黒刀達がロビーに来ると、
「あ、センパイ!」
バッタリ早苗に会った。
「センパイ、見てましたよ!凄かったです!さすが私のセンパイですね!」
「お前ら、帰るぞ。」
黒刀は早苗をスルーして行こうとする。
「って、え~!センパイちょっと~!」
早苗の必死の制止に黒刀は振り向く。
「なんだ?こっちは疲れてるんだ。お前と遊んでいる暇はない。」
「そんなことを言わずに…」
早苗が続きを言いかけたその時。
突然、黒刀と早苗の間に髪の長い銀髪の女性が割り込んできて黒刀の前で立ち止まる。
その女性は肌が白く、瞳は青く、すらっとした体型だが出るところは出て、引っ込むところは引っ込んでいる100人聞けば100人が美しいと呼ぶほど容姿が整っていた。
彼女は優しく微笑んだ。
「久しぶり黒刀君。」
「お前…もしかして真冬か?」
「はい♪」
そう応える彼女の名は白金真冬。
北海道代表白雪高校の代表で黒刀と同じ2年生である。
「どういうご関係なのですか?」
妖夢が訊く。
「中学時代の同級生だ。」
黒刀が簡潔に答える。
「え~私、この方と会ったことありませんよ。」
早苗が口を出す。
「お前が転校してくる前に北海道に引っ越したんだ。
まさか代表になっているとは…。」
「そりゃ私は白雪高校の1位ですから。」
真冬は笑って答えた。
その答えに一同は戦慄する。
「お前が…1位…。」
黒刀が言葉を漏らす。
「黒刀君、あの約束…覚えていますか?」
「約束?」
「あら、忘れてしまったのですか?
もし、私が黒刀君に勝ったら恋人になってくれるって言ったじゃないですか。」
『こ…恋人~⁉』
その言葉に早苗がうろたえだす。
「セ…センパイ、そんなこと言ったんですか?嘘ですよね?」
「い…言った…。」
「え~!…ちょっとあなた!センパイは私のものなんですからね!」
早苗はそう言い放って真冬を指さす。
「黒刀君…何なんですか?さっきからこの女。」
「…元カノだ。」
黒刀は冷や汗が止まらなかった。
「ってことは…私を裏切って彼女を作ったってことですか?」
「い…いや~(姫姉助けて!)」
黒刀が映姫に視線で助けを求めるがそっぽを向かれてしまった。
他の皆にはジト目で睨まれる。
「ま、元カノなら別にいいか…黒刀君、先に言っておくけど私は大将だよ。
もし、2勝2敗になった時、私が勝ったら…付き合ってください。」
「(ここで逃げるわけにはいかないな。)
…いいだろう。ただし勝てたらの話だ。」
「そう言うと思っていました♪」
真冬はそう言って微笑んだ。
「それじゃ、明日の試合楽しみにしてますよ…黒刀君。」
真冬はそう言って去った。
フリーズしていた早苗が我に返る。
「ちょ、まだ話は終わってません!センパイ、私も勝ったら…」
「お前、もう帰れよ。」
「扱いひどっ!」
神光学園代表宿泊ホテル。
黒刀はベッドに横たわった。
「疲れた~!」
黒刀がそう言っていると、隣のベッドに座っている映姫は機嫌が悪そうだった。
「何怒っているの?」
「怒っていません。」
「怒っているじゃないか。」
「………ならこの際、はっきり言わせてもらいますけど、黒刀は女性関係に関してだらしがなさすぎです。」
「え、そうなの?」
「そうです!早苗とかさっきの真冬さんとかアリスとかレミリアさんとか!」
「ちょ、なんでアリスとレミリアまで⁉」
「この鈍感!」
映姫はそう言い放って部屋を出て行った。
黒刀が寝た後、映姫はこっそり黒刀がベッドに潜り込んだ。
そして、黒刀の背中からギュッと抱きしめた。
「私だって…やきもちくらい焼くんですからね…。」
映姫は小さい声でつぶやくとそのまま眠った。
ED4 咲 全国編 TRUE GATE
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