よろしく読んでやってくださいね♪後ほど後書きにて。
では、物語の始まり始まり……♪
私は斬破刀……………。い、いや、すまん。脅かすつもりはない。ただ、また私の話を聞いてもらえるだろうか………と言いつつ、話を進めるので嫌でも聞いて欲しい……。いや、聞いて下さい、ごめんなさい!
私はご主人と相性がいいのか悪いのか、大層気に入れられている果報者だ。名前は今のところ決められてはいない。そこまでの余裕があるかは分からないが……。
それにしては、ご主人……寝顔も可愛い……。コ、コホン!し、失礼。
実は、今私は目の前で添い寝!?状態で、布団もかけてくれている嬉しい……い、いや、照れる状態に居るのだ。
離れろって!?私には足も手もない。自身で動くことが出来ないのだ。どうしてくれよう…………スイマセン……。
ま、まあ、前回やっとの思いでシャガルマガラなる古龍の1頭を倒すことが出来て、疲れがどっと出てしまいご主人が夕食も取らずにベッドに潜り込んだのが嬉しいツキ……いや、運の尽きだった。
「一緒に寝てあげる♪♪」
と言われた時は、昇天しそうだった。こんな私と寝てくれる!?い、良いんだろうか……い、いかん!理性が!…………手足が無かった…………。何も出来る訳がない………。邪な事を考えた私に天罰を……。って雷を扱う私ではあるが……。ごめんなさい……。
「おはよ♪♪」
ご主人であるミラーナ様が目を覚ましたようだ。恒例になってしまったが、雷でお辞儀をする。彼女も頷いてベッドから降りる。私を片手に椅子に腰かける。そして、テーブルに私を立て掛け、オトモ達が来るのを待っているようだった。
「ニャ!?おはようございますニャ♪♪」
部屋にオトモ達が入って来る。オトモ達も、あの時頑張っていたのでLVも少しく上がったようだ。オトモ達もその時の疲れが出て、みんなで休むことにした。ぐっすりだったようで、疲れはないようだ。
「さ、今日はまず、武具屋さんへ行こう♪それから龍識船に向かうかな♪」
「分かりましたニャ。用意するニャ。」
と2匹は準備を始める。ご主人のミラーナはテーブルに出された、コーヒー!?紅茶!?のようなホットな飲み物を飲みながら、私に話しかけてきた。
「昨日はありがとうね♪」
と、と、と、とんでもない!!私は雷でのフォローが手一杯(手は無いが)で、実際に補助出来たかどうかも怪しいほどだ。それなのにお礼を言われるとは……。私は雷を立てて左右に振って否定した。
「そんな事ないよ。あの時、アイテムも底を尽きかけて駄目かもって思った時に、励ましてくれたじゃん♪あれがあったから勝てたんだよ♪あたしも倒せると思ってなかったから、倒せた時は自分でもビックリだったんだ♪だからあたしに付き合ってくれた事に感謝♪」
私は初めてそんなことを言われたので、雷をS字に曲げて右に左に捩じって照れていた。
「だから、これからもよろしく♪」
もちろんでございます!!!即、雷を立ててお辞儀しまくる。ミラーナ様はクスクス笑って微笑んでくれるのだった。
う~~~ん、やはりいい……。彼女の笑顔は………………コホッ。
♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭
やがて、ミラーナ様も支度を整えると2匹もちょうど終えたようで、ミラーナ様の傍にやってきた。私も、背中に装備され、家を出る。
まずは、武具屋に向かう。頼んでいた防具が出来上がっている頃だからだ。ミラーナ様の足取りも軽い。少しは自信がついたのだろうか…。まぁ、浮かれてもいけないな。私が、見ているしかない。
今回は防具の事もあるし、浮かれる気持ちも解らないではない。笑顔に勝てない私が、どうこう言えるものでもないが。
色々考えているうちに、武具屋に着いていた。マスターに話をしている。背中から私を降ろし、オトモに引き渡された。ま、そこはしょうがない。目の前で着替えられたらいくら私でも鼻血もの………いや、血は出ないが……。目を閉じる訳にもいかない。ミラーナ様に偏見を持たれるのは、一番困る!なので、ここは装備し直して、出てくるまで待つしかない。
ご主人が奥へ入って行った。しばらく待つこと待つこと。奥から姿が見えた!ミラーナさ・ま・だ…………。
頭から足の先まで全身が白基調の、しかも龍の羽根を模した飾りが付いている、まるでジャンヌダルクの様な………。き、綺麗だ……………♪♪思わずしばらく時間を忘れて見とれてしまった!なんと言う不覚。だが、ミラーナ様が満面の笑みを見せられると私は撃沈してしまう。
「どうかな、似合ってるかな!?」
も、も、も、もちろん!!私はすぐに雷をお辞儀連続!ミラーナ様もぽっぺを赤くされて照れていた。
そして代金を払い、私を改めて背中に装備する。う~~ん、やはりご主人とくっついていられるのは嬉しい。太刀冥利に尽きるな………。い、いかん、いかん。また浮かれるところだった。だがなぁ…………………はっ!…………申し訳ない………。
私は心地良くなって龍識船に行くまで、雷をミラーナ様の肩に添わせていた。それに気付いて、ミラーナ様も照れながらクスクスと笑って、笑顔を見せてくれていた♪
♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭♭
龍識船………………。ハンターになったならば、HRの事は勿論、目標の一つとも言えるべく、古龍調査をする為の特別な大型飛行船である。船を3艘分横に並べて固定し、大小3つの気球を使って上空に浮くことを可能とし、かなりの重量物も積載可能としていた。船同士は吊り橋で行き来でき1隻は集会酒場、1隻は道具屋、武具屋、オトモ武具屋があり、最後の1隻は中央にあって、調査団隊長は勿論、受付嬢や猫飯屋、新たに研究室、ハンター達の寝泊まりする自室、カリスタ教官やモンスター研究員の眼鏡の好青年も。更に猫嬢も乗船しており、その妹も酒場の方に乗船している。酒場の方はママさんもいて、ハンター業から若手を見守る側になっている。かなりの手練れで、カウンターにいるサングラスの強面バーテンダーさんと組んで狩をしていたらしい。
と、ザックリとだが龍識船の概要を話してみた。何故そんなに詳しいかって!?………………秘密だ。
太刀にも色々あってな。って何があるのか自分でもよく分からんが!?
ハンターが乗っているのはミラーナ様だけではない。酒場の方にはハンター達もいて、仲間を募ってクエストに出かけている。なので、中央の船、物資の船の方も何人かハンターが行き来している。まずは船内全体を見て回る。初めての場所だけに、ご主人も少しウキウキしていた。ひと通り確認した後、隊長の元に。
「あ、ハンターさんお待ちしてました♪これからお世話になります。よろしくお願いしますね♪」
「あ、はい、こちらこそよろしくお願いします♪」
ミラーナ様は少し緊張していたようだが、隊長さんは話しやすそうだ。若いと言うのにこの船に大抜擢とは恐れ入る。しかし、上から目線ではなく気さくに話せそうなのが、好印象だ。色々と説明を受けた後、武具屋さん、道具屋さんに顔を出し、雑談も交わしながら中央の船へと戻る。ご主人はある一室へと降りて、ドアを開ける。すると龍暦院の面々が……。そこは研究室……。博士帽子を被り、龍暦院の服装をしたアイルーが受付に。右側にはモンスターの情報収集をしている眼鏡の好青年、左側にはオトモを斡旋する猫嬢も。
そこでは新しい武具の研究や、HRによって、見た目装備にすることが出来るという凄い研究をしており、なんつう船なんだと感心するばかり……。
一通りの挨拶の後、縄ばしごを渡って集会酒場へ。そこへ入ると前にテーブルが2台並び、奥にカウンターがあり、その傍にもアイテムを売るお姉さんがいる。反対奥を見ると、闘技場へのチャレンジクエストを受注出来る女性教官が立っている。入り口傍の階段を降りると、武具屋さんと貿易猫が…。すぐ横に2,3段の階段を登ると休めるベッドもある。
とにかくいたれりつくせりの船なのだ。ハンター生活には申し分ない。
その酒場のカウンターに、背筋がまっすぐでスキンヘッド、サングラスをかけた強面のバーテンダーさんが居て、カウンターの端の方にチャイナドレス風の着飾った、扇子を片手に仰いでいる、ショートヘアの妖艶なママさんが……。
「あら、新人さんね、頑張ってね。G級、そしてHR解放になれるよう見守ってるわ♪♪」
「は、はい!ありがとうございます♪♪」
う~~む……ご主人もさることながら、ママさんも悩ましい姿を…………。はっ……い、いや、これはその……面目ない…………。
周りのカウンターやテーブルにはハンター達が出入りしている。仲間を募ってクエストに向かう者、あるいはオトモを連れて向かう者、あるいはソロでクエストに赴く者……。村のクエストとは違う一つ上のクエスト場所だと私も実感した。太刀の私ですら分かるこの緊張感……。それが、上位、あるいはG級と呼ばれる強いハンター達の集う場所だと思わせざるを得ない。おどけているハンターも中には居るが、それはそれだけ余裕があるという事なのだろう。ミラーナ様はさっきから緊張が解けてはいない。私も改めて今まで以上に守るために精進せねばと思う。
しかし、まだ村クエストでも上位のクエストがまだまだ残っている。酒場の方はそれをクリアしてからでも遅くはないと思う。現にご主人も同じ考えのようだ。
1度、中央の船に戻っていた。新人の受付嬢や修行の為にと参加した猫飯屋のコックアイルーに挨拶を交わし、ひと廻りした頃には、外は既に夜になっていて、上空なので月と星空が手に届きそうなほど光輝いて鮮やかだった。その上空でゆっくりと飛行する。
う~~む、いい♪こんな景色を眺めながらミラーナ様と……。ケ、ケほっ……。し、失礼。
船内の自室に戻ると、コーヒーとも紅茶とも言えないオリジナルホットドリンクをミラーナ様は飲みながら、クエストは明日にとオトモ達に話していた。さすがに疲れたようだ……。
私か!?私は元気だ。疲れる時があるとすれば、モンスターとの戦いで、切れ味が落ちたりした時だろうか……。何せ太刀なので、装備されている間は疲れる事は無い。
「さてと、寝ようか♪」
ミラーナ様は私を手に取って、ベッドへと進む。ベッドの端に立て掛けられると思っていた私はまたまた驚いた!! なんと!又もや私も一緒に添い寝!?!?!?
「寝るよ♪」
な、な、な、なんと!私にまで布団をかけてくれるとは……、な、涙が……。い、いや、血も涙もないので表現出来ないのが悔しいところだが……。
ミラーナ様……、ありがとうございます……。私は雷をそっと彼女の手に添えた。すると彼女もニッコリと微笑んでくれた。これだ…………、この笑顔に弱いのだ私は……。すると、彼女が寝息を立て始めた……。寝顔も可愛いのだが、もうしばらく見て居よう……。
しかし今日もこの状態……、まさか毎日とか!?いや~~~、そんなラッキーが続くとも思えん。こんなに幸せが続いたら後が怖くて心配だ。だが、いつまでもこのパターンでいたい………………。
私のわがままではあるが分かって貰えるだろうか……。やはり私は果報者だ。ミラーナ様の手から離されないように頑張らねば……。
船室内で心地よい揺れがベッドを揺らしつつ、私はこの後の生活がどうなるのかドキドキしながら、眠りに……つけない……。い、いかん!妄想が…………。こ、これ以上は……、ゴ、ゴホン!
あ~~、あ~~、あ~~、こちら太刀のテスト中……。危なっ!!失礼しました、ごめんなさい。
今回は龍識船での話になってしまったが、次回はクエストの話をまたしていこうと思う。
次の話も聞いて欲しい……………ダメかな!?き、聞いてね♪よろしくね♪ね♪♪
読了ありがとうございます。 斬破刀が、続けて話していきたいとの事なので、引き続きよろしくお願いいたします♪ 次話はクエストのお話と申しておりますので、聞いてやってくだされば幸い……。では、次話にてお会いできることを切に願って……。
紅龍騎神でした……♪