ラスボスが鎮守府にいるんだが倒せない 作:リバプールおじさん
「もっちー、今日これやろうぜ」
そう言って彼はクッションを腹に敷き、うつ伏せに寝転がりながらプラプラとゲームディスクを振りかざした。
深海厭産鬼。私達が戦うべき敵のしかもラスボス。いわば魔王だしリーグチャンピオン、厄災ガノンではあるのだが。
この深海棲艦、妙に話が通じる。本当はダメなんだろうし彼も深海育ちだと言うことでゲームも何もやったことがなかったらしい。
だが頭がいいのだろうか、この1週間でメキメキとゲームをやり込み凄まじい腕前になっていた。
そんな彼が差し出してきたゲームそれは。
望月「そ...それは!」
「スマブラspecialでございます陛下」
文月「おおー。よく手に入れたねエンちゃん」
「へっへー、この私を舐めてもらっちゃあ困りますよ君達。何てったって慈善活動のバイトを行なって生計を立てようとしてるんだよ?スマブラくらい訳ないんですわ」
水無月「あ、そこは盗みとかじゃないんだ」
「浮浪者とか孤児院とか養老院行って水とか食料とか配給する仕事してんの。さあ、その苦労を無駄にしないためにも....スマブラ、しよ?」
そう言って彼はゲーム機のスイッチを入れた。
「おいミカァ!クラウドが暴れてるって止めろ止めろ!」
三日月「無理無理!デデデじゃ勝てないよお!リーチ長いよこのキャラ!エンちゃんがやってよ!」
皐月「ふふっ、ボクのクラウドに勝てると思ってるのかな!?ほらウニで削ってたらリミットゲージが溜まってくぞお?」
菊月「やはり私のルカリオが最強なようだな....。ほらそこで何をしてるんだ?ガオガエン!」
「やっべえ対空に負けた!君達もっとねえ、可愛いの使いなさい!プリンとかしずえさんとかリドリーとか!」
長月「いや少なくともリドリーは可愛くないだろ」
三日月「デデデの方が可愛いもん!」
如月「私はインクリングが1番好きよ?睦月ちゃんは?」
睦月「え?睦月はねえ、バンカズが1番好きにゃしい」
卯月「うーちゃんはアイスクライマーぴょん」
弥生「.....ミュウツー」
文月「あ、私某ダンボールの蛇」
皐月「ほら、みんな可愛いのが好きなんだよ。だからルカリオもクラウドも可愛いんだよ」
三日月「私のデデデだって可愛いもん!」
「なんだと!ルカリオが可愛いなら言うなら俺のガオガエンだって可愛いぞ!後1人スネーク混じってたな!可愛い訳ねーだろあの親父!くらえクラウド!怒りの横Bじゃ!」
菊月「しまった!?ああああああ!」
「やったぜ。」
文月「キッツ...」
卯月「勝てねーぴょん!」
「いやー愉快愉快、今度スマブラに俺出ないかなあ。結構面白い性能になりそうなんだけど。ダメですかね桜井さん」
長月「凶悪すぎるからダメだ」
睦月「大会出禁になりそう」
水無月「どっちかって言うとMUGENのキャラじゃない?」
「あんな最高にハイな吸血鬼とかサイヤ人とか拳王とかいる世界行きたくないんだけど。やっべえバイトじゃん。ちょっと急ぐわ。じゃあな」
そう言ってフラッと彼は退出する。
ちゃっかりポテチの袋を持ち出して。
「あ、これコンソメじゃん。のり塩じゃないのか...」