さて、全7話の厨二コラボもこれにて終幕となります。
まずは、キャラの使用許可を頂いた龍流さんと此処まで見て下さった読者の方々に感謝を。
私は読者に過度に媚びを売る事はしませんが、かといって読んで下さった方々への感謝は忘れておりません。
自身の信条に従いアンケートで展開を決めたり「~方が良かった」といった要望は一切受け付けませんが、作品は読者あってのものである事はきちんと理解しております。
ですので、評価を貰えれば喜びますしきちんとした感想には可能な限り返信します。
基本的に創作というのは自分の書きたいものを書いてナンボだと思っているので、このあたりの方針は一切変えるつもりはございません。
無理をして読者の意見通りの展開に舵を切れば、それは私の物語とは言えなくなります。
当然そうなればクオリティやモチベーションも下がる為、そういった展開の是非に対する要望は一切受け付けない事にしております。
これが商業作品であれば話はまた別となりますが、私の創作はあくまで趣味の範疇にあるもの。
私の創作者としての矜持のようなものなので、ご理解下さい。
それはそれとして評価は欲しいし感想も貰いたいと思っていますがネ。
さて、前置きはこのあたりで良いでしょう。
まず、この厨二コラボを描くに至った経緯からお話するとしましょう。
前回のクロス企画で話した通り、他のワートリ二次とのコラボ企画については前々からやりたいと考えておりました。
その念願は前回のクロス企画で叶った事になるのですが、私にはもう一つ前々からやりたかった事があったのです。
それは、たつみーこと如月龍神を私の手で描く事。
これに尽きます。
ご存じワートリ二次創作のバイブル、「厨二なボーダー隊員」は当然履修済であり、同じコミュニティに所属しているので作者の龍流さんとも既知の間柄でした。
なのでクロス先として真っ先に厨二は候補に挙がっていたのですが、ここで問題が一つ。
「厨二なボーダー隊員」の主人公、如月龍神の率いる如月隊の彼以外の隊員の
これを読んで下さっている時点で既にネタバレはOKと認識していますのでお話しますが、たつみーのチームメイトは原作でも登場した「C級三馬鹿」の三人組です。
「厨二」では彼等は原作とは異なりたつみーが鍛え直した結果B級となり、彼の部隊に入っています。
当然ながら原作の未熟極まりない状態からは脱しており、立派な戦力となってはいるのですが、あくまでもB級成り立ての練度であり上位はおろか中位チーム相手にも個人の戦力では見劣りするのが現状です。
勿論、更なる成長を作品の中で重ねていくのでしょうが、現在はまだ彼等はB級下位には勝てるが中位以上の相手には1対1でガチると少々厳しい程度の実力しか持っていません。
幾らたつみーが旋空の名手でボーダーの実力者達から一目置かれる程の存在とはいえ、前回のコラボ先の「REGAIN COLORS」の紅月隊はA級に一度上がった程の部隊であり、自作の那須隊はA級に昇格した部隊です。
たつみー個人の戦力はともかくとして、他三人の練度を考えると現時点の如月隊でこの二部隊の相手をするのは厳しいという見解で龍流さんとも意見が一致しました。
勿論これから先如月隊が成長していけばこの二部隊とも充分戦える部隊となるのでしょうが、あちらの本編で未だそれが描写されていない以上、こちらでそれをするワケにはいきません。
なので泣く泣く厨二とのチームランク戦コラボは諦め、あの三作品によるクロスとなったワケです。
最初から龍流さんと星月さん、丸米さんのうち許可の頂けた方の作品のみを参加させようと思っていたのですが、結果として全員に快く許可を頂けたのは望外の幸運でした。
そんなこんなでチームとしての如月隊とのコラボは一時諦めたのですが、「それなら個人戦でコラボしたい」と思い至り、打診した結果OKが出たので開催に踏み切った次第です。
前述の通り今現在の如月隊はたつみー以外の練度が少々足りないのですが、逆に言えば如月だけはB級としても上位に位置する実力を誇っています。
なので、集団戦特化型のうちの主人公との対決ならば充分成り立つと考え、マッチングを決めました。
今回もまた、下書きは全て私の手で仕上げ、それを龍流さんに手直しして貰ってから投稿する、という形にしておりました。
最初の二話くらいは私の解像度が甘かった為結構修正が入ったのですが、本格的な戦闘に突入してからは殆どリテイクなしでいけた為、良いものを描く事が出来たと満足しています。
ちなみにMAPが摩天楼なのは、「たつみーが個人戦をするなら此処だろう」と一瞬で決まりました。
チームを率いる責任も関係なく、ただ相手と戦いたいという欲だけで試合に臨むのであれば、あのステージは如何にも好みそうとシミュレートの結果出たので即断です。
摩天楼ステージは私のオリジナルMAPではありますが、その中でも特にお気に入りの地形なのです。
煌煌と輝く摩天楼、というのは戦闘シチュとしてとても見栄えが良いですから。
たつみーの趣味にも合致すると考え、ああなりました。
あちらの本編でも深夜のバトルフィールドを選んだりしていますし、たつみーの趣味はそっち系だろうなと思っておりましたので。
ちなみに、たつみーは厨二本編最新話付近の時間軸から夢という形でお越し頂いております。
詳しい
勿論、こちらの説明についてはストーリーの中では可能な限りぼかしました。
精々匂わせる程度の描写に留め、気になる人は厨二を見てね、という塩梅になるように調整したつもりです。
このあたりは龍流さんとの協議の末決めた事ですので、ご了承を。
試合の内容についてですが、最初からたつみーの「技」に関しては「壱式」から「八式」まで数字の順番通りに使わせ、その後で「穿空虚月」及び奥の手の「枳殻」を使用させる、という縛りを設けました。
折角数字の名を冠した技なので、そちらの方が見栄えが良いと思ったからです。
きのこ病の重度罹患者として、ああいう技名叫びながらの攻撃というのは大好物なので、そういう意味でのたつみーは前々から書いてみたかったのです。
うちの子は基本戦闘中は無言スタイルなので、対照的とも言えるたつみーを書くのは楽しかったです。
旋空とグラスホッパー、テレポーターまで装備しているので、立体的な機動も存分に描く事が出来ましたし、旋空のバリエーションが多いので書いていて飽きませんでした。
流石龍流さんの主人公、良いキャラをしていますね。
ちなみに作中で出した「毒尾・蹴式」と、「旋空紅月」は私のオリジナル案です。
それを龍流さんが黙認したという形となりますので、こちらがあちらに逆輸入されるかは未定です。
まあ、「毒尾・蹴式」はただの足スコーピオン、「旋空紅月」はテレポーターを使用した姫萩なので、後者はともかく前者は既に作中でも使用しているといえば使用しているので、逆輸入も何もありませんが。
「旋空紅月」は「赫灼・穿空虚月」と二択で迷いましたが、「穿空虚月」のセンスを見る限りたつみーの趣味はこっちかなと思いまして。
同じ読み方で別の漢字を使う方が好きそうだな、と。
私もそういうの大好きですが。
元々厨二には理解があるというかどっぷりな私なので、こういうアイディアには事欠かないのです。
さて、試合の方ですが、七海がビルの下階層に爆弾を仕掛けまくったのは、囮に釣られて入って来たたつみーをビルの中で瓦礫の生き埋めにする為です。
ぶっちゃけ、七海はたつみーは素直に下から来るか屋上から乗り込んで来るかのどちらかだと踏んでいました。
七海としては下から来るようなら即座に爆弾を起爆させ、屋上から来るようなら下層へ逃げ込み誘い込んでからの起爆とするつもりでした。
本編中の展開は、後者の展開へと舵を切った結果となります。
しかし七海の予測に反してたつみーはピンポイントで彼のいる階層にエントリーして来た為、当初の予定からはかなり外れた展開となっています。
論理として相手の行動を予測していても、たつみーの「格好良く乗り込みたい」という拘りまでは見通せなかったというワケです。
七海は論理的な先読みは得意ですが、そこに感情が絡むと余程親しい相手以外の行動を読むのは難しくなります。
作中で王子に指摘されている通り、そのあたりが七海の弱点ではありますね。
だからこそ、前回のクロス企画で心理戦のエキスパートである加山くんに散々してやられたのですし。
そんな七海ですが、あのヴィザ翁を乗り越えた経験は伊達ではありません。
作中でマンティスの個人戦での優位点を解説しましたが、ぶっちゃけマンティスって個人戦ですと集団戦と比べてかなりリスクが軽減されるんですよね。
マンティスはご存じの通り
攻撃を察知出来るのと、それに完璧に対応出来るのとでは別問題ですからね。
しかし個人戦であれば「第三者の介入」が存在しない為、隙の多いマンティスも比較的低リスクで使用出来るワケです。
それを承知の上でリーチを生かした攻撃を繰り出したワケですが、たつみーも黙ってやられるばかりではありません。
旋空の名手だけあって、その発射速度も相当なものです。
今回は七海の攻撃の緩急を見極め、隙を突いて居合いで迎撃した形となります。
最新話付近のたつみーであれば、それも出来るだろうとの判断です。
その後の下層へ逃げる七海を追撃してからのビル爆破、倒れるビルを足場にした三次元戦闘は最初からやると決めていた展開でした。
並び立つ高層ビルと、トリオン10の
これが揃っているのですから、やらない理由がありません。
チーム戦ならば下手に障害物を壊しまくるのは下策ですが、今回は個人戦。
普段のようにチームメイトにトドメを任せる事が出来ない分、七海は個人で相手の隙を作り出してそれを突く必要がありました。
なので持てる技能をフルに使い、たつみーに挑んだワケですね。
また、何気にメテオラの置き弾というのは初めて使った気がします。
ギミックとしての置きメテオラはともかく、アステロイドやハウンドのように置き弾として使う描写はこれまで描いて来ませんでしたので。
ですが射撃トリガーである以上当然置き弾は使えますし、実は置きメテオラは置き弾として設置したメテオラそのものなので、特段難しい技術というワケでもないです。
まあ、キューブを狙われれば起爆するという欠点があるので危険度は高いですが、そのリスクも個人戦であればある程度目を瞑れるので遠慮なく使わせて頂きました。
そして満を持して使用した穿空虚月は、最初に敢えて未完成状態の「姫萩」を見せる事で油断を誘い、この一撃を本命とするという目論見がありました。
それが凌がれたのは七海自身の成長に加え、前回のクロスでライくんが似たような事をやっていて既視感があったからです。
加えて回避の難度自体は紅月旋空の方が上なので、経験を活かす形で回避に成功したワケです。
そしてその後、即座に泥試合を選択したのが七海が七海たる所以ですね。
基本的に彼は戦いに置いては手段を選びません。
ルールの範疇であれば、何をしようと最終的に勝った方が勝利者となる。
この意識は、徹底しています。
また、たつみーも趣味では無いとはいえその思考自体には理解があります。
彼はああ見えてかなりの頭脳派なので、そういったシビアな側面もしっかり分かっているので、それを否定する事はありません。
自分の主義主張を押し付けるだけでは、戦いに勝つ事など出来ませんからね。
しかし、迂闊にテレポーターを使えば対応されかねない以上、離れた場所から一撃を加える以外に方法はありません。
されど、自分にはその為の手段が無い、と追い込ませて、無意識の内に生駒旋空の再現が出来た、という流れです。
こちらも詳しい説明は致しませんので、気になる方は「厨二なボーダー隊員」の方をお読み下さい。
さて、奇跡の一撃で七海の足を削る事に成功したたつみーは、七海が次の手に移る前に勝負を決めに行きました。
彼の足の切断に成功した以上、七海が脚部をスコーピオンで補填すると見越した上でその隙を突いたのです。
足スコーピオン自体は木虎が使うのを見ているので、当然その可能性には思い至っており、だからこそ七海の動きを予測出来たんですね。
そこで選択したのが、テレポーターを用いた旋空「赤花」の発展技、「旋空紅月」ですね。
「赤花」の派生なので「赤→紅」「虚ろな月(虚月)→紅い突き→紅月」となったワケです。
七海の
なので、テレポーターでほぼゼロ距離に転移されて攻撃を受けた時点で、七海は回避も防御も不可能だと判断。
相打ち狙いに切り替え、捨て身の反撃でダブルノックアウトに持ち込んだワケです。
最後の刹那の邂逅は、試合前に既に会話していた事もありあっさり終わらせました。
多少の匂わせはしつつ、具体的な介入をしないのはこちらも同様。
とにかく、書きたい事は大体書けたかな、と思います。
楽しくたつみーを描く事が出来たので、個人的にも大満足です。
では、コラボ先の龍流さんからコメントを頂いておりますので、そちらを紹介して締めと致します。
今回の企画を楽しんで頂けたのであれば、何よりの喜びです。
今後も暫くはAfter等を書きつつ次回作の準備を進めて参りますので、どうぞよしなに。
・「厨二なボーダー隊員」作者/龍流さんより
今宵の祭りの場所はここか?(厨二なボーダー隊員作者の龍流と申します)
死をも喰らう使者が運ぶ漆黒と純白の饗宴(今回、ありがたいことにデスイーターさんから申し出をいただき、厨二なバカがこちらの作品にお邪魔させていただく運びとなりました)
世界の引き金を紡ぐは、撃鉄。弾丸は流麗なる火の花と共に加速し、我らが敵は痛みを識る(私は原作ワートリの作品はとりあえず大体読むので、痛みを識るものも読者として楽しませていただいておりました。ランク戦を一から丁寧に描ききり、神田が在籍していた頃の弓場隊や独自ルールを採用した合同訓練パートなど、本作独自の魅力が目白押しです)
鋼鉄の意志は、物語を集結へと導く(特に、本作は大規模侵攻編を一つのゴールに据えた上で、そこを物語の区切りとして、きれいに完結しているのがとても印象的でした。どこで区切ったものか頭を悩ませることが多いワートリ二次の中で大規模侵攻編を一つのゴールに据えるのは、一つのスタンダードとして定着するのではないか、などと勝手に思っております。また、作者であるデスイーターさんの更新速度というか、速筆っぷりが尋常ではなく、同じ作者として尊敬するばかりです)
名残惜しくも、今夜の舞台はこれにて閉幕(とても大切に龍神というキャラクターを書いていただいて、私もとてもうれしかったです。ここまで読んでくださった読者のみなさんに、感謝を!)
ありがとうございました!