ベノ「改めて俺達にはメンバーとしての入隊した順番に何期生かが振り分けられている。まずは俺達前から数えて六人が初期メンバーだ。その後にもみじ、エクレール、ジーパン、ぼたん、あるま、アベリアの6名が第0期生。続いてタマズサ、らんまる、レジーナ、シュトラ、わかな、ラピスの6名が第1期生。チグサメ、カゼキリ、いっこんぞめ、しらみつ、デビローズ、ただいなの6名が第2期生。シャーヴァル、ステイル、たらこの3名が第3期生。4期生にれんが、キサラギ、エルッタブ、エレッサ、クラッパ、トットッパの6名。第5期生としてリタ、あやはる、リスティス、エフィル、ソフィア、リヴィリーナ、リヴェータ、ルヴィロームの8名。そして第6期生にせいさいとレナの二人で現在合計56名だ」
※初期メンバーであるRTYUAがアシュリーとメアリーの二人なので56人であってます
あやはる(いつ聞いてもすごい大所帯…)
ベノ「多いと思う奴がほとんどな上この話をした段階で察してる奴もいるだろう。今回は第7期生になる新メンバー追加だ!」
ベノが高らかに宣言すると舞台の床が四角に開き、その下から床がせりあがって新メンバーをリフトアップした
ベノ「今回は四人だ!一人ずつ自己紹介しろ、組分け順でな」
ゴア・アルハ(カビゴン♀️★)「ゴア・アルハ。どこかの誰かに住居を壊された挙げ句連れて来られた、だがまぁ別に仲良くしたくない訳じゃない。趣味は寝ることで起きてる時限定でお話ししたいと思ってる。よろしく」
おとめ(オノノクス♀️★)「こんにちは、花星館卒業生の黒重 乙女(くろえ おとめ)です。卒業したてで実戦経験がまったくありませんがいち早く皆さんと打ち解けて不義を撃つため、共に戦いたく思います。よろしくお願いします」
めいりん(ルカリオ♀️★)「…明凛です。よろしく」
エフィル(なんだあの態度は)
ライフ「こら、そんなこと言わないの」
ヤンデレラ(シャンデラ♀️★)「こんにちわぁ、私の名はヤンデレラ。ジンティアを壊滅させるために何度も面接してようやく入隊できましたの…。ご存知の方々も、そうでない方も、よろしくお願いしますねぇ…クヒッ…」
ルヴィローム「おいてめぇ、マジでどの面下げて来やがった」
珍しくマジトーンでキレるルヴィローム。そして行動にこそ移していないが所謂裏世界組は皆臨戦態勢にいつでも入れるほど殺気を立てていた
シャーヴァル「止めろ」
ルヴィローム「るっせぇ。こいつにはクライアント殺しを擦り付けられそうになったことがある。今ここで新メンバーとして入る前に棺桶にぶちこんでやる」
ヤンデレラ「噂には聞いていましたが本当にデストロメアが味方とは…、頼もしい限りですわぁ」
ベノ「ルヴィローム、もしこいつが裏切ったその時はお前の好きなようにしろ。そういう契約をしている」
ルヴィローム「…チッ、ならわたしの契約内容も変更だ、こいつが裏切った時の始末はわたしにやらせろ。絶対だ」
ベノ「契約抜きしてもお前の好きにやらしてやるよ。ただしそれ以外で撃つんじゃねぇぞ」
ルヴィローム「良かったじゃねぇかネクロマスター。余命が伸びたぜ?」
ヤンデレラ「ふふっ、これからも末長くよろしくお願いいたしますね」
ルヴィローム「何笑ってんだ喧嘩売ってんのか?」
ヤンデレラ「クヒッ…」
ルヴィローム「殺す!」
ベノ「いい加減にしろてめぇら」
アルタイルで時間を止めて両者の額を強めに叩き距離を置かせるベノ。ニーナやシャーヴァルは珍しくベノが故意的に女性を叩いたことに少し驚いていた
ルヴィローム「チッ!!」
ベノ「シャーヴァル。頼んだぜ」
シャーヴァル「あぁ。任せろ」
アルハ「さて、では私の部屋へ案内して貰おうじゃないか、ベノ」
ベノ「言っとくがお前仕事の時は起きろよ。起きなかったらベッドと飯没収な」
アルハ「起こしてくれるんだろ?」
ベノ「自分で起きろ」
ぷりん「お昼寝仲間だね。私はぷりん、よろしくね」
アルハ「よろしく、君と寝たらベノも起こしてくれるかな?」
ベノ「ぷりんは寝てても担いでいけるがてめぇは重すぎで誰も持ってけねぇよ。自前で目覚まし用意しろ」
アルハ「失礼な。こう見えても私は軽いんだぞ」
ベノ「その装備に言ってんだよ。600kg」
まお「黒江。いや…おとめと呼ばせてもらおう。歓迎するぞ、ようこそ我が地組へ」
おとめ「はっ!よろしくお願いします!」
まお「そう畏まるな。徐々にこの地組の空気に馴れていくがいい。なぁあやはるよ」
あやはる「はい!おとめさん。よろしくお願いしますね」
おとめ「はっ!あやはるさんですね。よろしくお願いします」
あやはる「そんなさんづけなんて…!私のほうが年下ですし…」
おとめ「例え年下でも先輩でありますので。ご容赦ください」
あやはる「ええっ!?ど、どうしましょう…?」
まお「好きにしろ。年下でも後輩でも立場は変わらんさ」
ジーパン「(ありゃくそ真面目なタイプだな)」
MEXさん「(私達に居そうで居なかったタイプですね)」
アデア「改めて紹介するね。明確の明に凛とするの凛で明凛さんだよ」
めいりん「よろしく」
ライフ「私はライフ、よろしくね。やっと後輩が出来たわね、エフィル」
めいりん「…?」
アデア「彼女にはもう一つの人格があってエフィルって言うんだ。いままではエフィルがラストメンバーだったんだよ」
めいりん「そう言うことか。納得した」
ゆきの「飲み込みが早いのね」
めいりん「理由はどうあれ仲間には違いない」
アンペルト「えぇ心掛けじゃの。わしはアンペルト、こっちは息子のライラじゃ」
ライラ「よろしくな。めいりん」
めいりん「よろしく頼む。配属されたからには最善を尽くさせてもらう」
このか「うちはこのか言うんよ。よろしゅうな、めいりんはん。ところでめいりんはんはお料理とか得意なん?」
めいりん「料理か…。一応出来るが大それたものは出来ない。野山に自生してる山菜や穀物ぐらいしか料理したこともない」
ライフ「それなら私達とお料理できそうね。あなた調味料や香辛料を携帯してるみたいだし」
めいりん「匂いでわかってしまうか。なにぶん傭兵生活が長かったものからこれらと水だけは何があっても携帯するようになった」
あるま「歴戦と見受ける。どれほど戦場に身を置いていたのか訪ねても構わないか?」
めいりん「もう十年近く。私が五歳の時に家族は戦禍に飲まれて散った。それから戦争根絶の礎となるために戦っていたが先日スカウトされたという事だ」
リスティス「ふーん。あんたも私と同じクチなんだね。私はリスティス。死神リスティス」
めいりん「死神リスティス…。聞いたことがある。先程のデストロメア同様存在していたとは…」
リスティス「いくら裏世界とはいえ戦争根絶をメインに活動した傭兵じゃあんまり知らないのも無理はないか」
めいりん「申し訳ない」
アデア「あっ。もうサロン埋まっちゃってるね、どうしようか…」
アベリア「食堂なら空いてるんじゃない?」
デビローズ「いいですね。そうしましょう」
このか「良かった空いとるわ。うちなんか作ってくるわ」
アベリア「私も手伝うわ」
めいりん「…」
ライフ「どうしたの?めいりんちゃん」
めいりん「…。ほんの少しだけ家族を…、いや、なんでもない」
ライフ「大丈夫よ、みんなそれぞれに辛い過去があるからわかってくれるわ。」
めいりん「…家族を思い出した…。母はとても優しかったし父はダメな事はきちんと叱ってくれた。今思い返せばそれが幸せだったんだろう、母のお腹にはまだどちらともわからぬ姉妹もいた。友達と公園で遊んだり家で一緒にヒーローを見たり。そんな幼少時代だった、そしてある日…」
アデア「戦争で全てを失った、ですよね…」
めいりん「そうだ。先程も言ったように私は全てを失った。母も、父も、友達も、オモチャも、しかし私は絶望の中で活路を見出だした。それこそが母から教わった薬草や穀物の知識と父から教わった格闘技だ。私はそれから一人立った。野山で修行を積み、この拳のみで戦争を一瞬一秒でも早く終わらせる力となるために」
ただいな「めいりんさん…。私も父上から多くを学んでいるので共感します。あなたは立派だと父上も今仰りました」
めいりん「なるほど、先程から感じていた波動はそれだったのか」
ただいな「父上が居ることがわかるのですか!?」
めいりん「そこには居ない。しかし上から音が反響するような波動を感じている。きっと父が見守ってくれている何よりの証拠だ」
このか「はーい、出来たえ。お昼食べるにもちょうどええからお肉と野菜炒めやよ」
めいりん「っ!」
アデア「ありがとう、このか。めいりんさん。食べましょう」
めいりん「あのっ…そのっ…。こ、このか…。とても言いづらいのだが…」
このか「なんか食べれん野菜あった?」
めいりん「いや…野菜はなんでも食べれる…だがとてもすまないことを承知で言う…私は…私は肉が食べれないんだ…」
このか「そうなん?なんで?」
ゆきの「(新人にも相変わらず容赦ないわね…)」
わかな「(以前デビローズさんがうどん苦手だから食べれないと言った時を思い出しますね…)」
デビローズ「(本当に苦手なのよ…。ああいう柔らかくてにゅるにゅるしてるのって内臓に似た感触するし…)」
めいりん「私は幼い頃から孤独と戦争に身を置いてきた。食事の場で言うことを許してほしいが初めて兵士を殺めた時に力加減がまだうまくいかなかったこともあり、勢い余って大量の血肉が私の顔に飛来して以来…それがトラウマになって肉が食べれなくなってしまったんだ…。そのため肉で接種する栄養はサプリメントで補っている。せっかく作ってもらったのにこんなワガママを言うことを許してほしい…」
耳を垂れ下げて正直に、そしてとても申し訳なさそうに過去を暴露するめいりん。ゆきのとアベリアはそんなめいりんを見て少し年相応に可愛らしいと思ってしまった
このか「…。それならしゃあないなぁ…。他に食べれん奴は無いんやね?」
めいりん「肉のみだ。それ以外ならなんだろうと食べる」
このか「じゃあお肉使わん奴作るからちょっと待っててな」
ゆきの「あのこのかが…」
アベリア「許したわね…。珍しい…」
めいりん「そんなに…なのか…?」
ゆきの「えぇ…。明日は空からまきびしでも降るのかしら」
その時。緊急事態を告げるサイレンがてゐ劇に鳴り響いた
ゆきの「何事!?」
ベノ『毒組、地組、兎組、鍼組全員に告ぐ!街に巨大鎧機が出現した、かなりの数だ。全員進化水晶機に乗り込め!まだ機体調整中の者は白兵で不審者を捕縛と撃破しろ。以上!』
アデア「誰が調整終わってたっけ!?」
ゆきの「アデアとあるまとラピスだけよ!」
アデア「あるま!ラピス!僕と来て!他の皆は白兵をお願い!気をつけてね!」
シャーヴァル「しらみつ!鍼組で動ける機体は?」
しらみつ「シャーヴァルさんのみです。しかし装備の方が未完成です」
シャーヴァル「ジャンクでいい。武器の代理に着けておいてくれ。ステイル、皆を頼む。ルヴィローム!ヤンデレラ!どさくさ紛れに喧嘩したら食事抜きの1ヶ月謹慎!」
ルヴィローム「わーってるよ!契約は守るって言ってんだろが…!」
ヤンデレラ「クッヒヒヒ…」
ルヴィローム「チッ!!」
アデア「他の組はもう出ましたか!?」
しらみつ「後は私とお三方だけです。では…、覇桜華扇 銀色蛍(ぎんいろほたる)出ます!」
アデア「行こう!二人とも!インヴェルム・サクセサー ガーディアンアイギス!行きます!」
あるま「あぁ!覇桜華扇 鎧断二刀(がいだんにとう)!抜刀!」
ラピス「インヴェルム・サクセサー ローズバトラー…。迎撃…!」
リフトに乗ってそれぞれ違う場所から出撃する各機。街ではすでに毒組や地組達が巨大鎧機と戦っていた
アデア「あるま!ラピス!僕達は遊撃と単独行動してる巨大鎧機への対処!他の皆、聞こえる?」
アンペルト「聞こえとるぞ、わしらは不審者捕縛じゃろ」
アデア「無理はしないでね。鍼組や新メンバーの皆とも協力して頑張って!」
ゆきの「当然!行くわよ!」
ステイル「兎組よ、ここは複数にわかれて行動することを提案する」
ソフィア「こんな大人数でぞろぞろ動いても無駄が多いわ。2~3人の混合部隊なんてどうかしら?」
わかな「賛成ですね。その方が合理的です」
アベリア「誰も文句はないわよね?なら決まりね」
アルハ「さて、一人毒組から溢れた私はどうしようかしらね」
ライフ「ゴア・アルハさんよね?私はライフ、私と行動しましょう」
アルハ「それは心強い。頼らせて貰おうかな」
ステイル「よし、ペア、もしくはスリーマンセルを作ったものから散って行くとしよう」
アベリア「なら私とゆきのに付いてきてくださる?」
ステイル「良いだろう。エスコートは得意ではないがやって見せよう」
おとめ「…」
一人どうしようとキョロキョロしていたのはおとめ。フランクなアルハと違って真面目な彼女からすれば周囲には別の組の大先輩ばかり。そんな彼女に声をかけたのはただいなとレナだった
レナ「おとめちゃんって呼んでもいいかな…かな?」
ただいな「もしよろしければ私たちと行きましょう」
おとめ「ありがとうございます。ご一緒させてください」
れんが「キサラギー!私と行こう!」
キサラギ「ウザいからお断りします…。えっと…」
このか「このかやで。よろしゅうな、キサラギちゃん」
キサラギ「よろしくです…」
このか「この子も連れて行こか。ほなね」
めいりん「なっ…。こ、このか…!」
ヤンデレラ「おやおや…。死神リスティスさんですね…?」
リスティス「さいっあくな奴に目ぇつけられたか…。まぁいい。いくよ!」
リヴェータ「監視はあたしがやるわ」
リスティス「頼むよ。本当にクライアント殺しとかどういう神経してんだか…」
紅袖「マリフォンスの巨大鎧機はまったく…。うるさくて仕事の邪魔でしかありませんね」
???「どうせすぐ切れるしっぽだ。巨大鎧機のプロパガンダに成功するならば利用はする」
紅袖「てゐ国歌劇団に痛手を負わされなければマリフォンスの護衛など受ける必要もなかったと思うと…。はぁ…」
???「許されたのだからその件はもう良いだろう。それよりも噂の歌劇団の登場だな」
紅袖「白状すると私はてゐ国歌劇団を過小評価し過ぎていました。針組の生き残りが結成した組織程度に思っていたら…」
???「アジト全壊とナンバーズが半分近く壊滅…。ハルサキ・ゆきの・テレジアの暗殺も叶わず…。か?」
紅袖「それだけじゃありませんよ。封印を解いたザラームにリンさんの組織も全滅。どんなルートを辿ればあんな連中ばかり見つけられるのかこちらが知りたいですよ」
???「まだ奴等に目をつけられていない奴等を今探させている。序列最上位クラスから見ても60人近くいるそうだな。もしかすると…」
紅袖「100人越えるとかですか?まさか、漫画やアニメじゃあるまいし」
???「本当にそう思うか?噂によるとネクロマスター、ヤンデレラも加入したという」
紅袖「クライアント殺しを手懐けたと、そう言いたいのですか?」
???「そしてどうやら噂は真実なようだな」
双眼鏡を受け取るとレンズの先に見えたのは…
リヴェータ「こいつらマリフォンスみたいね!」
リスティス「だねっ!ったく…下請けがでしゃばると退職金と年金出ないよ?」
それぞれの場所でマリフォンスの戦闘員を蹴散らしていく進化水晶機がまだ無いメンバー。増援が現れるが戦闘力の差は歴然だった
「みっ、見逃してくれっ!家族のために仕方なく…!」
リスティス「で?」
容赦なく大鎌で袈裟斬りにするリスティス。リヴェータも軽やかな動きをしながら一撃一撃で敵を沈黙させていく
リヴェータ「私たちに命乞いは無駄よ。何千何万そんなことを言って不意打ちしてきた奴を返り討ちにしたと思ってるの?」
返り血を拭い次なる戦闘員へ向かう二人。一方ヤンデレラは…
リヴェータ「ヤンデレラ!先攻し過ぎよ!」
ヤンデレラ「あら?ご苦労様ですわぁ…。わたくしそんなに急ぎすぎましたかしら…。クヒッ…」
そこでは燃えて動かない巨大鎧機が二機、倒されていた
リスティス「派手に燃やしたねぇ。中身ごとかい?」
ヤンデレラ「どうしても出てきてくれませんでしたの…。わたくしは推奨したのですがねぇ…」
リスティス(何言ってんだよ…。焼け跡みたらコックピット開く所から燃やしたの丸わかりだっつーの…開閉機能ぶっ壊してから燃やしたから中身蒸し焼きだろうが…)
リヴェータ(あたしたちもやり方に手段は選ばない…。けれどもヤンデレラはやはり噂どおりね、戸惑いや躊躇いが無く…ましてや殺すなら手段も選ばずなおかつ猟奇的とまで来た…。ルヴィロームと同じくらい殺しを楽しんでるシリアルキラーね…)
ヤンデレラ「この巨大鎧機…。ですっけ、ずいぶんと頑丈なのですねぇ…、いくら力が半分だけとしてもまさか灰塵にできないとは…」
リヴェータ「そうなるまでやってもいいけど放火沙汰になってベノに消火器で殴られても知らないわよ?」
ヤンデレラ「大丈夫ですよぉ…。わたくし一応そこら辺は考えてやってますので」
リスティス(なおさらたち悪いっての…)
内心呆れるリスティスとリヴェータを他所に巨大鎧機をジーっとみて笑うヤンデレラ。二人にはヤンデレラが何を考えているのか理解が出来なかった。というより理解したくなかった
おとめ「やああぁっ!」
地獄鳳蝶で戦闘員を斬り倒して行くおとめ。その太刀筋はとてもすばやく、そして力強かった。小細工など無く真っ向から斬り伏せていくその姿にただいなは見とれていた
ただいな「迷いが…無い…けれど…」
レナ「いなちゃん!」
空を斬る轟音をたててただいなに迫っていた戦闘員を建物の壁に叩きつけたのはレナだった。その姿はエルミス・アンジュとして鎧を纏っている
レナ「集中しなきゃだよ!」
ただいな「は、はい!(そうだ…!この三人だと私が一番先輩なんだから!)」
自分のほほをパチパチと叩いて気合いを入れ直すとおとめの背後にいる敵に呪符を投げつけて迎撃!背中を合わせた!
ただいな「おとめさん!」
おとめ「ただいなさん…!ありがとうございます!」
ただいな「恩着せがましいと捉えていただいても構いません。背中があまりにも危ういです」
ハッとなるおとめは赤面すると「あ!ありがとうございます!」と声を震わせて言った。よほど恥ずかしかったのだろうか
おとめ(やっぱりこのバトルスーツは恥ずかしいものなのだろうか…。確かにボティーラインが如実に出てはしまうが…)
どうやら違ったようである
アルハ「あらよっと」
攻撃をかわして投げで返し続けるアルハ。ほぼその場から動くことなく迎撃している
アルハ「よっわ。なんで寝てばかりだった奴に負けれるんだい?」
パンパンと手を合わせてため息を混じらせる。少し離れた場所で戦っていたライフに迫る敵に倒した敵を投げて倒す
ライフ「アルハさん!?」
アルハ「非人道的とか言わないでよ?敵に情けかけないのが私なんだ」
自身にも迫る敵を見ると倒した敵を鈍器のように扱って迎撃。倒した敵が次の弾や鈍器となる
アルハ「ビビんな。来いよ」
キサラギ「くっ…!っの!!舐めんな!!」
両手に氷盾を持ち、それをグローブのように扱って殴り倒すキサラギ。しかし予想以上に敵が多いため息切れをおこしかけていた
めいりん「!!」
それを察知しためいりんはすぐさま急行。キサラギを取り囲んでいた敵の前に立ちはだかる
めいりん「お前たちもそうなんだな…、こんな子にさえ複数人で殺しにかかる…。お前たちはポケモンでも人間でもない!ただのけだものだっ!!」
怒りを拳に震わせて一人ずつ一撃で倒していくめいりん。まるで引っ張られるように戦闘員は建物や水の中に吹き飛んでいく。一点集中。まさにそう言う他ないほど重い一撃と軽やかな動きでめいりんは立ち回る
めいりん「ふあっ!!」
最後の一人の脚を脚で払って転ばせるとそのまま強く踏みつける!即座に背後を向くとキサラギを飛び越えて奇襲してきた戦闘員に目潰し。怯んだ所で胸に拳を密着させるとすぐさまワンインチパンチで街灯がひしゃげるほどの強さで吹き飛ばした!
めいりん「ふうぅぅーっ…。大丈夫か…?」
キサラギ「…。お礼は言うわ…」
照れた顔を隠しながらキサラギは走って行った。そこに敵を片付けたこのかが戻ってきた
このか「えらいなぁ、あのキサラギちゃんがお礼言うたえ」
めいりん「珍しいのか?」
このか「あの子思春期なんよ、しかもわけあって普通よりはやく進化して身体もその時のまんまやから不安定な身体しとるんよ。誰かに頼りたい。けれども素直に慣れへん。そんな時期なんよ」
めいりん「思春期…か。私もほしかったな…」
このか「これから手にいれたらええんよ。これまで一人で抱えてた辛さとか苦しさとかも吐き出したらええんや。誰も怒らへん、ホンマやなくてもウチらは家族みたいなもんやしね。一人で頑張ったぶんこれからはウチらを頼ったらええんや」
めいりん「あ…、ありが…とう…」
キサラギ同様照れながら背中を向けるとめいりんは歩いていった
このか「これから…、やね」
紅袖「こちらの兵隊さんたちもやられましたか。こうなれば無人巨大鎧機を座標に送りましょう。一人くらいぺしゃんこにしてもらわないと割に合いません。ふふっ…」
エフィル「これで終わりだっ!!」
竜星滅激脚で戦闘員を一網打尽にすると同じく全滅させたアルハが歩み寄ってきた
アルハ「おや?雰囲気変わった?」
エフィル「あぁ、私は初めてだったな。私はエフィル。ライフの中にいる」
ライフ「もう一人の私よ」
チェンジしながらライフに戻ると同時に地鳴りがした。振り向くと巨大鎧機が一機現れた
ライフ「くっ…!アデア!こっちに巨大鎧機が!」
アデア「なんだって!?」
あるま「アデア!ここは引き受けた!」
アデア「ありがとう!待ってて!すぐ向かう!」
ライフ「逃げるわよ!アルハさん!」
アルハ「それはこっちのセリフだ。私は足が遅いから先に行ってくれ」
ライフ「仲間を見捨てるような人は私たちにいないわよ!」
アルハ「なら迎え撃つしかないな」
ライフの胸ぐらを掴むとおもいっきり明後日の方向に投げ飛ばすアルハ。これで巨大鎧機と一騎討ちとなった
アルハ「来いよデカブツ」
近くの瓦礫を投げつけるアルハ。しかしまったく効き目はなく逆に相手の投げた瓦礫に巻き込まれて飛ばされる
アルハ「はぁぁぁよっしょっと…」
瓦礫の中から這い出ると一瞬目を閉じて傷を再生させると服の汚れをはらって目付きを変える
アルハ「やってくれるじゃないか。せっかくの新しい服をはやくもボロボロにしてくれてまぁ」
歩きながら近寄る両者。先に仕掛けたのは巨大鎧機だった。鉄の塊同然の腕を振り下ろすがアルハはそれをつかんで受け止めた!しかし衝撃は消せず地面が少し陥没した
アルハ「こいつ無人だな…?」
???「はあぁっ!」
鉄の腕が切断され巨大鎧機は転んだ。アルハはそのまま鉄の腕を持っている
おとめ「アルハさん!無事ですか!?」
それを切断したのはおとめの大斧、鉄による一撃だった
アルハ「ああ、助かったよ」
おとめは起き上がろうとする巨大鎧機に遠心力で鉄の振り回しを炸裂させるとアルハがそのメインカメラに向けて腕を投げた!それを貫通したがいまだに動きは止まらない
アルハ「やっぱりか、構造的にコックピットをぶち抜いたつもりだったんだけどな」
ヤンデレラ「あらあらなんだか面白そうな事をしてますねぇ…。クヒッ!」
アルハ「あれ無人だってさ」
めいりん「ならば破壊してしまおう」
そこに現れたのはヤンデレラとめいりん。これで第7期生が勢揃いした
アルハ「誰だか知らないがピンポイントに送り届けてくれたものだよ。でもこうなったら私たちのサンドバッグだ。私から行かせてもらうよ」
靴を蹴り捨てるとそれまでの鈍重な動きが嘘のような速さで走り抜けて大ジャンプ。おもいっきり上空からヒップアタックで激突した!
アルハ「メガトンインフィエルノ!!」
激突した所が大きくへこんで後退る巨大鎧機。続いておとめが足元に回り込んでシャーヴァルを破ったあの技を炸裂させた!
おとめ「一刀千断戦斧 鉄 奥義!!戦艦壱砕撃!!」
脚部を切断され倒れるとめいりんが先ほどへこんだ装甲へ跳び、両手の間にエネルギーを収縮。一気に内部へ解き放った!
めいりん「内部破壊弾(シェン・ハ・ジェーダン)!!」
中身で爆発が起きると徐々に動きを停止し始める巨大鎧。しかし最後の力を振り絞って足掻こうとしている
ヤンデレラ「まだ立てるんですねぇ、まぁ動いてようと止まってようとどっちでも結末は変わりませんが…」
退けとも言わずに紫色の炎の弾丸を放つヤンデレラ。全身が紫色に燃え上がり巨大鎧機はその動きを止めた
ヤンデレラ「アメジストヒート…。クヒッ…」
ベノ「まさか巨大鎧機を倒しちまうなんてな…」
アルハ「倒したのになんで説教くらっているんだ?」
ベノ「そりゃ命令違反だからな。生身だと交戦すんなって契約書にも書いてある」
アルハ「じゃなくてだ。どうしてあっちは説教終わってるのに私だけ続いてるんだ」
ベノ「てめぇの場合ライフぶん投げたのも追加な。ここからはその時間だ」
アルハ「私は逃げられなかったの確定だから仕方なかっただろ」
ベノ「それもわかってるから今回は軽めに済ませてやるよ。俺たちは自己犠牲は許さねぇ、一人が死ぬくらいなら全員で足掻く。色んな奴がいるが仲間見捨てたり自分を犠牲にするような奴はいねぇからな。それがどれだけの優しさだったとしてもだ。もうお前も仲間だし俺もそうだ。お前が死ぬなら一緒に死んでやる」
まお「などと言っておいて死ねぬではないか」
シャーヴァル「同感だ。それに今となっては自己犠牲の塊が何を白々しい。毒組から聞いているぞ。仲間のために自分がダークネスポケモンだからと真っ先に身体を張るとな」
ベノ「バッ!言うんじゃねぇよ!ていうか誰から聞きやがった!?」
アデア「もう皆さん知ってますよ。アルハさん達にバレるのも時間の問題でしょうし」
ベノ「アデア!てめぇまで…!」
アルハ「あっはっはっはっは!!」
ベノ「笑うな!」
アルハ「いや、本当に変わったなって思ったんだよ。昔の自分の目付き覚えてるかよ?」
ベノ「チッ!もういい!帰って寝てろ!」
アルハ「そうさせてもらうよ」
ライフ「アルハさん!無事でしたか!?」
アルハ「ああ、ごめんよ。投げちゃってさ」
ライフ「もう二度としないでくださいね。エフィルも怒ってましたよ」
アルハ「ああ、次はもっとうまくやるよ」
ライフ「アルハさん!もう!」
おとめ「うぅ…。まさか初陣で叱られるなんて…」
ただいな「おとめさん」
おとめ「ただいなさん…。先ほどはありがとうございました。お恥ずかしいところを…」
ただいな「いえ、その剣術は流石です。もしよければ時々一緒に修行しませんか?」
おとめ「私で良ければ、若輩ですが」
ただいな「そんな!私もまだまだで…」
ちなみにおとめの方が年上である
リヴェータ「やれやれだわ。もし逃げ出してたらあんた殺されてたわよ?」
ヤンデレラ「嫌ですわぁ。同期のピンチに駆けつけただけですのに…」
ルヴィローム「わたしは逃げるの大歓迎だぜ?てめぇの脳天を合法でぶち抜けるんだからな」
シャーヴァル「めいりん」
めいりん「あんたは…」
シャーヴァル「シャーヴァルだ。俺の組のキサラギを助けてくれたそうだな。礼を言いたい」
めいりん「礼を言われるほどのことじゃない。仲間なら助ける…。だろう?」
シャーヴァル「…。そうだな。ベノたちから聞いている。壮絶な人生を送ってきたと、お前は兎組だがぜひ俺たちのこともいつでも頼ってくれ。力になれることはしよう」
めいりん「ありがとう。覚えておく」
こうして、第7期生激闘の初陣は幕を下ろしたのであった
次回予告
リヴェータ「リヴェータよ。今回は大変だったわね…。早く自分の機体が欲しいけれどアタシの順番最後の方なのよね…。まぁ仕方ないけれども。それはさておき次回は私たち新生鍼組がまた主役よ。シャーヴァルの強さに興味を持った他の組の子達がシャーヴァルを付け回すらしいわ。気付かれそうだけども。次回、†MULTIPLE AIGIS†第九話、赤い月夜に。…、赤い月?」
お疲れ様です。この四人のモチーフはそれぞれ
ゴア・アルハ アルハンブラ宮殿
おとめ 鉄乙女
めいりん ボツ設定+よその子
ヤンデレラ 無し。名前はそのままヤンデレ+シンデレラ
となってます