気付けば、空から落ちていた、下は海、このままでは死ぬのでは?というかなぜ空から落ちているのか、私からは飛行機能は失われたハズ……
……それは一旦置いておこう、それより着水だ、今は頭が下だから、頭を上に…………頭?
自身が人の形をしていることに、いま気付いた。
ソレに気付いたのは戦闘が終わって、伸びをして空を見上げた時。
上空から何か落ちてきてると気付き、なんだろうと思った。
双眼鏡で見てみると……人に見えて、一瞬見間違えかと思って見直した。
そしてやっぱり人だったので、反射的にそっちのほうへ駆け出したのです。
「おいどうした電!?」
「そ、空っ!空なのです!」
「空がどうし……なにか落ちてきてる……?」
「あ、本当だ……なんだアレ……!?」
「……人…?」
「いや人だとしたってなんだってあんな所に…いやそんなのはどうでもいい!!」
今回の旗艦、天龍が後に続き駆け出す、しかし距離は遠い、電もギリギリ間に合うかどうか……
着水まで、後10秒
こちら側に誰かが駆けてくる、海の上を走って、新手の魔術か…?と思ったが、とにかく自分の事に集中しないと。
自分が人ならば、魔術も行使できるはず、海面に叩き付けて反動を作る…ならばエアロ系がいいだろうか。
身体の回路に魔力を回す……成功
「エアロガ」の術式の構築……成功
後は放つのみ、こちらに駆けてきている彼女はおそらく吹っ飛ばされるだろうが、仕方ない、怒って襲いかかってこなければ後で謝ろう。
海面に落ちる寸前で…
「エアロガ!」
大気が、爆発する
ああ、間に合わない、あと10歩、足りない。
私に、速さが足りないばかりn──
「エアロガ!」
ボンッと爆発したような風圧が巻き起こり、電は軽く10mほど吹っ飛ばされた、その光景を見た天龍と響は、つい立ち止まってしまった。
「「何あれ」」
何とか無事に着水できた……不思議な事に海面に浮いている、人はこうも2足で海面に立てるモノでは無い……やはり私は人の姿になっても船なのだろうか。
「……おい、無事か?」
眼帯をつけた少女に声をかけられた、口調は少し強めだが怒ってはいなさそう。
「はい、大丈夫です……そちらの、吹っ飛んだ子は無事ですか?」
「無事だよ、意識ないけど」
聞いたらもう1人の銀髪の子が答えた、無事なら安心だ。
「なら良かったです…」
「……ところで、お前は、誰だ?」
そういえば名乗っていなかったことを思い出す。
「すみません、名乗り忘れていましたね…」
すっ、と姿勢を伸ばし
「飛空挺の、エシャロットと申します、よろしくお願いします」
言った後に軽く微笑む。上手く微笑めているかは分からないが。
気が向いたら続くかもしれないし続かないかもしれない