東方剣舞   作:kuroto xanadu

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17話。

OP3 ハイキュー「Ah Yeah」


パワー勝負!黒刀VS魔理沙‼

 6月24日。

剣舞祭奈良個人予選2日目。

黒刀は既にゲート前に立っていた。

 

「魔理沙はパワー一筋……そういや俺にもそんな時期があったな。

教えてやらないとな。パワーだけじゃ勝てないってことを。」

 

 

 

 一方、魔理沙はというと、

 

「さて………どうしよう…だあ~!何も策が思いつかねえ~!」

 

頭を抱えて叫んでいた。

 

「魔理沙。」

 

そこへ、霊夢がゲート前にいる魔理沙に声をかけてきた。

 

「霊夢…お前、何でこんなところに…。」

 

「私の準決勝は最後よ。」

 

「ああ…そうか…。」

 

「緊張してるの?」

 

「そりゃ当たり前だろ!見ろよ!手が震えてきやがる。」

 

「はあ~…ちょっと手を貸して。」

 

霊夢は魔理沙の右手を取って、両手で包み込むように握った。

 

「お、おい霊夢…。」

 

霊夢の突然の行動に魔理沙は照れる。

 

「あんたは難しいことは考えなくていい。パワーで押しきればいいのよ。

いつものように。」

 

「でも霊夢、相手はあの黒刀だぜ?今までの闘い方が通用するとは…。」

 

「自分らしく勝てなかったらそれは勝利じゃない。

…そうね…もし魔理沙が勝ったら…。」

 

「勝ったら?」

 

「私の本、死ぬまで貸してあげる。」

 

霊夢はクスッと微笑みを魔理沙に向けながらそう口にした。

 

「!」

 

「それじゃあね。」

 

霊夢は魔理沙から手を離して、去って行く。

姿が見えなくなったところで、魔理沙は、

 

「………ぷっ!ぷははは!…なんだよそれ……私がいつも言っていることを逆に言いやがった。」

 

笑いをこらえきれなくなった。

そこで魔理沙は気づいた。

 

「震えが…止まった。…ありがとう…霊夢。」

 

魔理沙はフィールドに振り返り歩き出す。

魔理沙の向かい側から黒刀が歩いてくる。

 

「黒刀…。」

 

「そういやお前と1対1で闘ったことはなかったな。」

 

「なら最初の1勝は私が頂くぜ!」

 

魔理沙はミニ八卦炉と箒を取り出して、構える。

黒刀も鞘から刀を抜く。

2人の視線が交じり合う。

 

《3…2…1…0.デュエルスタート》

 

試合開始直後、黒刀の体を厚いオーラの膜が覆う。

魔理沙も箒に跨って飛行する。

 

「『破壊王の鎧』か…でも私は私の闘いをするまでだ!マスタースパー」

 

「遅い!」

 

黒刀は魔理沙の右肘を狙って、斬撃を放つ。

 

「くっ!」

 

魔理沙は攻撃を中断して、回避する。

 

「今の…もしかして…。」

 

 

 

 

「なるほどマスタースパーク封じか。」

 

「マスタースパーク封じ?」

 

観客席に座っているにとりの言葉に、隣に座っている妖夢が訊き返す。

 

「魔理沙の『マスタースパーク』は強力だが射線が直線であるため照準を相手に向けないといけない。あれだけの威力だ。姿勢制御は大事だから肘を曲げたままだと照準が定まらないし、仮に撃てたとしても反動に耐えられない。」

 

「そんな…じゃあ魔理沙は『マスタースパーク』なしで闘うってことですか!」

 

妖夢は思わず声を張り上げる。

 

「それは魔理沙次第だ。」

 

 

 

 

「冗談じゃねえ…私は諦めねえぞ!マスター」

 

魔理沙が再度『マスタースパーク』を放とうとするが、黒刀がさっきと同じように斬撃を放って阻止してきた。

 

 

 

 

「また同じように…。」

 

妖夢がつぶやく。

 

 

 

「同じじゃねえよ!」

 

魔理沙は肘を引っ込めると同時に左手にミニ八卦炉をパスする。

 

「スパーク!」

 

魔理沙は『マスタースパーク』を放った。

黒刀はそれを右手で受け止める。

 

「チッ。」

 

「(マスパが消えない?ってことは『破壊王の鎧』でも無効化できない攻撃もあるってことか!)」

 

「おらっ!」

 

黒刀は『マスタースパーク』を右に流した。

『マスタースパーク』は結界に直撃し、衝撃で震動した。

 

「(やっぱりこの距離じゃ大ダメージは与えられねえか…なら前みたいにゼロ距離で撃つしか…)」

 

「カオスブレイカー!」

 

思考中の魔理沙に向けて、黒い巨大な斬撃が放たれた。

 

「っ!」

 

魔理沙は慌てて箒の速度を上げて、光線のような斬撃の側面を螺旋状に回転しながら飛行し、黒刀に接近する。

 

「やばっ!」

 

魔理沙に回避された『カオスブレイカー』が結界に激突しようとしていた。

 

「(加減間違えた!このままいったら破壊しちまう!)」

 

その時、黒刀は感じた。

観客席の中から自分と同じ『王』の気配を。

『カオスブレイカー』が結界に激突する直前、結界に力が宿り、結界は破壊されずに済んだ。

 

「(にとりか…いや違う…この気配は…でも何であの人がここに…。)」

 

「よそ見してんじゃねえ!」

 

魔理沙は『マスタースパーク』を放つ。

黒刀はすぐさま回避した。

 

「そうだな…今は試合に集中するとしよう。

(それにしても一体何発撃つつもりだ?さすがに限界はきてるだろ?)

…そうか…お前はとっくに限界を超えていたんだな。」

 

黒刀は嬉しそうに笑った。

 

「なら俺も応えなきゃな!」

 

黒刀は今まで以上の黒いオーラを刀に集束させていく。

 

「私も負けられないぜ!」

 

魔理沙もミニ八卦炉に魔力を溜めていく。

 

「今度は躱させねえぞ!」

 

「それはこっちもだぜ!」

 

そして、2人のオーラが溜まった瞬間、

 

「マスタースパーク!」「カオスブレイカー!」

 

巨大な黒い斬撃と光の魔砲がぶつかり合った。

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

「はああああああああああああああああああああああああああああああああ!」

 

両者の攻撃は拮抗していた。

そして、ぶつかり合った点が中心で止まったその時、

大爆発を引き起こした。

 黒刀はジャンプして、煙の中から空中にいる魔理沙の懐に飛び込みに行った。

 

「これが最後の…マスタースパーク!」

 

ゼロ距離の『マスタースパーク』が黒刀に直撃しようとしていたその時、

黒刀の姿が消えた。

 

「なにっ!」

 

直後、魔理沙の背後に黒刀が現れた。

黒刀は『マスタースパーク』が直撃寸前の瞬間にハイジャンプとクロスステップを同時にやって躱したのだ。

魔理沙は背後の巨大なオーラの気配に気づき振り向いた。

黒刀は既に『カオスブレイカー』を放つ体勢になっていた。

 

「くっ!」

 

魔理沙はミニ八卦炉で『マスタースパーク』を撃とうとするが、

『マスタースパーク』は発射されず、ミニ八卦炉から黒い煙が上がる。

魔理沙は歯ぎしりする。

 

「カオスブレイカー!」

 

黒い斬撃が魔理沙に直撃し、床に叩き落とされる。

小さなクレーターが出来て、魔理沙はその中心で仰向けに倒れていた。

 

《1…2…3…4…5…6…7…8…9…10.勝者 四季黒刀》

 

決着がつき、床に着地した黒刀は刀に鞘を納めて魔理沙を見る。

 

「(ミニ八卦炉と箒を手放さずに…)

まったく根性入った奴だよ…お前は。」

 

会場で試合に勝利した黒刀に対してだけでなく、大健闘の魔理沙に対しても大きな拍手が響いていた。




ED3 遊戯王GX「Wake Up Your Heart」

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