話を聞いてやって下さいませ♪後程後書きにて。では物語りの始まり始まり……♭♭♭
私は斬破刀………。ご主人に大層気に入られている、果報者である。
前回、私が意思を持っていることをご主人が知り、嫌われるのを覚悟で、雷を使った返事をしたところ、逆に警戒するどころか、大事だ!と、言ってくれたご主人だ。こんな太刀冥利に尽きることはない。
私も、私なりにご主人を守らねばと決意しているところだ。
ちなみに、ご主人の名前はミラーナ。まだまだ村ではもう少しで上位になりそうだが、集会場では下位ハンターである。それでも私の為に、素材を集め、レベルを上げてくれた。今レベルは3である。
少し力も付いて、雷を操れる感じになった。ご主人のミラーナが万が一の時は、雷を最大にして守り抜く所存だ。あの笑顔を失いたくはない。
そして、今回彼女はランクを上げるため、クリアしなければならないクエストを受注した。その手伝いをするために、今一緒にこの場に来ている。
村上位クエストを開放したいがゆえに村6のクエストを開放はしていた。いくつかのキー………いわゆる鍵になるクエストをクリアし、あと1つまでになっていた。村のクエストは基本オトモ以外はソロで狩をしなければならない。無論上位は強いモンスターばかりである。かと言って何人かでチームを組んで狩に行く事の出来る集会場のクエストのモンスターは、村クエストで会うモンスターより強い……。しかし、上位、G級、果てはHR開放まで、上を目指して挑戦しない限り、限界が訪れる。なので、自身も強くなると決めつつ、私のLVも最高にまで高めたい!と意気込んでくれたこともあり、クエストに挑戦する事になったのだ。
それで、彼女とオトモと共にここにいる……。禁足地……。そのベースキャンプにいる。
クエスト名”廻り集いて回帰せん”いわゆるゴア・マガラなるモンスターが進化を果たし、シャガルマガラに変貌したという事なのだ。ゴア・マガラ同様、狂竜ウイルスを持つことから、危険視されていてそれの討伐がクエストに並んだというものだ。まさにキークエストになっており、クリアするためにここに来ていた。
ミラーナ様は緊張していたようだ。太刀の私でもその空気は感じ取ることが出来た。太刀なのに…だが。
ましてこの向こうには倒すべき相手が居てその威圧感も半端ない。その脅威に立ち向かおうとしている。緊張しない者がいるとすれば、上位、G級、それ以上のHRの凄腕ハンターたちだろう。初めてのハンターにとっては、緊張しない方がめずらし過ぎる。
そこに用意してあるチェストから必要なアイテムを取り、ポシェット等にしまい込む。オトモ達2匹も緊張は隠せなかった。自分たちのゆうに何倍もの大きさのモンスターを相手にするのだ……。
だが、このクエストはクリアしたい……。その気持ちは主人と同じである。当然!私も一緒だ!たかが太刀と言われようともだ。
このクエスト次第で龍識船に乗る事が出来て、村7のクエスト解放のためのチャレンジが待っている……。かどうかの瀬戸際だ。いやがおうにも気合が入る!
だが、力が入り過ぎて肝心な所で……ということもあり得る。私はいつもの雷を出してミラーナ様の肩にそっと添えた。彼女もそれが嬉しかったのか、背中から私を降ろして抱きしめてきた……。私も驚いて離れようにも、手足が無い……。照れはあるが、表情が表に出ることが無い……。太刀だけに……。ま、私で良ければいつでも慰めてあげられるが……。
しばらくそんなこんながあって、彼女の眼が真剣になる。気合いのスイッチが入ったようだ。
「よし、行こう!いざ!!」
私を背中に装備して歩き出す。オトモ達も気合を入れてついて行く……。
広い楕円形の地面に一部隆起している岩がある。地面の周りは断崖絶壁で落ちれば、間違いなく即死だろう。ハンターでも生き延びるのは難しい。
降り立った横からいきなり咆哮が上がる!!入った瞬間が戦闘開始の合図だ!目の前に待ち構えているなど、初めてのハンターにとっては焦りに変わる!
全身が金色の体色で、四肢があり、翼に大きな手のような翼爪があり、額には角がある。ゴア・マガラとの違いは全身が黒く、怒りモードの時だけ角が生えるという事で、パワーも上がっている。狂竜ウイルスは相変わらずで、アギトの中で右往左往している。
シャガルマガラ……。その綺麗な容姿とは裏腹な、けた違いな力を持ったその龍は、右翼爪を振り上げて、ミラーナ様を目掛けて振り下ろして来る!!
ギリの所を躱して、私を抜刀して構える!私も自身である、刀身に雷を纏わせて迎撃の体勢に入る!ミラーナ様もそれが分かって目の前のモンスターに私を振り下ろしていた!
ぐっ……。切れ味は少しく上がってはいるが、なかなかの肉質……。そう簡単にダメージを入れさせてはくれない……。だが、いつぞやの銀色ヤドカリモドキよりは斬りやすい……。それが唯一の救いか……。
ミラーナ様は意を決してシャガルマガラの懐に潜り込んでお腹部分を狙って私を振るった!私も雷をキープしながらダメージを増やせるように、フォローしていく。オトモ2匹も外側から注意を引きつけながら、左右から攻撃を仕掛ける。
その間に私を磨いたり、強壮薬や硬化薬や回復薬などの薬を一気に飲み干し、一息ついて、私を構え、シャガルマガラに立ち向かった………。
時には突進され、時には狂竜ブレスを吐かれ、時には両翼爪を同時に降り降ろして来るなど、とんでもないモンスターである。しかも、スタミナ、体力とかなり高い。一筋縄ではいかない訳だ。攻撃は繰り返しているものの、少しずつしかダメージが与えられない。
私も、そこは歯噛みするばかりだった……。刃だけに……。
ミラーナ様も消耗が激しかった。回復や強化系の薬も僅かとなり、持久しようにも相手が相手だけに、そんな余裕はなく、1度でも気を抜けば、即猫宅が待っている。勝って帰るつもりが、負けて猫宅は洒落にもならない。
私も、踏ん張り所だが、ミラーナ様を信じる他ない!私なりに全霊でフォローする!
それにしてもしぶとい奴だ。私の刃先の方が大分参ってきている。研ぐには研がないとならないが、切れ味の持続が長く持たないだろう。それこそ奴との根比べだ!私が折れるか、奴が倒れるか、いざ尋常に勝負!!
その時、ミラーナ様が懐に入り、後ろ足を私で攻撃した時だった……。かなりのダメージだったのか、その場に崩れたのだ!シャガルマガラがその場でもがく!しかし、ミラーナ様も消耗が激しかったので、その隙に1度離れ、体力を回復する。だが、薬はこれで終わりだ。ミラーナ様にとってもこれが最後の攻撃となる。私は雷を出して、ミラーナ様にお辞儀をした。ミラーナ様も、覚悟を決めていたらしい。微笑んで頷くと、キッ……とシャガルマガラを睨んだ。私も、刀身に雷を纏わせて最後の攻撃に打ってでる!
シャガルマガラが、咆哮を上げて走って突進してきた!ミラーナ様も、その脇をすり抜け、再度私を後ろ足狙いで降り降ろしていく!
「ガァァァ!!」
シャガルマガラがその場に崩れた!
「今……!!!」(今……!!!)
私は雷を最大に………。
ミラーナ様は、私の刃先を下に向け、目を閉じる………。ゆっくりと半時計回りに、私を回転させる………。再度、私が下を向いた時、ミラーナ様が目を開く!!
「練気解放円月斬り!!!」
私が真横に円を描くように回転してスピードを乗せ、シャガルマガラを斬りつけていた!
最後の最後で、狩技を放ったのだ!
見事!!シャガルマガラが、地面に崩れ落ち、動かなくなった………。勝ったのである。
ミラーナ様も私も、その場に座り込んでしまった………。オトモ達は飛び上がって喜んでいる。私とミラーナ様は、しばらく動けずに、動かなくなったシャガルマガラを見つめていた……。
「は……、はは………。勝っちゃった………、あはは………。」
半ば諦めていたのかもしれない。だが、倒したのは紛れもない現実だ。私は雷を出して、ミラーナ様の手に優しく添えるのだった。
それが分かって、私を引き寄せゆっくりと抱き締めてくれた。私の刀身に、滴が一つ当たって流れる………。私には、凄く温かく感じられた……。
空は見違える程晴れ渡り、風が心地よく吹き抜け、地面に生えている草が同じ方向になびいているのだった……。
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村に戻ってみれば、何処から情報を得たのか、良くやったとミラーナ様は誉められていた。自分達の目的の為に動いた事ではあったが、まぁ、良しとしよう。悪い気はしない。ましてや、私にとって、ミラーナ様のあの笑顔を見られたのだから、太刀冥利に尽きる。今回は、ミラーナ様が自身のご褒美に、シャガルマガラの防具一式を新調するらしい。全体に白基調の、背中に羽が付いている、フィリア装備だそうだ。で、その装備をして改めて、龍識船の方へ赴く事にしたらしい。今はまだ、防具が出来ていないので、取りあえず自宅に戻る事に。家に着いた途端に睡魔に襲われたようだ。ミラーナ様は、食事もせずに布団に潜り込んでしまった。し、しかもだ!私も、ミラーナ様の傍で添い寝!?い、いやいやいや何かの間違いでは!?違うって!?私にご褒美!?!?何故!?WHI!?しかもだ!ミラーナ様が目の前に!
「一緒に寝たげる♭♭♭」
ワァオ!!ミラーナ様と………。しかも、一緒の布団に………。なんと言う幸せ!これこそ太刀冥利に尽きると言うもの!しかし、冒頭でも話したが、私はなんと言う果報者だろうか………。私はこんなに幸せでいいのだろうか………。あ、寝顔が可愛い………。もうちょっと眺めていよう♭♭♭
コ、コホン!いや、失礼。今回はここまでだが、楽しんで頂けただろうか!?まだまだ話そうと思うことは沢山あるので、是非次回もお付きあい頂きたく♭♭次話にてお会いしましょう♭♭では♭♭
話を聞いて下さりまして、ありがとうございます♪斬破刀の話す通り、まだまだ沢山話したいことがあるらしく、聞いてやって頂けると幸い♭♭
ではまた次話にてお会いできる事を切に願って…………♭♭
紅龍騎神でした………♭♭