OP3 ハイキュー「Ah Yeah」
1回戦第1試合は神光学園の勝利となり、試合を終えた椛は黒刀に控室まで連れて行ってもらった。そこへ、
「「「「椛!」」」」
紅葉高校の代表達が声をかけてきた。
「おい、椛は俺達が連れて行く。離れろ。」
「…いやだね。」
佐藤の言葉に黒刀は言い返した。
妖夢達も黒刀に追いついた。
「「「「は?」」」」
佐藤達は呆気に取られた。
「だって…まだ椛をモフってないじゃん。」
「え、今から?」
黒刀の予想外の言葉に椛も呆気に取られた。
「安心しろ。マッサージ効果もあるから。ほら行くぞ。」
「いや、そういう問題じゃなくて、まだ心の準備が出来てないから!」
「楽しみだな~。」
「聞けよ!ってああああああああああああああああああああああああああ!」
椛は神光学園の控室の中に連れていかれた。
「見に行こうぜ!」
「やめておけ。」
魔理沙が行こうとすると、にとりが止める。
そして、控室の中から、
「ちょ…やめ…そんな…とこ…撫でまわしたら…あっ…はうっ…きゅ~!」
何かに悶える声が聞こえてきた。
『(中でいったい何が?)』
3分後。
控室のドアが開き、椛が出てきた。
「な…。」
『な?』
一同は首を傾げる。
「なんて…テクニシャン…。」
椛は顔を赤くして、体をモジモジさせて言葉を漏らした。
『(エ…エロい。)』
その後、黒刀が控室から出てきた。
「あ~満足♪」
「「「「「何をした!」」」」」
妖夢達は黒刀に詰め寄った。
「え、何ってモフってモフってモフりまくっただけだけど。」
黒刀の言葉ににとりは、
「斬って斬って斬りまくったみたいな言い方するな。」
黒刀は周囲を見渡すと、
「ところで…なんで紅葉の男どもは前屈みになってんだ?」
「「「「てめえのせいだよ!」」」」
佐藤達は一斉にキレた。
にとりは腰に手を当てて、
「運がよかったな黒刀。今、映姫は2回戦のオーダーを出しに行っているから、現場を見られたら終わってたぞ。お前が。」
「そこらへんはぬかりない。」
「…それじゃ、私は戻るわ。なんなの、この犯されたみたいな気分…。」
椛は猫背になりながら紅葉高校の控室に戻った。
「そんじゃあ、この調子で全国に行くぞ!」
「「「「「お~!」」」」」
6月22日。『剣舞祭』奈良団体予選3日目。
《勝者 魂魄妖夢》
決勝戦。妖夢の剣技が決まり、神光学園の勝利が決まった。
「や…やった~~~~~~~~~~~~~~~~~!」
妖夢はガッツポーズする。
魔理沙達も大喜びで妖夢に駆け寄り、お互いに抱き合う。
「やったな妖夢!」
「これで全国に行けます!」
妖夢達はフィールドの中心で喜び合ったり、観客に手を振っているのに対し、黒刀はベンチに座っていた。
「今日くらい素直に喜んだら?」
映姫は黒刀の肩に手を置いて言葉をかける。
「いや、まだ入り口を通っただけだ。油断はできない。」
黒刀はベンチから立ち上がって出口から去った。
表彰式。
実行委員会会長が「優勝、神光学園!」と発表する。
「行けよ、妖夢。団体戦のMVPはお前だ。」
黒刀は妖夢の背中を押す。
「先輩…はい!行ってきます!」
妖夢が優勝トロフィーを受け取り、こうして『剣舞祭』奈良団体予選は幕を閉じた。
神光学園宿泊ホテル。
「それじゃあ、にとり先生。後で個人戦について説明してやってください。」
黒刀はにとりにそう声をかける。
「分かった。」
にとりがそう返すと、黒刀は部屋に戻った。
部屋のペアは霊夢&魔理沙、チルノ&大妖精、黒刀&映姫、妖夢&にとりとなっている。
そして、まもなく『剣舞祭』奈良個人予選の組み合わせが発表される時間である。
妖夢達は専用サイトのウインドウを展開してじっと待っている。
今年の『剣舞祭』奈良個人予選は昨年の『剣舞祭』個人本選で奈良代表が優勝しているため、AブロックとBブロックに分かれ、各ブロック優勝者が奈良代表となる。
つまり、奈良代表になれるのは2人ということである。
そして、ついにトーナメントの組み合わせが発表された。
それを見た妖夢達。
「Bブロックには私と妖夢。」
「Aブロックには私とチルノと黒刀、それに紅葉の椛までいやがる。」
それぞれ言葉を漏らす霊夢と魔理沙。
黒刀が順当に勝てば2回戦はチルノ、準決勝は魔理沙、決勝は椛と闘うことになる。
「私は決勝まで行けば霊夢と…。」
妖夢は無意識に拳を握りしめる。
「黒刀と…闘える!」
チルノは喜びを隠しきれない。
個人予選は1日目に1回戦と2回戦、2日目に準決勝と決勝戦を行う。
3位決定戦はない。
6月23日。『剣舞祭』奈良個人予選1日目。
妖夢達は奈良デュエルアリーナのロビーに集合していた。
だが、
「先輩、来ませんね。」
黒刀と映姫だけが来ていなかった。
その時、妖夢にメッセージが受信された。
《先、行ってろ》
「エントリーは済ませてあるし、行こう。」
「「「「はい!」」」」
にとりの指示に妖夢達は返事を返した。
大妖精と永琳は観客席に座っていた。
「個人戦はマネージャーなしだからここで見ていましょう。」
「はい!」
永琳の言葉に大妖精は応えた。
駐車場。
黒刀と映姫はそこにいた。
「姫姉、俺…もう手加減するつもりはない。解放も必要があれば使う。」
「黒刀…。」
映姫は顔をうつむかせる。
「大丈夫だ。俺はもう大丈夫だから。」
黒刀は映姫の頭を撫でる。
「まさか黒刀に頭を撫でる日が来るなんてね。」
「いや、これは!」
黒刀は慌てて手を離す。
映姫は顔を上げた。
「黒刀、あなたのやりたいように闘いなさい。私はもう止めない。」
「ああ、勝つよ。」
そう言って黒刀はロビーに向かった。
そこで、
「あっ。」
「椛…。」
椛に遭遇した。
「黒刀、決勝まで来なさい。今度こそ私が勝つ!」
「ああ、分かってる。」
2人はそう言って別れる。
個人戦に控室はなく、試合の番が来たら、フィールドの左右にある出入口からそれぞれ出てくるという流れである。
《Aブロック1回戦第1試合。神光学園 四季黒刀。紅葉高校 高橋一。
フィールドへ移動してください》
機械音声のアナウンスが流れる。
「さてと、まずは1回戦を勝ち抜かないとな。」
黒刀はフィールドへ向かう。
「そういや、今年はこれが初出場か。」
黒刀と高橋がフィールド内に入る。
《3…2…1…0.デュエルスタート》
「レーザービーム!」
開始早々、高橋の持つロッドから光線が放たれる。
ドーンと爆発を起こし、
「どうだ!」
高橋は勝ち誇る。
だが、爆発の煙から現れたのは無傷の黒刀だった。
「バカな!あれほどの威力を受けて無傷だと!くそ!」
やけくそ気味に光線を乱射する。
だが、黒刀に触れる寸前で消滅してしまう。
黒刀は『破壊王の鎧』を発動している。
「ちくしょ~!最大火力のレーザービームを食らいやがれ!」
再び、ロッドから放たれた光線を黒刀は片手で受け止め、握りつぶした。
「なっ!」
「学習しない奴だ。」
黒刀は黒い刀を鞘から抜いて一振り。
黒い斬撃が放たれる。
「うわあああああああああああああああああああああああああああああ!」
斬撃が高橋に直撃する。
《1…2…3…4…5…6…7…8…9…10.勝者 四季黒刀》
黒刀は刀を鞘に納めて、出口へと歩いていく。
チルノはその試合を一部始終集中して観察していた。
正午。
妖夢達はテラスで昼食をとっていた。
「皆、1回戦は無事に勝てましたね。」
「あったりまえよ!」
「あたいが負けるなんてありえないね!なぜならさいきょ」
「厳しくなるのはこれからだけどね。」
妖夢の言葉に魔理沙、チルノ、霊夢がそれぞれ感想を口にする。
黒刀はロビーのベンチで昼寝をしていた。
すると、頬に冷たい感触を感じて起きた。
「はい、これ。」
映姫が黒刀に200㎜牛乳パックを渡す。
「俺の好きな牛乳だ。」
黒刀は受け取り、ストローをさして飲む。
「2回戦まであと1時間あるけどアップしないの?」
「体なら温まってきてるよ。戦略に関しちゃ、あいつは何してくるか分からないから直感で闘うことにするよ。」
「あの子は随分、黒刀との闘いに執着しているようだけれど何かあったの?」
映姫の質問に黒刀は牛乳を飲むのを一旦やめる。
「…俺、入学式の日にあいつと決闘したんだ。あいつから挑まれたんだけどちゃんと相手をしてやれなかった。潰してしまうのが怖くて…。2回目はちゃんと決闘して俺が勝った。これで潰してしまうのかと思ったけど、あいつは敗北をバネにしてさらに強くなった。もしかしたらあいつにとって『最強』っていうのは特別なものなのかもしれないな。」
「それはあなたもでしょ?黒刀。」
「…そうだな。」
1時間後。
「さてと…行ってくる。」
「ええ、いってらっしゃい。」
映姫はそう言って黒刀を見送った。
ED3 遊戯王GX「Wake Up Your Heart」
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