元々遅筆なので今後の更新は不定期になりますが、大体1~2週間に1話をめどに更新していけたらと思います。
レジェンドカードについての情報を仕入れるべく、何故かデュエルアカデミア主催の「デュエルチャンピオンシップ」に参加することになった未弥。
そして、今まさにその予選が行われるデュエルアカデミアの前に未弥達はいた。
今回の大会に於いて、予選はアカデミア本校でアカデミアの教師とデュエルを行うという形式だが、本選開始前日までの好きな日に予選を行うことができるという特殊なルール。
予選日というものを定めてしまうと一度にたくさんの参加者が現れて教師達も手が回らない、そう言った事を防止する為の処置とも取れなくもない。
アカデミアの教師数名で大多数の決闘者達の相手をしなくてはならないのだから、参加者を分散させられるように予選日を本選開始前日までと定める。
期間を多めに取ればその分一日の参加者も減るというわけだ。
ただ、参加者が少なければ少ないほど妃奈柚が校舎を探る時間が少なくなってしまう為に、妃奈柚にとってはそれはマイナスである。
「じゃあここからは別行動ね」
校舎内で別れてしまうと怪しまれる可能性があるが、校舎外であればその怪しさを多少は軽減できる。
怪しまれてマークされてしまってはここに来た意味がない。
もちろん、こうした施設などを勝手に探索するわけだから多少のリスクは付き物ではあるが、まずは何よりも怪しまれないように自然に行動すること。
それぞれ未弥は予選を受けるべく校舎内へ。妃奈柚はまずは外から人気のない場所を狙って内部に侵入する様だ。
外でウロウロしてる方が怪しまれそうだがそこは突っ込んではいけない。
――さて、ここで視点を予選に挑む未弥に移そう。
妃奈柚と別れた後、予選会場となるデュエルリンクで受付を済ませ、後は自分の番を待つのみ。
未弥にとっては幸いなことに、参加人数自体もさほど多くなくすぐにデュエルを行う事ができそうだ。
余談だが、現在予選が行われているこのデュエルリンクという場所は、入試の実技試験の会場として使われている場所である。
そんな場所の観客席で、未弥は自分の出番を今か今かと待っているのだ。
「受付番号7番、雪代未弥さん。 5番のデュエルコートへどうぞ」
場内に未弥を呼ぶアナウンスが響く。
そのアナウンスと同時に、未弥は観客席の椅子から腰を上げてコートへ向けって駆け出した。
「受付番号7、雪代未弥です。 よろしくお願いします」
コート内で予選の相手であるアカデミア教師に一礼する。
今回の場合は大会の予選ということもあって受付番号と氏名の確認も兼ねているのだ。
確認を怠ってトラブルでも起きたらそれはもう大変。そうならない為にも確認はしっかり取らなくてはならない。
挨拶を終えてコートに立つ未弥と教師はそれぞれディスクを構える。
今この瞬間、大会本選出場へ向けて未弥の予選が始まった。
『デュエル!』
未弥のディスクに浮かび上がる「TURN」の文字。
どうやら先攻は未弥の様だ。
「私からですね、ドロー。 デブリ・ドラゴンを守備表示で召喚します」
先攻のプレイヤーはルールによって攻撃を行うことができない。
それならば、まずは守備力の高いモンスターを召喚する事で相手の出方を見るのも作戦としてありだろう。
どうせ攻撃できないのならば守りを固める。攻めるだけではなく防御も大切な戦術である。
「さらにカードを1枚伏せてターンエンドです」
未弥 LP8000 手札:4枚 場:デブリ・ドラゴン(守備/Def2000) 伏せ1
モンスターと伏せカードを1枚ずつ場に出してターンを明け渡す。
ターンエンドの声を聞き、そのターンが相手に移る。
「俺のターン。 手札よりビッグ・ピース・ゴーレムを効果によりリリース無しで召喚する」
「…いきなり攻撃力2100ですか」
ビッグ・ピース・ゴーレム
☆5 2100/0 地・岩石
相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、このカードはリリースなしで召喚する事ができる。
「バトル。 ビッグ・ピース・ゴーレムでデブリ・ドラゴンを攻撃。 パワープレッシャー!」
ビッグ・ピース・ゴーレムの攻撃が未弥の場のデブリ・ドラゴンに襲いかかる。
守備力の高いデブリ・ドラゴンといえどビッグ・ピース・ゴーレムの攻撃力には適わない。
――が、ビッグ・ピース・ゴーレムの攻撃は届くことはなかった。
「速攻魔法、エネミーコントローラーです。 効果によりビッグ・ピース・ゴーレムを守備表示に変更しました」
「やはり防御系カードか。 カードを2枚伏せてターン終了だ」
教師 LP8000 手札:3枚 場:ビッグ・ピース・ゴーレム(守備/Def0) 伏せ2
先に攻撃に転じた教師だが、未弥のカードの効果によってその攻撃は防がれターンを終了した。
互いの場に守備モンスターが存在するが、まだまだ序盤。状況に変わり無しといったところか。
「私のターン。 ハンター・アウルを攻撃表示で召喚です」
ハンター・アウル
☆4 1000/900 風・鳥獣
自分フィールド上に表側表示で存在する風属性モンスター1体につき、このカードの攻撃力は500ポイントアップする。
また、自分フィールド上に他の風属性モンスターが表側表示で存在する限り、相手はこのカードを攻撃対象に選択する事はできない。
「ハンター・アウルの攻撃力は私の場の風属性モンスター1体につき500ポイントアップします。 私の場の風属性モンスターは2体ですので1000ポイントアップです」
ハンター・アウル Atk:1000⇒2000
「バトルです。 ハンター・アウルでビッグ・ピース・ゴーレムを攻撃!」
「…通そう」
ビッグ・ピース・ゴーレム:破壊⇒墓地
「私はこれでターンを終了します」
未弥 LP8000 手札:4枚 場:ハンター・アウル(攻撃/Atk1000⇒2000)/デブリ・ドラゴン(守備/Def2000) 伏せ無
先に相手のモンスターを破壊したのは未弥。
ダメージは与えることはできなかったが先手で動くことができたのは事実。
この戦闘によってデュエルは動き出したと言えるだろうか。
「俺のターン、ドロー。 俺は墓地のビッグ・ピース・ゴーレムをゲームから除外して、手札からギガンテスを攻撃表示で特殊召喚する」
ギガンテス
☆4 1900/1300 地・岩石
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の地属性モンスター1体をゲームから除外して特殊召喚する。
このカードが戦闘によって破壊され墓地に送られた時、フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する。
「さらに、特殊召喚したギガンテスをリリースしE-HERO マリシャス・エッジを召喚する」
「レベル7なのにリリース1体ですか?」
「マリシャス・エッジは、相手の場にモンスターが存在している場合リリースを1体減らすことができるんだ」
E-HERO マリシャス・エッジ
☆7 2600/1800 地・悪魔
相手フィールド上にモンスターが存在する場合、このカードはモンスター1体をリリースして召喚できる。
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
「確かハンター・アウルは他に風属性モンスターがいる時攻撃対象に出来なかったな。 ならば、マリシャス・エッジでデブリ・ドラゴンに攻撃。 『ニードル・バースト』」
マリシャス・エッジの鋭い爪がデブリ・ドラゴンの体を貫き、デブリ・ドラゴンはその攻撃の前に敗れ去った。
――デブリ・ドラゴンを貫いた爪は、その勢いを保ったまま未弥にも襲いかかる。
「――っ!?」
マリシャス・エッジの爪はモンスターごと未弥も貫き、未弥のライフにダメージを与えた。
未弥 LP8000⇒7400 デブリ・ドラゴン:破壊 ハンター・アウルAtk2000⇒1500
「マリシャス・エッジが守備モンスターを攻撃した場合、守備力より攻撃力が高ければその分貫通ダメージを与える」
「2600の貫通持ち…中々強力なカードですね」
「そうだな、だがここで攻撃は終わりではない。 リバース発動!化石岩の解放」
化石岩の解放
永続罠
ゲームから除外されている自分の岩石族モンスター1体を選択して特殊召喚する。
このカードがフィールドから離れた時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターが破壊された時、このカードを破壊する。
「この効果で除外されているビッグ・ピース・ゴーレムを特殊召喚する。 そして、ビッグ・ピース・ゴーレムでハンター・アウルを攻撃、パワープレッシャー!」
「くっ…」
未弥 LP7400⇒6800 ハンター・アウル:破壊
「俺はこれでターンを終了する」
教師 LP8000 手札:2枚 場:マリシャス・エッジ(攻撃/Atk2600) ビッグ・ピース・ゴーレム(攻撃/Atk2100) 伏せ1
先手を取って相手のモンスターを破壊したのは未弥だったが、2体のモンスターの攻撃によってその形勢は一気に逆転。
壁となるモンスターを失ったどころか貫通ダメージと攻撃表示での超過ダメージによって1000以上のライフを削られてしまった。
ただ、まだまだデュエルは始まったばかり。
ここからどう転ぶかはまだわからない。
「私のターンです。 (手札にあるモンスターではマリシャスに倒されてしまいますね、なら…) 手札から速攻魔法フォー・オブ・アカインドを発動します」
フォー・オブ・アカインド
速攻魔法
自分のデッキからカードを4枚選択し、モンスターカード扱い(攻守0)としてモンスターカードゾーンに裏側守備表示でセットする。
この効果でセットされたカードがエンドフェイズにフィールド上に存在していた場合、そのカードを全て手札に加える。
「フォー・オブ・アカインド? 何だそのカードは」
「フォー・オブ・アカインドは自分のデッキから4枚のカードをモンスター扱いとしてセットできるカードです。 このカードの効果により、私は4枚のカードをフィールド上にセットします」
デッキからカードをセットする事によって壁を作り出し、特定のカードをサーチできるという効果をもったカード。
この効果によって未弥の場に4枚の壁が一致に現れる。
「さらに私は、4枚の内の1枚をリリースして手札からアームド・ドラゴン LV5をアドバンス召喚します」
アームド・ドラゴン LV5
☆5 2400/1700 風・ドラゴン
手札からモンスター1体を墓地に送る事で、そのモンスターの攻撃力以下の攻撃力を持つ、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して破壊する。
また、このカードが戦闘によってモンスターを破壊したターンのエンドフェイズ時、フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地へ送る事で、手札またはデッキから「アームド・ドラゴン LV7」1体を特殊召喚する。
「アームド・ドラゴンか…。 だが、効果を使わなくてはマリシャスは倒せない」
「まだ終わりではないんですよ。 墓地にあるネフティスの羽吹雪をゲームから除外してデッキから超レベルアップ!を手札に加えます」
「何っ!?」
ネフティスの羽吹雪
通常魔法
セットされたこのカードがカードの効果によって墓地に送られた時、相手フィールド上のカードを3枚まで墓地に送る。その後、墓地に送ったカードの枚数まで自分の墓地からカードを選択して手札に加える。
このカードが墓地に存在する場合、以下の効果を選択して発動できる。
●このカードをゲームから除外する事で、自分のデッキからカードを1枚選択して手札に加える。
●自分の墓地に存在するこのカードと、魔法又は罠カードをゲームから除外する事で、この効果によって除外したカードの効果を発動する。この効果は相手ターンでも使用できる。
超レベルアップ!
速攻魔法
自分フィールド上に存在する「LV」と名の付いたモンスター1体を墓地に送る。
墓地に送ったモンスターよりもレベルの高い「LV」と名の付いたモンスター1体を手札またはデッキから召喚条件を無視して特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは召喚条件を満たしたとして扱う。
「そして、手札に加えた超レベルアップ!の効果を発動します。 アームド・ドラゴン LV5を墓地に送り、デッキからアームド・ドラゴン LV10を特殊召喚!」
アームド・ドラゴン LV10
☆10 3000/2000 風・ドラゴン
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上に存在する「アームド・ドラゴン Lv7」1体をリリースした場合のみ特殊召喚する事ができる。
手札を1枚墓地に送る事で、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する。
「一瞬でLV10…!」
「LV10の効果発動。 手札1枚を墓地に送り、相手フィールド上の表側モンスターを全て破壊します」
E-HERO マリシャス・エッジ:破壊 ビッグ・ピース・ゴーレム:破壊 化石岩の解放:破壊
「コストとして墓地へ捨てた幼鳥シムルグの効果を発動します。 このカードが墓地に送られた時、手札に戻します」
「使い減りしない手札コストか…」
幼鳥シムルグ
☆4 1200/1900 風・鳥獣
このカードが墓地に送られたとき以下の効果からひとつ選んで発動する。
●自分フィールド上に「シムルグトークン(風・鳥獣 1000/1000)」を2体守備表示で特殊召喚する
●このカードを手札に戻す
「バトルフェイズです。 LV10でダイレクトアタック! アームド・ビッグ・バニッシャー!」
「ぐあぁぁぁっ!?」
教師 LP8000⇒5000
「そして私は手札から1枚カードを伏せ、エンドフェイズにフォー・オブ・アカインドの効果でセットしたカード3枚を手札に加えてターンエンドです」
未弥 LP6800 手札:5枚 場:アームド・ドラゴン LV10 伏せ1
相手が1ターンで形勢逆転したものの、未弥も負けていなかった。
1体のモンスターで相手モンスターをすべて除去し、さらに直接攻撃でライフを大きく削る。
アームド・ドラゴン LV10の効果で相手のモンスターを一掃して、さらに3000ものダメージ。
こちらもわずか一撃で状況を一変させた。
「俺のターン、ドロー。 手札より魔法カードダーク・コーリングを発動」
ダーク・コーリング
通常魔法
自分の手札・墓地から融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターをゲームから除外し、「ダーク・フュージョン」の効果でのみ特殊召喚できるその融合モンスター1体を「ダーク・フュージョン」による融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
「岩石族と悪魔族…あのカードですか」
「俺は墓地のマリシャス・エッジとビッグ・ピース・ゴーレムをゲームから除外してE-HERO ダーク・ガイアを特殊召喚する」
E-HERO ダーク・ガイア
融合・効果
☆8 ?/0 地・悪魔
このカードは「ダーク・フュージョンの効果でのみ特殊召喚できる。
このカードの元々の攻撃力は、このカードの融合素材としたモンスターの元々の攻撃力を合計した数値になる。
このカードの攻撃宣言時、相手フィールド上に守備表示で存在する全てのモンスターを表側攻撃表示にできる。
この時、リバース効果モンスターの効果は発動しない。
「ダーク・ガイアの攻撃力は、融合素材としたモンスターの攻撃力の合計。 よって攻撃力は4700だ」
2体の上級モンスターを除去したと思いきや、すぐさま新しい上級モンスターを呼び出してきた。
特殊な方法で攻撃力が決まるモンスターなので攻撃力は不安定ではあるが、素材としたモンスターが強ければ強いほどその攻撃力も高くなるというモンスター。
一撃必殺級の攻撃力を得ることができるというのが何よりの強みだろう。
「(手札に伏せ除去カードはないか…。 仕方ない)ダーク・ガイアでLV10を攻撃、ダーク・カタストロフ!」
「リバースカードオープン、『ディバイン・ウインド』」
アームド・ドラゴンに襲いかかるダーク・ガイアの攻撃。
その攻撃を突如として吹き荒れる突風が防ぎ、アームド・ドラゴンに届くことはなかった。
「ディバイン・ウインドは、自分が1000ポイント以上の戦闘ダメージを受ける時、その戦闘を無効にしてバトルフェイズを終了させます」
「くっ…攻撃反応型罠か…」
「さらに、自分の手札かデッキから風属性モンスターを墓地に送る事で、墓地に送ったモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与えます」
「なんだと…!?」
「私はデッキからガーディアン・エアトスを墓地へ送り、その攻撃力の半分――1250ポイントのダメージを与えます」
デッキからカードが墓地へ送られると同時に、先ほど攻撃を防いだ風が相手の場へと襲いかかる。
風は相手の場を包み込むと、そのまま勢いを増してダメージを与える。
「うわぁぁっ!?」
教師 LP5000⇒3750
「効果によりバトルフェイズは終了ですね」
「くっ…。 ターンエンドだ」
教師 LP3750 手札:2枚 場:E-HERO ダーク・ガイア 伏せ1
攻撃力の高いモンスターを呼び出しすぐさま攻撃に転じたが、未弥の伏せカードによってその攻撃は通らずライフを削ることは出来なかった。
本来であれば伏せは除去しておきたかったが、手札に除去できるカードがなければ仕方ない。
場にモンスターは残ってはいるが、未弥の場のアームド・ドラゴン Lv10は破壊効果を持ったモンスター。できれば破壊しておきたかったのが本望だろう。
「私のターン、ドロー。 せっかくですが、ダーク・ガイアには退場願いましょうか。 手札の幼鳥シムルグを捨てて破壊効果を発動します。 ジェノサイド・カッター!」
E-HERO ダーク・ガイア:破壊
「破壊にチェーンして神秘の中華なべを発動。 ダーク・ガイアをリリースして4700ポイントのライフを回復する」
教師 LP3750⇒8450 E-HERO ダーク・ガイア:墓地
「効果処理後、手札から捨てた幼鳥シムルグを手札に戻します。 破壊は免れても場はガラ空きです。 LV10でダイレクトアタック、アームド・ビッグ・バニッシャー!」
教師 LP8450⇒5450
「自分フィールド上にカードが存在しない場合にダメージを受けた場合、手札から冥府の使者ゴーズを守備表示で特殊召喚する」
冥府の使者ゴーズ
☆7 2700/2500 闇・悪魔
自分フィールド上にカードが存在しない場合、相手がコントロールするカードによってダメージを受けたときこのカードを手札から特殊召喚する事ができる。
この方法で特殊召喚に成功した時、受けたダメージの種類により以下の効果を発動する。
●戦闘ダメージの場合、自分フィールド上に「冥府の使者カイエントークン」(天使族・光・星7・攻/守?)を1体特殊召喚する。
このトークンの攻撃力・守備力は、この時受けた戦闘ダメージと同じ数値になる。
●カードの効果によるダメージの場合、受けたダメージと同じダメージを相手ライフに与える。
「効果によって呼び出すカイエントークンも守備表示で特殊召喚。 カイエントークンの守備力はLV10と同じ3000だ」
アームド・ドラゴンの攻撃終了後、相手の場には2体のモンスターが現れる。
「ゴーズですか。 確かにカイエントークンを守備表示ならばLV10には戦闘で破壊されません。 でも、LV10の効果は手札がある限り使えます。 手札の幼鳥シムルグを捨てて、ジェノサイド・カッター!」
「ぐっ…」
冥府の使者ゴーズ:破壊 カイエントークン:破壊
特殊な条件を持つモンスターを呼び出したが、それはすぐさま場から消え去る。
未弥の場のアームド・ドラゴン LV10の持つ破壊効果は回数宣言がなく、手札があれば1ターンに複数回発動することができる。
効果破壊に耐性のあるモンスターでないなら、その効果で破壊すればいいだけなのだ。
「コストで捨てた幼鳥シムルグを回収し、その幼鳥シムルグを守備表示で召喚しターンエンドです」
未弥 LP6800 手札:5枚 場:アームド・ドラゴン LV10 幼鳥シムルグ(守備/Def1900) 伏せ無し
カードの効果によってそのライフを大きく回復されたものの、結果的には攻撃を通して3000のダメージを与えた。
ライフポイントにさほど大きな差は無いがフィールドの状況などをみるに未弥がやや優勢か。
「俺のターン、ドロー。 リバースカードを1枚伏せてターンを終了しよう」
所謂手札事故を起こしたか、場に伏せカードを出しただけでターンを終了した。
教師 LP5450 手札:1枚 場:無し 伏せ1
「私のターン、ドロー。 バトルです。 LV10でダイレクトアタック!アームド・ビッグ・バニッシャー!」
アームド・ドラゴンの拳が相手である教師に向けて放たれる。
しかし、その攻撃は見えない壁によって阻まれてしまう。
「トラップカード、ガードブロック。 相手ターンの戦闘で発生するダメージを0にしてドローする」
「そちらも攻撃反応型罠ですか…。 では、手札を1枚伏せてターンを終了します」
未弥 LP6800 手札:5枚 場:アームド・ドラゴン LV10 幼鳥シムルグ 伏せ1
先ほどまでのターンとは打って変わって、このターンはお互いに攻撃を通すことができずに終わった。
ただし、依然として未弥の場には2体のモンスターが存在しており、攻撃は凌いだがその数を減らすことはできなかった。
これが吉と出るか凶と出るか。
「俺のターン。 俺は再びダーク・コーリングを発動。 手札のマリシャス・エッジと墓地のダーク・ガイアを除外し、出でよ!E-HERO マリシャス・デビル!」
E-HERO マリシャス・デビル
☆8 3500/2100 炎・悪魔
「E-HERO マリシャス・エッジ」+レベル6以上の悪魔族モンスター
このカードは「ダーク・フュージョン」による融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手ターンのバトルフェイズ中に相手フィールド上に存在するモンスターは全て表側攻撃表示になり、相手プレイヤーは全てのモンスターでこのカードを攻撃しなければならない。
「攻撃力3500…」
「行くぞ。 マリシャス・デビルでLV10を攻撃! エッジ・ストリーム!」
マリシャス・デビルの爪がアームド・ドラゴン LV10へと一直線で襲いかかる。
LV10もその攻撃を迎撃するが、やはり攻撃力の差で勢いを殺すまでには至らず、その爪の前に敗れ去った。
「きゃっ!?」
未弥 LP6800⇒6300 アームド・ドラゴン Lv10:破壊
「俺はこれでターン終了だ」
教師 LP5450 手札:1枚 場:E-HERO マリシャス・デビル(攻撃/Atk3500)
ここまでその高い戦闘力と強力な効果で場を制圧し続けて来たアームド・ドラゴン LV10が破壊された。
ダメージ量自体はわずかとは言え、それと引き換えに失った攻撃力3000の代償がそれ以上に大きいか。
本選出場を賭けたアカデミアでのデュエル。
その予選の決着はもう少し先になりそうだ――。
―Go To The Next Turn―
デュエルパートがあった場合、ここに今日の最強カードが入ります。
―今日の最強カード―
幼鳥シムルグ
☆4 1200/1900 風・鳥獣
このカードが墓地に送られたとき以下の効果からひとつ選んで発動する。
●自分フィールド上に「シムルグトークン(風・鳥獣 1000/1000)」を2体守備表示で特殊召喚する
●このカードを手札に戻す
未弥「高い守備力は勿論、その効果で使い減りしない壁としても非常に優秀です」
妃奈柚「キラー・スネークとダンディライオンを足したような効果を持ちステータスも高い強力なカードね」
未弥「壁としても手札コスト、リリース要員など戦線維持に持ってこいのカードですよね」