ラスボスが鎮守府にいるんだが倒せない   作:リバプールおじさん

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よろしくお願いします。
深海棲艦の親玉ってどんな奴なんだろう、って思いながら大風吹き荒れる中書いております。


第一話

 

私は長門型1番艦、長門だ。この鎮守府で働いている。

一応書類仕事などは私が担当しているのだが、最近胃痛がひどいことになってきている。

 

 

「おはよー、今日のご飯何?」

 

馬鹿面を提げながら今日も胃痛の原因が起床した。

 

間宮「あ、今日ですか?今日は和食ですけど」

「あざっす!いいよね和食。あんま食った事ないけど」

 

そう言ってそいつはヘラヘラ笑う。本当に馬鹿にしてるとしか思えない。事実馬鹿にしているのだろうけど。

 

「あ、ちょっと失礼するね」

天龍「え、なんでこっち来んだよ」

「だってここしか空いてないし。しかも誰も僕倒せないっしょ」

天龍「なめやがって...」

「舐めてなんかないよ。事実だろう?...いやー楽しいねえ、陸って。深海じゃ和食も何も無かったからさ」

 

そう言って深海棲艦の親玉はケラケラと笑った。

 

 

 

ある日、砂浜に、ボロ雑巾が打ち上げられていた。

それだけならなんて事はない。昨日台風だったし。

だがそのボロ雑巾は普通に動いた。もっと言うと私たち人類の敵、深海棲艦の産みの祖だった。

最初は鎮守府のみんなでその白髪黒目の少年を砲撃しようとした。

 

当たらないのだ。物理的に。

奴がお茶すすってる時にみんなで囲んで撃っても当たらない。しかもヘラヘラしてる。腹立つ。

 

勿論海軍が全力で奴を倒そうとした。でも全部避ける。当たらない。

何故か奴はこの鎮守府に居候することとなった。

海軍は奴に深海厭産棲鬼と名付けた。奴曰く「もっとかっこいい名前が良かった」との事。もう本当に黙れよ。

 

そのうち、奴のステータスが送られてきた。

 

深海厭産棲鬼

 

艦種 ???

Lv 1

耐久 1

火力 0

雷装 0

対空 0

装甲 1

対潜 0

索敵 9999

運  9999

搭載 0

速力 ???

射程 無

燃料 0

弾薬 0

回避 9999999

 

 

 

....馬鹿だろ。

攻撃力を極限まで削り切り、回避性能に特化したその姿はもう軍艦と呼べるんだろうか。

このステータスを公表したところ、渾名がヌケニンだのSansだの特性頑丈だのバハムートだのになったと奴から苦情が来た。知るか。

 

そしてそんなラスボスがこの鎮守府に来て1週間がたった。

私としては倒せないなら仕方がないと思っている。だが問題は、問題はだ。

 

みんな、何故かラスボスが一つ屋根の下にいると言うことに適応してる者が出てきているのだ。

一部の駆逐艦の中には奴とゲームしてる者もいる。最近では厨房に出入りしているとの噂もある。

別に構いはしない。倒せないのだから。倒せないんだし仕方がない。

 

だが流石にそこまで危機感がないのもどうなのかと思うのだ。一応ラスボスな訳だし。

 

意を決して聞いてみようと思う。奴が何を思い、何を感じてここにいるのか。

思い切り朝飯直後のやつをとっ捕まえた。

 

 

長門「なあ、貴様。少し聞きたいんだがな」

「ああ、うんうん。どうしたの長さん」

長門「だからそう言う渾名で呼ぶなと...。まあいい。聞きたいことがあるんだがな」

「はいはいなんでござんしょう」

長門「貴様は何故ここにいるんだ?何を思って陸にいようと思ったんだ?はぐらかさせるつもりは無い」

「んーっとねえ、ま、適当だよね。いいじゃん別に。ここ楽しいんだしさ。君たちは僕を殺せないけどその逆も然りだろう?Win-Winじゃ無いか」

長門「まあ、言って仕舞えばそうなんだが...。まあいい。ただここの運営に迷惑をかけるなよ」

「なんだよー、一回も迷惑なんてかけたことないじゃんかー。.....あ、そうそう」

長門「どうした?」

「僕と君達とで会話が成り立つと思わない方がいい。出来ると思うか?君達と僕は根本的に違うんだ。気をつけておくれ」

 

そう言うと奴は三日月状に唇を歪ませて笑った。

 

「じゃ、俺モッチーとスマブラやってくっから。頑張ってくれたまえ」

 

そう言って奴は肩を叩き、行ってしまった。

後ろを向いた時、何か言ったような気がしたが、奴の呟きは聞こえなかった。

 

 

『genociding then they are hidden ...』

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