ディスティニーコネクト   作:神軍師ユース

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これまでのお話。
シェリーはパパの魂を集めた。
1999年7月までタイムトラベルし、シェリーたち6人と1体はサー・アンゴルモアを撃破。
パパを助けたシェリーは、ついにパパと再会したのだ。


創業1000年祭の謎

家に入った後、シェリーのパパは書類を何枚かテーブルの上に並べた。その中には、「セイブ・ザ・クイーン創業1000年祭」のポスターもある。

「パパはシェリーとの約束通り、この5ヶ月で運命の歯車について調べてみた。博士にも協力してもらってね」

「パパ、ありがとう!それで…どうだったの?」

お礼を言うシェリーに、パパは言う。

「調べた結果、分かったことが二つあるんだ」

 

ここからは、その二つを簡単に説明しよう。

 

一つ目は、デパート「セイブ・ザ・クイーン」の地下に未知の領域があるということ。

老舗デパート「セイブ・ザ・クイーン」には食料品など生活必需品はもちろん、あらゆる物が販売されている。

パパは運命の歯車は地下にあると推測した。その理由は、地上にはそれらしき機械がないからである。

そのデパートには、地下へ向かう階段はもちろん、地下に通じるエレベーターやエスカレーターもない。潜入ルートはもう少しパパが調査してくれるそうだ。

 

もう一つは、ゴッド&ゴーレム社には開発や製造を担当する社員がクロックニーには一人もいないということ。

デパートで売っている商品はすべてゴッド&ゴーレム社で作られている。売り場で働いている社員はたくさんいるが、開発や製造を担当する社員が一人もいないのだ。

その社員ですら、社長の顔も知らないのだ。

 

デパートを経営しているのはゴッド&ゴーレム社で、デパートの地下には秘密の領域があり、社長の顔が謎に包まれている。

 

「怪しいのはわかったけど…どこから調べたらいいの?」

シェリーはパパに聞いた。

「最初から調べたらいいんだ」

パパは、並べられていたデパートの創業祭のポスターを取り出して見せる。

「創業1000年祭…そう書いてあるだろう?その前に…」

パパはこう付け足した。

 

「疲れてるだろう。少し休んだら、どうだい?」

「わかった。そうするわ」

パパの助言を聞いて、シェリーは少し考えてからうなずいた。

 

シェリー、アリア、ウェンディは2階のシェリーの部屋で、ペグレオ、トゥルース、オルタナはミッドヨーク地区のバクファーレン・コレクタブルズであるペグレオの自宅で休むことにした。もちろん、仮眠である。

アイザックは1階でパパと話をしていた。もちろん、ゴッド&ゴーレムについてだ。

 

シェリーはなかなか寝付けなかった。自分のベッドで寝返りを打ちながら考える。

パパの自分への気遣いは嬉しかった。しかし今自分が寝てていいのか、とも思った。

ベッドの横ではアリアとウェンディが毛布にくるまって寝ている。その横には、ウェンディの上着とアームカバーと黒い手袋が置かれていた。

 

実は、ウェンディ上着を着ている時に見えるピンクのティアードスカートに見える部分は、レオタードの下半身の部分である。レオタードの上半身部分はタンクトップ状だ。

 

なんだか姉妹みたいと、シェリーはアリアとウェンディを見て思った。

シェリーは二人を起こさないように、静かに部屋を出て行った。

 

…一方、バクファーレン・コレクタブルズ。

ペグレオは机のライトをつけて、発明品の点検や新兵器の発明をしていた。

机の後ろでは、オルタナ、トゥルースが寝ていた。トゥルースのスカジャンやスカーフ、オルタナのフード付きベストや手袋も置いてある。

 

「…」

オルタナは机のライトの眩しさで目を覚ます。

机に向かって作業をするペグレオの姿に、オルタナは自分の父親の姿を重ねた。

その時だ。

「ペグレオ、お前、休まないのか?」

ドアの隙間から漏れた机のライトに気付いたダンプティの声がした。もちろん、まだロボットの姿だ。

ペグレオは父親に静かにするように合図をすると、父親に近づいた。

「お父さん」

「あんまり根を詰めると体に悪いぞ」

「ありがとう…」

オルタナは横たわったまま、ペグレオとダンプティの会話に聞き耳を立てていた。

自分が小さい頃、両親が話している内容まではわからなかったが、空腹で寝られないこともあったものだ。オルタナは思った。

ダンプティが出ていくと、オルタナはもちろん、さっきまで寝ていたはずのトゥルースも起き上がった。さっきの会話で起きてしまったのだ。

 

「ペグレオ…どうするんだよ?」

トゥルースはスカジャンを羽織りながら問う。

「休んでいていいのか?シェリーのもとに向かうぞ」

オルタナもベストを着ながら言う。そういう間にも、トゥルースは赤いスカーフを巻いていた。

ペグレオの答えは決まっていた。

「…行こう!」

オルタナも手袋をはめ、身支度は完了した。

ペグレオも発明品を自分のリュックに詰め、背負うと、机のライトを消し、部屋から出た。

 

「シェリー、休まなくていいのかい?」

パパは心配そうに降りてきた娘に問う。シェリーは元気よく答える。

「このままだと、クロックニーはガレキの山になっちゃうの!だから、もう行かなきゃ!」

その時、ペグレオ、トゥルース、オルタナもシェリーの家に向かっていた。

もちろん、シェリー達を待つために。

 

シェリーが降りてきてしばらく経つと、アリアとウェンディも降りてきた。ウェンディはレオタード姿で、アリアはウェンディの上着とアームカバー、手袋を持っている。

ウェンディも身支度を始めた。まず、手袋をはめ、上着を着る。そして、腕にアームカバーをする。

 

シェリー、アリア、ウェンディが玄関から出ると、ペグレオ、トゥルース、オルタナ、もちろんアイザックもいた。

「1000年前に行くのか?」

アイザックは問う。

シェリーはうなずいた。

 

「行くわよ!」




束の間の休息の時間も入れた理由は、パパの気遣いを入れたかっただけではありません。
単なる文字数稼ぎではなく、キャラクターのバックグラウンドを入れたかったという理由もあります。

次回、シェリー達は1000年前に旅立ちます。
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