俺は今、戦場の遥か上空に浮いていた。
この世界の物語通りヤハウェが二天龍を神器に封印して死んだ。
「この世界の物語はこのまま行くのだろうな。・・・俺も元の居場所に行くとするか。」
俺はそう言って後に京都と呼ばれる妖怪の住処へと帰った。
「今帰ったぞ。」
俺がそう言うと俺の妻である黒と白がはっきりとしている猫又の輝夜との家に・・・まぁここの妖怪の王だから豪邸だが帰って来た。
「おかえりなさいなのにゃ。大和。」
と俺の妻が玄関まで出迎えてくれた。
そしてもう一言。
「この世界の物語が始まるのを見て来たのね。」
と
「ああ。始まった。だから」
「ええ。わかっているにゃ。妹の黒音と白歌、弟子で貴方の妹が八坂に託してきたにゃ。そして私達の子孫があの子の元へ行く様に道を残して置かないとね。」
そう。
もうこの世界に俺は不要。
だからこそ俺は1度逝かねばならない。
「輝夜。お前が俺に着いてくることは無いんだぞ。
・・・本当は今、ここで寝ている息子にお前は着いていないといけないんだ。」
と言うと妹が走って部屋にやって来た。
「兄上!」
と
「どうした八坂?」
「やはり行ってしまうのですね。」
「ああ。・・・本当は輝夜には残って貰いたいがその前にせねばならぬ事が後1つある。」
俺はそう言って首に鎖を通して掛けてある菊の紋を八坂の首にかける。
「八坂。俺達の息子は短命だ。・・・違うな。俺達の子孫はこれから短命な時期が続く。でもその首飾りの菊の紋が割れた時に産まれる子孫はこの世界の主人公で輝夜の子孫はその子孫の守役だ。
俺がこの世界の神から聞いた話はそこまでだ。」
俺はここまで言って八坂を、抱き締める。そして
「俺の妹に・・・本当はこんな役割をさせたくは無いが・・・俺達の子孫を八坂。正しく導いてくれ。失敗は許されないんだ。」
と言うと八坂の手が俺の背に周り
「兄上。心配しないで下さい。両親亡き後、私を赤子の頃から育ててくれたのは兄上です。この恩は絶対に返します。だから・・・だから輝夜師匠・・・輝夜義姉様と末永くお眠り下さい。それと私は思うんです。兄上はまた目覚めて私の前に来てくれると。だからその時が来たらこれから頑張る私の頭を撫でて下さい。」
と言って俺から離れて今度は輝夜に抱き着き
「輝夜義姉様。義姉様の教えは私の中でこれからも永遠に生き続けます。そして私が姉様達のお子様にこの教えを伝えていきます。だから兄上をよろしくお願いします。」
「ありがとう八坂。私は貴方を弟子にもって幸せにゃ。
それと八坂。また私達が目覚めたらそれまでの事沢山教えてにゃ。」
「はい!はい!沢山お話します。」
と八坂ははっきりと答えてくれた。
「八坂。悪いがそろそろ行くぞ。」
と言うと八坂はまた俺に抱き着き
「兄上!また会える日を待っています。」
と言ったので俺も
「ああ。またお前に・・・今度は立派な九尾になっている事を願っている。」
俺達はそう言ってとある山に行き八坂に封印してもらう。
そしてその山は後に日本妖怪の総本山として扱われる様になるのであった。