東方剣舞   作:kuroto xanadu

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OP4 学戦都市アスタリスク2期 The Asterisk War



カウンター

 王龍寺高校代表ベンチ

 

「まさか剛が負けるとは思わへんかったが…しゃあない。ほなうちが勝ちにいくとしようか…。」

 

黒岩がSDを展開すると長い槍と直径50㎝の盾が装備された。

 

 

 

 観客席には椛が座っていた。

 

 

「次は妖夢の番…しかし、相手が相手だけに厳しいかもしれないな。」

 

 

 

 神光学園代表ベンチ。

 

「では行って参ります!」

 

妖夢は両手を胸の前でグッと握って気合いを入れた。

 

「頑張れよ妖夢!」

 

チルノが声援を送る。

 

「はい!」

 

妖夢は元気よく応えてフィールドに入る。

 

 

「黒岩俊介いいます~。よろしゅう。」

 

「魂魄妖夢です。よろしくお願いします。」

 

お互いに挨拶を交わす。

二本の剣を鞘から抜いて構える。

 

《3…2…1…0.デュエルスタート》

 

妖夢はクロスステップで黒岩の背後に回り込み二本の剣を振り下ろした。

黒岩は体を反転させて大きな盾で妖夢の剣撃を弾いた。

 

「くっ!」

 

妖夢が僅かに体勢を崩した隙を逃さず、槍の鋭い突きが襲い掛かる。

妖夢は体を反らせ躱すと距離を取ろうとするが黒岩の追撃が迫る。

逃しはしないと言っているかのような槍の突きが襲いかかってくる。

妖夢は踏み込んで槍を躱す。

 

「妄執剣 修羅の血 弐式!」

 

妖夢は反撃するが黒岩は攻撃から防御に切り替えて盾で妖夢の剣技を弾いた。

 

 

 

 観客席。

椛は黒岩を見ていた。

 

「(黒岩俊介…去年、練習試合で闘ったことがあるがとにかく基本を極めたような闘い方をする男だった。彼がやっていることはたった3つ。攻撃・防御・カウンター。この3つがとにかく上手かった。私も勝てなかった。とくに防御してからのカウンターは驚異的だ。こっちの攻撃はことごとく防がれ一瞬でも気を抜けばカウンターと追撃で終わる。さあ、これをどう攻略する…妖夢。)」

 

 

 

 妖夢は槍の突きを必死に躱し続けていた。

 

「くっ!(『閃光斬撃波』ならいけるけど、そんな隙が全然見つからない!)」

 

黒岩の恐ろしいところは特別なことは何もしていないことだった。

剣技や魔法、霊術を使っているわけでもない。

ただ攻撃して、攻撃が来たら防御して、体勢を崩したところにカウンターをしているだけ。

だが…だからこそシンプル故に強い。

 

「つまりはシンプルイズベストってとこや!」

 

黒岩が連続で突きを放つ。

 

「っ!旋風剣!」

 

「させんで。」

 

黒岩は盾で突進攻撃してきた。

 

「ぐあっ!」

 

妖夢は強烈な衝撃を受けて吹っ飛ばされる。

黒岩は吹っ飛ばされた妖夢に追い打ちをかけにいく。

妖夢は跳ね起きて距離を取ろうとするが黒岩はその隙を逃さず槍で追撃する。

 

「(攻撃と防御の切り替えが速すぎる!このままじゃ徐々に体力を削られていく。

そうなったらあの槍を躱すこともできない。

どうすれば…カウンタータイプなら椛さんがいたけどあの人とは違ってこの人には堅い盾がある。

状況が全然違う。とにかくこっちは大技は使えない。もっと速く小回りの利く技を。)」

 

そう考えていると、とうとう回避どころではなく剣で防御に徹する状況に追い込まれた。

だが、そこで妖夢はあることに気づく。

 

「(あれ…なんか…相手の攻撃がゆっくりに見える。)」

 

無意識なのか妖夢は黒岩の突きを剣で受けると僅かにポイントをずらして回転斬りした。

 

「っ!」

 

黒岩は得体の知れない恐怖を感じて、攻撃を中断し最速で防御に移行した。

黒岩の体が後方に押される。

 

「(なんや…今のは…こいつ、うちの攻撃を見切ってカウンターしてきよった。いや…まぐれかもしれん。)」

 

「(今の…もう1回出来れば…。)」

 

妖夢は深呼吸して、重心を下げて構える。

 

「うち相手に受けに徹するとはおもろいやんけ!」

 

黒岩が盾を構えながら槍で突進攻撃を仕掛けてくる。

 

空観剣(くうかんけん) 六根清浄斬(ろっこんしょうじょうざん)!」

 

黒岩の槍が妖夢の剣に当たると、妖夢はそれを受け流して当て身技に瞬間的に移行した。

黒岩は防御することも出来ず胴に受けて倒れた。

 

《1…2…3…4…5…6…7…8…9…10.勝者 魂魄妖夢》

 

「…やった…やった~!決勝進出だ~!」

 

魔理沙が叫んで妖夢の元に走って行く。

それを霊夢、チルノ、大妖精が追いかける。

黒刀はベンチから妖夢達ではなく観客席にいるレミリアを見る。

 

「優勝するのは俺達だ。」

 

「未来は変わらない。それを明日の試合で証明してあげるわ。…行くわよ。」

 

レミリアはフラン達に声をかけて去って行く。

咲夜は黙ってついていく。

 

「あ、お姉様。待って~。」

 

フランがレミリアを追いかける。

 

「チルノ…か。闘うのが楽しみになってきたね。」

 

天子はフィールドの方を見てから去って行く。

 

「ふふ、明日が待ち遠しいですね。センパイ♪」

 

最後に早苗が笑顔で去って行った。




ED4 咲 全国編 TRUE GATE

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