ強者というワケではない。

 那須さん似た傾向の儚げ系美少女であり、生きていればきっと美人になったはず。

 最早言うまでもないが迅さんの初恋の相手。

 その美少女ぶりは七海が立派なシスコンに至るほど。

 彼の女性のタイプはイコール姉みたいな女の子である。


 『じん』

 「実力派エリート(曇天)」

 玲奈の事があった為、原作より曇り具合がマジでヤバイ系エリート。

 今作では多分殆どの人がクローズアップしなかった旧ボーダー時代にメスを入れた。

 初恋の人を助けられなかったどころか彼視点では見殺しにした為、致し方ない結果ではある。

 原作者の言う「割と厳しめな世界」を全力で体現している。

 悲劇はその方向性が作者の性癖と合致した事。

 実はこの世界線での彼は女の子のお尻が好きなものから削除されている。

 理由は玲奈に操を立ててるとかそんなん。


 『こなみ』

 「切な系少女戦士」

 迅と同様玲奈の事があったのでシリアス成分120%増量している戦士系少女。

 色々と悶々とした想いを抱えているけど、根本的な精神の健全さが七海や迅の比ではないので原作と同じく割とサバサバしている。

 迅は色んな意味で気にせざるを得ない相手で、七海は気分的に実の弟のようなもの。

 同い年だけど自分が姉と言って譲らないようだ。

 基本ツンデレなのでよく悪態をつく相手ほど好感度が高い傾向にある。

 
 『きど』

 「仏頂面系上司人情派」

 見た目や外面は原作通りだが、玲奈の事があったので実は色んな相手への態度が内心軟化している。

 迅の事も実は結構気にかけており、玉狛への隔意も割と対外向けのポーズに過ぎない。

 気分は親戚の子供を気に掛けるおじさん。

 正宗叔父さんと呼ばれたいなあと正直思っている。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。