二年くらいでぽっくり逝くTS少女   作:am56x

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第二話:回想と出会い

 

 

 列車を乗り継ぎ、数日の宿泊を経て訪れたロ・ムーは噂に違わぬど田舎だった。黒煙を吐いて走る汽車の車窓からは、木々と畑が広がるばかりで建造物がほとんど見当たらない。駅舎が見えてくる頃には煉瓦造りの建物が幾棟も連なっているのを見て安心したが、やはり王都とは比べるべくもないほどのど田舎だと、レイドは小さく可愛らしいため息を吐く。

 

 どうしてこんな場所を選んだのだろう。身を隠すにしても、もう少し便利な場所を選んでほしいものだ。

 

 女物の服の良しあしなど分からないレイドが頂き物のワンピースとヒールの付いた靴に悪戦苦闘しながら下車すると、ほんのりと体が温まる優しい大気の間を初夏の涼しい風が吹いて全身を包む。長かった髪をざっくりと切り、その上にウィッグを被ることで露わになったうなじに風が纏わりつき、くすぐったかった。のどかに鳥たちはさえずり、まばらに行きかう人々には日常を謳歌する明るさがあった。惨禍に見舞われた王都の事情は新聞やラジオでとうに知っているだろうに、同じ国内でも距離が離れるとこうも人々は変わるのかと驚くばかりだ。

 

 駅舎前にぽつんと置かれた時計塔が午後二時を知らせる。三階建てのビルほどの高さの時計台から発せられるのんびりとした鐘の音は、どこかレイドの心を落ち着かせた。

 

「ふう」

 

 駅周辺をしばらく眺め一息ついたレイドは、さてと呟いて気合を入れるとスーツケースを半ば引きずりながら駅舎を出て、街中へと繰り出す。元魔王の肉体とはいうが、絶大な魔力量を誇るとはいえ体躯は精々が十二の少女と大差ない。おまけに魂と肉体の乖離により体は非常に貧弱で少し歩くたびに疲労し、レイドはその度に立ち止まってはゆっくりと歩みを進めていく。

 

 白い壁と煉瓦の家々がまばらに並び立ち、煉瓦の舗装路を牛車や馬車がまばらに通る。空には雲がほとんどなく、太陽が燦々と輝いている。町の中心部に進むにつれ人々の往来も王都ほどではないが頻繁になっていき、各所に店も点在している。人となりのスレた王都民とは違い、小柄になったレイドを心配したくさんの住民たちが声をかけてくれる。

 

 ロ・ムーという町をゆっくり歩きながら見回したレイドは、ここでの暮らしも案外悪くないかもしれないと思いなおしていた。

 

「ここか」

 

 迷ったせいも多分にあるがたっぷり一時間は歩いてレイドはクーリュリア王女が用意した家に到着する。白塗りの壁で庭を囲った二階建ての家だった。町の中心からは少し外れ、小さな林の中に一軒だけぽつんと建っていた大きな家だ。一人で暮らすには広過ぎる大きさで、五人くらいは優に生活が出来そうな家だった。

 

 鍵を開け、中に入る。室内には家具が用意され掃除も行き届いていた。ここまで手配してくれた王女には後で感謝しなくてはいけない。

 

 とはいえ、救国の英雄なのだからこれ位してもらっても罰は当たらないだろうと考えてしまうのは罰当たりだろうかとレイドは一人思った。

 

 

 

 レイドが目を覚ましてから既に一か月ほどが経過していた。

 

 起床後、どうにかクーリュリア王女に研究設備を極秘裏に使わせてもらうよう手配してもらい、精神作用魔法の大家たるレイド自身が己の身を調査したところ寿命は一年から二年程度だろうと判明した。

 

クーリュリア王女はその間、レイドが身を隠し余生を過ごせるだけの身分と金を創り、与えた。何も死ぬことはないと、存命の方法を探した。だが、術式を行使した当人であるレイドこそがその専門家であり、その本人が分かっていたのだ。この一撃は不可逆な代物である、と。

 

 暫定的ながら国家元首に就任したクーリュリア王女――今では女王だ――は、寛大な御心でレイドを送り出した。王となった身でありながら、親である国王陛下を初めとする数多の命を奪い取った魔王の身となったレイドを抱きしめ、先の無事を祈ってくれたことにレイドは深い感謝の念を抱いていた。

 

「もし困ったことがあったり、私に直接伝える必要のあることがあったりすれば今懐に紙を忍ばせたからその内容に従うといい」

 

 ぼそりと、抱きしめられたレイドの耳にクーリュリア女王は微かな声音で呟いた。護衛騎士であるお付きのレメエイアに気取られないように呟かれた内容は何処までもクーリュリア女王の優しさが詰まった一言で、不覚にもレイドは目から涙を零してしまった。

 

 

 

 死は避けられない。さりとて今日明日にも死ぬわけでもない。最後の日々をこれだけのどかに、静かに過ごせるのはあるいは幸運といえるのかもしれない。

 

 とはいえ、これからどうするか全く思いつかないままに田舎町に来たレイドは正直途方に暮れていた。男から女になり、名前は変わり、住み慣れた土地からは離れ、親しんだ人々とももう会うことはない。

 

 シンと静かな家で一人ぽつねんと座り込んだレイドは寂しさと恐怖でどうにかなってしまいそうな思いに囚われた。そういった思いが襲ってくるとレイドは決まって過去を思い返すのだった。そして、レイドの過去には常に幼馴染のルチアが付いて回った。両親や友人、恩師、先輩や後輩といった関係を退けて脳裏に浮かんでくるのは常にルチアの顔だった。

 

 

 

 

 

 

 ルチアとは幼少の頃からの付き合いだった。気が強く、性根の真っ直ぐな同い年の少女だった。勉強一辺倒で引きこもりがちだったレイドを引っ張っては遊びに連れ出すルチアをレイドは表面上嫌がって見せていたが、内心では次は何処へ連れて行ってくれるのだろうかとワクワクしていた。

 

 家もすぐそばにあり、何かとルチアはレイドを訪ねて来た。他にも友人がたくさんいたルチアが何故わざわざレイドと共にいるのか尋ねるとルチアは返事に窮したようだった。

 

「よくわかんねーな! けど、レイドと一緒だと楽しい!」

 

 曖昧な答えだったが、それでもレイドは嬉しかった。そのうちルチアはレイドを連れ出すばかりでなく、彼が夢中になっていた勉強に興味を示すようになっていった。

 

 ルチアに勉学を教えていると、あっという間に彼女はレイドに追いついてくれた。いつの間にか、レイドの周りに住む子供たちの中でレイドとルチアだけが飛び抜けて勉強が出来るようになっていた。

 

 初等学校ですら一年二年の留年が当たり前で、むしろ普通の才覚の持ち主なら三留を当然とする中で二人だけが一切の留年なく十二歳で中等学校への進学を決めた。

 

 中等学校に進んでも、ルチアはレイドの後を遅れることなくついてきた。このまま順当に日常を生きていけるとレイドもルチアも当然の如く思っていた。

 

 

 

 中等学校に進学して二年目、ルチアの両親が殺害された。検察局に勤めていたルチアの父がとある政治家の外国への機密漏えい事件を調べていたところ、強盗に襲われ死亡したのだ。あまりに不自然なタイミングでの強盗事件だが、証拠は揃っており場当たり的な犯行として処理されて終わった。

 

 ルチアは身寄りを失ったが、レイドと両親は我が家にルチアを受け入れることに些かの抵抗も持たなかった。両親を失ったルチアはかつての明るさをすっかり失ってしまった。犯行の行われた夜を特に恐れ、誰かの付き添いがなければ眠ることもままならないほどに憔悴していた。

 

半年ほどが経った頃だろうか、ルチアの父の同僚が訪ねて来た。彼は顔を悔しさに歪めながらもルチアの父が捜査していた政治家から暗殺を指示した証拠をつかんだと報告しに来たのだった。

 

 彼の訪問から数日後、新聞には有力政治家が軍事機密漏えい及び検察官暗殺の罪で逮捕されたことが大々的に報じられた。

 

それでようやく憑き物が落ちたようにルチアはかつての明るさを取り戻し始めた。時にはやんちゃに過ぎたハチャメチャっぷりは流石に鳴りを潜めたが、それでも日常の中で笑うようになったルチアを見られてレイドは心底安堵したものだった。

 

 中等学校をストレートで卒業し、王都の中でも最難関の王立第一高等魔術学校に二人は揃って進学した。流石に最難関高に留年者が入れることはまずなく、二人は久しぶりに同年代の友人たちに囲まれて勉学に励むこととなった。

 

 十五歳に成長し、ルチアは以前にもまして魅力的な女性へと変貌しつつあったとレイドは思い返す。翠色の綺麗な瞳、波打つ長い黄金の髪の毛、華奢な体つきは日々丸みを帯び柔らかな肢体へ成長していく。いつも機嫌がよさそうにしていて、不機嫌なところを人前ではほとんど見せることがなかった。さらに会話も上手いというか、ずっと続けていたくなるような存在だった。見た目も内面も美しい彼女を周囲は放っておかなかった。

 

 そんなルチアといつも隣にいながら、レイドは相も変わらず勉学ばかりに入れ込んでいた。彼女が隣にいるのが当然になっていたのだと今のレイドは自虐する。言い寄られるルチアを見て心のざわつきを覚えることがあったが、それで行動を何か取ることもなかった。

 

 レイドがルチアに態度を変えたつもりはなかったが、あるいはそれこそが問題だったのかもしれない。徐々にルチアはレイドに余所余所しく接することが増えた。

 

 意を決し、レイドは何か問題があるのか言って欲しいと話したことがあった。ルチアはレイドに問題はないと言った。長年見て来たルチアは寂しげに微笑む。まるで彼女自身に問題があるようにルチアは謝罪を残して去っていった。

 

 その日、レイドは漫然と抱いていたルチアと生涯を共にするのだろうという将来を捨て去った。折しも高校に親善講義のために訪問した精神感応魔法の大家である師に見初められたレイドは、時間を見つけては大学の先生の元へ赴き研究の小間使いをさせていただける立場に就いていた。研究に生涯をささげるというのも、レイドにとっては本意ではあった。

 

 高等学校を卒業し、二人は国内最高峰のパーレン大学へ進学した。レイドとルチアは未だ共にあり、一定の距離を保ちながらも親しくあり続けていた。

 

 てっきり、レイド以外の誰かと結婚でもするのではないかと思っていたルチアだがあれから未だに浮いた話はなかった。もう二十五歳になり、そろそろ危ういのではと危惧をレイドは抱きつつも自分が選ばれることはないだろうと確信を抱いていた。ルチアは家族としてのレイドに好意を抱いている。そこに疑いはなかったが、夫としてのレイドは求められていないと察してしまっていた。なまじ長く共にあっただけにありありとその空気を感じ取れてしまったのだった。

 

 それでも、例え結婚して頻度が減るとしても……レイドは一生ルチアと関わり合いを持つのだろうと思っていたのだ。

 

よもやこのような形で関係に終止符を打つ羽目になるとはなと、レイドは初夏特有の長い日に眩く照らされ依然として昼同然に明るい外を見つめ感傷に浸る。

 

 このままでは肉体と魂の乖離で死ぬ前に心が死にかねない、レイドは身一つと財布だけ持って町へと繰り出す。さっき良さそうな雰囲気のバーを見つけたのだ。酒でも飲んで気を紛らわしてしまえと年季の入った木の看板が掲げられた古びたバーの扉をレイドは躊躇いなく開ける。

 

「おや、ここらで見ない娘さんだね」

 

 昼下がりの夕に近いこの時間帯、そう客は多くなく、レイドは空いているカウンター席に座った。

 

「やあ、あなたがここのマスターか。ここいらはワインで有名だと聞いたよ。早速一杯出してはくれないか」

「お嬢さん、いくつかな」

 

 おっと、これだから身分証は手放せない。汽車の席でも何度駅員に呼び止められたことか。レイドが提示した身分証を見た壮年のマスターは失礼したとワインを出してくれる。

 

「へえ、美味しいもんだね」

「だろう? それにしてもいやに男らしい口振りじゃないか。もっとお淑やかに話せないのかい」

 

 これと一緒に飲むといいよ、そう言って出してもらったチーズを摘まみながらレイドはこれからは女性詞を使って話す必要があるだろうか考える。マスターとどうでもいいような雑談を繰り広げながらちびちびとワインで舌を濡らしていると常よりもずっと早く酔いが回って来る。

 

 魔王と言ってもこの体は見た目相応の力しか発揮できないのだから、当たり前といえば当たり前だった。今のレイドは成人男性ではなくか弱い少女のようなものだった。許容される飲酒量もずっと少なくなってしまったのだろう。それにしてもコップに入ったワインを半分ほどしか飲めないとは情けのない肉体だと嘆いた。

 

「へえ、じゃあこの町で仕事を探すのかい」

「そうだね、何かいい仕事があるといいのだけれども」

 

 お互いの自己紹介や軽い来歴を話し合った後にレイドは魔術師の出来る仕事があるだろうかと尋ねてみる。

 

「マスター! 一杯ちょうだい!」

「おやローリー。これから仕事なのにいいのかい?」

「構わないわ。あら、見ない顔ね」

 

 レイドの隣に座ったのは亜麻色の髪をおさげにした可愛らしい女性だった。まだ二十歳辺りだろうか。質のいいローブを羽織り、指にはいくつか術式補助器具を嵌めている。魔術師のようだとレイドは見当を付けた。

 

「こんにちは、お嬢さん。私はレイ……リイナ。リイナという」

「なあに? お嬢さんなんて……あなたの方がよっぽど小さいじゃない。マスター、ちゃんと年齢確認したの?」

 

改めてレイドが身分証を掲示するとローリーは舌をチロリと見せて謝って来る。お茶目な娘さんだとレイドは相好を崩す。

 

 ローリーと名乗る魔術師がレイドの隣に座り、三人はローリーも交えてのんびりと会話に興じる。やがてローリーは今の仕事を愚痴りだす。これは毎度のことのようでマスターは気のない相槌を打つばかり。ローリーは新鮮に話を聞いてくれるレイドに照準を合わせ、愚痴を長々と話し始める。

 

「でね? この結界陣の整備が面倒くさいのよ。毎日三時間も付きっきりなんて信じらんない! 役場にはもっと新しい結界の購入を進めているんだけど全然取り合ってくれないのよ? 私には他の仕事もあるのにありえないわ!」

 

 ローリーの不満のタネは町を守る結界陣の老朽化にあるようだった。一定の規模の町には魔術の不正使用を阻害する結界陣が張られている。この町を覆う結界は五十年以上前のオンボロで、新型魔術の阻害効率が落ちているだけではなく、頻繁な保守を怠るとすぐに機能停止するポンコツ結界陣なのだという。

 

「よければ私にその仕事をさせてもらう訳にはいかないかね」

「えっ、あなた魔術師なの?」

「おお、それはいい考えじゃないか。ローリー、リイナは王都から逃げてきた魔術師で今まさに仕事を探している最中なんだそうだよ」

「へえ、リイナ。あなた資格は持っているのかしら?」

「勿論。大魔導師……とまではいかないが、第一種魔術師なら」

 

 大魔導師は他の学問でいう博士号のようなものだ。以前のレイドはパーレン大学大魔導師位を持っていると言えたのだが、今は王女殿下が偽造した第一種魔術師が限界だ。この資格だと出来る仕事にも限界があるのでもう少しいい偽造身分が欲しかったが、今文句を言っても仕方のないことだった。

 

「十分じゃない! 役場には私が言ってやるから早速行きましょうか!」

「結界陣を見せてもらえるならありがたいね。是非行こう」

 

 善は急げとレイドとローリーの二人はバーを飛び出し、結界陣目指して歩き出す。五分も歩いただろうか。二階建て住宅ほどの高さがある円形の塔が見えてくる。

 

「あの監視塔の中に結界陣はあるわ……大丈夫?」

「え? 何か?」

「息が切れているわよ」

 

 意気揚々と先を進むローリーにレイドは足を速めてついていこうと努力はしたのだが、たった五分ほどで額から汗が滲み、息が乱れてしまった。何と脆弱な肉体なのだろう、レイドは心中でため息をついた。

 

「もう、仕方ないわね」

「ああ……すまないね」

 

 懐からハンカチを取り出したローリーはレイドの額に当てて、汗を拭ってくれた。見た目は若々しいが、これではまるで年老いてしまったようだとレイドは自嘲の笑みを浮かべる。

 

「さ、入りましょう。ぶったまげても知らないわよ?」

 

 一方でニヤリと歪んだ怪しげな笑顔を浮かべてローリーは魔術的に施錠されていた扉を開き、レイドを内部に誘う。石造りの塔の内部には壁に沿うように幅の狭い階段が設けられている。窓はなく、光は扉から差し込むだけなので薄暗い。しかしローリーが壁にいくつも引っ掛けられているランタン型の魔力灯を指を鳴らして点灯すると、内部は真昼のように明るくなった。

 

「うわ……これは確かに古めかしい結界陣だ」

「でしょう?」

 

 石の床には今や小柄な少女程度しかないレイドの膝下ほどの高さしかない石柱が十本円をかたどるように設置され、石柱の頂部は平らに磨かれそこに魔術陣が彫られている。おお……彫るなんて原始的手段で魔術陣を起動している時点で……。

 

「面白い。ちょっと見せてもらうよ」

「え、ええ」

 

 それからしばらく結界陣を調べさせてもらった。非常に古典的で懐かしい思いにさせる結界陣はローリーの魔力供給に依存して動いているようだが、五十年はおろか八十年ほど前の理論で魔力貯蔵しているためにその効率が著しく劣悪になっているようだ。魔術陣も規定魔術の羅列が設定されていないために一々同じ項目を繰り返していて無駄が多い。

 

 しかしこれだけ古めかしい理論によって並の魔術師の違反的魔術行使効率を三割近くにまで抑えているのだから設計者は当時としては上手くやった方だろう。

 

「しかし、これなら私が創り直した方が良さそうだ」

「あーダメダメ。高等魔術学校出ならこれくらいって思うのも無理ないけどね、こんなオンボロでも警察の監査で認可が下りてるから使用に許可が下りてるの」

「そんなものなのか」

「そーよ、認可を取るには時間もお金もすっごくかかるから既成の結界を買った方が安くつくんだけどねぇ……」

 

 溜め息を吐きながらローリーは指に嵌められた術式補助具をぐりぐりといじる。

 

「ここでの仕事は至極簡単! 術式が正常に機能しているか確認して、後は真ん中に突っ立って結界陣へ魔力を供給してやるだけ! もしあなたがやる気なら、すぐにでも代わってあげるけどどうする?」

 

 何もせずにいると怪しまれることだろうし、何より何かやることがないと残りの余生に張り合いがなくなる。レイドは一も二もなく頷いて、ローリーから仕事を請け負った。

 

 


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