ディスティニーコネクト   作:神軍師ユース

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これまでのお話。
黒い流星を見たシェリー達6人と1体。
ステータス・マックスが改良されたステータス・マックスΩを撃破したシェリー達はペグレオの父ダンプティの様子を見たが、元の姿には戻っていなかった。
そして、シェリーのパパの魂は散り散りになってしまうのだった。

そして、シェリーは散り散りになったパパの魂を集めることになった。


魂の逝く先

シェリーのパパ、トゥルース=オールデイズの過去を文章で書こう。

 

1970年7月、あの日…。

ワックスでセットした髪。赤いスカーフに青いスカジャン。ジーンズにはチェーンの付いた赤いベルトに締め、赤い靴を履いた少年がいた。彼はトゥルース=オールデイズ。

「ギギ…グガガガガ……」

「や、やった!」

トゥルースが喜んだのもつかの間だった。

「キサマらを道連れにすれば、ゲームは引き分けだぁ!」

人々は一目散に逃げる。アリアも逃げようとしたが、転んでしまった。

「あ…アリアーーーーーっ!」

光の弾はアリア目がけて発射されたのだ。

アリア=ブロッサムは10歳で命を落としたのだ。

 

「ママはあの時、ステータス・マックスの攻撃を受けたの…?そんな話、一度も聞いたことがないわ!」

 

空は雨が降っていた。アリアの死を悲しんでいるようだった。

「アリア…なんであんたが…うわあああああん!」

母親のリンダは墓の前で泣いていた。

トゥルースの目の前には喪服を着た人々がアリアの墓の前に立っている。今日はアリアの葬式だ。トゥルースは人々から距離を取っていた。

トゥルースもいつものように上着の前を開けていたが、黒いスーツを着ていた。髪も雨で濡れて、ワックスが取れている。

黒ずくめのトゥルースだったが、腕には真っ赤なバラの花束を抱えていた。薔薇の本数は100本もある。真っ赤なバラの花ことばは「あなたを愛しています」で、100本のバラは「100%の愛」を意味する。

それは、一般常識で考えたら葬式で手向ける花束としてはふさわしくないが、アリアに手向ける花束だった。

「花束を手向けるには、ちと遠いんじゃないか?」

老人の声がした。チートシタイン博士だ。

しかし、他の人物と違って普段と変わらない白いシルクハットに、白衣姿だったのだ。

「…喪服ぐらい着ろよ」

そう言うトゥルースの目には、涙が溢れていた。

「もしあの時、デパートに忍び込んでいなかったらアリアは…」

「君はよくやった。…世界は歯車でできている。すべては歯車によって動き、決められた終わりに向かっていく…」

「…」

「変えたいかね?未来を…。私はあるものを作るためにこの街に来た。私が作りたいのは自立式時空間超越歯車式機械…そう、タイムマシンじゃ!」

トゥルースの足元に、バラの花束が音を立てて落ちる。

トゥルースは気が付いたら、チートシタイン博士の背を追いかけて、走っていた。

 

「パパと博士…だから、アイザックを作ったんだ…。ママのために」

 

トゥルースは必死に勉強した。嫌いな科目だった理科も頑張って高成績を取った。そして放課後になると、チートシタイン博士の研究を手伝った。首都だと遠すぎるので、隣町にある理系大学にまで進み、首席で卒業した。学費はチートシタイン博士が負担してくれた。

そして1985年…。

25歳になったトゥルースはチートシタイン博士の助手となり、タイムマシンのアイザックを完成させた。

「この15年間、アリアを考えない日はなかった…1970年のあの日に行きたいです」

チートシタイン博士は歴史が変わってしまうかもしれんぞと忠告した。それでもいいです、とトゥルースは言った。本当に、アリアを助けたかったのだ。

「アリアが死んでしまう悲しい結末なんて…ぼくが変えてみせる!」

チートシタイン博士は忠告した。

「自分の正体は明かしてはならん。極力、素顔も見せない方が良いだろう」

 

「ギギ…グガガガガ……」

「や、やった!」

「キサマらを道連れにすれば、ゲームは引き分けだぁ!」

その時だった。

颯爽とスーパーヒーローがマントを翻して現れた。ソウルマンだ。

ちなみに、ソウルマンの正体は1985年当時、すなわち25歳のトゥルースだったのだ。

ソウルマンがステータス・マックスにとどめを刺した。

 

10歳のトゥルースはそのかっこよさに陶酔していた。

ソウルマンは持っていた星形のエレキギターを10歳のトゥルースに手渡した。

「くれるのか?」

そして、ソウルマンはすたすたと去っていった。

 

「ソウルマンはママのヒーローだったのね…パパらしいや」

 

1985年…。

トゥルースは家の前に立っていた。後ろには、アイザックもいる。

「雨…か」

トゥルースはもしアリアが別の原因で死んでいたら…と不安になっていた。

アイザックはこう励ました。

「キミはやり遂げたのだ、トゥルース」

「はは、ありがとう。君のことを先生と呼んでもいいかい?」

「先生だなんて、大げさだ、トゥルース。私と君は大親友だ。」

 

その時だ。

「…あなた?」

赤いセーターを着た金髪の女性が傘を持って、玄関から出てきた。

「アリア…?」

「そうよ、あなた。おかえりなさい。どうしたの、その格好?まだソウルマン・フェスには早いでしょう?」

「ソウルマン・フェス…?何だい、それ…。あと、どうして君がここに…?」

「どうしてって…わたしたち結婚してるじゃない」

トゥルースは驚いた。

「少し疲れてるのよ。中に入りましょう。風邪ひいちゃうわ」

 

お風呂に入り着替えた後トゥルースは、アリアとテーブルに向かい合って座った。

アリアはきれいな婚礼衣装を身に着けた結婚式の写真まで見せてくれた。教会地区が幸せの現場になったのだ。

プロポーズの時、トゥルースがアリアに真っ赤な100本のバラの花束をくれたことも。

他にも色々あった。

 

「アイザックのテストではすべて問題なく稼働しました。アイザックは最高のタイムマシンですよ!アイザックを発表しましょう!博士は時の偉人になれるんですよ!」

トゥルースはこうチートシタイン博士に報告した。しかし…。

「アイザックを壊そう」

理由は、歴史を繰り返し変えたら、大きな災いが起こるかもしれないから。

しかし、トゥルースにはアイザックを壊せなかった。

だからトゥルースは、アイザックのパーツを外してタイムマシンの機能を喪失させた。

「私が滑稽な踊りをしてみせたら子供たちを楽しませることができるだろう」

「ぼく達に子供ができたらいい遊び相手になるよ」

「私がお兄さんか」

 

「パパは、アイザックのことを本当に親友だと思ってたんだね…パパはママを救ったけれど…親友のアイザックを自分で分解することになったなんて…」

 

それから5年後の1990年、トゥルースとアリアは可愛い女の子を授かった。一人娘のシェリーだ。

「キャハハ…」

「あ、この子、笑ったわ」

「ママがそばにいるから安心してるんだよ」

「でも、あなたがだっこしたら、もっと楽しそうな顔をするのよ。あなたがいて、この子がいて…、わたし、幸せよ」

誰か来たみたいだ。アリアとシェリーは2階に上がっていった。

「大変だ!クロックニーは2000年1月1日に滅びるかもしれん!終わりの始まりは1999年。」

チートシタイン博士は慌てている。

「ぼくの答えは決まっています」

 

それから9年後、1999年…。

「パパ!遊んでよー!」

「ごめんよ。パパ、集中すると周りが見えなくなっちゃうんだ」

「…知ってる」

シェリーはトゥルースの腹部にパンチをお見舞いし、走って書斎から出て行った。

そして、1999年7月…。

トゥルースはソウルマンの格好で家を出た。

終わりを食い止めるために。

そして、サー・アンゴルモアと戦って死んでしまったのだ。

1999年12月31日、トゥルースの魂はアイザックの中に入っていった。シェリーとアリアとすれ違って。

 

「うぅ…」

シェリーは自宅の玄関前で泣きだした。

「これがパパの記憶……パパ…帰って来たら、いーっぱい文句を言ってやろうと思ったのに、こんなの…何も言えないじゃない……」

 

「…ねぇ」

今ここにいる10歳のアリアがシェリーに声をかけた。

「シェリーちゃんのパパってどんな人だったの?わたしね…、パパの思い出がないんだ」

トゥルースも話し始める。

「なぁ、シェリー。お前のパパの記憶ってどんなのだったんだ?」

トゥルースとアリアの言葉にシェリーは涙をぬぐって、振り返る。

「え…?」

「お前のパパの記憶はお前にしか見られないんだぜ?」

「わたし達にも教えて!大変なことがあったらわたしたちも協力して助けるから!」

トゥルースとアリアに言われて、シェリーは話し始める。

「わたしのパパはね1999年7月に、サー・アンゴルモアというメカと戦って死んだの」

 

「その運命、変えて見せるわ!」




原作では描写しきれなかったシーンもあったため、原作ゲームとはかなり違う表現もあると思います。

トゥルース×アリアは好きです。かなり天使です。

同じ年代の親子3世代6人共闘…!すごい好きです!
感想等、よろしくお願いします!
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