ライブラ秘書嬢の異世界渡航   作:一星

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原作も未到達の時期なのを良いことに、超平和なA組の年末年始をお送りします。(というのを2016年のTwitterでゆるゆるやっていたSSログ)

※時事ネタあります


人魚姫は英雄の夢を見るか? 番外編
ゆく年くる年


 

【年の瀬】

「もう今年もあと2日やねぇ」

「そうだね」

「今年は本当に色んなことがあったな!」

「まさか年末を皆と寮で過ごすことになるなんてね……」

「上半期が特に怒涛だったからな」

「USJ襲撃事件にヒーロー殺しとの交戦、合宿前はイズクが死柄木とエンカウント、合宿は強襲……うわぁ、思い返せばホントに事件に事欠かなかった年だな……」

 

【掃除】

「皆部屋の掃除は済んだかい? 明日は全員で一斉に共用フロアの掃除になるから、ということだったが……」

「窓拭きとかは終わったんだけど、途中でまとめ途中のヒーローノートを見つけちゃってついつい……」

「分かるわ~そういうんって脱線するとなかなか戻って来れんよね」

 

 

【掃除②】

「私も途中から洋書読み返してて気づいたら日が暮れてた」

「轟くんはどうだい?」

「元々あんまり荷物ねえから、畳上げて掃除したりするくらいで済んだな」

「あれ取り外しできるやつなんだ……」

「というかあの改造をどうやって一人で完成させたのか未だに疑問なんだけど」

 

 

【クリスマス】

「砂藤くんが焼いてくれたケーキめっちゃ美味しかった!!」

「男子高校生がまさかブッシュドノエル作るとは思わなかった……将来レシピ本出せそう」

「大量にオードブルとかメイン料理黙々と同時進行で作ってた星合さんも凄かったよ……」

「途中から何人か料理の方に参加してたな」

「寮生活がはじまって、バースデーとかハロウィンみたいなイベント事の度に飾り付けが本格的になってってるそっちも凄いと思うけどね……」

 

 

【クリスマス②】

「とはいえ、量がとにかく多いから梅雨ちゃんとか爆豪が手伝ってくれて助かった……」

「爆豪くんが料理班に合流した時はびっくりした」

「あのかっちゃんが……」

「最近はそんな突っかかられなくなったから、話すのは楽になったかな」

「お前らいつの間にか仲良くなったよな」

「うむ、良いことだ!」

 

※ちなみに 秘書嬢シリーズメシウマ3銃士

 嬢(洋食中心に世界各国の家庭料理)

 砂藤くん(スイーツ専門だがプロレベル)

 梅雨ちゃん(ザ・日本の食卓。得意ジャンルはないが色んなコツを知っているので家庭料理が美味)

 番外編:爆豪(基本レシピを見れば初見で作れるがあんまり作ろうという気にならない)

 

 

 

【聖夜の知らない話】

「……ちなみにここだけの話。料理の一部は日頃のお礼を込めて相澤先生達に献上した。クリスマスで羽目を外した生徒が出た時、すぐ駆けつけられるように外に飲みに行けない先生方に、おつまみになりそうな物をと思って。そしたらまぁそれなりに先生方も酔ってたんだ。…………良いなぁお酒飲みたい。……おっと本音が出た。まあ案の定絡まれてマイク先生と英語でクリスマスキャロル歌ったり、好きな子居ないのってミッドナイトに迫られたりした。そこはまぁ、苦笑いで乗り切ったんだけど。

 ……不意にさ、青春してる? 楽しい? って、素面の心配した声で訊かれてさ。先生方、皆こっち見てるんだよ」

 

「ハッとしたよね。先生方は、入学前から私があんまり良い子ども時代を送ってないことを知ってるから。勿論、それが全てまことではないけど、少なくともこの姿だった時の私は、とても幸せとはいえなかった。でも、最近の私は、ふとした瞬間本当の子どもみたいに振る舞ってる。少し怖いけど。

 でもそれは、きっとすごいことだ。私が取りこぼしたまま大人になってしまったものを、彼らが取り戻させてくれた。不可能を可能にした。無自覚で無邪気で、だからこそ愛おしい。それだけで、私はここに来れて良かったって思えるんだ。……その点については、堕落王には感謝しても良いかな。

 だから、楽しくて幸せですって、青春してますって自然に笑えたよ。……怖いぐらいだ、とは流石に言えなかったけど。また心配かけるのは本意じゃないから。その後先生方に揉みくちゃにされて、寮に戻るのが遅くなったのはご愛嬌かな。共有スペースに残ってた常闇くんや障子くん、轟とお茶飲んで部屋に戻ったよ」

 

「……生きていて良かったなって思える時が来るなんて、きっと一年と少し前の私は思いもよらないだろう。HLでは、いつ死んでも良いように懸命に生きるだけだったから。目が覚めて、1日の始まりを噛み締めたいほど喜ばしく思えるのは、彼らのお陰だ。いつか帰っても、思い出を抱いて生きていける」

 

「……んん、ちょっとした独り言のつもりだったのに、長くなっちゃったな。ごめん、あまり気にしなくて良い。日付も変わったね。2016年、最後の日だ。明日はまた大掃除だし、夕飯は大量に蕎麦を湯がいて、梅雨ちゃんに天ぷらの手ほどきをしてもらう予定なんだ。蕎麦だから轟が喜びそうだ。去年の暮れと正月は、あんまりそれらしいことしていないから、2度目の今回は皆に日本の年越しとお正月を教えてもらうつもり。……その逆もいつか、出来たら楽しいだろうな。

 夜も遅いし、今夜はそろそろやめにしよう。起きたら、また皆と私のお喋りに付き合ってほしい。それじゃ、おやすみなさい」

 

 

 

【大晦日―大掃除】

千晶「おはよう。……って言っても、もうこんな時間だけどね」(朝10時頃)

梅雨「今は相澤先生の監督のもと、皆で共有スペースのお掃除中よ」

砂「キッチンをよく使う俺たち三人がキッチン担当だ」

 

「とはいえ、キッチンは使うメンバーがメンバーだから、普段からこまめに汚れが溜まらないよう掃除してるし、IHコンロだし、普段掃除できてない所をするくらいかな。それに他の場所を担当してるメンバーからヘルプ来るんだよね」

「障子と星合くらいだからな、脚立なしで天井近くまで掃除できんの」

「障子ちゃんは複製腕で、千晶ちゃんは血の糸を操って皆が届かない所を掃除してくれるから助かるわ」

「一家に一台とか便利な家電扱いした声が聞こえたんだけどあれ本当に誰かな~? (ニッコリ)」

「おーい発言した奴早めに自首しろ~」

 

 

【大晦日-夜】

「紅白始まったねぇ」

「タオル回して踊り狂ってた上鳴くんとミナとトオルがかわいかった」

「みかんうめぇ」

「ちゅーか千晶ちゃんが溶けとる」

「おこたは良い文明だよね……疲れた……」

「全員分のお蕎麦を湯がいたり天ぷら揚げてたものね、お疲れ様」

「梅雨ちゃんくん」

「梅雨ちゃんもお疲れ様~」

「轟ちゃん、お邪魔するわね」

「おう」

 

「ちなみに説明すると、皆観たい番組が違うから、晩御飯が終わってからはそれぞれ番組ごとにテレビを置いてる子の部屋に固まってるんだ」

「ガキ使が圧倒的多数やったからそっちは共有スペースのおっきいテレビで、私らは畳とコタツのある轟くんの部屋にお邪魔してるんよ~。畳落ち着く~」

「緑谷と麗日は何してんだアレ?」

「あーうんまあ、気にしない気にしない」

 

 

【除夜の鐘】

「あ、除夜の鐘や」

「紅白が終わってこれに切り替わると、年末だって気になるわね、ケロ」

「鳴らす回数は煩悩の数、だっけ?」

「うん。108回」

「……人間の煩悩ってその程度に収まるもんなのかな……」

「星合さんの顔がうららかじゃなくなってる……!」

 

 

 

千晶「明けましておめでとうございます!!!! 中の人がFGOアニメ見てたせいで結局年末の様子をお伝えできず年明けのご挨拶となりますが、本年も中の人とライブラ秘書嬢シリーズを宜しくお願い申し上げます!」

一同『よろしくお願いしま~す!!』

 

 

【初詣】

「さて、年も越えたことだしそろそろお暇しようか」

「さすがに安全の為に初詣は夜が明けたら、ってことになってるもんね」

「朝方に行くん、何気に初めてかもしれん……」

「そこはお家によってそれぞれだもんね」

「そもそも初詣自体初めてなのがここにいる」

「そうなのか! ではきちんと初詣の作法を責任もって教えねば!」

「よろしく。じゃあ、おやすみなさい」

「ああ、おやすみ」

 

 

【初詣―②】

「千晶ちゃんは何お願いした?」

「む、麗日くん、初詣はお願い事ではなく神様へのごあいさむぐっ」

「委員長ちょい黙ろう」

「うーん……神様に何お願いしていいか分かんなくなったから、今年も皆、大怪我や病気もなく過ごせるようお見守りくださいって。こういうのがアリかは分からないけど」

「そういうお願い事はありですわ!」

「(いい子や……)」

「(良い子だ……)」

 

 

【アルコール(偽)の気配を察知】

「あ、甘酒配ってる!」

「あまざけ?」

「子どもが飲んでも酔わんお酒みたいなもんやよ〜」

「日本酒を造るときに出る酒粕で作った甘めの飲み物って感じかな」

「へぇ……(キラキラ」

「さみぃし、貰いに行くか」

「行く」

「即答」

 

 

 

【A組格付けチェック】

「最初は皆思い思いに見てたんだ……けど途中から共有スペースのソファーをABのゾーンに分けて問題ごとに各自移動して、A組格付けチェックが始まったのであった……」

「マイク持って誰に喋ってんだ峰田?」

(中の人が格付けチェック全く未視聴でDASHの方見てたのでほぼ空想です)

 

 

【格付け①-ワイン】

「毎回思うけどすげーの持ってくるよな」

「ぶっちゃけ今回もG○cktの連勝記録のが気になる」

「(ブリオンの90年物ヴィンテージ……良いなぁチーズと一緒に呑みたい……呑めないことだけが残念……)」

「(何でだろう……星合さんの目が据わってる……真剣だ……ゴクリ)」

「(チェインは勿論、スティーブンやクラウスだって喜んで飲むだろうなぁ……ザップにはヴィンテージなんて勿体無い、絶対これやらせても安酒と違い分かんないだろうなぁ、素面なら野生の勘で当てられても、酩酊すると手がつけられないから……レオとツェッドはあんまり飲まなかったなぁ……)」

 

 

【三重奏】

「28億vs80万て……(呆れ」

「ここまで差があると分かりそうなものですが……」

「そういえば今年のウィーンフィルニューイヤーコンサートの指揮者はドゥダメル氏だそうだな。後で録画を観るのが楽しみだ」

「そうらしいですわね。母も楽しみにしてましたわ」

「あそこの会話の格調高さよ」

 

 

【個人レッスンinラインヘルツ家】

「八百万さんはやっぱピアノとか習ったりした?」

「ええ、楽器はピアノとヴァイオリンのお稽古をしてましたわ」

「ザ・お嬢様って感じだ!」

「千晶もオルガン得意だけど、誰かに習ったりした?」

「いや、オルガンは見様見真似だったかな……習ったのはヴァイオリンの方かなぁ」

「ヴァイオリン……」

「毎回思うけど星合も実はお嬢じゃねえの?」

 

(なお教師はクラウス母)

 

 

【格付け-結果】

「テレビじゃ分からない味覚を除いて全問正解は八百万と星合、一問×だったのは飯田と轟と爆豪と緑谷、あとはまちまちだったぜ」

「途中から八百万達の正解率がヤバい事に気付いて公平のために二人は直前に着席ルールにしたら、座らなかった方の絶望感がテレビの中とリンクしてた」

「あいつらが次世代のG○cktだったんだ……(ギリィ」

「ちなみにこちらは味覚が採点基準に入ってたら速攻で映す価値無しになるところだった峰田です」

「八百万は分かるとしてやっぱ星合も隠れセレブだろ」

「隠れセレブとは」

 

 

【帰省ラッシュ】

「んじゃ、俺らも行ってくるわ」

「お互い良い正月を、だな!」

「うん。皆気を付けて」

「行ってくるね~!」

 

「……」

「……」

「……何人かは残っているとはいえ、皆実家に帰ると、静かだねぇ」

「そうだな」

「轟は冬美さんに顔見せに帰らないの?」

「帰らねえよ。どうせ帰ったって親父にしごかれるか、面倒な親戚づきあいか仕事の得意先の挨拶回りに引きずり回されるだけだ。お前こそ帰らねぇのか?」

「私は帰ってもなぁ…………(待ってる人いないし、オールマイトは教師寮だし)」

 

「……なら、お母さんの見舞いでも行くか?」

「あ、いいね。……というか、一緒に行ってもいいの? 新年だしゆっくり二人で過ごしてきた方が良くないかい?」

「駄目だったらそもそも誘ってねえ。お母さんも、きっと喜ぶ」

「そっか」

 

 

【てのひら】

「ハンドクリーム?」

「うん。料理とか皿洗いとかで手荒れするから(ぬりぬり」

「千晶ちゃんて手ぇちょっと大きくない?」

「そう?」

「ほらやっぱちょっと大きい!」

「ほんとだ。手といえば、イズクは去年ですっかり様変わりしたね」

「あはは……これ以上傷が増えないようにしないと……」

「俺も、ハンドクラッシャーにこれ以上ならねえように気をつけねえと……」

「ハンドクラッシャー?」

「あはは、懐かしい」

 

「……未だに不思議なんだけど」

「うん?」

「轟とか爆豪とか、個性使ってよく手のひら火傷しないなと」

「まぁ……個性が発動したての頃はコントロールしきれなくて怪我することはあるぞ」

「かっちゃんもほんの一時期だけ、手のひらの皮剥けたかなんかで包帯巻いてたなぁ……すぐコツ掴んでたけど」

「そう言う星合の手はよく見ると緑谷に近いな」

「皮ちょい厚めで胼胝多いね(ふにふに」

「意外だな、星合くんは足技中心だろう?」

「まぁ、足以外にも弓とか槍とか、たまに剣も使うからねぇ。白兵戦も出来て損はないから」

「ハイスペック……!」

 

 

【感動の再会とかなかった】(オールマイトと千晶)

「ちなみに元の世界に帰ったらまず何がしたい?」

「酒」

「エッ」

「おさけのみたい」

 

「っていうのは冗談で」

「(いや絶対今の本音だった……)」

「正直向こうに帰った時どれだけ机に仕事積んであるかと考えるだけで微妙に胃が痛いしそもそも義兄と同僚が過労死して無いか心配でいっそ現実逃避したい(ノンブレス)」

「緑谷少年が感染ってるよ千晶くん……」

「……仲間が無事なら、それだけで十分です。それだけで良い。私は今ここで、一生分のボーナスを貰ってるようなものですから」

(……人並みの幸せなんて、叶えられない夢を味わえている。なんたる僥倖。それだけで、私はまた戦える。命を擦り減らしても、霧の街に骨を埋めることになっても、頑張れる)

 

 

【1/14】(リクエストボックスより秘書嬢からのエール)

 千晶「寒い中、最後の追い込みお疲れ様。……明日センター試験だって聞いたよ。上手く実力が発揮できるか、今すごく不安だと思う。しかも明日大雪だって予報されてるし。自分のなりたい将来が掴めるかどうか、明日明後日で決まるって考えたら、緊張すると思う。

 でも、そんな時は今までの努力を思い浮かべて。やりたいこと楽しいことを我慢して、模試の連続だったりして大変だったと思う。友達と勉強したり、模試の判定で一喜一憂したり。それらは、確かに今の君の血肉になっているはずだから。落ち着いて一つ一つ着実に解いていけば、きっと実力を出せるよ。私も上手くいくよう、お祈りしてるね。ささやかだけど。

 さ、今日は早めに寝ること。万全の態勢で臨まないとね。明日の持ち物が揃ってるか、もう一度確かめるのも大事だよ。あと、寒がりさんならカイロとか防寒対策も忘れずにね。うん、じゃあおやすみ。がんばれ、受験生さん」

 

 

【もし風邪を引いたらin寮】(麗日)

「具合悪い? 何か欲しいものある?」

「(寒……)……酒」(頭回ってない)

「さけ?」

「(しまった口が滑った)」

「鮭かぁ~でも体調悪いんならほぐしたのをおかゆにちょっと混ぜたほうがええよね、ちょっと聞いてくるから待ってて!」

「………………英語圏じゃなくてよかった」

(お昼ご飯は梅雨ちゃん特製卵がゆon鮭フレークのせでした)

 

 

 

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