ONE REINCARNATION   作:海賊

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みなさんありがとうございます!
では第4話をどうぞ!!


4話 自己紹介

平田の提案はやはり自己紹介だった。平田はまず自身の自己紹介を終えると次に自己紹介をしてもらう生徒を選び出した。結果最初の平田の標的となった生徒は1番端に座っていた井の頭だった。平田はあくまで自然に井の頭に確認を取った。井の頭は平田からの言葉に対応しようし慌ててしまい自己紹介を噛んでしまった。

 

そんな、井の頭に軽井沢を筆頭に数人のクラスメイトが「がんばれ〜」「慌てなくっても大丈夫」などと声をかけた。しかし、この声がけは井の頭にとってはただのプレッシャーになるだけだ。それに、声をかけていた生徒数人もクスクスと笑ってるし面白半分で井の頭に声をかけているだけだろう。

 

「ゆっくりでいいよ。慌てないで」

 

しかし、櫛田だけは違った。櫛田は他の生徒たちとは違う声がけをした。この言葉はプレッシャーにはならず逆に井の頭を落ち着かせることに成功した。表の櫛田は普通に友人思いなのに何故あんな性格になってしまったのか残念でしょうがない。

 

井の頭は櫛田の声がけのお陰で落ち着きを取り戻し無事ど自己紹介を終えることが出来た。

 

「次はそこの君お願いできるかな?」

 

「おう、任せろ!!」

 

平田の指名を受け元気よく立ち上がったのは三馬鹿の1人で原作10巻で退学した山内だ。

 

「俺は山内春樹。小学生の時は卓球で全国に、中学時代は野球部でエースで4番だったけど、インターハイで怪我をして今はリハビリ中だ。よろしく」

 

早速俺の転生特典フェイクセンサーとやらが反応した。どうやら、相手が嘘をついているかどうかはこの目で分かるらしい。まぁ、これが無くっても山内が嘘をついているって分かるけどな。元々インターハイは高校の体育大会であって中学生は出れないはずだしな。

 

「じゃ、次は私だね!」

 

次に立ち上がったの櫛田だった。櫛田は平田の指名を受ける前に自分自身の判断で席を立ち上がった。どうやら、櫛田は自己紹介の順番を確認していたらしい。以外にちゃんとしており驚きだ。

 

「私は櫛田桔梗と言います、中学からの友達は1人もこの学校に進学してないので1人ぼっちです。だから早く顔と名前を憶えて、友達になりたいと思っています」

 

櫛田の自己紹介は井の頭や山内他の生徒たちと違い一言で自己紹介を終えなかった。櫛田の自己紹介はまだ続いた。

 

「私の最初の目標として、ここにいる全員と仲良くなりたいです。皆の自己紹介が終わったら、是非私と連絡先を交換してください。放課後や休日は色んな人と遊んで思い出を作りたいので是非誘ってください」

 

やはり、この櫛田は他の生徒たちとは違った。井の頭へのかけた言葉も適当に励ましたのでないと分かる自己紹介だった。原作通り櫛田は男子に人気が出るな、だって今この教室にいるほとんどの男子生徒が櫛田に注目しメロメロ状態だしな特に池と山内はその目線を違うところに移した方がいいと思うが

 

櫛田の自己紹介も終わり平田は促すように次の生徒に視線を送った。すると、次の生徒は自己紹介を始めず変わりに平田に強烈な睨みをきかせた。強烈な睨みをきかせた生徒は髪を真っ赤に染め上げた不良という言葉がピッタリな生徒だった。この不良の生徒は須藤だった。

 

須藤は平田を睨んだままこう言った。

 

「俺らはガキかよ、自己紹介なんて必要ねえよ、やりたい奴だけでやれ」

 

「僕に自己紹介を強制させる権利はないけど、クラスで仲良くしていこうとすることは悪いことじゃないと僕は思うだ。それでも君に不愉快な気持ちをさせたのなら謝りたい」

 

この時点でこのヒーローは平田、悪の敵は須藤となってしまった。須藤が言っていることも一理はある。実際自己紹介を行わない高校も複数存在する。だが、それでも、平田が言っていることは正しい意見でもあった。この学校ではクラスの仲良くなければこれから起こる試験などをクリアすることはできないだろう。

 

俺がそんなことを考えているといつの間にか平田の周りには軽井沢たちでは無く違う女子生徒たちもいた。いつの間に移動したんだ?平田を囲んでいる女子生徒たちは須藤に向かって「自己紹介くらいいいじゃないの」 「そうよそうよ」 などと口にした。

 

「うっせぇ、こっちは別に、仲良しごっこするためにココに入ったんじゃねぇよ」

 

須藤は平田に向かって怒鳴ったあと、席を立った。どうやらこの教室から出て行くようだ。須藤が席を立ち上がると他の男子生徒たちも数人席を立っていたその中に1人だけ女子生徒の姿があった。堀北だった。堀北も原作同様自己紹介には反対のようだった。

 

そして、少数の生徒たちが教室を出て行ったあと教室に残った多くの生徒たちは自己紹介を続けた。今立ち上がっているのは三馬鹿の1人池だった。

 

「俺は池寬治。好きな物は女の子で嫌いな物はイケメンだ。よろしく!!」

 

池はウケ狙いでは無く、本当に彼女が欲しいのか嘘をついてる様子はいっさい無かった。ってかフェイクセンサーにも引っかかってないし本気なんだろうな。

 

「すごーい、池くんカッコイイー」

 

と女子生徒の1人がフェイクセンサーを使わずとも完璧に嘘だと分かる無感情な声で言った。だが、池はそれが嘘だと信じずちょっと恥ずかしそうに頬をかいた。その瞬間笑いをこらえていた女子生徒たちはいっせいに笑い出した。

 

「じゃ、次はそこの君お願いできるかな?」

 

「え?」

 

「いや、君じゃなくって、後ろの君なんだけど」

 

「あぁ、そう」

 

池の自己紹介が終わると平田は次の生徒を指さした。平田が指さしたさきは俺だと思い俺は声を出したが違った。平田が指さしたのは後ろの席の綾小路だった。

 

「え?俺?」

 

「うん、君、お願いできるかな?」

 

どうやら、綾小路も次に自己紹介をするのは俺だと思っていたらしく、少し動揺していた。だが、すぐにその動揺は無くなり席を立ち自己紹介を始めた。

 

「えー・・・・・・えっと、綾小路清隆です。その、え・・・・・・得意なことは特にありませんが、皆と仲良くなれるよう頑張りますので、えー、よろしくお願いします」

 

綾小路の自己紹介が見事に失敗した。自己紹介が終わりすぐに起こる拍手もパラパラと起きていた。だがそんな綾小路にも平田は優しく声をかけていた。俺は綾小路の自己紹介を聞き次に自己紹介をする奴は地獄だなと思っていた。

 

「じゃ、次は飛ばしちゃったけど、君お願いできるかな?」

 

「え?」

 

まさかの、俺だった。1度飛ばされていたからもう自己紹介のタイミングは無いと思っていたがまさかこの場面で自己紹介が回ってくるとは思いもしなかった。俺は1度息を吐いたあと席を立ち上がり自己紹介を始めた。

 

「剣崎剣。特技はスポーツ全般が得意だ。だけど、部活には入る気は無いのでよろしく」

 

なんとか自己紹介を終えることが出来た。生前は普通に言えていた自己紹介も今の状況となると少し緊張したな。

俺の自己紹介が終わると同時に教室を出て行った須藤や堀北たちが教室に戻ってきた。

 

「お前たち、席に座れ」

 

堀北たちが教室に戻ってきてから数秒後、前の扉が開き黒いスーツを着た1人の女性が教室へと入ってきた。それと同時に始業を伝えるチャイムも鳴り響いた。

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