ありふれたRTAで世界最速   作:ささささささ

9 / 12
下手に前編、後編で分けなくてよかった…3編で書くことになりましたよ…まあ原作でも長いからね、しょうがないね。
そうそうこの前、野獣先輩の新説を思いついたんですよ。長いのであとがきに書きますが…
というわけで野獣先輩の新説を思いついたので初投稿です。
それと評価、お気に入り、感想ありがとナス!

あと2話前の「10日後」の部分を「9日後」に修正しました。


第四話~その2~

 ただひたすらに下へ下へと落ちていく。それが萌樹と雫の現在の状況だった。萌樹は気を失っている雫を抱えながら刻々と迫って来ているであろう奈落の底を睨みつける。萌樹の技能を使えば着地は出来るはずではあるが、それにはタイミングよく技能を使うことが出来ればという条件をクリアしなければならない。技能を使い減速しながら落下することも出来なくはないが穴の深さが分からなく、それが原因で必要な時に使えないとう状況に陥る可能性があるため、あまり現実的な手段ではなかった。

 

 「身代わりの術!」

 

 緑光石でぼんやりと照らされた奈落の底が見えた瞬間に詠唱をし、魔法陣を起動する。詠唱は萌樹たちの体が地面に触れるその直前で完了し、萌樹たちのいた位置にとって代わるように現れた小枝が地面に勢いよくぶつかり粉微塵になる。掛かっていたGを小枝に移すことで安全に地面へと降りた萌樹は近くに落ちていたボール大の肉片へと目を向ける。

 

 「…残っている骨の感じからしてべヒモスか。うわ~、あのまま落ちるとあんなに硬かったべヒモスでもこうなるのね…ぞっとするね…」

 

 萌樹は雫を地面におろすと黒装束のポケットからロープを取り出し肉塊を背中に括り付ける。

 

 「これで食べ物は一日弱なら平気かな?〝薬学〟で毒物判定になっているのは少し怖いけど。これがなくなるまでには他の食べ物を探さないとなぁ…植物は無いだろうし…苔って食べられるのかな?」

 

 そう呟きながらまだ気を失っている雫を抱え移動を始めた。〝隠形〟を使い、身を隠していても背中の肉塊の臭いで気づいたのか魔物が萌樹に襲いかかる。その度に〝幻術〟で魔物の感覚を誤魔化しながら探索を進めていると雫が目を覚ました。

 

 「ここは…どこかしら?」

 「大穴の底だよ、八重樫さん。誰かの魔法で突き落とされたみたいだね」

 「そう…南雲君は見つかった?それともまさか…」

 

 雫を降ろし、困ったように頬を掻きながら答えた萌樹の背中の肉塊に気付き、青い顔をしながら雫は問った。

 

 「いやいや!これは違うから、八重樫さん!べヒモス、べヒモスの肉塊だから!食べ物として持ってきただけだから!」

「なら南雲君は見つかったの?」

「…それがまだ見つかっていないんだ。南雲君があそこに落ちて、もし死んでいたとしても装備の破片ぐらいは見つかるはずなんだけど…何故かなかったんだ。でもここに落ちたことは確実だから見つけてあげないと」

「…分かったわ。なら探し出してあげないといけないわね。それで、これからどこに行くのかしら?」

「こっちから来たからあっちの方だね。早く見つけてあげるために急ごう!」

 

 そう萌樹は雫を急かし、通路の先へと走りだした。

 

―*―*―*―*―*―*―*―

 

「これは…すごくきれいね」

「すごく神秘的な石だね…〝薬学〟によると、この石から垂れている水は薬らしいよ?あっ、そうだ!これを飲みながらならべヒモスの肉を食べられるかも?」

 

 萌樹はそう言うと、【神結晶】という青白く発光する鉱石に見惚れる雫の横で取り出した水筒に【神水】を詰めつつ、べヒモスの肉を火遁の術で焼き始めた。

 

 「人が感動している間ぐらいは空気を読みなさいよ…」

 「ああ、ごめんごめん。でも早く探しに行かないと、って思ったからさ。八重樫さんもどう?毒はあるみたいだけどこの水を飲めば平気だと思うから」

 「まあそれもそうね…そういうことなら私も頂くわ」

 

 そうして二人がその肉を食べ始めた少しあとに異変が起きた。

 

 「「っ!!」」

 

 突然、体中に激痛が走り、同時に何かが体の中を這いずりまわるかのような不快感。それが〝薬学〟により毒判定された原因だと気づいた萌樹は水筒に口をつけ、少し楽になった体を動かして雫の口に水筒を当てて神水を飲ませる。しかし、一時的に引いていた激痛が再び襲い、体の中を何かが蠢く感覚が再度湧き上がってくる。萌樹はその気持ち悪さから逃れようと無意識のうちに体外へとそれを追いやろうとする。すると、徐々に体に変化が現れた。魔法陣を使ったときのような疲労とともに体の中で蠢いていた何かがほんの少しだけ外へと出ていく感覚がし、それに合わせて髪の色が紅緋に瞳の色がプルシャンブルーへと変化していく。そしてその後もしばらく痛みが続き、それが少しずつ薄れたタイミングで萌樹はよろよろと立ち上がる。

 

 「八重樫さん!八重樫さん!大丈夫?」

 

 萌樹は雫がいまだに苦しんでいることに気が付くと急いで駆け寄り神水を再び飲ませ、介抱する。その甲斐もあってか、雫も動ける程度には回復した。

 

 「萌樹君…毒は毒でもこれは洒落にならないレベルのものだったじゃない…」

 「それは本当にごめん…って八重樫さんは見た目があんまり変わらないね」

 「それはあなたが変わりすぎているだけでしょうが…私も少しは変わったわよ、髪の色が少しだけ」

 

そう言われて萌樹がよく見てみると確かに雫の髪の青みがほんのりと増していた。

 

 「分かりにくいよっ!というかよく気付けたね」

 「女の子にとっては髪が命なんだからそれぐらい気付くわよ。っと、私も動けそうになったから南雲君を探しに行くわよ」

 

 そうして二人はその少し後にそこへハジメが来ることを知らないまま、その場を後にした。

 

―*―*―*―*―*―*―*―

 

 萌樹たちが奈落へと落ちて10日目、萌樹と雫はハジメが見つからなかったため、神水の補給のために神結晶のある部屋へと戻ってきていた。そしてその部屋につながる通路を移動しているときに聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

 「おお~、出来たよ。……なるほど、魔物の固有魔法はイメージが大事ってことか。っていうか魔力光も赤……いや紅色に変わっていやがる」

 

 口調こそ違えど、その声音は確かにハジメのものだった。萌樹も雫も思わずといった様子で駆け出し、部屋に入った。

 

 「「南雲君!」」

 

 しかし、それに対するハジメの行動はそう叫んだ二人の予想とは全く違うものだった。

 

 「なんだ?新手の魔物か?しかも相手の記憶を読み取って変身するタイプの。いや幻を見せるタイプか?しかも記憶の読み取りが完全じゃないし…まあいい。どうであろうと殺して喰ってやる」

 

 そう言うとハジメは地面に手をつけ、〝錬成〟を行った。その不意打ち気味の〝錬成〟に雫は回避出来ず、床に足を埋められてしまう。

 

 「チッ!一匹しかやれなかったか…避けんじゃねぇよっ!」

 

 ハジメは再び〝錬成〟で壁や床に萌樹を埋め込もうとする。それを萌樹は〝天歩〟で宙に生み出した足場を使うことで回避する。

 

 「魔物じゃなくて僕だよ!僕!保科萌樹だよっ!話を聞いてよ!」

 「うるせぇ!魔物ごときがその声を出すんじゃねえ!さっさと死ねっ!」

 「だから魔物じゃないってば…もういいよ。木遁の術:守性 大蔦捕縛!」

 

 萌樹は自身を飲み込もうとする地面を避けながらハジメを縛り上げ縮地で近づく。そしてハジメに直接手を当ててかなり強く〝幻術〟をかけて気絶させる。

 

 「八重樫さん、ハジメ君は何とかしたよ。そっちはそこから抜けられそう?」

 「ちょうど今抜けられそうなところよ。それでどうなったのかしら?」

 

 そう萌樹に返し、雫は刀の先に作りだした〝風爪〟で地面を切り裂いて足を引き抜き、そして足についている石をおおざっぱに斬って壊し、残りは地面に打ちつけて砕いた。

 

 「とりあえず気絶させておいたよ。起こすとまたこうなるかもしれないからタイミングが良くなったら言ってね」

 「もう大丈夫よ。石はだいたいとれたわ」

 「そっか。なら起こすね」

 

 萌樹はそう言うとハジメをぶん殴って無理やり起そうとした。隣で雫が軽く引いていたが萌樹はそれを気にせず、殴られても起きなかったハジメに〝纏雷〟で感電させた。

 

 「いってぇ!!」

 

 ハジメの叫びが部屋中に響き渡る。ハジメは痛みに悶え、転げまわりそうになるが蔦に絡み取られ身動きがとれなかった。

 

 「あ、起きた。それで、一回眠って少しは落ち着いたかな?南雲君」

 「ああ、最悪の目覚めだったけどな。それで本当に保科と八重樫なんだな?」

 

 萌樹はうんと軽く頷いた。横で雫が小声で「ほら、あの起こし方はやっぱり最悪だったじゃないの!」と言っているがそれをスルーしながらハジメに奈落に落ちた経緯と今日に至るまでについてを説明した。

 

 「あー、それじゃあ保科たちも裏切られたってことになるのか……にしてもお前のその魔力の色は無いだろ」

 

 萌樹が自分たちも魔力の直接操作が出来るようになったと言いながら実際に自身の魔力を空気中に放出した時のことを思い出しながらハジメは言った。それというのもハジメも雫も最初に食べた魔物の魔力の色に自身の魔力の色が塗りつぶされているのだが、萌樹だけはその魔力に抗ってそれを体外に無理やり放出したことによって、萌樹の本来の魔力の色の一部は髪に、べヒモスの魔力の色は眼に焼き付き変色したのだが、髪に焼き付かなかった魔力の色、つまり赤黒い魔力の黒色だけが萌樹の魔力光になってしまったのである。

 

 「いや、自分でもなんでこうなったのか分からないんだよ…あとついでに魔力を髪と目に流すと…ほら」

 

 そう言うと萌樹の髪と目が発光した。しかも魔力の量に応じて光の量も変化するらしく赤と青に輝く萌樹にハジメも雫も噴き出した。

 

 「しかもこれに魔力を貯めることも出来るんだよ。そうすると…こうなるんだ」

 

 次の瞬間には萌樹の髪と目の周囲がキラキラとし、さらに萌樹が魔力を貯めると魔力光の色のオーラが放たれる。しかもそれに合わせ、魔力を流すと髪と目が光りながらキラキラとしたオーラを放つビックリ人間が完成した。その奇妙な姿にまたしてもハジメたちは大爆笑する。

 

 「一応これを抑えることは出来るけどね…で、これからどうするの?僕たちはここから出るつもりだけど…南雲君も一緒に来る?」

 

 発光させることをやめ、真面目な顔に戻った萌樹はハジメに手を伸ばしながらそう問った。ハジメは萌樹の手を取って言った。

 

 「おう!これからもよろしくな!保科、八重樫!いや、萌樹!雫!」

 「ええ、よろしくね。ハジメ君!」

 「こちらこそよろしくね!ハジメ君!」

 

 こうして3人は手を取り、結束を高めあった。

 

 「あっ、僕も八重樫さんのことを下の名前で呼んでいいかな?」

 

 もっとも萌樹のその一言でそのムードはすぐに壊れたのだったが。

 




ユエちゃんのところまで行きたかったけど結局行けませんでした…
というか萌樹の最後の下りは完全に蛇足だった気がする…まあ感想にあった雫ちゃんの容姿と魔力光はほぼ変わらずという形になりました。ヒロインの容姿を変えたらみんな困惑しちゃうダルルォ!?という訳です。萌樹君の容姿が変わるのはオリ主だから当たり前だよなぁ?萌樹君の容姿はワガハイの四月一日奏恋ちゃんを貧乳にして、もう少し身長を小さくした感じです。

それでは野獣先輩新説です。モンハンをしてて思いついたガバガバ説なので読み飛ばして、どうぞ。


野獣先輩イヴェルカーナ説

様々な予測が建てられているものの野獣先輩の正体を知っている人物は誰もいない。そんな中、長年の調査によって判明したその正体は…冰龍イヴェルカーナである。その根拠は下の通りである。
根拠①
野獣先輩はホモである。
そしてホモは二度刺す。
イヴェルカーナも尻尾でプレイヤーを二度刺す。
根拠②
野獣先輩は白いのを撒き散らす。
イヴェルカーナも辺りを白くする。
根拠③
野獣先輩はアイスティーで相手を眠らせる。
イヴェルカーナも相手を殺して永遠に眠らせる。
根拠④
野獣先輩は遠野に襲いかかった。
イヴェルカーナもプレイヤーに襲いかかる。
根拠⑤
野獣先輩は遠野の相手に何度もイった。
イヴェルカーナもプレイヤー相手に何度も逝った。
根拠⑥
野獣先輩は野獣と化した先輩である。つまり、野獣先輩はモンスター。
イヴェルカーナもモンスターハンターという作品でハンターに狩られるのでモンスターである。
根拠⑦
野獣先輩は人間の鏡である、つまり人間の屑ではない。
イヴェルカーナは竜であり人間ではない、つまりイヴェルカーナも人間の屑ではない。
根拠⑧
野獣先輩は人間の屑である、つまり人間の鏡ではない。
イヴェルカーナは竜であり人間ではない、つまりイヴェルカーナも人間の鏡ではない。
根拠⑨
野獣先輩は大胆な告白をする。
イヴェルカーナも大胆な攻撃をする。
根拠⑩
今、淫夢ファミリーで最も有名なのはおそらく野獣先輩である。
イヴェルカーナもアイスボーンのオープニングに出ているのでおそらく最も有名である。
根拠⑪
野獣先輩の出ている真夏の夜の淫夢は外国でも広まっている。
イヴェルカーナが出ているMHW:IBも外国にも広まっている。

そして野獣先輩がイヴェルカーナである最大の理由が次のアナグラムである。

根拠⑫
田所、野獣先輩、この二つをローマ字で書くとこうである。
TADOKORO YAJYUUSENNPAI
そして、この中からあまり好きではないA,E,I,K,N,N,O,P,Yを取り除き並び替えると…
JYURATODOSU
ファッ!?なんだこれは、たまげたなあ。ジュラトドスになってしまったではないか…これでは仮説が成り立たない…
わかったわかった!ダイエー!
ジュラトドスにアナグラムがなってしまったのは間違いではない!
新大陸で古龍が死ぬとその体の生命エネルギーは新大陸の生態系の維持、発展に使われる。つまり古龍であるイヴェルカーナが死ぬとジュラトドスなどの竜たちへとそのエネルギーが受け継がれていくということをこのアナグラムは表しているのだ!
よってこれらの理由から野獣先輩はイヴェルカーナと言えるだろう。終わりっ!閉廷!以上!皆解散!

長文すいませんでした。何でもするので許して下さい。
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