とある斬破刀の日常♪   作:麗紫 水晶

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 大変よろしくお願いします。調子に乗って新作作りました。どうしましょう!?
 い、いや何でもありません、失礼しました。
 今回は、あらすじにも書いている通り、1本の斬破刀が喋ることは出来ないが、自我を持っているとしたら…。と考えて執筆しました。楽しんで頂けたらと思います。
 こちらも全力で、続けて行きますので、他の作品共々よろしくお願い申し上げます!!

 ささ、どうぞ、読んでやってくださいまし。後ほど後書きにて。
 では、物語の始まり始まり…。



プロローグ☆☆

私は斬破刀、何千、何万本と同じ物を作られている太刀の中の一本である。

ふと 思い当たることがあって、私の日常を話してみたいと思ったのだが、聞いてもらえるだろうか?

まずご主人は女性ハンターで名前はミラーナ。茶髪のロングヘヤーに、スパイオ装備一式で、まだまだ新米の下級ハンターだ。

そのご主人に作っていただいた、私の一日のスタートは鞘に納まり、ベッドの傍の壁に立て掛けられ、朝ご主人が目覚める所から始まる……。

 

「ふぁ……、ん~~~♪♪♪」

 

両手いっぱいに背伸びをしてダブルかキングサイズのベッドから降り立つ。交易猫に挨拶し、モチロンお供2匹にもだが、防具を着込んでゆく。いつもながらいいプロポーションをしていると感心する。

け、けして邪な事を考えている訳ではない。いつも、狩りで自然と鍛えられ、体が引き締まっていると感心させられると言いたいだけで………………スイマセン…………。

 

装備一式を着替えると、私を鞘ごと背中に私を抜きやすいように、斜めに背負う。

こうして私は武具屋で、作ってもらった時から、一緒に行動している事になる。健気と言うか怪しいと言うかはお任せするが…。

そのご主人が、荷物を整えて部屋を出る。外は、気持ちの良いくらいの快晴で、日向ぼっこをしていたいくらいである。猫飯屋で食事を済ませ、受付嬢のところへ。

 

「おはようございます♪今日はどのクエストになさいますか?」

 

と、にこやかに話してクエストノートを開いてくる。ちなみにここはハンターが最初に訪れ、暫くの間、強くなるために住む村、ベルナ村である。他の村や、集会場にもそれぞれ受付嬢は居るが、皆可愛い。他の男性ハンター等は、時折鼻の下を伸ばしている。

 

ん……ご主人、クエストを受注しているな…。み、見えない………。気になる………。くそ、閉じられた、何のクエストを頼んだのか……。

この前のクエストは大変だった………。

鉄鉱石や円盤石を採掘しに古代林に行ったのだが、ディノバルドに遭遇し、相対する事になった。当然のように私を鞘から抜き、両手で構える。相手も咆哮を上げて向かってくる。しかし、私はいつも思うことが一つあった。勇敢なハンターである人が、私を前面に出して構える……………ズルくないか!?

 ガンガン固い相手に直接ぶつけられ、相手の切れ味の良い尻尾に対抗すべく、私が振り回される。途中研いではくれるものの、私の刃先がボロボロになって帰って来る羽目に。ま、ご主人も同じぐらいになって帰ってくるのだから何とも言いようがないが…。

 

さてさて、今日は何処へ向かうのやら……。

そう思っている間に出発口にオトモ2匹と共に訪れる。いざ!目的地へ!!

 

♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭

 

 着いたのは浜辺…いや入り江と言った方がいいか、と言っても小さいが、船を一艘改造してベットが置かれている。アイテムの入っているチェストとクエストをクリアするときに使うチェスト。そして、ご主人の目の前には岩山が群をなしている。

 その隙間のように出来た道を進んで行く。途中、クーラードリンクは欠かさずに飲んでいく。それだけ暑い気温だ。5個持てるだけ持ってきていた。回復薬や回復薬グレート、強走薬、しびれ罠、落とし穴等々非常時に欠かせないものを準備して来ている。そして、ビッケルとビッケルグレートも持てるだけ用意している。

 一体何のクエストを頼んだのだ!?

 おもむろに採掘場所を見つけビッケルで採掘を始めだした。エリア1から早速だ。燃石炭が取れていた。そう、ここは火山。私ですら熱いのを我慢しているというのに、ご主人にとってはクーラードリンクは必需品だ。そうこうしているうちにエリア2へ移動していく。私はオトモ達も健気についてくるのを見ながら、隣のエリアに向かっていた。

 

 エリア2に来ると採掘できる所が2か所見つかる。確実に採掘で集めようとしている。

 

 「ふう。やっと、3個集まった。まだまだ奥まで行かないとダメか…。」

 

 どうやら、数からすると燃石炭を集めるクエストらしい。他の鉱石と混じって取れるので、なかなか集まりずらい。一度に2個取れればラッキーものだ。

だが他の鉱石は意外と見つかるが、肝心な物が獲れない。しかし、彼女の目的はもう一つあった。その時は私も分からなかった。別の鉱石集めも兼ねていたのだ。

順番にエリアを進み、採掘しつつ、私もイーオスの相手をしながら、鉱石集めに勤しんでいるご主人だった。

 

「あ、一杯になっちゃった。一端預けなきゃ。」

 

と、ご主人はベースキャンプまで戻って行く。とりあえずは燃石炭は10個ほど集まったようだ。あと5個か………。ま、何とかなるだろう。と、ベースキャンプに戻って来たな。納品チェストに燃石炭を納めている。

 

「あ、そうだ!他のも配達猫に預けよう。」

 

と、猫の便利屋へ。

 

「ニャにをお届けしますニャか?」

 

「え~と、これと、これと、これとこれ。」

 

ほう、それなりにいろんな素材やアイテムが集まっていたようだな。

 

「確かに預かりましたニャ!じゃあ、あっしは行くでニャす!」

 

と、樽に玉乗りしながら猛スピードでベースキャンプを後にしていく。フム、あのスピードならモンスターから楽に逃げられるな……。

そして、この選択がこの後のクエストの良し悪しにも繋がることとなる。

再度、採掘を続けていく。ビッケルが5本を使い切った。ご主人はビッケルグレートに切り替えて採掘を続けた。

 だが、エリア3へ来た時、地面の一部が急に這い出て来た物が。全体に銀色で金属のような硬度を持ち、罐のような鋏を持つ触手と、それぞれが尖った1本の爪になっている脚が4本、ヤドカリのように背中には巨大なツブ貝!?ホラ貝!?の殻を背負っていた。私はその時点であまり関わりたくないモンスターだと思った。

 

 「キシャ~~~~~!!!」

 

 鎌のような触手を2本上に振り上げながら咆哮する!ご主人もうわさには聞いているものの、対峙するのは初めてであった。ショウグンギザミである。

 

 ご主人も採掘を止め、直ぐに強走薬を飲む!私を構えて立ち向かっていく!しかし、相手も4本足の持ち主。カニ歩きで横に正面にバックにと移動してくる!そして、あの鎌の触手だ。まるで作物を狩り取るが如く横に薙ぎ払ってくる!時には両触手を広げて目の前交差するように鎌を振るってくる!時々、何とか躱すものの、ダメージを喰らい、そのたびに私共々地面に転げる。

 あ、ご主人、裂傷状態に…。サシミウオは持って来て…。無い!!だが、倒したい一心で、向かって行く!い、いやご主人、凄く硬そうなんですが…。やめときませんか!?ちょ、ちょっと止まって!?ね、話し合えば分かるって!止まってちょうだい!いや~~~!!

 

 ちょ、ちょっと!めちゃくちゃ痛いんですけど!!って私に痛みなんてあったか!?太刀だけに。刃が既にボロボロ!切れ味がた落ちって、マジですか!!めちゃくちゃピンチになってる気が…。

 しかし、なんつう硬さだ!当たる都度、雷を喰らわせているが効いているのかどうかも分からない。まずいぞ!ここはご主人逃げるべき!!それに気付いたのか、私を背中に納め、隣のエリアに回避すべく走り出す。しかし、向こうもリーチの長さと体格の違いで足が速い!

 わわ、ちょっとご主人早く走って頂けませんか!?後ろを向いてる私には相手がハッキリと見えるんですけども!!いや~~!!近ずくなァ~~!!こら~!!涎を垂らしながら来るなあ!!やめて~~~!!あ”~~~~~~!!………………。

 

 気づいた時には、私もろとも、クエストクリアならず。で、しょげて部屋に帰って来ていたご主人だった。その日の晩はベッドで悔し泣きを一晩中していたのを覚えている。だが、その悔しさが強さにつながってくれることも知っている。

 私には何も出来はしないが、見守る事しか出来なかった。

 

 だが、次の朝ご主人は早起きで装備を整え、私を携えて部屋を出る。いつもなら食事をして、クエストを受注して、のパターンだが、今日は違っていた。真っ先に武具屋の方へ向かって行く。

 

 「らっしゃい!!今日はどうするね!?」

 

 小柄で、年配そうな男性が自分の背丈ほどある長さの鉄の金づちを振り回して肩にかけ、ご主人の注文を聞いていた。なんと、私のレベルアップをしたいと言うのだ。嬉しいやら、ビックリやらで、どこから素材を集めたのか疑問だった。しかし、火山のクエストでドラグライト鉱石や、違うクエストで、雷光虫や、鉄鉱石類を集めていたのだ。ショウグンギザミを倒せなかったのは残念だが、転んでもタダでは起きない人の様だ。たくましいと言うべきか……。

 

 今、私はレベル2だが、3へ上がることになる。まさに少しくではあるが、私もこれでチョットは役に立てそうである。そしてまた、使ってもらえることが嬉しかった。

 

 んんっ!?ちょっと待て……。レベルアップ!?と言う事は私は武具屋さんに一泊するのか!?それはいいとしても、再度あの溶鉱炉の中に入れられると言う事か!?マジで!!や、ヤバイ!!そ、それは勘弁だ!断固拒否する!!って誰も聞いちゃいないし!!ヤダ~~~!!あの灼熱地獄釜に入るのはいや~~~~~~!!!!………………。

 私の記憶はそこで途切れた。次に目が覚めた時には力が以前より強くなっている気がした。ま、レベルアップなのだから当然と言えるが…。しかし熔鉱炉は苦手だ………。

 

 だが、ご主人が迎えに来てくれた時の笑顔はとても嬉しそうで可愛かった。今度は装備を考え直すらしい。

 ハンターは体に筋力をつけることは出来ても鎧程強くはない。ごくまれに居ると聞いた事もあるが。普通のハンターとて例外ではない。裸縛りで狩をやってのける強いハンターもいる様だが、普通は装備を徐々に強くし、経験を積み、モンスターの特徴を肌で勉強し、属性や弱点を見出して戦う物である。

 なので、ご主人の思いにも賛成している。

 しかし、私のレベルアップの時は、事前に教えてもらわねば、心の準備が…。と言っても、誰も聞いちゃくれない寂しい自分がここにいる。ふっ、今日はこの辺にしておこうか。また次の機会で話そう。 では。

 

 

 

 

 

 




 読了ありがとうございました。どうでしたでしょうか?いろんな思いや考え方が人それぞれだとは思いますが、楽しんで頂ければ幸いです。この作品も引き続き、お付き合いいただければ嬉しく思います。
 どうかよろしくお願いいたします。 では、次話もお会いできることを切に願って…。
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