白雪高校代表ベンチ。
次鋒の出番となりベンチから立ち上がったのは黒の短髪で丸眼鏡のオドオドとした女の子だった。
手にはボウガンが握られている。
彼女の名は丸山千歳。
学年は1年生。
「つつ…次は…私ですね!」
丸山はてんぱっていた。
「千歳、落ち着いて。深呼吸しよう。」
真冬が優しく声をかける。
千歳はゆっくり深呼吸する。
「で…では…いってきます!」
丸山はデュエルフィールドに入るがガチガチだった。
「大丈夫ですかね?」
雪村がホットココアを飲んで、心配そうにつぶやく。
「大丈夫ですよ。いざという時は頼りになりますから。」
真冬はそう言って微笑んだ。
対戦相手を見た魔理沙は首を傾げていた。
「(なんか調子狂うな…。)」
魔理沙は箒に乗って浮遊する。
《3…2…1…0.デュエルスタート》
魔理沙は先手を打って魔法弾を撃つ。
「きゃあああ!」
丸山は叫びながら背を向け走り出す。
「………は?」
魔理沙は呆気に取られた。
「ええと…とりあえず…続けるか。」
魔理沙はさらに魔法弾を連射する。
魔法弾は丸山に直撃するかと思えたが全てギリギリで躱されていた。
「ほっ!はっ!危なっ!」
丸山はびびりながらも躱し続ける。
白雪高校代表ベンチ。
「いや~、千歳は本当に逃げ足が速いね~。」
真冬は能天気にそんなことを言っている。
「でも、このままじゃ勝てませんね。
彼女、ここまでの全試合負けてますし。」
「大丈夫ですよ。千歳の矢が当たればこちらの勝ちです…たとえ1発でも。」
魔法弾が全く当たらないことに魔理沙は苛ついていた。
「あ~もう!ちょこまかと!」
魔理沙は魔法弾をまるで嵐のように連射する。
だが千歳はそれを全て躱した。
「なっ!」
魔理沙は驚く。
「(いくらなんでも回避性能高すぎるだろ。
こうなったら避けた後でマスパを撃つしかない。)」
そう考えた魔理沙はすぐ行動に移す。
「くらえ!」
魔理沙は魔法弾を撃つ。
「うわ!」
丸山は躱した。
「マスタースパーク~!」
そこに魔理沙は砲撃魔法を放つ。
「うわあああ!」
巨大な砲撃魔法に千歳は驚いていた
…が直撃する前にバックステップしてダメージを軽減させた。
「ここだ!」
丸山は爆風で吹っ飛ばされる中、ボウガンを構えて照準を魔理沙に向けて1発の矢を放つ。
魔理沙は首を少し傾けて躱す。
矢は魔理沙の頬を掠めた。
「よし!追いつめてるぜ…勝負はここから…っ!」
魔理沙が魔法弾を撃とうとしたその時、急に視界が揺らぎ、気が遠くなっていく。
「なんだ…いったい…なにが…。」
そのまま箒ごとゆっくり床に着地して魔理沙は床にうつ伏せになって動かなくなった。
《1…2…3…4…5…6…7…8…9…10.勝者 丸山千歳》
「や…やった~!勝った~!」
丸山は大はしゃぎする。
神光学園代表ベンチ。
「どういうこと?」
霊夢が疑問を口にする。
「おそらく麻酔効果のある矢で眠らせたんだろう。
一瞬だが魔理沙の頬を掠めているのが見えた。
魔理沙を回収してくる。」
黒刀がそう答えてデュエルフィールドに入り、
魔理沙を抱き上げてベンチに戻ってきた。
魔理沙をベンチに横たわらせる。
白雪高校代表ベンチ。
「やったよ!真冬先輩、ついに剣舞祭で勝利しました!」
千歳はVサインを見せる。
「うん、おめでとう千歳。」
「ありがとうございます真冬先輩!」
千歳は満面の笑顔を見せた。
ED4 咲 全国編 TRUE GATE
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