ハーメルンバンドリ作家合同企画(テーマ交換・オリキャラ無し) 作:大里野上
テーマ「シリアス」
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作家ご本人の書いた前書き
シリアスって書いて真面目って読むんですね、全く知りませんでした、皆様の心に響くかどうかは分かりませんが…取り敢えず、読んでみてください。
とある昼下がりに、瀬田薫は台本を片手に独り言を呟いていた。
「あぁ…なんて儚いんだ…」
だがこれが自分一人で、なしえないことは薫はどこかで理解をしていた、その台本の題目は「オペラ座の怪人」
「さて…どうしたものか…」
瀬田薫は悩む、オペラ座の怪人がどういう作品なのかを知っているが故に、薫は携帯を取り出し、とある少女に連絡をする。
「急に呼び出して…どうしたのかしら?かおちゃん」
瀬田薫に呼び出された少女の白鷺千聖は、少し余裕がある様な口ぶりで瀬田薫の昔の呼び名を呼ぶ。
「ちーちゃん…お願いがあるんだ」
薫は千聖に1冊の台本を手渡す。
「これは…なるほど、オペラ座の怪人ね…私にクリスティーヌという役を、演じて欲しいわけね…適材適所を良く考えられてるわね、かおちゃん」
千聖は真面目に台本を読み、そして話しかける。
「本番は何時かしら?」
「え?ちーちゃん…良いの?」
薫は断られると思っていたのだが…千聖の答えは肯定であった。
「だってこんなに真面目な顔をして言われるんだもの…それにクリスティーヌ役なんて…面白そうじゃない」
「ちーちゃん…」
薫は少し面食らった顔をしていた。
「私だって劇とは言えど…真面目にやりたくなる時もあるわよ…喜んでお受けするわ」
「ありがとう…ちーちゃん」
薫は幼馴染みへと感謝の謝辞を述べた。
「そうと決まったら…薫?早速練習しましょうか。」
千聖は薫を連れて演技の練習をする為にスタジオへと向かう。
「分かったよ、千聖」
薫は学校にいた麻弥にメッセージを送り、練習をを始める。
「あら、もうこんな時間なのね…」
「どうやらそのようだ…時間は大丈夫かい?」
薫は千聖に時間の確認をする。
「えぇ…大丈夫よ、今から向かえば間に合うわ」
薫はそれを聞いて安堵の息を吐く、千聖と薫は空いた時間を使って通しを行いながら衣装合わせも並行して行われていた。
「衣装…随分と作り込まれてたわね」
「そうだね…あまりの出来映えの良さに思わず感嘆の声を漏らしてしまったよ…」
2人は出来上がった衣装を来て欲しいとの事で呼ばれており、衣装を見た時に出た一言は感嘆の声が出る程美しい衣装となっていた。
「やっぱり重たいわね、こういった衣装って…うん、ピッタリね」
千聖は少し懐かしさを感じていた。
「ふふっ…そうだろうね、私も大丈夫だよ…ありがとう」
薫は慣れたような口調で謝辞を述べる。
「何事もなくてよかったです…」
麻弥達の安堵の声が聞こえる、そして千聖と薫は衣装を着たままで通し練習を行う。
「ついに本番の日が来たのね…」
「あぁ…そうだね」
2人は本番を前にして少し緊張していた。
「柄にもなく緊張しているわ…」
「珍しいね…千聖が緊張するなんて」
千聖は私だって緊張するわよ、と皮肉混じりに言葉を返す…そして本番が始まる、オペラ座の怪人と台打たれた白い膜を端に置きながら、2人の少女達が演じる主役や周りの登場人物において、全てがシリアスであり…真面目と言う意味を、演目で体現するかのような、激動の演目に観客の目は釘付けにされていた。
「さようなら…私の愛おしき人…」
千聖が最後の台詞を言い終えた後に、少しの静寂を挟み、拍手喝采が送られる、それに対して頭を下げて対応する出演者達。
「拍手の雨…凄かったわね」
「そうだね…これだから演劇と言うのは止められない…」
演目が終わり、千聖と薫は2人で話し合う。
「ふふっ…」
「千聖?どうしたんだい、急に笑って…」
「ごめんなさいね、何だか面白くなってしまって…」
千聖が笑っていることを見ていた薫も何故か笑えてしまった。
「ふふっ…」
「そういう薫も笑ってるじゃない…」
「千聖だって…」
2人はくすくすと笑いあった後にこう言い合う。
「薫、またこういったシリアスな劇のお誘い、待ってるわ」
「千聖が喜んでくれたなら…次はもっと頑張らないといけないね。」
うーん…読み方でここまで変わるとは思ってなかったので新しい発見になりました。
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