†MULTIPLE AIGIS†   作:てゐと

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こんにちは、こんばんは。そろそろ次の舞台への準備を整えなければ


赤い月夜に

 

 

 

 

 

シャーヴァル「…」

リヴェータ「…」

 

スタジアムの中心で対峙する二人は互いの出方を伺っていた。威圧的に隙を見せずにじっと構えるシャーヴァル。対するは攻め時を観察しているリヴェータ。先に動き出したのはリヴェータの方だった

 

リヴェータ「はぁっ!」

 

得意の武器を出さず両者は徒手空拳で応戦し合う。リヴェータの回し蹴りを体を反らして避けるシャーヴァル。続いてきた蹴り返しには腕でガードして対応した。それに対してリヴェータは脚を畳んで太ももとふくらはぎでシャーヴァルの腕を捕まえてそのまま力一杯締め付ける!

シャーヴァル「っ…!」

体重をかけられたことでバランスを崩すシャーヴァル。しかし踏ん張ってから逆にリヴェータのバランスを崩しに行った!組み付かれていたのは右腕だったため左手でリヴェータの腰目掛けて掌低を放った!だがリヴェータはそれに対してさらに体重をかけていよいよ膝を付かせる

リヴェータ「ギブアップ、かしら?」

シャーヴァル「この程度でか?」

強がりはしたが身動きが取れないシャーヴァル。リヴェータも同じだが自慢の痛覚が無い利点を生かして本来無茶な体制を維持している

シャーヴァル「(衰えたか…。この程度と言いながら…)」

リヴェータ「抵抗しないならこのままへし折ってあげるわ」

思いっきり力を込められる脚。シャーヴァルも腕に力を入れながらひたすら耐える

シャーヴァル「ぐっ…!!」

一瞬闇のオーラを全身に走らせるシャーヴァル。左手で地面を掴むと指がめり込むほどの力で掴みむりやり右腕をリヴェータごと上げようとする

リヴェータ「火事場の馬鹿力って奴で私を押さえ付けようなんて甘いわよ」

持ち上がった体をシャーヴァルの右腕に絡ませると思いっきり左側に回転!勢い余ってシャーヴァルは右肩を強打。辛うじて頭は打たないように受け身することができたが意識は昏倒してしまった

シャーヴァル「ぐっ!」

ステイル「そこまで!模擬戦は終わりだ、リヴェータ」

組み付いたリヴェータは軽く片腕で立ち上がると腕を組んで鼻でため息を吐く

リヴェータ「大丈夫なの?」

ステイル「リーダーにしては珍しい…。最低限の受け身はされたようだが…」

 

 

 

 

その日の夕食。シャーヴァルの姿は見えなかった

ルヴィローム「…」

ステイル「ルヴィローム。リーダーが居ないからといって机に足を乗せるのは感心しないぞ」

ルヴィローム「だったら呼んでこいよ、あたしはあいつ以外の戯れ言に従わねぇ」

ヤンデレラ「クヒッ…。まるで子供…ですねぇ…」

ルヴィローム「あぁ…?」

ヤンデレラ「手を出されますと後でお叱りを受けますよ…。クヒッ…」

ルヴィローム「面貸せよ、今ならおかわり自由の鉛弾で風穴開けてやるぜ?」

ヤンデレラ「ご厚意は嬉しいのですが生憎少食なのでご遠慮します」

ルヴィローム「おいおい遠慮すんなよ、デザートは別腹が女ってもんだろ?パイナップルは好きかよ?」

デザートイーグルと手榴弾をちらつかせて喧嘩の売り買いを始める両者。いつもならシャーヴァルが咎めるが居ないため微妙な空気が食事の場に広がる

ルヴィローム「…。チッ、面白くねぇな」

ヤンデレラ「…」

シャーヴァル「どうした」

ステイル「リーダー!もう大丈夫なのですか!?」

シャーヴァル「心配をかけたな。まさか模擬戦で不覚を取るとは…」

ソフィア「最近事務仕事が多かったから鈍ってたんじゃない?」

シャーヴァル「理由はどうあれそのようだ。なので明日から一週間、修行へ行ってくる」

その一言で一同に激震が走る。なぜならシャーヴァルに稽古や修行を付けてもらうことはあってもそのシャーヴァルが修行の類いをするところを誰も見たことが無かったからだ

シャーヴァル「?」

ステイル「ど、どこで一週間も修行を…?」

シャーヴァル「パルデア地方の山奥とだけ言っておく。くれぐれもつまらん小競り合いはしてくれるなよ?」

釘を刺されるルヴィロームとヤンデレラ。物言いは普通ではあったがヤンデレラはともかくルヴィロームは「今回は逆らうヤバイ」と明確に感じ取った

シャーヴァル「ステイル、ソフィア。俺が居ない間はお前たちに隊長権限を渡す。それと俺が居ない間の訓練メニューも渡しておく、もし俺が居ない時にあいつらが喧嘩したらメニュー倍、その日の飯無しでやってくれ」

ステイル「了解しました」

レナ「大変だね」

ルヴィローム「チッ」

ヤンデレラ「クヒッ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リタ「ほぉ?つまりお前たちはせいさいをビデオカメラにしたいと?」

ドラゴ「それは酷い例えなんだが…まぁ間違ってないか」

ただいな「せいさいさんなら私達の気付かない事にも気付けるかもと思ったんですがリタさんが不快なら諦めます。すいません」

リタ「いや、むしろ興味が湧いてきた。せいさいは貸し出さん。私も行くからな、嫌とは言わせんぞ」

おとめ「どうしますか?」

めいりん「別に構わないのではないか?利害の一致という奴だろう」

ドラゴ「俺達は二人の了承さえ取れればいい。ありがとう、二人とも」

リタ「それにパルデア地方だろう?最後に行ったのはいつだったか忘れたか行けば道もわかるだろう。山奥ともなれば昔使ってた隠れ家が残ってるかもしれんしな」

せいさい「お言葉ですがマスター…。パルデア地方の隠れ家は崩落してます…」

リタ「なに?」

せいさい「土砂に潰されています…。以前マスターを捜索していた時に確認済みです…」

リタ「まぁ穴蔵程度秒で作れるからいいとするか…。さて、そうと決まればすぐにでも出発したい所だ。準備は何秒でできる?」

せいさい「まず総司令へ事情を話すのが先決かと…申請をしなければお叱りを受けます…」

ドラゴ「俺達も行くぜ、二人に話してからにしようって決めたからな」

 

 

 

 

 

 

 

ベノ「面白れぇ理由だな。休みなんかじゃなく仕事扱いで行かせてやるよ」

ドラゴ「そ、それはいくらなんでも申し訳がないですよ」

ベノ「有給残してやるんだからありがたく受けとれ。ほれ、行ってこいよ」

ただいな「(ベノさんってメガネかけるんですね…)」

事務仕事中のベノを見ることが初めてだった面々はギャップに内心驚いていた。しかし一人だけザックリと切り込む

リタ「そのメガネ死ぬほど似合ってないな」

ベノ「てめぇがかけてみろ、老眼鏡にしか見えねぇぜ」

さらっと受け流すベノ。ペンを置いて肩を鳴らすと骨でも折れたかのような音が響く

ベノ「そうそう、シャーヴァルには見つかんなよ」

めいりん「どうしてだ?」

ベノ「あいつは自分が自分を高めている所を見せたがらねぇし何より今回山奥って言ってたな?」

ドラゴ「え、えぇ…」

ベノ「それで察してやれ、周辺被害がやばいんだよ。それと夜にも気を付けろよ、俺もだが夜の方が力が出る時あるからよ」

せいさい「記憶しました」

ベノ「それじゃあ行ってこい。アイツももう出発してるだろうし早く先回りしねぇと見失うぞ」

 

 

 

 

 

軽く準備を終わらせた一同は大きく開いた場所に集合した。そこではリタがどや顔で待っていた

リタ「来たなお前たち。ふっふっふ…」

ドラゴ「なんだなんだ…?」

リタ「今からパルデアに飛ぶ。シャーヴァルは何で向かったかは知らんが確実に先回りできる」

おとめ「は、はぁ…」

リタ「ではじっとしていろ。ザジリエ・ラズリエ・ファルクス・エヴァンジェル」

パチンと指を鳴らすと地面から岩壁が球体の形になってリタたちを包み込んだ。流石に四人とも驚きを隠せない

ドラゴ「これがしゅヴぁるさんの言ってた魔法か…。前にも見たことはあったがこう…ちゃんと間近で見ると迫力がすごいな…」

リタ「この程度で驚かれては困るな。さて、石のシートベルトは付いたな?せいさい!」

せいさい「参ります…」

両手で岩球を掴むと巨大な腕を模したユニットで三角形の魔法結界を作りだし、エネルギーを爆発させて空高く飛び上がった!地面は衝撃で大きくクレーターを作り出し、岩球の中はGの影響で凄まじい事になっていた

リタ「喋るなよ、舌噛むぞ」

ドラゴ「(以前の空の柱行った時みたいだな…)」

宙に浮いてるため問題なく喋れるリタ。他が衝撃で表情が歪んでいる中(特にただいな)ペラペラとパルデアの事を話しはしているが誰も耳に入らなかった

 

 

 

 

せいさい「…!あなたは…」

レナ「こんにちは。何処か行くのかな?」

せいさい「パルデアまで…。この中にマスターたちが入ってます…」

レナ「付いていってもいいかな?」

せいさい「私は構いませんが…」

レナ「大丈夫だよ、私リーダーがフリーにしてくれてるから」

せいさい「それなら大丈夫だと思います…」

レナ「じゃあ付いていくね」

 

夜空に明るい緑色と黄金色の流星が瞬く。それを各地で様々な人が見ていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「変わった流れ星成や…。久しく美しき物を見た」

 

 

 

 

 

???「うーん。合ってるはずなのだけども…。ん…?へぇ…この時代にもあんな綺麗な星があるんだ」

 

 

 

 

 

 

 

???「あれが流星…。いや、私と同じポケモンなのか…」

 

 

 

 

 

 

???「…。やはり世界のバランスが崩れかかっている…。こうなれば…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「流れ星…。あっ、そういえば新発売のキャンディーがシューティングスターって言ったっけ。仕入れておかなきゃ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

???「…。私には眩しすぎる…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「まぁ、綺麗な流れ星ですね。いいなぁ、星は自由で」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「ここらへんもそろそろ潮時かな…。あの星みたいに美味しい話が落ちてこないかな…?なにか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャーヴァル「船旅も久しいな…。しかし昔に比べて早くなったものだ、明日の朝にはパルデア地方とはな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

せいさい「マスター…。着陸します…。レナさんは少し離れてください…」

レナ「わかった!」

加速を緩めてジェットを逆向きに噴射して減速。離陸した時とは比べ物にならないくらい静かに着陸した

 

せいさい「到着いたしました…。破壊します…」

 

手刀による幹竹割りで岩球を真っ二つに割ると中にはグロッキー状態になった面々が這い出してきた

 

 

数分後

 

 

 

ドラゴ「い…いくら俺でもこれはきつかったぜ…」

めいりん「同じく…」

おとめ「こ…これも修行だと思えば…。うっぷ…」

ただいな「父上…。これが天にも昇るということなのですね…」

それは否、生き地獄である。そんなお告げが聞こえた気がした

 

 

 

 

リタ「落ち着いたか?」

ドラゴ「お陰さまでな…。ところでシャーヴァルは山奥と言ってもどこでやるつもりだ?地図を見たところ他にもあるだろ」

リタ「それについては専門家がいるらしいぞ。ほら二人」

すぐそばではめいりんがシャーヴァルの波動を、レナが変身したエルミス・アンジュの兜、リズィーヴェンガレアでダークネスポケモン反応をサーチしていた

レナ「この地方はまだジンティアの侵食を受けてないみたい。すぐ見つかるよ」

めいりん「…。遥か遠くだが感じる…。こちらに向かっては来ているようだ」

ただいな「でしたら飛行機か船ですか?」

めいりん「おそらく船だ。波動が地続きに見える」

リタ「ならばとりあえず穴蔵でも作るか。街からは遠いしな」

ドラゴ「よし…」

リタ「息巻いてるところ悪いがちゃんとお前のぶんも作ってやるから安心しろ」

ドラゴ「すまん…。よく見ると男が俺だけだってさっき気付いたからな…」

紳士的なその心構えを汲み取ってもらえたドラゴは安堵した。流石に気持ちは男女平等ではあるが寝床までは意図的に同じではドラゴも疎外感を覚えそうになっていた

 

 

 

 

 

おとめ「ドラゴさん。これどうでしょう?」

ドラゴ「お、いい感じの大きさだな。重さは…」

力を込めておとめが持ってきた大岩を持ち上げるドラゴ。しかし拍子抜けするほど軽く持ち上がってしまった

ドラゴ「少し軽いな…。浮岩か?」

一度真上に投げると片手で受け止める。端から見ればとんでもない馬鹿力に見えるがドラゴには片手でちょうどよい重さだったようだ

 

ただいな「…。ふっ!はあっ!やあっ!!」

刀を素振りするただいな。それを見ていたせいさいが刀をじっと見る

ただいな「えっと…。何か…」

せいさい「ご無礼をお許しください…。その刀は…?」

ただいな「これは桜花千斬です。父上が母上へのプロポーズにプレゼントした刀です」

せいさい「特殊な術式を認識しました…。その刀は特殊な力で性能を増加させる…」

ただいな「その通りです。この桜花千斬は霊力という生気や気力など精神的な力を総括した物を纏わせることで切れ味や強度を強めることが出来ます。それには基本的にこの霊札を使います。これには魔を退ける破邪の力が込められていますのでこれをこうすれば…」

刀身に桜色のオーラが纏われる。その状態で鞘に戻して居合い抜きすると桜色の斬撃が放たれる!それは不思議なことに直撃した木に衝撃こそ与えたが傷一つ付けていなかった

ただいな「これは破邪の力。なので魔に染まっていなければ森羅万象いかなるものも傷付けません」

せいさい「…。ならば私もでしょうか…」

ただいな「えっ…!?さ、流石に人に向けたことがないので…」

せいさい「冗談ですよ…。恐らくですが私には当たってしまうでしょう…、マスターの魔力が私には与えられています。マスターの力はその…」

リタ「闇属性とでも言いたいのか?せいさい。私は地属性だぞ」

せいさい「マスター…。申し訳ありません」

リタ「いや、実際私は破邪の力が効いてしまうだろう。何せ私は300年を生きる皆既日食。この不老不死も世界の理からは外れすぎている。間違いなく魔の者だ」

ただいな「そんな…。リタさんもせいさいさんもそんな人じゃ…」

リタ「お前は眩しいな。吸血鬼とガイノイドには眩しすぎるよ。その眩しさをいつまでも忘れるなよ。誰しもが道を選べない。光を掴もうとして闇だったなんてこともな」

ただいな「リタさん…」

リタ「そのぶんてゐ劇の居心地はとても快適だ。居場所を追われることもない。私達のようなお天道様に顔向けできないような奴等も平等だからな」

ただいな「確かに平等だとは思います。けれどもリタさんは何も悪いことしていないのでしょう?なら…!」

リタ「言っておくが意図的にあまりやってないだけで敵は容赦なく殺すからな?それにな、ただいなおじょーちゃん。不老不死ってなにもしてなくてもモテるものなのだぞ。もっとも私の脳ミソや臓物目当てだろうがな」

この時ただいなはどうしてという顔をしていたがとどのつまり、リタの懸賞金は殺しで高まった訳ではない。その不老不死の噂を嗅ぎ付けた様々な組織が研究サンプルとして手に入れたいが為の吊り上げによるものだったのだ

リタ「さて、シャーヴァルは恐らく明日の朝だろう。早いところ床に付くといい。私とせいさいが交代交代で見張りをする」

ただいな「寝ないのですか?」

リタ「私達は夜のほうが元気なだけだよ」

片手をひらひらとさせながら振り返り歩き去るリタ。せいさいはその背中を見送ると口を開く

せいさい「実は実際私も夜間のほうが出力が出ます…。おそらくこれもマスターの魔力による副作用のようなものでしょう…」

ただいな「もしそうだとしても。私はあなた達が破邪の力で切れない…。と思います…」

せいさい「…」

 

少し考え込んだ後、せいさいは一礼してリタの元へ歩いていった

 

 

 

 

めいりん「そろそろ休もうと思う。ところでさっきから何を見ている?」

レナ「世界だよ」

めいりん「…?」

レナ「私ね、ジンティアの研究施設で生まれたんだって。でも私にとっては記憶や自我っていうものは最近…。リーダーが救いだしてくれてから芽生えたんだ。私の力はダークネスポケモンを抹殺するためにあるっていうのもその時教えてもらった。その後すぐに歓迎会をしてもらった、けれど不安は残っていたんだ。そんな時私は見たんだよ」

めいりん「月並みだが…。何を…?」

レナ「空を飛ぶポケモンたち。彼らは泳ぐようにも漂うにも自由な形で空を飛んでたんだ。果て無い青い空へ無限に飛んでいけそうで、私もそうしたいって思った。バルコニーから飛び立って見たのは…。すごく色とりどりの景色…。街は星のようにキラキラしていて、海はどこまでも綺麗で、連なる山々の向こうには何があるのか。それを見ているとね。私の中にある引っ掛かりが抜けていく。そんな感じなんだよ」

めいりん「(メンタルリセットか…)」

まさにその通りだった。人は誰しも規定の行動を行うことで精神状態を保つという特徴を持つ。レナの場合偶然にも好奇心による行動がそのままメンタルリセットになったのだ

めいりん「その習慣はこれからも続けるといい。所で…。お前は自分で自分のことに気が付いているか?」

レナ「?。なんのことだろ…」

めいりん「気が付いていないならそれでいい。変なことを言ったな、すまない」

レナを置いて穴蔵に歩いていくめいりん。その表情は複雑だった

めいりん「(このメンツで集まった時から感じていた強い違和感の正体がわかった…。レナだ。なぜかはわからないがレナの波動は普通ではない…。本来あるべきものではない、存在できないものが綺麗な形を保っている…)」

めいりんの感じたものは明確だった。以前、SpecialΞで説明されたようにレナはBELIAL SYSTEMによって様々なラティアスのDNAを強引につなぎ止め、一つにしている。しかし、めいりんが感じたものはそれだけではなかったようだ

めいりん「(…。いや、これ以上の詮索は止めよう。仲間なんだ)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドラゴ「むっ…」

午前六時ちょうどに目覚めるドラゴ。すぐさま着替えると外に出てウォーミングアップに軽い運動を始める。そのすぐ五分後に残りの三人も目を覚まして来た

ただいな「おはようございます。標高もさることながら少し冷えますね」

おとめ「…くしゅ!…失礼しました」

この山は雪こそ積もったりしてはいないが吐息が白む位には温度が低かった。しばらくしてせいさいが歩いてきた

せいさい「皆さんおはようございます…」

ドラゴ「おはよう。…もしかして寝てないのか?」

せいさい「私には睡眠は必要ありませんので」

めいりん「…?レナは?」

周囲を見渡してそう言うめいりん。どうやら一緒に寝ても無かったようだ

せいさい「昨夜この地方を見て回ると言って出られたままですね…」

ドラゴ「これ一応隠密なんだが…。わかってるのか…?」

そんなことを言った瞬間、エルミス・アンジュの姿をしたレナが真横に着陸した。変身を解きながらいつもの格好へ戻る

レナ「おはよ!みんな!」

屈託の無い素直な笑顔で挨拶するレナ。心配からかめいりんが声をかけた

めいりん「まさかお前も寝てないのか?」

レナ「うん。どうしたの?」

ただいな「眠くないんですか?」

レナ「うーん…。ちょっとだけかな?私ねあんまり眠くならないんだよね」

レナことエルミス・アンジュは見かけこそラティアスだがポケモンとして作られていない。見た目からは想像も出来ないが人並外れた力と感覚を持ち、生物が持つデメリットとなる眠気や倦怠感やマイナスな感情が完全ではないが削がれており、そのぶん好奇心や闘争心が向上しているのだ

 

リタ「お前たち…。まだ朝だぞ…?」

ドラゴ「もう朝だっての」

やれやれとなる一同。その時めいりんの耳がピクリと動いた

めいりん「シャーヴァルの波動だ。船を降りたようだ」

おとめ「動きは?」

めいりん「…?な…なんだ?バイクに乗ったみたいだが荷台に何か乗せている…?少し感知を続けてみる…」

 

タンクトップ姿のまま波動を辿るために歩いていくめいりん。レナも行こうとしたが下手に動くと見つかりかねないと諭して休んでもらうことにした

 

ドラゴ「とりあえず朝食にするか。シャーヴァルの動向を見てすぐ動けるようにしておこう」

てゐ劇では団体行動をする時に隊長、および副隊長がいない場合基本的に序列(メンバーNo.が低い順)が上のメンバーが指揮ることが基本である。もし年上順にすると付け上がる悪例がすぐそこにいたりするからだ

 

リタ「へっくしゅ!!」

 

しかし例外もあり、例えば毒組の場合ベノ、ラグナが不在の場合はカティではなくしゅヴぁるが指揮を取る場合が多い。想像付かないだろうがぷりんやルークスが指揮を取る時もまれにあったりする。このメンバーの場合、メンバーNo.19のドラゴがもっとも上である。ちなみにただいなは36。リタが45。せいさいが53。レナが54。おとめが56。めいりんが57だ

 

 

 

 

おとめ「ドラゴさん。私にもご指示をください」

ドラゴ「それじゃあ悪いがみんなの荷物をまとめてやってほしい。俺のは自分でやるから置いといてくれ」

ただいな「ドラゴさん。水汲んできました」

ドラゴ「どれどれ…」

水を指で掬い上げて舐めるドラゴ。何をしているかと言うと毒味だ。見た目は綺麗でも水質汚染を起こしている場合がある。ドラゴの種族、ボスドラゴは野生では鉱物を食料にしているためよほど不純物の入った水で無ければ腹痛を引き起こしたりしないのだ

ドラゴ「大丈夫そうだな」

めいりん「戻った。シャーヴァルだが隣の山奥に向かったようだ」

ドラゴ「朝食早く終わらせて見物に行くぞ。ほい」

それぞれに手作りのサンドイッチを手渡しすると歩きながらリタを除く面々は向かっていった

 

 

 

 

 

 

 

シャーヴァル「…」

山奥に響くカーンッ!!カーンッ!!とテントにペグを打つ音。その傍らにはチューンされたものなのかサイドバイクが止まっていた

 

ドラゴ「気配を隠せよ…」

おとめ「はい…」

 

一通り野営の支度を終わらせるとシャーヴァルはサイドバイクに乗せていた大きな荷物を持ち上げて中身をぶちまけた

ただいな「あれは…刀…?」

せいさい「記録…開始します…」

 

テント前のテーブルの上に普段腰にかけている二本の刀。無限影角と凪雲京を置くと地面にばら蒔いた刀を適当に二本拾い上げて抜刀。意識を集中させる…するとシャーヴァルの目の前に三つの影が形を作ろうとしていた

 

ドラゴ「あ…あれはまさか…」

めいりん「どうした…?」

ドラゴ「シャーヴァルと俺達が初めて出会った時…。あいつは俺達の仲間を模した影を作り出したことがあった…。おそらくそれだ…」

 

 

この中でシャーヴァルのその能力を知っているのはドラゴのみだった。厳密にはただいなも知ってはいたが彼女が来たときには大方カタが付いていたのだ。そんなことを話している内にその三つの影は彼らのよく知る形に変身した

 

 

せいさい「ベノさん…」

ドラゴ「まお…」

ただいな「アデアさん…」

 

 

 

 

シャーヴァル「本物に比べて弱いのは承知だ、だが…!」

 

影の三人は武器も影で作り出してシャーヴァルに襲いかかる!シャーヴァルはまずアデアの攻撃を捌くと続けざまに攻撃してきたまおとベノの攻撃を即座に逆手持ちした刀で受け止める!ギリギリと力で押される背後からアデアが大きく大太刀を振り抜いた!シャーヴァルはまおとベノを押し退けてその攻撃をかわす

 

シャーヴァル「ぐっ!」

脇腹にベノの横蹴りが直撃して力が抜けた瞬間まおが左手首を掴んでハンマーを顔面に叩き込もうとする。間一髪でこれもかわすが直後に背後のアデアが足の間接を蹴ってシャーヴァルを挫かせる。

ドラゴ「(自分の距離に引き込もうとするあの動き…。確かにまおの戦い方だな…)」

せいさい「(体術も扱うあの感じは私がベノさんと初めて戦った時に似ていますね…)」

ただいな「(アデアさんの相手を無力化させようとする動き…。あれは確かに影ですけれどもそれぞれの動きはやりそうなことですね…)」

 

 

シャーヴァル「はあっ!!」

刀を手放してまおに捕まれた手首を軸に投げ飛ばすと体制を立て直し、向かって来たベノの攻撃を素手で捌いて背後のアデアへベノを片手で投げ飛ばす!しかしアデアはベノを飛び越えて空中から幹竹割りのように大太刀を振り下ろす!シャーヴァルはその一撃を前に詰めて避けると格闘でアデアを圧倒。突き飛ばして距離を取ると足元の刀を拾い上げてその場をすぐに離れた。するとその場所は爆発し、その爆発はシャーヴァルを追うように連鎖する

ドラゴ「(まおのディアボロスイグニッションか…!)」

シャーヴァル「厄介だな…!」

素早く爆発をかわしてまおの目の前まで距離を詰めるとその姿を切り刻み、黒い影として元に戻す。残るは二人だ

シャーヴァル「実際はこうは行かないとは思っている…。だが…!」

そう。実際のこの三人はこうは行かない。シャーヴァルが作り出したこの影たちはシャーヴァルが知っている範囲の動きしか出来ない。苦戦など恥ずべきこと、勝てて当たり前がシャーヴァルの思っていることでもあった

 

シャーヴァル「これで!」

ベノの影を切り倒してようやく戦いが終わった。ドラゴたちは食い入るように気配を隠したままずっとそれを見ていた。シャーヴァルは少し息を整えると次は自身より一回り大きな姿を作り出した。それは巨大鎧機だった

めいりん「(巨大鎧機…。まさかあれに生身で…?)」

 

一同が思った通りだった。シャーヴァルは生身で巨大鎧機に挑み出した。もちろん先ほどの影同様に巨大鎧機も動き出す

 

 

 

 

 

 

数時間が経ち、周囲はすっかり暗くなる。しかしながら月明かりに照らされて真っ暗とは言わずまたシャーヴァルの姿も明白に見えるほどには明るさを保っていた。そのシャーヴァルは度々息を整えはしていたがほぼノンストップで自分が影で形作った物と戦い続けていた。ベノ、まお、アデア、巨大鎧機の後はダービュランス、ソフィア、リヴェータ、ルヴィロームと戦っていた。そして今、レナ、厳密にはエルミス・アンジュを影で作り出して戦っている

シャーヴァル「ぐ…うぅっ…!!」

スタミナ切れからか押し負けそうになるシャーヴァル。エルミス・アンジュはそのつばぜり合い状態から離脱すると超高速で辻斬りを繰り返してシャーヴァルへダメージを着実に与えていく

 

シャーヴァル「無理をしすぎたか…。いや…、これでいい…。己を追い詰めることで…!」

カッと見開かれる瞳。徐々に漆黒に染まり、全身からダークネスエナジーが溢れる。それを見たエルミス・アンジュがさらにスピードを上げてシャーヴァルに迫る!背後から迫っていることに本能で気が付いたシャーヴァルは考えずに神経を集中。二刀を振り下ろしてエルミス・アンジュを撃墜した!

シャーヴァル「命あるものは前へ進む…。っ!?」

一息付いた所に紫色の斬撃が一発飛んでくる。シャーヴァルはそれを後ろ飛びでかわすとその方向へ視線を向けた

シャーヴァル「…。結構な仕事が残っていたんじゃなかったのか?」

おとめ「(なっ…!?)」

ベノ「あんなのもう終わらせてきたぜ。それより真っ黒なサンドバッグじゃ手ごたえねぇだろ?付き合ってやるよ」

そこに居たのはベノだった。この場の全員がその存在に驚いている。何せ自分達が申請を頼みに行った時は山盛りの仕事をやっていたからだ

シャーヴァル「ベノ…。いや、これは俺自身の…」

歩いて来たベノは振り返ったシャーヴァルの肩を掴んで向き直させると即座に横っ面を殴り飛ばした。シャーヴァルにしりもちを付かせるとコートを脱ぎ捨てる

ベノ「ごちゃごちゃうっせぇよ、御託はいいから来い。本気でやってやるよ」

ベノが目を漆黒に染めるとシャーヴァルも漆黒に染めた。それを見てニヤリと笑うとベノは打突剣を召喚。シャーヴァルもそれに対抗するために無限影角を引き寄せる。さらにダークネスエナジーを地面に散りばめた刀に纏わせると自分の腰や肩、背中等に装飾のように纏う。動きにくそうだがそう一同が考えた瞬間先手を取ったシャーヴァルの動きを見て杞憂であることを悟った。あまりにもその動きは素早く、そして力強かった。先ほどの動きとは全く違う。つばぜり合いの状態でシャーヴァルはベノへ語りかける

シャーヴァル「本気で来い。アルタイルも使え」

ベノ「上等!てめぇも出し惜しみすんなよ!ただし!怪獣形態は禁止だ!俺もアレは使わねぇ」

互いの取り決めを決めたところで大きく下がる両者、シャーヴァルはまだ足元に転がっている刀を抜くと影角の二刀流で構えを取る

ベノ「二刀流たぁ赤夜叉って呼ばれてた時以来だな」

シャーヴァル「お前もヴァイオレットフレスベルグと呼ばれていた時の気迫で来てもらいたいものだが?」

ベノ「冗談言えよ」

 

往年のやり取りで場を和ませるとお互いに詰めよって火花散らす攻撃を繰り返す。あまりの威力に衝撃が空気の刃となって周辺に散らばって岩肌に傷を付けて木々を切り刻む。それは見物していた所にも当然のように飛び火した

せいさい「もう少し離れた方がいいかと…」

ドラゴ「だな…。みんな…ゆっくり素早く離れるぞ…」

 

シャーヴァル「ようやく離れたか…」

ベノ「みてぇだな、俺達に気配感じさせないようにするにはちょいと足りねぇな」

ドラゴ達のことにとっくに気づいていたシャーヴァル。そしてついでに気づいていたベノが笑い合う。ここからが本気のやり取りだ。掛け声もなく阿吽の呼吸で互いの武器をかち合わせる

シャーヴァル「うん…?戦い方を変えたのか…?」

ベノ「バカ言うな、そんな器用な真似出来るかよ。ただ…前と同じようには考えてると痛い目合うぜ…?」

シャーヴァルが持つ無銘の刀を叩き割るとベノはすかさずドロップキックを顔面めがけて放つ。影角を変化させた盾でガードするが反動でお互いにまた距離ができる

シャーヴァル「(刀のストックは後99本か…。凪雲京が割られる事はないとは思うが…)」

割れた刀を投げ捨てて次の刀を抜刀するシャーヴァル。ベノの攻撃に合わせて刀が割れるほどの力で殴り付ける!

ベノ「うおっ!」

シャーヴァル「まだだ!」

影角で間を繋ぎながらまた割れた刀を捨てて次の刀も割れるほどの力で叩きつけてベノの体勢を崩させる!しかし身軽さがウリのベノの打突剣はすぐさま切り返してなんとか隙を見せず、体勢を大きく崩さずにいた

ベノ「久しぶりに見たがやべぇな…!」

シャーヴァル「怖じ気ついたか?」

ベノ「笑わせんな!」

次の刀を取り出す前に影角の攻撃をいなして刀身をおもいっきりシャーヴァルへ振りかぶるベノ。ほぼノーガード状態で木々の立ち並ぶ林へ飛ばされるシャーヴァル。その一帯の木は衝撃で薙ぎ倒されていたがベノは警戒したままじっとしている

ベノ「…。そこか」

突如別の林の中から何かが飛んできた。それはシャーヴァルが投げた刀だった。投げ槍のよう、それでいてほぼまっすぐに飛んでくる刀をベノは叩き落とそうとせず回避に専念する

ベノ「刀投げんなよな…!」

ガサササと林の中の暗闇を駆け抜けるシャーヴァル。ベノは神経を集中させると…

シャーヴァル「ぐあっ!!」

時を止めて林の中のシャーヴァルを力一杯蹴り飛ばして再び中心地に引きずり出した

シャーヴァル「厄介にも程があるな…」

ベノ「そうは言うなよ。結構扱いが難しいんだぜ?」

 

アルタイルは時間を止めたり、ベノの時間を速めたり、また過去や未来にも行ける。しかしそれには力の調節が必要であり、調整をしないと世界そのものの時空が歪んでしまう。具体的には一日の時間が伸びたり減ったり、歴史に穴を開けてしまうほどのことも起きる。ベノが戦闘中、むやみやたらにアルタイルを使わない理由がこれだったりするのだ

 

ベノ「さあて…。見切ってみせろよ」

自らの速さをアルタイルで上げたベノはヒットアンドアウェイでシャーヴァルを追い詰める。ただ黙ってやられるシャーヴァルではない。ポトリと左手の刀を落とすと気を張り巡らせる

シャーヴァル「…」

パシィッ!!という音と左手で打突剣を捕まえたシャーヴァル。ベノが驚き動きを止めたその時、おもいっきりベノの腕ごと打突剣を捻った!音と土煙をたてて地面に叩きつけられるベノ。シャーヴァルは影角をベノの鼻先に突き立てる

シャーヴァル「勝負…あったな」

ベノ「だな…。誰の参考にした?」

シャーヴァル「…。リヴェータだろうな」

少し思うところがあったのか影角を納めるとクーラーボックスの中の飲料水が入ったペットボトルをベノにパスする。お互いに汗だくだ

ベノ「久しぶりに汗かいたな…。服の色も相まって血がついたみたいな感じだぜ」

シャーヴァル「時にベノ。お前宿は」

ベノ「取ってねぇよ、別にスペースねぇなら良いぜ。そこら辺で雑魚寝するからな」

シャーヴァル「針組の時もそうだがお前は自分が組織のトップだという自覚はないのか?」

ベノ「関係ねぇな、組織のトップだろうが俺は野宿でも雑魚寝でもやるぜ。無い物ねだりしたって仕方ねぇだろ?」

シャーヴァル「では有るものを使ってもらおうか、雑魚寝気分の所悪いが俺はテントの大きさも大きめにしてあるし寝袋も3つ持ってきている。ここで寝てもらうぞ」

ベノ「それじゃあお言葉に甘えるとするか」

シャーヴァル「そうと決まればまず刀拾いを手伝ってくれ。それからなぎ倒した木々を伐採して薪にして近くの川で汗を流すぞ。それが終わったら夕食を食べて睡眠だ」

ベノ「相変わらずだな、計画性がハッキリしてるの」

少し引き気味の顔でベノがそう言うとシャーヴァルは「お前が無計画すぎる」と返して二人は他愛の無い会話をしながら事を進めていった…。一方その頃

 

 

 

 

 

 

 

 

せいさい「データ、取れました」

ドラゴ「よし。改めて見るぞ」

 

せいさいの瞳から平らな岩壁に投影される先ほどの戦闘。皆食い入るようにその戦闘を見直していた

 

 

 

ドラゴ「なるほど、あのドロップキックは参考にしたいな…」

おとめ「総司令のこの太刀筋…。参考にします」

ただいな「…。あれ…?」

ドラゴ「どうした?」

ただいな「見てください。月が…赤いです」

レナ「本当だ…。でも今は普通の色だよ?」

リタ「私もあまりみたことがないな…。もしや…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一週間後…

 

 

 

 

 

 

 

リタ「今帰った」

ベノ「おう、良く戻ったな」

リタ「白々しい。ずいぶんお早いお帰りだったな」

ベノ「一週間付き合ってやりたかったんだがな。4日が限度だ」

リタ「そうか。帰って早々聞きたいことがある。あの時、お前たちがぶつかり合った時に月が赤くなっていたことに気づいていたか?」

ベノ「知らねぇな。見間違いじゃねぇか?」

リタ「まだしらを切るのか?」

ベノ「…。一族の掟って奴だ。教えられねぇ」

リタ「…。…なら、そういうことにしておこう。話したくても話せんのだろう?」

ベノ「悪いな。いつかは話す。それよりも…。緊急召集だ。マリフォンスの次の取引ぶっ潰すぞ」

そう言ったベノの瞳には…。ガラル地方のラテラルタウンが映っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回予告

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

せいさい「せいさいです。次回はいよいよマリフォンスと激突します。ラテラルタウンを舞台に毒組が取引きをさせまいと戦闘しますが…。マリフォンスから五人の幹部が立ちはだかります…。さらにはジンティアからの刺客までも…。次回、†MULTIPLE AIGIS†第十話。愚連のロンド。マスター…。この場所をご存知なのですか…?」

 

 

 

 

 




お疲れ様でした。そろそろ次のSpecialも企画します
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