番外編でも案外本編に関係ある事言ってたりする。
「はぁぁあ…………」
ため息を大きく吐きつつ、机に体を伸ばす。
もう疲れたよパトラッシュ……
「また何かしましたの? 遥斗さん」
「普通そこはどうかしたの? じゃありません? ダイヤさん」
「だって遥斗さんですもの」
「俺イコール何かしでかす奴っていう認識やめて?」
「遥斗さんはさっさと大人しくマネージャーになればいいのですのに……」
「絶ッっ対にヤダ!」
お前らのマネージャーになるなら大人しくあっちの方に戻るわ。
いや……あっちもあっちでヤバいな……
行ったら帰って来れなくなるわ。
やっぱり頼るべきは月か……
「それでなんですの? 鞠莉さんが何故か怒っていたのも関係あったりします?」
「いやね、今日進路志望書く紙を出したんですよ。進路はこの高校辞めて株で当てるってして。そしたら先生と鞠莉にめっちゃ怒られまして」
「そんなふざけた進路認めませんわ!」
「えぇ、そんな風に怒られました。だから誰かのヒモになるって書いたら先生にはまた怒られましたけど、何故か鞠莉は喜んでて」
「はあ?」
「ヒモになるんだったらその相手は親がホテルを経営してて学校の理事長の金髪の帰国子女がいいって言うアドバイスを貰いました」
どっかでそんな人いた気がするけど思い出せんわ。
「なるほど……鞠莉さんは抜け駆けを」
「ん? まぁそんな訳で怒られ疲れです」
「一つだけ遥斗さんに言いたい事がありますわ」
「怒るのだけは勘弁してくださいね……」
「私はニートになるのであればお相手は立派な家柄に日本舞踊等を嗜んでいる方がよろしいと思いますわ」
「なるほど……そんな人居ますかね」
「ま、まぁいいですわ! ほら、練習が始まってしまいます。行きますわよ」
「しゃあねぇ」
突っ伏してた体を持ち上げる
「あら、やっとマネージャーになってくださる覚悟が出来たので?」
「ばーか。なる訳ねぇよ」
やりたい事があるんだよ。ちょっとな。
***
「おいゴラァ俺が来たぞ!」
「……もう少し静かに入れないんですの?」
「わぁ! 夏君だぁ! 珍しいね!」
「ふっ、やっと来たわねヨハネのリトルデーモン。遅い!」
ぎゃあぎゃあと一気に賑やかになる部室
「それじゃあそろそろ練習を始めようか」
「おっと待て曜。その前に点呼だろぉ?」
「あれ? そんなのってやってたっけ?」
「行くぞ! 梨子 」
「うん」
「善子!」
「ヨハネ!」
「三角フラスコ!
はぁい(裏声)」
ふぅ。これでやりたい事はやった。あとは帰るだけ。
お腹空いたら帰りにセブンなイレブンに寄ってレンジでふわもちサンドイッチでも買いに行くか。
その後皆は呆気に取られて俺が捕まる事はなかった。
「夏君何がしたかったのかなぁ~?」
「「「「「「「「さあ?」」」」」」」」