生年月日、国籍、経歴はいずれも不明、オークと元対魔忍の娼婦との混血と言われるが憶測の域を出ない、世界を股にかけて活躍するフリーランスの超A級狙撃手である。
通称のポルノ13はポルノように一般的には忌避されるが、裏では世界中どこにでも熱烈な需要があるからといわれている。*1。
依頼人が真実を語れば、各国の首脳から財界人、軍人、同業者、犯罪組織、犯罪者、老人、子供まで、階級、人種、性別、職種、思想、宗教を全く問わず依頼を引き受けるが 依頼人に裏切りや嘘が発覚した場合、死の報復へ繋がる。
20ヶ国語以上の言語を自在に操り、様々な武器操作、格闘技、乗り物の操縦はもちろん、
文化・科学・政治・経済・歴史・医学ほかその他諸々に詳しく時にはその分野のプロフェッショナルが舌を巻く知識と技量である。
依頼の過程で知り合ったのか世界中に協力者がおり、自分の習得していない技術や専門知識が必要な場合は協力者に金を出し惜しまず高額の報酬*2を払い協力してもらっている。
様々な分野で天才といえる能力を有しているが最大の特徴は長距離狙撃である。
通常の狙撃では例えば風速4メートルの横風に晒されて重弾丸を発射すると、100m先で2cm、500m先で68cm、1km先なら3mもの偏差が生じる、さらに風の方向、風速、気温や湿度すら火薬の燃焼と空気抵抗に影響するためそれを考慮する精密さが要求される。
ポルノ13は取り回しに優れるが狙撃に向くとは到底言えないM4カービンライフルカスタムを主に使い、軽量で風の影響を受けやすい5.56x45mm NATO弾で500mの最大射程距離内での狙撃を、強風と豪雨が激しい嵐の中であっても、車などで対象が高速移動していても、自身が船などの不安定な位置からだろうと、一度の射撃で同時に別の狙撃対象を撃ち抜くなどの複雑な射撃だろうと、どのような条件下であろうと確実に成功させるという恐るべき技量を持つ。*3
オークと対魔忍のハーフなので非常に高い身体能力を持つが、混血ゆえ魔族としても対魔忍としても半端で並の一流程度に留まり彼を超える人物は多数いる。
しかし対魔忍や魔族の存在により混沌とする裏世界で依頼成功率は驚異の99.89%*4。
死神とも称されるその腕は名・実共に世界一である。
『この資料は実在の人物像と違う部分が多々あります』
ーとあるハーフオークー
ポルノ
13part1 撃ち込まれた一弾
「んほぉぉぉぉっぉぉぉ! だめぇぇぇえぇぇえぇぇ!」
「オラオラ! まだまだ犯りたりねぇぞ対魔忍様よぉ!」
「お前が殺しまくった仲間の分までたっぷり奉仕してもらうからなぁぁ!」
女は起伏に富み男なら誰しも目を引いてしまう体に破れた服をかろうじて纏っただけの扇情的な格好のまま、粗暴ないかにもチンピラですといった風貌の男がする乱暴な行為に悲鳴を上げていたが、その顔は明らかに恐怖ではなく快楽による朱色であった。
「ふぅ、元気な奴らだ」
先ほどまでの激しく腰を動かしてかいた汗を拭い、初老の男はマホガニーの机の前に座った。
肘掛椅子を回転させ部屋一面の窓ガラスからは複数のビルが夕焼けで赤く染まりつつある光景を眺める。
「しかし警備が厳重なこのビルを正面突破しようするとはどんな奴かと思えば、話に聞いた対魔忍とはな。 噂には聞いていたがとんでもない強さだ危うく本当に一人で私の首を取られる所だった」
そういって、先程までとは違う種類の汗が頬を伝った。
単騎で銃火器で武装した警備の者を文字通り千切っては投げを繰り返して、大部分を壊滅させるとは悪い冗談にしか思えない。
「しかし駄目元でしかけてあるガス室の罠にあっさりひっかかって戦闘不能になるとはとんだ猪武者だったな」
ガスで麻痺したまま動かせない体をそのまま性処理の道具扱いにされた対魔忍の女を男は嘲った。
「しかし、いくら強いとはいえ本当に一人だけで攻めるとは考え辛いです、この女を囮にした陽動作戦か何かでは?」
「こんな化け物みたいに強い女を囮に? 仲間がいるなら一緒に行動するだろう、セオリー通りならヘリか何かで建物の上と下から同時に攻めてくるだろうがここは複数のビルに囲まれて吹く強烈なビル風でヘリさえ近寄れん、下から入るしかないのだ」
頭の禿げた中年の秘書が先程までの騒動の恐怖にまだ顔を青くして別の襲撃があるのではないかと怯えていた、太った男はそれを鼻で笑った。
「し、しかしでしたらここは窓から中が丸見えです狙撃されたりとか?」
「ここに狙撃? わかってないな君は、いいかね一番近いビルでも数百メートル以上あるのにその距離から狙撃など現実的でないよ」
「は、はい?」
「弾丸は真っ直ぐ飛ぶわけではない。 遠くになればなるほど軌道は重力によって下に沈み、風により横に逸れる。 それを考慮して修正して命中させるのが狙撃だ、私は趣味で猟銃で狩猟をするが数十メートルでもなかなかに当たらん。 百メートル以上など訓練した人間でも命中させるのが難しいしさらにその数倍ならいわずもがなだ」
手をひらひらと振って秘書の言葉を否定する、危うく殺されるかもしれない恐怖から解放されてその上、犯人を相手に直接鬱憤を晴らせたためいつもより気分が良く男は笑いながら説明した。
「はぁ、ですがプロなら銃で2km以上の距離から当てたという話も聞きますよ?」
「2kmの長距離射撃か、建造物や軽装甲車両、重陣地、航空機、ヘリコプターなどを対象にした対物用ライフルなら確かに可能だな、対物ライフルは大口径の銃弾による勢いと質量から人間が掠めただけで千切れる威力があるため風や重力の影響を振り切ってある程度無視できるし身体の末端にでもあたったら即死だ」
肩を竦めて杞憂だと秘書に語りかける太った男は興が乗ったのか饒舌になって楽しげに解説をし始めた、無知な人間に自分の得意とする分野の知識を授けるのは中々に得難い美酒である。
「しかし対物ライフルは大型で持ち運びが難しく発射音や巻き上がる煙が凄まじいため、隠密性を重視する暗殺などの用途には向かん、それにここのビル周辺はヘリさえ近寄れない強さで風が吹いているため大口径の銃弾であろうと風の影響を受ける、しかも風の軌道は複雑で読みきれん。
ましてや今は夕方で一番視界が悪い時間だ見てみたまえ、隣のビルの窓に人間がいるかどうか光の反射で見えないだろう?」
「なるほど、たしかに!」
「さらに分厚い窓ガラスもある、弾丸の入射角度が悪ければガラスで銃弾の方向がずれる。 それらの要素を読み切り正確に針に糸を通すような条件で人間を的に狙撃など不可能だよ」
ズキューンンンン・・・・・・!
一発の銃弾が窓ガラスを破って外に顔を向けていた男の眉間を貫いた。 男は地面に倒れ込み撃ち抜かれた脳天からは空いた穴から垂れた血が絨毯を赤く塗り替える。
「う、うわぁぁぁぁ! だ、誰かぁぁぁぁ!」
「そ、狙撃だと! しかも着弾の音からすると小口径だと、そんな馬鹿な!?」
場が騒然となった隙を見て犯されていた対魔忍の女が目の前の男の首をへし折りそのまま近くの人間の方へ突き飛ばし部屋から飛び出した。
「女が逃げたぞ!」
「追え、追えー!」
数名がそのまま、女を追いかけて外に飛び出した。
「もうガスの効果が切れたのか化け物め!」
「化け物といえばボスを殺した狙撃手もだ、こんな狙撃を一発で成功させるなんて、くそっ!!いったい何者がこんな狙撃を…………!!」
部屋に残った警備員が狙撃手の正体に思い至り、畏怖と納得の表情を浮かべた。
「いた……な! 一人だけ………やつなら……やつなら不可能すら可能にするだろう!!」
「知っているのかこの犯人を!?」
「……ああ、こんな狙撃を出来るのは世界でただ一人だけだ、オーク、東郷」
「オーク、東郷?」
「生年月日・年齢・国籍・経歴、いずれも不明。 人種がオークと対魔忍のハーフである事しかわかっていない世界を股にかける超A級スナイパー、またの名をポルノ13!」
ポルノ
13part2 死神の産声
うぃーす、こんにちはロドリゲス・東郷です。
テンプレ神様転生でゴルゴ13のスペックゲットしたのはいいけど何故か種族オークになっちゃいましたわー。
しかも対魔忍世界とかマジでねーっすわー、オークとかやられ役の戦闘員じゃないっすか。
無駄に対魔忍とのハーフとか設定ついて皮膚が緑色じゃなくてスマートで人間よりだけどゴツくて悪役ヅラだしどうせなら見ただけで女性にニコッとしたらポッと顔を赤らめるような美形になりたかったっすわー。
しかも何だよ、ロドリゲス・東郷って? ロドリゲスは性であって名前じゃねぇから!
トーゴ・ロドリゲスってゴルゴ13が偽名として名乗ってたけど確か泥棒の演技してごまかそうとしてキャラ設定が屑すぎて呆れられて殺されかけた時の偽名すわー!
そもそもゴルゴはメンタルが超人なんで身体能力や学習能力などのスペック与えられても中身が一般人だったら意味ないし怪物揃いの対魔忍世界に転生とか嫌がらせにしかおもえないっすわー。
まあ愚痴ってもしょうがない殺し屋は男子が一度は憧れる職業だし転生したせいかゲーム感覚でロールプレイできるんで人としてはどうかと思うが自分を殺人マシーンと言い聞かせて血と謀略の世界を泳ぐとしますわ。
仕事しまくって金をバリバリ稼いで対魔忍世界特有の娼館落ちしたエロい美女・美少女とウハウハライフ!
……しかし毎回娼館に行くと当たりの子はロリ系ばかりなんすかね? それ以外はハズレばかりなんでロリ系選びまくってたら13歳以下にしか欲情しないロリコン扱いはひどいっすわ!
それはさておき、今日も一日エロエロライフのためにがんばるぞい!
ポルノ
13part3 失われた安息
死ぬ、このままだと働きすぎて過労死してしまう(白目)。
おかしい、平均相場300万$(現在のレートだと日本円で約3億2700万)の法外な依頼料なのにほぼ毎日休みなく働いているっておかしくないっすか?
仕事してないときは大体世界中を移動するか、集めた情報の整理、世界情勢の勉強、トレーニングetc.マジでほとんど仕事しかしてねぇ!
血と謀略の世界なめてたっすわー、しかもそれだけの大金貰っても特殊な依頼に使う準備資金や世界中につくった協力者への毎月の支払いや各地に作ったセーフハウスの施設管理費とか、たまに俺を狙う組織に口座が凍結されたりするんで世界中の金庫にいざという時の軍資金として預けたりとか仕事の経費に大部分が消えるっすわ。
残った金は金払いが悪いと恨みを買いやすいこの業界では命にかかわるんでチップとして大量に配ったりして自由に使える金はほとんど手元に残らないっすわー。
仕事で有能を証明し続けて恐れられ敵対するよりも利用した方がいいと思われないと、いくらチートスペックでもやってけないし、泳ぎ続けないと生きてけないマグロのように殺し屋家業で成功し続けないといけないしまじ辛いっすわ……。
しかもそれでも世界一の殺し屋だからと名声狙いのバカに命を狙われ依頼と偽って罠にはめようとする奴が後を絶たないってね、殺し屋ロールプレイは男子の憧れとかほざいてた自分を殺してやりたい、憎んでも憎みきれないアイツを始末したいんですYESといってくださいミスター東郷!
俺が東郷でしたワロスww
笑えねぇよ(マジギレ)。
本当、仕事の合間に行く娼館だけが癒やしっすわー。
抜きゲー世界の美形エロエロ娼婦をチートエロテクとオーク由来の媚薬精液でベッドの上で無双してストレス解消できるのがこの世界に来て本気でよかったと思える唯一の事っすわー。
何故最初に娼館の用心棒として生きることを選ばなかったのか、これがわからない。
働きすぎて、もぅマヂ無理。 休みにしょ・・・。
「予約していた……東郷だが…」
「はい、東郷様ですね。 お待ちしていました、滞在の予定はどれほどでしょうか?」
「期間は決めていない……ゆっくり…羽を伸ばしたいんでな(マジでゆっくりしたい)」
とりあえずホテルの受付に10日分ほどの料金を前払い、レッツエンジョイバカンスタイムっすわ!
周囲にこのホテルを狙撃できるような場所はないのは確認済み、よーし仕事を忘れて休暇だぜーーーーーー!
「あんたのことは知っているミスター東郷、………こういう依頼の仕方はあんたのルールにないのは承知だが……そこを曲げて頼む! 急な仕事の為、特別料金として相場の倍払う! どうか引き受けると、YESといってくれ!」
今休暇中なんですけど!? 前も休みのときに別荘でのんびりしてたらどこぞの工作員が迷い込んでそれを追いかけてきた軍隊ともめて潰れたし、ヨットでクルージングしてたらいきなり潜水艦が現れて仕事を頼まれたし、自前の医療船で健康診断してたら刑事が乗り込んできくるし……、また貴重な休暇を潰す気かよ!?
「…………話を…聞こうか…(話は聞くけど聞いたら帰れ、休暇ぐらい休ませろよ!)」
「おお! 引き受けてくれるかありがとう!!」
またか!?。
ハーフオークボディは喋りづらいんで、どうしても言葉が少なくなくなるせいかたまに意思疎通に齟齬がでてしまう!?
話だけ聞いてバイバイの予定がどうやらまた飛び入りの仕事で休暇が潰れるみたいです(白目)
ナレーション『その日、とある政治家が死亡しているのが発見された。 死因は銃弾により頭部を撃ち抜かれての即死。 調べたところ1Km以上離れた場所からの狙撃だと思われるが死亡時間から計算した所、その時間帯は豪雨の中激しい風が吹いておりそのような状況の狙撃は不可能と判断し警察上層部は捜査の中止を決定、現場の職員たちから反発があがった。あまりにも不自然な捜査打ち切りの裏にはなんらかの政治圧力がかかったと噂されるが詳細は不明である。』
愉快なオーク・東郷連載版一回目。
ゴルゴ13モチーフで対魔忍が合言葉。
いうほど対魔忍してないけどね!