痛みを識るもの   作:デスイーター

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 アフターを描く前に各章の解説とそれに伴う裏話を書いておきます。

 ネタバラシは完結させた者の特権ですからね。

 ではGO。


information/徒然話
各章解説・及び裏話/序章~ROUND4まで


 

 序章『那須隊の七海玲一』

 

 この章は文字通り、「那須隊に所属した七海とその周囲の関係性」を知って貰う為の章です。

 

 第一話の過去回想の夢から始まる構成は、実のところ私がよくやる手法の一つでこの「痛みを識るもの」という作品のデフォルトの雰囲気を感じて貰う為の話でもありました。

 

 基本的に、私は主人公には重い過去を仕込みます。

 

 これは物語を作る上で、過去の悲劇があるとストーリーを進む上で戦う「動機」を用意し易いからです。

 

 ワールドトリガーという作品は戦いの最中に覚悟を決め直すのでは遅過ぎるという他に類を見ない性質を持つ為、戦う為の動機はともかくとして鍛錬描写はほんの少し垣間見せるだけに留めています。

 

 ぶっちゃけると、修行シーンってダイジェストで良いよねというのが私の正直な感想だからです。

 

 何話もかけて修行シーンに費やすとテンポが悪くなりますし、多分読者もそんな求めてないと思うんですよね。

 

 ワートリ原作自体、修行シーンはチラ見せかダイジェストが基本ですし、私自身特訓等にそこまで描写時間をかける必要はないと考えさっくりカットしています。

 

 「こういう事があってこういう鍛錬をした」というのは時折垣間見せる程度で丁度良いと思いますし、そこに時間を割くよりはキャラ同士の掛け合いやイベントなんかに注力した方が良いと思いましたので。

 

 また、この章は七海が深く関わっていく者達、影浦、村上、荒船の三人の好敵手達との関係性も紹介しています。

 

 七海の副作用(サイドエフェクト)は正直キャラを組み上げる過程で「どうせならSE持ちがいいな。そうだ、痛み(ダメージ)を感知するSEで本人が無痛症ってのがなんか良いよね」と天啓が降りて構築したものですが、同じく回避に用いられるSE持ちのカゲさんとの絡みがあった方が良いなと思い、彼をSEを用いる戦闘の師匠にして兄貴分として設定しました。

 

 カゲさんのような「ガラは悪く見えるけど面倒見が良い人情派」ってキャラは私的に中々にツボで、その人柄の良さと不器用さは作中で何度も描いていく事になります。

 

 彼を師匠にしたのは、我ながら英断であったかと。

 

 また、男性を那須隊に入れるという事でネックになる小夜ちゃん問題をどうするか考えた時に、無痛症で男性的な反応が皆無に近くなっている七海の特性を利用してフラグ立てちゃおう、と考えアンサーとして「小夜子を七海に惚れさせる(悲恋)」という解決法が決定しました。

 

 当時は小夜ちゃんについての原作情報があまりなかったのですが、男性恐怖症はどう考えても何らかの「切っ掛け」があって陥る症状であると思うので、彼女が男性を受け付けなくなる過去イベントを描く事に決めました。

 

 矢張りただ「男性恐怖症」という「個性」があるという事よりも、「こういう経緯があって男性恐怖症になってしまった」という「経緯」が描かれた方がキャラとしての厚みが増すと考えた為でもあります。

 

 小夜ちゃんがサブカルチャーに割とどっぷりなのは原作情報からなんとなく伝わって来たので、そこを絡めて彼女のトラウマイベントを作成しました。

 

 私は仕事柄、心理的瑕疵による症状を軽視していません。

 

 よく引き籠っている相手や他者との交流を拒絶している相手に「頑張って」と言ってしまうケースがありますが、これは完全なる間違いです。

 

 そういった相手は「本人の認識としては」精一杯頑張った果てに現在の状態があるので、そこで「頑張って」と言われても無理難題を言われているだけと感じてしまい事態が悪化する事が殆どです。

 

 七海と小夜子の交流に関してはそのあたりの塩梅に気を付けて、男性恐怖症という心理的瑕疵のある小夜子へ最大限配慮した対応を行わせたつもりです。

 

 但し、「小夜子が七海に想いを向けている」という前提で行われている対応も多々ありますので、そこはご注意を。

 

 ともあれ、序章はキャラ同士の関係性の紹介に終始しました。

 

 後から考えると少しテンポが悪かったかな、とも思うので今後に活かす為にも要検討ですね。

 

 

 第一章『B級ランク戦/ROUND1』

 

 この章でやった事は、「七海の入った那須隊の無双」です。

 

 霧の深い森林フィールドという三次元機動が得意な二人のエースが暴れ回るに最適なMAPを選択し、諏訪隊と鈴鳴を蹂躙しました。

 

 此処でこの二部隊を選んだのは、まず諏訪隊はなんだかんだ原作の影響もあって「初戦の相手」という印象が強かったのと、この時点では諏訪さんか堤さんのどちらかを落とせば簡単に崩せる部隊であったからです。

 

 この時点での諏訪隊は原作で成長の切っ掛けとなった大規模侵攻を経ていませんので、笹森は慎重さが足りず、諏訪さんや堤さんもまた付け入る隙があります。

 

 なので此処で七海と茜ちゃんの連携によって堤さんを落とし、その後も七海の乱戦での厄介さを見せつける形で終始翻弄し続けました。

 

 本来であれば強敵だった村上も、この時点では那須隊に完全有利なフィールドであった事に加え、来馬さんが両攻撃(フルアタック)解禁前なので距離を取れば封殺されてしまうという弱点が残っていた為完封された形です。 

 

 此処で村上を封殺したのは、後のROUND5で彼の強さと厄介さを徹底的に描写する為でもありました。

 

 村上はその性質上「再戦」の方が厄介になるので、ROUND5で暴れさせる為の負け戦だったとも言えます。

 

 それから七海はトリガー構成を含めた形式上の性能(スペック)が遊真と似通っていますので、メテオラ殺法という固有戦法と得意分野の違いを描写する事で、遊真との差別化を図りました。

 

 その相手として、この二部隊は最適だったワケです。

 

 あと、最初の試合は無双させると見栄えが良い、というのもあります。

 

 ラウンド3でのあれに繋げる為に、「貯金」をしておく必要もありましたから。

 

 また、ランク戦の描写についてはワートリの二次創作仲間の方に「下書き」を見て貰ってアドバイスを頂いた上で自分なりに構築しました。

 

 幸いワートリ二次創作愛好家の方なら誰しもが知っているであろう方々と同じコミュニティに属していましたので、普段から色々と有意義な意見を頂く事が出来たのも、高いクオリティでランク戦を描く事が出来た大きな一因だと思います。

 

 皆様には、感謝しかありません。

 

 あの方々のお陰でこの物語は最後まで駆け抜ける事が出来たと言っても、過言ではないのですから。

 

 

 

 

 第二章『B級ランク戦/ROUND2』

 

 この章では引き続き那須隊の強みと、実は隠されていた「歪み」を垣間見せる事に重点を置きました。

 

 副作用(サイドエフェクト)で狙撃を察知出来る七海は、狙撃手チームである荒船隊にとって天敵です。

 

 それを踏まえた上で荒船がどういう手札を持ち出すか、という事にも焦点を置きました。

 

 摩天楼というオリジナルMAPを実装したのは、終盤の落下しながらのバトルを描きたかったのと、ビルからの飛び降りアクション大好きな荒船相手だったからというのもあります。

 

 また、七海のサイドエフェクトの弱点をしっかり描写する事で、今後の展開に繋げる狙いもありました。

 

 七海の副作用はただでさえカゲさんと似通っているので、差異の描写にはかなり気を使いました。

 

 完全上位互換や完全下位互換では意味がないし面白くないので、それぞれ個性を出せるように構築しました。

 

 また、此処で茜ちゃんにテレポーターを実装したのは、前々からテレポーターと狙撃手の組み合わせに目を付けていたのと、ライトニング専門の狙撃手にするにあたってランク戦を勝ち抜く為の「手札」が欲しかったからです。

 

 知っての通り、原作ではライトニングはあまり使われている描写がありません。

 

 狙撃手の役割は基本的には不意を突いての「点取り」と、味方の「援護」です。

 

 そして狙撃手が一番力を発揮するのは、位置バレしていない「初弾」を撃つ時です。

 

 そういう意味で、ライトニングは狙撃手の役割とはあまりマッチしていないのです。

 

 他の狙撃銃と比べて射程が短く、加えて威力にも乏しい。

 

 ですのでイーグレットの利点である「集中シールドでなければ防げない」という性質をこのトリガーは有していません。

 

 ライトニングは広げたシールドでも防げてしまうので、満を持して切った狙撃手という手札を無駄撃ちさせかねないのです。

 

 他の狙撃銃と比べて連射出来るという利点はありますが、そもそも一発目を撃った時点で居場所がバレているので二発目を撃つくらいならさっさと撤退した方が賢明です。

 

 そういったライトニングの短所を補う為に採用したのが、テレポーターです。

 

 テレポーターは相応の距離を、障害物を無視して転移出来ます。

 

 これを巧く活用する事によって、①一度撃った後の逃走 ②一気に距離を詰めての狙撃 ③姿を晦ましてからの即座の狙撃 が行えるようになるワケです。

 

 そして、このテレポーターとライトニングはあらゆる意味で相性が良いのです。

 

 ライトニングの「弾速が速い」「連射可能」というメリットが、一瞬で場所を移動出来るテレポーターの性質とこの上なく噛み合うからです。

 

 イーグレットやアイビスは一度撃った後再装填(リロード)が必要なので、一度撃った瞬間に転移して追撃をする、という事が出来ません。

 

 ですが、ライトニングであれば連射可能なのですぐさま追撃が可能ですし、何より弾速があるので相手の対処を上回る速度で攻撃を叩き込めます。

 

 加えてこのROUNDでも披露していますが、「置きメテオラの起爆」という役割を担う上でライトニングは最適です。

 

 この役目に最も必要なのは速やかに標的に着弾させる「弾速」なので、ライトニングが最も適しているワケです。

 

 今後も置きメテオラの起爆という手札はフル活用していきましたので、七海の那須隊を描く上でこれらの選択は我ながら大正解だったと思っています。

 

 また、此処までの二試合で茜ちゃんの有能さをこれでもかと描写したので、ROUND3のあの展開に違和感を持たせなくするという効果もありましたね。

 

 この二試合は無双出来たかのように見えた那須隊ですが、柿崎さん相手に合成弾という手札を切った事でその隠されていた歪みが垣間見える事になります。

 

 正直な話、この段階の柿崎隊は合流戦法「しかない」という欠点が大き過ぎて七海の加入した那須隊にとってはカモでしかないです。

 

 土壇場で虎太郎と照屋ちゃんを単騎運用出来ましたが、そこに至るまでのタイムロスがあまりにも痛過ぎて取り返しの付かない段階でした。

 

 その状態で合成弾まで使って柿崎さんを倒すのは違和感しかないので、そこにはちゃんとした理由がある事になります。

 

 そこを目敏く見つけて突いたのが、ご存じ25才詐欺東さんだったというワケです。

 

 尚、二宮さんの雪だるま描写はアドリブです。

 

 最初はカットしようかと思いましたが、いつも通り脳内でストーリーシミュレートをしてる最中に犬飼から「雪だるま作らせてあげて」とアポイントがあったので許可を出しました。

 

 二宮と雪だるまはなんだかんだ強く結びついているので必然の結果でしたね。

 

 

 

 

 第三章『B級ランク戦/ROUND3』

 

 この章は見てわかるように、完全なる「負けイベント」として描きました。

 

 多分、二宮隊・影浦隊・東隊というクソゲーマッチングを見た段階で薄々察した人は多いと思います。

 

 この試合ではそれまでオブラートに包まれていた那須隊の歪み、那須と七海の拗れた関係性を起点とした脆さが露呈しました。

 

 那須さんはこの世界線では四年前の悪夢を直で見てしまったトラウマで七海が傷付く事を非常に恐れていましたし、七海もまた負い目の所為で那須さんのイエスマンとなってしまっていました。

 

 加えて前の二試合でこれ以上なく巧く行き、「七海と一緒に戦える」という喜びでハイになっていた那須さんは私情で部隊を動かし試合を滅茶苦茶にしてしまいます。

 

 B級上位でもトップクラスに厄介な三部隊を相手にそんな真似をしてただで済む筈がなく、その有り様にキレた影浦の命を受けたユズルと那須隊の膿を出すつもりで備えていた東さんにエース二人を無様に落とされるという結末を迎えました。

 

 相手の攻撃を察知出来るという七海の副作用(サイドエフェクト)も、「那須さんを庇ってしまう」という悪癖によって逆効果となり、七海を落とされて錯乱した那須さんも恰好の標的となって撃たれたワケです。

 

 この展開に至る為に那須さんから冷静さを奪う為に転送運で熊谷を死地へ送り込み、何かの間違いで七海が生き残る事がないよう適当メテオラで戦場を攪乱出来るゾエさんは予め落としておいたのです。

 

 彼が生き残っていると七海にワンチャンが生まれてしまうので、あそこで落としておいたワケですね。

 

 加えて「護衛付きの二宮さんの脅威」を徹底して描写した事で、最終ROUNDの展開に説得力を持たせる伏線としました。

 

 二宮隊の分断策を思いつく為の下地を、此処で仕込んでいたのです。

 

 また、あとがきでも書いたように茜ちゃんの最後の活躍は土壇場でのアドリブでした。

 

 最初はひっそり緊急脱出(ベイルアウト)させるだけのつもりでしたが、「待てよ」と考え直しチャートを再構築したワケです。

 

 そのお陰でユズルくんとの因縁も生まれましたし、あらゆる意味での「想定外」に繋がったので結果的に正解だったと思います。

 

 

 

 

 間章『霧中模索/それぞれの足跡』

 

 那須隊再起の為の間章です。

 

 此処ではこれまで意図的に描写して来なかった那須さんの内面描写や、那須さんと七海の雁字搦めの関係性。

 

 それらを赤裸々に描写し、一つの解決に至る為のストーリーです。

 

 これまでの三試合はこの展開に繋げる為であったと言っても過言ではなく、此処でようやくこの世界の那須隊のメッキが剥がれて本当の姿が露となったワケです。

 

 私はこういう拗れまくった関係性が大好きなので、私の性癖がこれでもかと詰め込まれた章の一つと言っても過言ではありません。

 

 独白形式の描写は私の得意とするところですし、湿度の高い描写も十八番だと自負しています。

 

 私は文体を見れば分かる通り重度のきのこ病罹患者ですので、詩的表現全開に出来る話の方が得意なので。

 

 新たな那須隊の再起において、キーパーソンは言うまでもなく村上と小夜子の二人です。

 

 それぞれ、七海と那須の背中を押すのになくてはならなかった人員ですね。

 

 村上は好敵手らしく戦いを通して七海の問題点を指摘し、親友として背中を押しました。

 

 小夜子の場合は恋敵として敢えて露悪的に振舞う事で那須さんの本音を引き出し、七海と本当の意味で向き合う為の後押しをしました。

 

 このあたりの話は本当に筆が乗っていて、特に那須さんと小夜子のキャットファイトのくだりはノリノリで描いた記憶があります。

 

 情念塗れの少女同士の諍いとか、大好物なので。

 

 でもドロドロ展開が見たいワケではないのであしからず。

 

 この章を経て、那須さんと小夜ちゃんの関係性はより深まったと言えます。

 

 何せ、小夜子の恋慕という最大級の秘密を共有したのですから、仲が深まらないワケがないのです。

 

 このあたりの小夜ちゃんと那須さんのやり取りで、小夜子の事は本当に好きになりましたね。

 

 こういう献身的で情の深い子はぐっと来るのです。

 

 また、この章は迅さんに一つの答え(すくい)を与える章でもありました。

 

 後の過去回想編で明らかになりますが、この世界線の迅さんは原作と比べても曇り具合が半端じゃありません。

 

 何せ目の前で想い人を失った上に迅さん視点でそれを止めるどころか後押ししているので、「最善の未来に辿り着く」という目標に縋るしかなくなっています。

 

 加えて七海に玲奈の面影を見ていたので本当の意味で彼女の死を受け入れきれておらず、内面はボロボロの継ぎ接ぎだらけの状態です。

 

 そんな迅さんに対し七海が「赦し」を与える事で、彼の心を覆っていた霞が消えました。

 

 詳しくは迅さん編で明らかになりますが、この間章は様々な意味でターニングポイントだったワケですね。

 

 

 

 

 第四章『B級ランク戦/ROUND4』

 

 この章は再起した新生那須隊のデビュー戦です。

 

 相手に香取隊と王子隊を起用したのも、前者は香取の性質上情報集めを碌にしておらず、後者の王子隊は過去のデータを重視する傾向を逆用して嵌め殺す展開が作り易かった為です。

 

 香取隊は原作を見て分かる通り、文字通り香取のワンマン部隊です。

 

 部隊で戦っているというより、香取というミサイルが巧く撃ち込めれば勝てるし、途中で失速すれば負ける。

 

 初期の香取隊は、そういう部隊です。

 

 本来隊のサポーターであるべき若村は文句ばかりで全く周りが見えておらず、三浦もサポートは的確にこなしますが自分で意見を言う事がなく隊の問題を解決出来る人材ではありません。

 

 そういった弱点を容赦なく利用し、新生那須隊は香取隊を翻弄して蹂躙したワケです。

 

 私としても香取隊は一度徹底的に叩く事で前に進める部隊だと考えていたので、この敗北が彼女達にとって一つのターニングポイントとなってROUND6に繋がるワケですね。

 

 王子隊は、実際に描いてみて分かったのですが中々動かし難い部隊でした。

 

 ロジカルに物事を考える王子の部隊なので動かし易いと当初は思っていたのですが、香取隊や生駒隊のように「突出したエースがいない」というのが描写難度を上げていました。

 

 基本的に隊の戦術というのは尖った部分を全面に出した方が描写がやり易いのですが、王子隊は「全員がそつなく優秀」であるが為にピックアップするべきものが王子の頭脳しかないので、一度読み違いで作戦が失敗した段階で動きが取り難くなっていました。

 

 このROUNDはまだマシだったのですが、ROUND7や昇格試験編の王子隊の描写は彼等の良さを活かし切れなかった部分が多いと反省しています。

 

 次回作でも繰り返し描写する事になるであろう部隊なので、この反省は次に活かせればと思う次第です。

 

 また、この章の最後で告知した「合同戦闘訓練」、即ち「特別A級昇格試験」は作中で言及した意味の他に展開の都合として「ランク戦をROUND8で終わらせる為」のものでもありました。

 

 原作ではROUND8が最終ROUNDとなるランク戦ですが、実はこれは通常のランク戦とは異なる処理をしています。

 

 通常のランク戦は16ROUNDかかるものですが、原作の場合は公開遠征の為の準備と訓練期間を長く取る為にランク戦を通常の半分で切り上げて昇格試験もスケジュールからカットされています。

 

 なのでそういった事情が無い限り前期のランク戦は全16ROUNDなのですが、正直ランク戦を16ROUNDも行うとなると少々冗長に過ぎる上に間違いなくネタが切れます。

 

 なので迅からの情報開示を原作から早めにした上で色々動かす事で、特別試験を行う為にランク戦を8ラウンドに短縮したワケです。

 

 加えて大規模侵攻被害軽減の布石の為にA級とB級の連携についても下準備が欲しかったので、その一環でもあります。

 

 創作仲間からもこの展開は好評を貰えたので、我ながらナイスアイディアだったかなと。

 

 また、会議の後で三輪と鉢合わせた七海ですが、これは後々の遊真に関する騒動でぶつかり合うにあたって二人の立ち位置やお互いに向ける感情を知らしめる為のファーストコンタクトでもありました。

 

 三輪は七海の境遇を知ればきっと仲間意識を持つ筈なのですが、七海からすると三輪は迅に負担をかけているという事でマイナス印象しか持っていません。

 

 その食い違いもあって三輪が迷走し始めましたが、そこで東さんやそれに付いて来た旧東隊の面々をフォローさせる事で後の和解への第一歩としたワケです。

 

 取り敢えず此処で一端区切りとして、次回はROUND5から最終ROUNDまでの解説・裏話を行います。

 

 引き続き好き勝手語り尽くしますので、お付き合い頂ければ。

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