東方剣舞   作:kuroto xanadu

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第16話。

OP3 ハイキュー「Ah Yeah」


3度目

 Aブロック2回戦第1試合。

黒刀とチルノはそれぞれ入場ゲートへ向かう。

 チルノは走って、黒刀は歩いてフィールド内に入ってきた。

黒刀の目つきは既に試合モードだった。

 

「(すげえ、もうスイッチ入ってる。)」

 

チルノはワクワクした気持ちが抑えられなかった。

2人は同時に構える。

 

《3…2…1…0.デュエルスタート》

 

「ソードフリーザー!」

 

チルノは氷の剣を作る。黒刀も鞘から黒い刀を抜く。

チルノが走り出して、左足を踏み込んだ瞬間、黒刀の目の前から消えた。

黒刀の背後にまわり、氷の剣を振り下ろす。

しかし、黒刀は背中を向けたまま刀でチルノの攻撃を防いだ。

 

「なるほど。クロスステップか…妖夢の試合を見て、真似たってところか。」

 

黒刀はつぶやく。

 

「(初見で防がれた。けど黒刀は『超反射』と『千里眼』を持ってる。このくらいは予想の範囲内だ。距離を取ったってあたいに勝ち目はない…だったら接近戦あるのみ!)」

 

チルノは一旦、剣を引いて別方向から斬りかかる。

それを黒刀が防ぎ、チルノがまた別方向から斬りかかるという攻防が続く。

一見、チルノが攻撃して黒刀が防御するだけで、チルノが優勢に見えるが、

 

「(くっ、攻めきれない…しかも軸足が動いていない…こうなったら!)」

 

チルノはクロスステップを連続で繰り出し、スピードを上げる。

傍目から見れば、チルノが斬りかかっては消えては斬りかかっているように見える。

 

「面白い。なら俺も見せてやるよ…四季流剣術の闘いをな!」

 

黒刀は刀を止めた直後、チルノが移動するであろう位置を予測して16か所に1秒で刀を16回振る。

クロスステップを踏んだ直後のチルノは躱すことが出来ず、咄嗟に氷の剣で防御するが、勢いに押され吹っ飛ばされてしまう。

 

「ぐあっ!」

 

「俺は1秒間に刀を17回振れる。お前のスピードは確かに速いが、俺はもっと速い。」

 

黒刀は刀の剣先を床につけ引きずりながらチルノに近づく。

 

「(17回だって!それじゃあたいがどれだけ速く動いても意味ないじゃん!

…あれをやるしかない!)」

 

チルノはゆっくり立ち上がる。

 

「(でもあれをやるには隙を作る必要がある。)」

 

チルノは氷の翼を広げ、上昇飛行し、上から

 

「アイスニードル!」

 

氷の棘を放つ。

 

「効かねえよ!」

 

黒刀は『破壊王の鎧』を発動させる。

だが、氷の棘は黒刀ではなく、フィールドの床に突き刺さっていく。

 

「(狙ってこない?)」

 

チルノは下降して低空飛行して、なんと氷の棘を斬って破壊していく。

観客は、

「あいつ、何やってんだ?」

「諦めたんじゃねえの?」

そう言葉を漏らす者がいた。

その言葉を聞いた大妖精がムッと睨む。

 

「大妖精、大丈夫よ。彼女はまだ勝負を捨てていないから。」

 

「永琳先生…。」

 

「見ていなさい。2人の闘いを。」

 

「はい。」

 

 

 

 

「そろそろかな。」

 

チルノは氷の棘の破壊を止める。

 

「これで準備は整った!見せてやる!あたいの切り札を!」

 

「(わざわざ言うってことはブラフ…はないか。こいつはそういうタイプじゃないし…考えてもしょうがない。俺は俺の直感を信じて闘う!)」

 

すると、黒刀の全身に電気が帯びていく。

 

「電気?」

 

「ああ、言ってなかったな。オーラに属性があるのは知っているな。火・水・風・土・雷・氷・光・闇。俺は闇属性の他に雷属性を持っている。」

 

「マジかよ!(ん?でもあれって『破壊王の鎧』を発動していない?それなら遠距離攻撃が出来る!)」

 

チルノは黒刀の異変に気付いた。

 

「アイスニードル!」

 

チルノは氷の棘を黒刀に向けて放つ。

さんざん氷の棘を破壊したので、冷気の霧が発生して視界が制限されている。

だが、黒刀は氷の棘を全て手でつかみ取った。

 

「(もっとだ…全身に電気信号をもっと速く受信させて反応速度を上げる!)」

 

「だったら!」

 

チルノは氷の柱を床から作り出し、黒刀に向けて伸ばした。

だが、

 

「甘い!」

 

黒刀は氷の柱を右手だけで受け止めた。

 

「今だ!」

 

チルノは氷の剣を手放し、巨大な氷のハンマーを作り出して、両手で握った。

 

「グレートクラッシャー~~~!」

 

チルノは氷のハンマーを思いっきり振り下ろす。

黒刀の右手は氷の柱を止めているため、刀で防御するが予想外の圧力が上からかかってくる。

 

「(ぐっ、重い…まったく…俺がここまで追いつめられるとはな…ああ…もう反応速度とかそんなことどうでもいいや…今は力を思う存分使いてえ!)

ふっ…ふふふ…ふはははは!」

 

黒刀は氷のハンマーを防ぎながら高笑いした。

 

「黒刀のあの笑い方…まずい!」

 

黒刀の全身に帯びていた電気が消えていく。そのかわりにオーラが増していく。

 

「ふん!」

 

黒刀は右手の握力だけで氷の柱を粉々に破壊した。

 

「マジかよ!」

 

「うおらっ!」

 

黒刀は刀を振り上げて、氷のハンマーを弾いた。

 

「カオスブレイカー!」

 

「やばっ!」

 

チルノは『カオスブレイカー』が届く前に、氷の柱を展開し、伸ばして自身にぶつけて直撃を逃れる。

黒刀は吹っ飛ばされたチルノに向かって加速し、追撃をしかける。

ハイジャンプして、空中のチルノに斬りかかる。

 

「さっきと同じじゃダメだ…もっと強く…強く…さらに強く!霊力解放~!」

 

チルノが霊力を解き放ち、さらにオーラが増す。

再び、作り出した氷のハンマーは先ほどより一回り大きい。

 

「グレートクラッシャー!」「カオスブレイカー!」

 

チルノの氷のハンマーと黒刀の黒く巨大な斬撃がぶつかり合う。

ぶつかり合った衝撃波でフィールドの結界が今にも壊れそうな音を立てていた。

 

「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」」

 

2人とも雄叫びを上げながら、力でぶつかり合っていた。

だが…ピシッと徐々に氷のハンマーにひびが入っていく。

 

「(解放していないのに…このパワー。)」

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

 

黒刀が雄叫びを上げると、ついにパリンッと音を立てて氷のハンマーが砕かれた。

そして、そのまま『カオスブレイカー』がチルノに直撃する。

 

「うああああああああああああああああああああああああああああああああ!」

 

チルノは悲鳴を上げて、床に落下する。

黒刀も床に着地する。

 

《1…2…3…4…5…6…7…8…9…10.勝者 四季黒刀》

 

勝敗が着いた後、少しして目を覚ましたチルノに黒刀は、

 

「チルノ。」

 

「何だ?」

 

「強くなったな。」

 

「へへ…だろ?」

 

チルノは力なく笑う。

医療班が来て、チルノは担架で運ばれる。

その途中で、

 

「黒刀!」

 

「?」

 

「絶対に優勝しろよ!」

 

チルノは拳を突き出す。

 

「ああ。」

 

黒刀はチルノとグータッチを交わす。

 

 

 

 その後、魔理沙、椛、妖夢、霊夢は2回戦を難なく突破する。

 

「明日は魔理沙か…マスタースパークも以前とは比べ物にならないんだろうな~。」

 

一方、魔理沙は

 

「前に黒刀には力不足だって言われたけど今度こそは!」

 

それぞれの想いを胸に準決勝を待つ。




ED3 遊戯王GX「Wake Up Your Heart」

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