ディスティニーコネクト   作:神軍師ユース

14 / 19
これまでのお話。
ブリッジベン地区の下水道に行って、日記を入手したシェリー。
そこには、クロックニーの創立日記が書かれていた。
「セイブ・ザ・クイーン」と「ゴッド&ゴーレム」…。
パパとチートシタイン博士によると、時間停止を免れたオールデイズの一族に、女神は暴走を止めてほしかったのだ。


絶体絶命!?

シェリー達は再び下水場に足を踏み入れた。

つい先ほどに比べると、経路の確保もされているので安全かつ楽に奥まで到達し、デパートの地下である工場に入った。

 

「ここで色々なものが作られているのね…!」

シェリーは辺りを見回しながら言う。メカを倒しながら、少しずつ進んでいった。

クロックニー創立日記を入手した部屋も横切り、スイッチを押して進んでいった。

 

「ここに女神がいるの?」

「そうね…みんな、行くわよ!」

シェリー達は、工場の奥へと、進んでいった。

 

そこは真っ暗な空間だった。その奥にはバチバチと青白い火花が見える。

その時、どこからか声がした。

「よく来ましたね…アダムスキー=オールデイズの子孫たちよ」

シェリー達は驚いて、あたりを見渡す。

 

「私は女神の体の一部から分離し、この街全てを見守ってきた…女神を止める始祖の一族を待っていたのです」

この街の名前の由来にもなった時計「クロックニー・クロック」は言う。

女神は人間を愛するあまり、おかしくなってしまったと。

人が機械を愛するように、機械も人を愛するのだと。

女神がアダムスキーを始めとした人々に施しを与えたり、機械を生み出し続けた理由は、愛する人に尽くしたいからである。

 

「何か…ロマンチックね」

アリアがそんなことを言った。確かに、チートシタイン博士も同じことを言っていた。

 

しかし、クロックニーが街になるころ、増えた住人は女神をあてにして、自分達は物を作らなくなってしまったのだ。

女神の機械を求める人間は後を絶たず、販売して私腹を肥やすものもいる。

 

人々は女神に甘え、変わってしまったのだ。

 

「なるほどなぁ…最初は汗水たらして頑張っていたのに、彼女の稼ぎが良すぎてヒモになった男みたいだな」

トゥルースはどこかのテレビ番組で出たようなことを言った。

「あんた、すごい例え出すわね…」

シェリーが言うと、トゥルースは言葉を続ける。

「クズ野郎は物や金が欲しいから、口では愛してる、って言うんだよ…本当は愛していねぇのにな。ただ便利だと思ってるだけなんだぜ」

「何か…ひどいね……トゥルースくんは、そんなんじゃないよね?」

アリアはヒモ男と付き合った彼女に同情する。

「そんなことねぇよ!オレはアリアのことが好きなんだ!」

 

長い時間が経過するごとに、人々から女神の存在が忘れられ、消えていった。

女神に祈ることすらなくなった。

だから女神は…、クロックニーを滅ぼすことにした。

人間の魂を奪い取り、街を守るものを消し、人間に対する異常な愛情で、この街は滅びようとしている。

最後に、クロックニー・クロックは言った。

「止められるのはあなたたちだけ…女神の暴走を止めてください」

 

シェリー達は女神に近づいた。

「これが…運命の歯車…?」

驚くシェリーに、ペグレオは言う。

「デ、デカすぎない?1000年前と比べ物にならないよ!」

「地下の製造工場は、体の一部…だったよね?」

「それだけじゃないみたいだな。コイツ、発電もしてやがる。下水道を通して電力の出どころもコイツだったようだ」

ウェンディとオルタナも言う。

「電気も作ってるの!?」

「はぁ、マジかよ!?もう、街の一部じゃねーか!」

アリアとトゥルースは驚いている。

アイザックは言う。

「歯車は物を形成する部品だ。コイツは街の一部になってしまったようだ」

シェリーは納得した。

「だから…街の運命を決められたのね!」

「来るぞっ!!」

アイザックが叫ぶ。女神はゴゴゴと音を立てている。

 

その時だった。スキル「アンガードリリング」が発動し、シェリーたち6人と1体は吹き飛ばされた。

「はぁ…はぁ…、つ、強い…」

ペグレオが言う。

「こんな奴に…やって勝てばいいの?」

シェリーは傷だらけの体を起こし、歩いていく。

「シェリー…?」

ペグレオは倒れたまま、前の方を見る。

「ばかやろ…お前、何を…!」

トゥルースも言う。

 

「決まってるじゃない…!この街を守れるのは、あたし達しかいないのよ…!」

シェリーは言う。

シェリー、ペグレオ、トゥルース、アリア、オルタナ、ウェンディの6人は、アダムスキー=オールデイズを始祖に持つオールデイズの家系の子孫なのだ。

時間停止を免れたオールデイズの家系のものが女神の暴走を止める義務がある。

 

シェリーはドライヤー銃の銃口を、女神「ディスデス・ギア」に向けた。

「みんな…頼んだよ……!」

ペグレオ達はそれで、シェリーが何をしようとしているのか察した。自分の命と引き換えに、街を守ろうとしているのだ。

「え…待って……」

「よせ…やめろ……!」

ウェンディとオルタナは、シェリーを止めようとした。しかし、体が思うように動かない。

アリアは力の限り叫ぶ。

「アイザックーーーー!シェリーちゃんを止めてーーーーーーっ!」

「う…うおおおおおおおお!」

アイザックはシェリーの前に立ちはだかろうとしたとき、爆発した。

 

ドライヤー銃が音を立てて落ちる。

シェリーの髪を束ねているヘアバンドも外れ、ポニーテールが解けてしまった。




シェリー…!
街を守るために…いい子だとすごい感じました。
シェリーのポニーテールが解ける演出を加えました。
しかし、物語は続きます。

アイザック「どう…なったのだ?」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。