アメコミ×SAO   作:鈴見悠晴

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バットマン ビギンズ
ビギンズ


夏休み、学生にとって何よりもうれしい長期休暇。明日から夏休みになるというのにキリトこと桐ヶ谷和人の顔は晴れなかった。それは明日からの夏休みをどう過ごすのかを考えてなにも思いつかないからで、きっとALOにこの夏休みを捧げるのかと思うと,それも悪くないかと思いながらも、どうせなら何か無いかと考えてしまい、アスナを誘って何かやってみるのも良いかもしれない、そう考えていると聞き慣れた、しかし最近はとんと聞かなかった声で話しかけられた。

 

「何だ、明日から夏休み直前の学生の顔じゃないな、何かあったかぁ」

ここ最近学校にも顔を出していないこの友人はSAO初期の頃からの付き合いになるが、目の下にここまでの隈を作っているのを見るのは初めてのことだった。(最もSAO時代はたとえオールしても目の下にクマなどできなかったのだが)

「お前こそどうしたんだよ、その隈。また何かネタプレイでもしてんのか?」

SAOプレイヤー全員に言えることだが日焼けしていない白い肌は不健康な印象を与えることが多いのだが、この男は金色に染めたそのロン毛もあってか目の下の隈がとても目立ち、本当に今にも倒れそうな雰囲気を放っていた。

「今はALOでだけだよ、今度妖精騎士シリーズ集めるの手伝えよ。あれドロップ率絞られすぎてんだよ」

この言葉が真実だとすればこの男はSAO時代から続くネタプレイでここ数日サボっているわけではないらしい。

「別に良いけどさ、じゃあ何でお前ここ最近サボってるわけ?」

この言葉を聞いた途端、我が悪友、名和修介はとても良い笑みを浮かべた。

「実はな、お前がばらまいたシードを使ってゲームを作ってたんだよ。複数人協力プレイのアクションゲームなんだがな、これがなかなか大変でキャラデザからストーリーまで全部自分でやって、デバックも一通りやって、ようやく完成までこぎ着けたところなんだよ」

まるでマシンガンのように止まることなく話し続けるこの男のスペックの高さに話を聞きながらあきれる。シードはゲームを作る際に使用すればかなり簡単に作れるがそれは企業なんかの話で、個人でゲームを一から作るなんてことは簡単では無いはずだ。

「それでな、今日何人かに声をかけてこの夏休みにプレイしてくれるやつを探してるんだよ。お前のほうで何人か候補になりそうなやついないか?」

最初は軽くあしらおうとも思ったが、頭のどこかに引っかかった。こいつの誘いはいつも退屈な日常を吹き飛ばしていく。SAO時代もそうだった。

「……わかった、何人かに声をかけとくよ、放課後にエギルの店でいいか」

「さすがキリト、頼りになるねぇ。それじゃそういうことで」

しかし俺たちは忘れていた。今は登校中で、まだ夏休みは始まっていないのだ。

キーン コーン カーン

『あっ』

鳴り響くチャイムの音に二人で走り出した。

 

 

おおよそ、五時間後。

学生たちは晴れて夏休みを迎えていた。そんな学生たちが集う店。店主のエギルはうれしい悲鳴を上げていた。

「エギルー、ジンジャーエール二つとオレンジジュースにコーラを二つ」

「後ビールも頼むぜ」

「アイよー」

 

キリトの声で集まったのは恋人のアスナに、妹の直葉。この間知り合ったシノンにアスナの親友のリズベット。そして一人だけ社会人のクラインだった。

「それで、言ってたゲームって何なの」

学校が違うため少し遅れ気味でやってきたシノンが単刀直入に切り出した。

「そうだね、私もちゃんと聞いてないから説明してほしいな」

アスナがそれに便乗しキリトに視線が集まる。

「いや、俺じゃなくて、修介から説明があるから」

少し慌てた様子で話を振るこの男一体なんて説明してこれだけの人数を集めたのだろうか、修介は若干の不安感を感じながらパソコンの画面を全員に見せた。

「キリトからなんて言われたか知らないけど、一応こいつだね。ゲームの名前はstep of hero,

直訳でヒーローの足跡。ゲームの中でみんなにはヒーローの周辺人物になってヒーローを支えてもらう、そんでみんなのプレイ結果によってエンディングが変化する。そのエンディングを受けて次のストーリーも変化していく。基本はアクションゲーでアミュスフィアでプレイ可能、複数人協力プレイを基本としてるからここに居る全員で一つのデータを進めていく感じだな」

パソコン上では一応作っておいたPVが流れる、基本的にはプレイ画面をそのまま写しているだけだが、頑張って作り込んだおかげか反応は悪くない。

「バグとか無いでしょうね」

SAO時代はかなりお世話になったリズベットは個人で作ったと言うことが少し不安なのか疑わしげな視線をよこした。

「一応無いはず、さっきユイちゃんにも確認してもらったけど問題なかったし。ねぇ?」

机の上に置かれたキリトのスマホに話しかける。こいつは俺とキリトがかなり手間暇をかけて作った代物で、どこでもユイちゃんと話せるようにと作った特別製だ。

「ハイ、問題は見つかりませんでした。それに私はこれすごくよくできたゲームだと思います」

この台詞にゲーマーとしての血が騒ぐのかクラインはエギルの持ってきたビールを飲み干してこう言った。

「ユイちゃんのお墨付きなら安心だな、早速やろうじゃねぇの。ほらさっさとよこせよ」

少しよったか興奮した様子のクラインにソフトを渡す。

「チュートリアルが終わったら協力して進めるプレイヤーが選べる、全員で時間併せてやった方が良いと思うけど。」

今にもやり始めそうなクラインに釘を刺してそのまま全員にソフトを渡す。

「あの、名和さんもプレイするんですか?」

少し遠慮意思ながら質問してきた直葉ちゃんにすぐに答える。

「いやぁ、俺は開発者だからね。やんないよ、みんながやってるのを見て一人笑うだけ。ちなんどくとこのゲーム、エンディングは10段階に分かれてるからみんなは何番目に悪いエンディングになるか楽しみだね」

俺の台詞が火に油を注いだのか全員の顔色が少し変わった。

やっぱりここに居るのは全員ゲーマーだったらしい。

「ンじゃ、そういうことでよろしくー」

頼んでいたコーラを飲みきり、金を置いて店を出る。プレイヤーたちが予定を立てているのを聞くのは野暮だろう。足取りは軽く、家に帰る。今日から楽しくなりそうだ。

 




今回書くのはSAOとアメコミのクロスオーバーです。設定などもガバガバなのでそれが無理という方はこの時点でのブラウザバックをおすすめします。

続きの内容

  • キャプテンアメリカ
  • sao第一層
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