東方剣舞   作:kuroto xanadu

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OP4 学戦都市アスタリスク2期 The Asterisk War



不死鳥

 8月1日。東京デュエルアリーナ南会場。

首里高校対神光学園。

 

《さあ、待ちに待ったこの試合!チャンピオンの団体デビュー戦!

実況は私、神光学園新聞部の射命丸文と》

 

《紅魔学園学園長の八坂神奈子でお送りします》

 

 

 

 神光学園代表ベンチ。

 

「射命丸先輩が実況をやっているんですね。」

 

妖夢が少し驚く。

 

「プロの実況資格持ってるからなあいつ。」

 

黒刀が補足する。

 

 

 

《神奈子さん、この試合どう見ます?》

 

《初参戦の神光学園と古豪の首里高校。

普通に考えるなら首里高校…

ですが神光学園にはチャンピオンの四季黒刀がいます。

彼も全国経験者なので何か策を立てている可能性は十分にあります》

 

《なるほど。では神奈子さんは神光学園が勝つと?》

 

《いやそうは言えません。

首里高校にはあの七瀬愛美と蓬莱山輝夜がいます。

彼女達は貴族として有名ですが実力も高い2人です》

 

《つまりはその相手をする次鋒と副将がキーマンになるというわけですね》

 

《ええ》

 

 

 

「好き放題言ってくれるぜ。」

 

魔理沙が手のひらに拳を打つ。

 

「気にするな。」

 

黒刀が声をかける。

 

「分かってる。」

 

魔理沙は落ち着いている。

 

 

 

 本選では整列をする必要がない。

なぜなら全国から様々な選手が集まり、時には気性の荒い者同士が相手になることもある。もし、整列の段階で取っ組み合いなんて始まったら問題になるため、文句があるなら試合で示せという実行委員会の計らいだった。

 

「チルノ、準備はいいな?」

 

黒刀が声をかける。

 

「もちろん!」

 

チルノがベンチから立ち上がる。

すると、にとりが

 

「あ、言い忘れてたことが1つ。

デュエルフィールドに修正が加わってね。

誰かさんが奈良予選で結界を壊すからそれが実行委員会に報告されて衝撃吸収システムが施されたようだ。これで存分に暴れられる。」

 

「うん、むしろ遅かったぐらいだ。」

 

「お前が言うな。」

 

うなずく黒刀をにとりが軽くチョップする。

 

「ふふふ。」

 

チルノは笑っていた。

この大事な試合をまるで遊びたがっている子供のように。

 

「こいつ…。」

 

黒刀は少し驚いていた。

 

「それじゃいってくる!」

 

チルノはデュエルフィールドの中に入る。

 

 

 

 首里高校代表ベンチ。

 

「あ~出番か~。」

 

ベンチから立ち上がったのは藤原妹紅。

白髪のロングヘアーに深紅の瞳、頭には白地に赤の入った大きなリボン、

デュエルジャケットの上は白のカッターシャツ、下は赤のズボン。

学年は3年生。

 

「どうせなら四季黒刀とやりたかったな~。

まあ、ウオーミングアップくらいにはなるだろう。」

 

 

妹紅は独り言をつぶやきながらデュエルフィールドに入る。

そして、10m離れたチルノと向かい合う。

 

《3…2…1…0.デュエルスタート》

 

「まったく1年が相手とは舐められたもんだぜ。」

 

妹紅の言葉を聞いたチルノから冷気が霧状に発せられる。

そして、次に現れたものに妹紅は驚いた。

 

「おいおい、なんだよそれ…。」

 

チルノの周囲には4つの氷のクリスタルと1頭の氷の龍がいた。

 

「フロストキング!」

 

「驚いたぜ!1年でここまで質の高い術を使うなんてな!」

 

妹紅のテンションが上がる。

 

「それはこいつを食らってから言うんだな!」

 

チルノが右手を振ると氷の龍が妹紅に向かって襲い掛かる。

 

「だが所詮氷!私の炎の敵じゃねえ!」

 

妹紅は右手から炎を発し、その拳を氷の龍の顔面に叩きつける。

 

《チルノ選手の氷の龍と妹紅選手の炎の拳がぶつかる~!》

 

文が実況で叫ぶ。

 

「(どういうことだ…私がパワーで押されている?)」

 

妹紅は違和感を抱く。

氷の龍と炎の拳は弾き合った。

 

「(焼き尽くせなかった。)」

 

「(凍らせられなかった。)」

 

2人はお互いに舌打ちする。

妹紅は息を整える。

 

「なるほどな…確かにここまで来るだけの実力はあるようだな。

だったらこっちも本気でいかせてもらうぜ!」

 

妹紅が霊力を練り上げて解き放つと背中から炎の翼が生え、手のひらに火の玉が現れる。

 

「いくぞ!ブレイズキャノン!」

 

妹紅が火の玉を放つと、それは高熱の光線へと変わる。

 

「っ!」

 

チルノは慌てて氷の龍を呼び戻し防御に回す。

 

「ぐっ!」

 

「砕けろ~!」

 

妹紅の言葉に呼応するかのように氷の龍は砕け散り、光線はチルノに直撃し、壁まで吹っ飛ばされる。

 

「さすがに今のを食らって立っていられるわけが…!」

 

妹紅がチルノを見ると、大ダメージを受けてはいるが立っていた。

 

「バカな!」

 

妹紅は驚く。

 

《チルノ選手、大ダメージを受けてもなんとか立っています》

 

《驚きのタフさですね》

 

妹紅もチルノのタフさに驚いた後、

 

「は…はは…ははは!おもしれえ…おもしれえぞお前!」

 

狂笑に変わる。

 

「私も燃えてきた!」

 

《な…なんだあれは~!妹紅選手の背後に炎の鳥が見えます!》

 

《おそらく不死鳥でしょう…しかもこれは大きい…いったいどれだけの霊力を注いでいるのでしょうね》

 

その不死鳥は妹紅の体を包み込んだ。

 

「霊装 バーニングフェニックス!」

 

妹紅と不死鳥は一体となった。

 

「こっちも全開でいくぞ!」

 

チルノは氷の龍を4体に増やす。

 

「(なるほどな…あのクリスタルは龍の召喚制限を表しているってことか…しかも…あの龍を操っている間、あいつは動けない。突破すればただの的だ!)」

 

妹紅は炎の翼を羽ばたかせ、チルノに向かって急降下していく。

チルノは氷の龍を操り、迎撃に向かわせる。

 

「そんな氷、もはや今の私には何の効果もないんだよ!」

 

妹紅は炎の翼で氷の龍を一線に切り裂いていく。

 

《チルノ選手の氷の龍が全滅~!

しかし氷の龍が倒されたことにより、水蒸気が発生し、

チルノ選手の姿が見えない!》

 

「チッ、こざかしい!」

 

妹紅は翼の風圧で水蒸気を吹き飛ばす。

その瞬間、妹紅の背後にチルノが現れる。

氷の翼で妹紅の背後まで飛んできたようだ。

妹紅は振り向いた。

 

「少しバレるのが早かったようだな!終わりだ!ブレイズキャノン!」

 

妹紅は右手に集めた炎を光線として放つ。

その光線はチルノの腹部に直撃するが、なんと氷の翼を最大力で噴射して空中で耐えていた。

 

「ぐっ!…霊力解放!グレート…クラッシャー~!」

 

チルノはその状態で霊力を解放し、さらに氷のハンマーを作り出し、それを妹紅に対して振る。

氷のハンマーをぶつけられた妹紅だったが、構わず光線の発射を続けていた。

チルノは光線を受け、妹紅は氷のハンマーを受けていた。

 

「無駄だ!氷は炎に勝てない!子供でも分かる単純なことなんだよ!」

 

妹紅が叫ぶ。

 

「あたいに…あたいにそんな常識は通用しないんだよ~!」

 

妹紅の炎の体が徐々に氷のハンマーに押され始める。

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

 

チルノが氷のハンマーを振り抜くと妹紅が吹っ飛ばされ、床に向かってまるで彗星のように落下する。

 

《1…2…3…4…5…6…7…8…9…10.勝者 チルノ》

 

機会音声が鳴り響く。

 

《先鋒戦を制したのは神光学園のチルノ選手~!》

 

実況の文の言葉に呼応するかのように会場から歓声と拍手が響き渡る。

チルノはそれに応えるかのように大きく手を振った。

 

 

 

 神光学園代表ベンチ。

黒刀は笑っていた。

 

「全国初出場で初勝利…これは大きな自信につながるな。

次は…魔理沙。」

 

「ああ、分かってるぜ。」

 

魔理沙はデュエルフィールドに入って、チルノの傍に寄る。

 

「ナイスファイト!」

 

「あたいなら当然!」

 

ハイタッチを交わした後、チルノはベンチに引き下がった。




ED4 咲 全国編 TRUE GATE

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