ブリッジベン地区の下水道に行って、日記を入手したシェリー。
そこには、クロックニーの創立日記が書かれていた。
「セイブ・ザ・クイーン」と「ゴッド&ゴーレム」…。
パパとチートシタイン博士によると、時間停止を免れたオールデイズの一族に、女神は暴走を止めてほしかったのだ。
シェリー達は再び下水場に足を踏み入れた。
つい先ほどに比べると、経路の確保もされているので安全かつ楽に奥まで到達し、デパートの地下である工場に入った。
「ここで色々なものが作られているのね…!」
シェリーは辺りを見回しながら言う。メカを倒しながら、少しずつ進んでいった。
クロックニー創立日記を入手した部屋も横切り、スイッチを押して進んでいった。
「ここに女神がいるの?」
「そうね…みんな、行くわよ!」
シェリー達は、工場の奥へと、進んでいった。
そこは真っ暗な空間だった。その奥にはバチバチと青白い火花が見える。
その時、どこからか声がした。
「よく来ましたね…アダムスキー=オールデイズの子孫たちよ」
シェリー達は驚いて、あたりを見渡す。
「私は女神の体の一部から分離し、この街全てを見守ってきた…女神を止める始祖の一族を待っていたのです」
この街の名前の由来にもなった時計「クロックニー・クロック」は言う。
女神は人間を愛するあまり、おかしくなってしまったと。
人が機械を愛するように、機械も人を愛するのだと。
女神がアダムスキーを始めとした人々に施しを与えたり、機械を生み出し続けた理由は、愛する人に尽くしたいからである。
「何か…ロマンチックね」
アリアがそんなことを言った。確かに、チートシタイン博士も同じことを言っていた。
しかし、クロックニーが街になるころ、増えた住人は女神をあてにして、自分達は物を作らなくなってしまったのだ。
女神の機械を求める人間は後を絶たず、販売して私腹を肥やすものもいる。
人々は女神に甘え、変わってしまったのだ。
「なるほどなぁ…最初は汗水たらして頑張っていたのに、彼女の稼ぎが良すぎてヒモになった男みたいだな」
トゥルースはどこかのテレビ番組で出たようなことを言った。
「あんた、すごい例え出すわね…」
シェリーが言うと、トゥルースは言葉を続ける。
「クズ野郎は物や金が欲しいから、口では愛してる、って言うんだよ…本当は愛していねぇのにな。ただ便利だと思ってるだけなんだぜ」
「何か…ひどいね……トゥルースくんは、そんなんじゃないよね?」
アリアはヒモ男と付き合った彼女に同情する。
「そんなことねぇよ!オレはアリアのことが好きなんだ!」
長い時間が経過するごとに、人々から女神の存在が忘れられ、消えていった。
女神に祈ることすらなくなった。
だから女神は…、クロックニーを滅ぼすことにした。
人間の魂を奪い取り、街を守るものを消し、人間に対する異常な愛情で、この街は滅びようとしている。
最後に、クロックニー・クロックは言った。
「止められるのはあなたたちだけ…女神の暴走を止めてください」
シェリー達は女神に近づいた。
「これが…運命の歯車…?」
驚くシェリーに、ペグレオは言う。
「デ、デカすぎない?1000年前と比べ物にならないよ!」
「地下の製造工場は、体の一部…だったよね?」
「それだけじゃないみたいだな。コイツ、発電もしてやがる。下水道を通して電力の出どころもコイツだったようだ」
ウェンディとオルタナも言う。
「電気も作ってるの!?」
「はぁ、マジかよ!?もう、街の一部じゃねーか!」
アリアとトゥルースは驚いている。
アイザックは言う。
「歯車は物を形成する部品だ。コイツは街の一部になってしまったようだ」
シェリーは納得した。
「だから…街の運命を決められたのね!」
「来るぞっ!!」
アイザックが叫ぶ。女神はゴゴゴと音を立てている。
その時だった。スキル「アンガードリリング」が発動し、シェリーたち6人と1体は吹き飛ばされた。
「はぁ…はぁ…、つ、強い…」
ペグレオが言う。
「こんな奴に…やって勝てばいいの?」
シェリーは傷だらけの体を起こし、歩いていく。
「シェリー…?」
ペグレオは倒れたまま、前の方を見る。
「ばかやろ…お前、何を…!」
トゥルースも言う。
「決まってるじゃない…!この街を守れるのは、あたし達しかいないのよ…!」
シェリーは言う。
シェリー、ペグレオ、トゥルース、アリア、オルタナ、ウェンディの6人は、アダムスキー=オールデイズを始祖に持つオールデイズの家系の子孫なのだ。
時間停止を免れたオールデイズの家系のものが女神の暴走を止める義務がある。
シェリーはドライヤー銃の銃口を、女神「ディスデス・ギア」に向けた。
「みんな…頼んだよ……!」
ペグレオ達はそれで、シェリーが何をしようとしているのか察した。自分の命と引き換えに、街を守ろうとしているのだ。
「え…待って……」
「よせ…やめろ……!」
ウェンディとオルタナは、シェリーを止めようとした。しかし、体が思うように動かない。
アリアは力の限り叫ぶ。
「アイザックーーーー!シェリーちゃんを止めてーーーーーーっ!」
「う…うおおおおおおおお!」
アイザックはシェリーの前に立ちはだかろうとしたとき、爆発した。
ドライヤー銃が音を立てて落ちる。
シェリーの髪を束ねているヘアバンドも外れ、ポニーテールが解けてしまった。
シェリー…!
街を守るために…いい子だとすごい感じました。
シェリーのポニーテールが解ける演出を加えました。
しかし、物語は続きます。
アイザック「どう…なったのだ?」