興が乗ったのでキャラ語りはこのまま続行です。
『志岐小夜子』
アライメント/混沌・善
イメージカラー/サファイアブルー
イメージ曲/たったひとつの想い
今作を語る上である意味欠かせないキャラ、それが小夜子ちゃんと言えるでしょう。
事実上の那須さんと双璧を成すダブルヒロインの片割れと言える彼女のパーソナリティが今の形に出来上がったのは、実は当初は予期していなかったものなのです。
小夜子が七海に惚れて失恋する、という流れ自体は男性を那須隊に入れる上での一種の通過儀礼として済ませるつもりで最初から予定していました。
ですが、いざ書いてみると小夜ちゃんのキャラが予想以上に強く、現在のサブカル系女傑ヒロインに成長してしまった次第です。
キャラが動いたというか、筆が滑った結果とも言えます。
元々、私は女の子同士が仲良く修羅場ってるシーンを書くのが大好きな人間です。
以前書いたBALDR SKY二次創作の「世界X+Ω」ではそれが顕著ですし、ラブコメを書く場合も可能な限りそういったシーンは書きたいという欲求があります。
それが無意識に爆発した結果が、この小夜ちゃんの成長だと考えています。
正直に言って、那須さんを書いてる時より小夜ちゃんを書いてる時の方が筆が乗っていたケースも多々あります。
何せ、この作品の小夜子ちゃんは「愛の為に全てを蹴飛ばす系女傑」へと属性がクラスチェンジしているワケですから、まあ筆が乗らないワケがないんですよね。
もっとも、以前書いたクリスと異なり彼女はガチの男性恐怖症なので対人能力は基本壊滅的という差異はありますが。
前にも語りました通り、私は小夜ちゃんの「男性恐怖症」というパーソナリティを見た時、「男に対して何かトラウマを覚える出来事でもないとこの症状は発症しないよな」と考え独自に過去イベントを挿入しました。
あれはあくまでもこの世界線独自の解釈であり、原作の小夜ちゃんが何故男性恐怖症になったかが今後明かされたとしてもそれはそちらの小夜子の話であり、こちらの彼女はあの過去があって発症に至ったという事にしています。
原作の小夜ちゃんは見たところ男性と一緒にいても即座に錯乱はしないようですが、相当なストレスを感じている様子ではありました。
あれを軽度と見るか無理をしていると見るかは人それぞれですが、「年上の男性相手は社会生活を送れないレベルになる」という情報から「年上の男性」がいないからまだあの程度で済んでいる、とも取れます。
恐らく、原作の小夜ちゃんは「年上の男性」に何かトラウマがあるのではないかな、というのが私の考察です。
その影響で男性全般が苦手となり、今に至る、とそういう事ではないでしょうか。
でなければ、わざわざ「年上の男性」という注釈は付けないような気がするので。
うちの小夜ちゃんの過去イベントのトラウマのトリガーも一応年上の男性にしてある理由も、そこからです。
原作情報は可能な限り利用した方が、色々としっくり来易くなるのです。
そんなトラウマによって男性全般に恐怖症を発症した小夜ちゃんですが、私は職業柄こういった精神疾患を軽視しません。
作中で何度も言っていますが、鬱や引きこもりを発症した人々というのは、「本人として頑張った上で今の状態がある」という前提条件があります。
傍から見れば怠けているだの頑張っていないだの見られがちではありますが、本人の意識としては全く違います。
そういった方々への偏見をなくす為には、精神的な理由での引きこもりを「本人の努力不足」等ではなく明確な「疾患」として見る必要があります。
疾患、つまり「病気の症状」なのです。
風邪を引けば熱が出て動けなくなるように、本人としてはどうしようもない事なのです。
だから、そういった人々へ対応する際に必要なのは「理解」と「根気」、そして何よりも大切なのは「受容」です。
そういった方々は、仲間、というより理解者を欲しています。
そして大抵の場合、庇護者である親族はそちら方面の知識不足により本当の意味で彼等彼女等の状態を正しく認識出来ず、間違った対応をしてしまいがちです。
正しい対応が出来る方というのは、実は本当に少ないのです。
だから、相手の話を、主張をちゃんと聞いて、まず「貴方の心情は理解出来た」と示す事が重要となります。
小夜子が七海を受け入れる際のイベントは、これらを念頭に置いて書きました。
まず話を聞いて、相手の主張を受け入れる。
極論、七海がやったのはこれだけです。
話を聞いて、理解を示される。
孤独感の強くなりがちな精神疾患の発症者は、この過程を経てようやく相手を「味方」であると認識出来るのです。
ちなみに、此処で小夜子が七海に惚れてしまったのは彼の容姿が整っていた事も一因ではありますが、Afterで少し触れた通り七海が異性としての欲求が文字通り死んでいた事も原因の一つです。
基本的に男性は女性に密着されれば、当然の結果として男性機能が反応を示します。
そうでなくとも、相応に意識はするでしょう。
ですが、無痛症によって男性機能が死んでいた七海はそれらの反応を一切示しませんでした。
結果として小夜子には七海が性別を超越した超然とした存在に見えてしまい、元から好みの容姿であった事も拍車をかけて惚れてしまったワケです。
勿論、それはあくまで切っ掛けであり、今の覚悟完了した小夜子は男性機能が復活した今の七海への恋慕を微塵も揺らがせていません。
むしろ那須さんに同意して「可愛い」という始末であり、愛の深さが伺えます。
ちなみに小夜子の交友関係は、国近と羽矢さんがゲーマーとサブカル好き繋がりですぐに決まりました。
ゲーマーの国近と実はサブカルに造詣の深い羽矢さんとのゲーマーズレディチームは、我ながら良いセレクトをしたと思っています。
国近の底知れなさもきちんと描写出来ましたし、羽矢さんの趣味に生きるOL的側面も楽しく書けました。
二人共中々ピックアップされ難いオペレーターという職種なので、割と新鮮な気持ちで書けました。
描写するのが少々手間がかかる情報面のポジションですが、彼女らなくして真っ当なランク戦は有り得ません。
それだけ戦闘における情報支援の重要性というものは高く、ことワートリ世界ではそれが顕著です。
VS迅さんの時に「オペレーターがいなければどの程度のデメリットが発生するか」をしっかり描けましたし、矢張りこういった裏方もきちんと活躍描写があった方が映えますよね。
次回作でも引き続き、そのあたりも注力していきたいと思います。
小夜子のアライメントは、混沌・善。
那須さんとの違いは社会のルールを守る気がないのではなく、引きこもりという立場上守れず、されど開き直っている為こうなりました。
小夜ちゃんは作中で少し触れた通り、今後の自分の身の振り方についてもきちんと考えています。
男性恐怖症でまともに異性と話せない彼女が、通常の職種に就く事は難しいです。
となれば、ボーダーの伝手を頼ってその関連に就職するのが無難且つベストと言えます。
彼女の情報処理能力なら沢村さんの後釜も充分務まるでしょうし、対人に関しては国近あたりがきっと一緒になって頑張ってくれるでしょう。
そんな小夜ちゃんのイメージカラーは、サファイアブルー。
鮮やかな青紫系統の色、という事で七海のイメージカラーである青系と那須さんのイメージカラーである紫系の両方が取り入れられています。
基本的に私が好きなヒロインは青系統のカラーである事が多く、私の趣味が入った結果の色とも取れます。
小夜ちゃんのイメージ曲は、「たった一つの想い」。
タイトルだけでも彼女の一途な想いを象徴していますし、「たった一つの想い貫く 難しさの中で僕は守り抜いてみせたいのさ かけがえのないものの為に」は想いを貫く小夜子の信念を現しています。
最後の「生きぬいてこそ 感じられる 永遠の愛しさの中果たしたい 約束」も、彼女なりのやり方でこの世界を生き抜いていく決意が伝わって来ます。
小夜ちゃんは本当に、書いていて楽しいキャラでした。
『熊谷友子』
アライメント/秩序・中庸
イメージカラー/アプリコット
イメージ曲/『ヒバナ』
那須隊で縁の下の力持ちを務めた仲間、くまちゃん。
彼女はまず、「七海の入った那須隊へどう適応するか」が課題でした。
作中で説明した通り、七海が入った事で機動力が高くない彼女が那須の護衛役をやる必要性はなくなりました。
かといって、チームの一員である以上何かしらの役割を果たさなければそこが穴となってしまいます。
初期の彼女はまさにこの状態で、ROUND1もROUND2も正直くまちゃんの適正に合った運用とは言い難かったのです。
ですが、いきなり最適解を導き出すのもどうかと思い、原作と同じく
原作で思った以上に性格的に不器用である事が分かった彼女ですが、そんな彼女が独力で正解に辿り着くのは正直難しいと考えていました。
何か良い案がないかと考えたところ、「七海繋がりで出水にアドバイスさせれば良い」という解答に行きついたのです。
出水は結構友達甲斐のあるキャラであり、七海にもかなり入れ込んでいます。
なので、彼を助ける為なら一肌脱ぐのも違和感ありません。
天才射手である彼なら、くまちゃんに適切なアドバイスが出来る筈ですしね。
塾の講師タイプの指導適正もあるので、あれがベストだったと思っています。
そんなこんなでセレクトされたハウンドですが、これは攻撃手が持つ中距離武器として最適解の一つだと考えています。
王子隊が全員セットして取りまわしているように、誘導設定を決めて撃てば後は自動で飛んでいく
これがバイパーになると色々と処理が重なって大変ですが、ハウンドの利点は「他のトリガーと併用し易い」という所にあります。
枠の話ではなく、「大きく処理能力を割かずに撃てる曲射弾」というのはブレード持ちにとってこの上なく使い易いのです。
流石に弾道を引いてブレード握りながらバイパーぶっ放せる変態クラスがヒュース以外にいるとは思えないので、普通の攻撃手が使う弾としてハウンドは最適解でしょう。
勿論、剣を極めてそれ一本で戦い余計な処理を食う他の攻撃用トリガーを入れないという太刀川や生駒にとっては無用の長物ですが、残念ながらくまちゃんは彼等の領域には達していません。
加えて彼女の剣は防御主体であり、その意味でもハウンドは相性が良いのです。
相手の斬撃をブレードで受け止め、ハウンドで反撃する。
これが出来るだけで大分出来る事が広がるのですから。
また、作中で一度大敗を喫した犬飼を彼女にとって「超えるべき壁」に位置付け、最終ROUNDでリベンジを果たした事でくまちゃんは一つ殻を破る事が出来たのです。
これがなければ、後の活躍はなかった事でしょう。
それだけ、サポーターのハイエンドである犬飼を超えたという事実は大きいと思っています。
ちなみに精神面では気が回り過ぎる故に那須と七海の歪みに気付いていながら、気を遣い過ぎるが故に何も言い出せず悶々とし続けていました。
そして七海加入後役に立てていないのではないかという焦りもあってROUND3の失敗に繋がるのですが、このあたりで彼女の繊細さはちゃんと描けたかなと思っています。
くまちゃんのアライメントは、秩序・中庸。
社会的ルールは守るけど、積極性には欠けるし現状を変える為の一歩を踏み出すのが苦手という事でこの属性です。
原作でも気を遣い過ぎて卑屈になりがちな面が描写されましたし、彼女はここかなと。
ごく一般的な人間の完成に近い、くまちゃんならではの属性と言えます。
これまでの三名が少々独特というか、自分ルール優先なところがある所為でもありますが。
イメージカラーは、アプリコット。
軽いオレンジ系統の色ですね。
社交的で体育会系ながら、内面の繊細さも鑑みて純粋なオレンジではなくこちらに。
これまでの面々とは違って暖色系の色なのが、方向性の違いを現しています。
イメージ曲は、「ヒバナ」。
全体的な曲のアップテンポな感じがくまちゃんの外向けのイメージで、歌詞の「未完成だって何度でも言うんだ」が「これじゃ足りない、もっと、もっと」という作中で育んだ彼女の克己心を現しています。
今作では隊唯一の弧月使いとして頑張ってくれたので、このノウハウは三浦くんで活かしたいと思います。
次は茜ちゃんと迅さんあたりかな。